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民主労総がパククネ政権と全面激突鉄道民営化阻止の無期限ストライキを先頭に

月刊『労働運動』26頁(0286号11面01)(2014/01/01)



民主労総がパククネ政権と全面激突

鉄道民営化阻止の無期限ストライキを先頭に
 

 

(写真 昨年12 月23 日付読売新聞)

昨年12月9日、韓国の全国鉄道労働組合(2万1千人)が鉄道民営化阻止の無期限全面ストライキに突入した。鉄道公社が民営化の突破口である水西駅発のKTX(韓国高速鉄道)の分割・民営化の受け皿会社の設立を決める理事会を10日に強行したことに対し、無期限のストライキを継続している。
 追いつめられたパククネ政権は、22日、警察権力による民主労総本部事務室への暴力的襲撃と強制捜索、指導部・組合員130人以上の連行という暴挙に出た。これは、鉄道労組指導部の逮捕が目的だった。鉄道労組のストは、執行部10人と地域指導部18人への逮捕令状発行と組合員への7千人近い職務外しの懲戒処分という大弾圧にもかかわらず不屈に続けられている。この暴力的襲撃によっても1人の鉄道労組幹部も逮捕できなかった。
 23日、民主労総は、ソウルの民主労総本部前で総決起大会を開き、「パククネの退陣」を求めて総力決起する方針を発した。26日には全国16地域でろうそく集会と決意大会を開き、28日にはゼネラル・ストライキに決起すると同時に、全人民とともに100万人国民行動に立ち上がる。シンスンチョル委員長は「今こそ悔しさを我慢せず、権力に怒りをたたきつけよう」「ゼネストで世の中を変えよう」と訴えた。この民主労総のゼネストには、韓国労総も合流する方向で動いている。ものすごい情勢が動き出している。
 民主労総への弾圧に対する弾劾と連帯メッセージを発した動労千葉を先頭に、日韓労働者の団結をさらに強めよう。
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12/22 パククネ政権の民主労総本部への弾圧に対する弾劾と連帯メッセージ(抜粋)

 私たちもパククネ政権の韓国労働者階級に対する攻撃に対して激しく怒り弾劾するものです。今回の攻撃は韓国の労働者の団体行動権、争議権など全く認めないというパククネ政権の本性を露骨に示したものです。決して許すことはできません。
 このかんの皆さんの闘いを見ていると韓国の鉄道をはじめとする公共部門民営化は日本のように政権・資本の思いのまま進むことは決してないと確信させてくれます。そして私たち日本の労働者を限りなく鼓舞してくれています。私たちも皆さんのような力強い闘いを必ずや実現して皆さんと共に闘っていきます。
 2013年を、そして2014年を歴史に残る民営化阻止の闘いの勝利の年として勝ち取りましょう。
 2013年12月23日
 動労千葉委員長 田中康宏