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3.11反原発福島行動′14の大爆発で安倍政権を打倒しよう!

月刊『労働運動』26頁(0287号07面01)(2014/02/01)



3.11反原発福島行動′14の大爆発で安倍政権を打倒しよう!
 

 


 福島県労組交流センター事務局長 小原欣吾

胸おどる時代の到来

 福島県労組交流センターは鈴木たつお弁護士の都知事選出馬を全面的に支持する。東京都知事選挙は、危機と崩壊を深める日帝・新自由主義と極右・超反動の安倍政権を打倒する一大階級決戦となっている。最大の争点は全原発の廃止とオリンピック中止だ。あいまいさのない、鮮明で、決然とした鈴木氏の訴えは一千万都民の心を直撃している。まさに「現代革命への挑戦」が具体的に始まったのだ。「自分の人生はこの時のためにあったと思う!」と言って、ただちに上京を決意した仲間がいる。まさに胸おどる時代が到来したのだ。全国の力で都知事選決戦に勝利し、安倍打倒へ突き進もう。

福島圧殺と原発推進の「エネルギー基本計画」

 福島第一原発事故から2年10カ月。メルトスルーした燃料棒のありかはいまだ不明で、汚染水は垂れ流し、4号機プールの燃料棒の撤去は遅々として進まず、収束の展望など全くない。一方で子どもたちの甲状腺がんの増加、原発作業員の被曝事故の多発、避難者は今もなお15万人を超え、県外への避難者は5万人に上る。福島県が認めた県内の「震災関連死」(原発関連死だ!)も昨年末で1600人を超え、地震・津波による「直接死者数」を上回った。効果のない、ゼネコンを太らせる「除染工事」だけは大繁盛だ。
 労働者の団結や地域の絆をズタズタにし、復興キャンペーンと帰還を強制する。原発事故も放射能汚染も内部被曝もなかったことにする。
怒りを抑え込み、あきらめを組織するのが「福島圧殺攻撃」だ。こうしたなかで安倍の
「アンダーコントロ
ール」「将来にわたって健康被害はない」発言とオリンピック招致だ。ふざけるのもいいかげんにしろ! 1%が生きのびるための福島切り捨て、原発再稼動・原発輸出は絶対に許さない。
 昨年12月13日、「エネルギー基本計画に対する意見(案)」が発表された。「意見」は反原発闘争に打撃感をあらわにしている。一方で、原発を「重要なベース電源」と居直り、安全を無視して再稼動と輸出を狙っている。結論は「広報」「教育」を通じて原発への怒りを解体し、危険を100%承知の上で、福島県民に帰還を強要し、原発を推進しようとするものだ。原子力規制委員会が年間20ミリシーベルトまでは帰還できると強弁した方針の具体化そのものだ。絶対に許せない。避難している人々から、苦渋の思いで帰還を拒否する声が上がっている。3.11反原発福島行動の大成功こそ、こうした人々とつながり、フクシマの怒りを解き放ち、安倍の福島圧殺と原発再稼動を打ち砕く道だ。

ふくしま共同診療所を守り、発展させよう

 ふくしま共同診療所開院から1年2カ月。共同診療所は「避難・保養・医療」の原則を掲げ、住民のより所として絶大な支持を得ている。子どもの甲状腺がんの多発、原発作業員の被曝事故、日常的な被曝労働など、今後共同診療所の存在とその果たすべき役割はますます重要だ。これまで開催した診療所の報告会はどこでも大好評だった。2月2日にいわき市、2月11日に郡山市での報告会の開催が決定している。また、診療所では仮設住宅での健康相談会を地道に続けている。共同診療所の存在と活動をこれまで以上に県内で知らせていくことが必要だ。地域の拠点建設として、われわれも医師・スタッフと団結し、ともに取り組んでいく。ふくしま共同診療所の建設・拡充のためにあらためて全国の協力を訴えます。

国労郡山工場支部の闘いと郡山拠点化決戦

 JR東日本は、今春、常磐線の営業運転を広野駅から竜田駅(福島第一原発から15キロ)まで延伸しようとしている。帰還運動の最悪の先兵だ。延伸に向けてすでにJRの保線の下請け労働者が線路整備などの被曝労働に従事させられている。JRに限らず「帰村」のためのインフラ整備に動員される労働者、役場や学校で働く労働者が「町がなくなっていいのか」「職場がつぶれていいのか」というキャンペーンのもとで被曝労働を強制される。これに対して被曝=労働者の生き死にの問題として徹底的に闘うことが死活的に求められている。動労水戸と国労郡山工場支部の外注化阻止・被曝労働拒否の闘いは、労働者の階級的魂を呼び覚まし、労働組合を活性化させ、青年の決起を生み出している。現下の福島の攻防は、被曝・内部被曝を真っ向から問題にしていくのか、それとも「避難者支援」「復興支援」に問題をそらして国家権力との非和解的対決を避けていくのかにはっきりと分かれている。動労水戸と郡山工場支部の闘いに断固続こう。現在、我々は郡山地区の教組を中心に労組・分会オルグに全力をあげている。3.11賛同と国鉄最高裁決戦の解雇撤回10万筆署名、改憲反対声明で真っ向から現場の活動家に訴えている。福島からともに世界を変えていく仲間を獲得するための組織化決戦だ。郡山地区の拠点化に福島県労組交流センターの総力をあげる決意だ。

3.11郡山に全国からの総結集を

 3.11反原発福島行動の大爆発は、必ずやフクシマの怒りを解き放つ。フクシマの怒りは安倍打倒・日帝打倒まで絶対に収まらない。われわれは都知事選決戦を闘いながら、2.23いわき現地闘争と3.11郡山現地闘争の勝利を実現する。ともに安倍政権打倒に向かって全力で闘おう!
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3.11反原発福島行動′14
日時:3月11日(火)
13時開場、14時開会
16時15分デモ出発 
*入場無料
会場:郡山市総合体育館(郡山市豊田町3-10)
主催:3.11反原発福島行動実行委員会