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■地平線―反戦共同行動委員会― 「萩原精神」を受け継ぎ、3・23三里塚全国集会へ!

月刊『労働運動』26頁(0287号14面01)(2014/02/01)


 

■地平線―反戦共同行動委員会―

 「萩原精神」を受け継ぎ、3・23三里塚全国集会へ!
 

 


 全学連三里塚現地行動隊
 「空港絶対反対・農地死守・実力闘争」の原則を貫き通した三里塚芝山連合空港反対同盟・萩原進事務局次長が昨年12月21日に急逝されました。現地闘争本部創設以来、苦楽を共にしてきたかけがえのない同志を失った悲しみ、悔しさは1ヶ月経った今も消えることはありません。しかし、勝利に向けた執念を誰よりも燃やしていた萩原さんの無念を思うとき、何としても我々が「萩原精神」を受け継ぎ、日帝・新自由主義に引導を渡さなければならないと決意を新たにしています。

安倍打倒の怒りをひとつに

 待ち望んだ激動情勢が始まっています。安倍政権は、TPP推進・減反政策の廃止、非正規職化・解雇自由、改憲・戦争へと絶望的な攻撃に打って出ています。他方で、労働者・農民の命と誇りをかけた決起が開始されています。国家・資本に対する怒りは地に満ち、霞が関を埋め尽くしています。「国策と闘い、勝利し続けてきた三里塚こそが安倍打倒の怒りをひとつにする旗振り役になるんだ」という萩原さんの遺志・闘魂にこたえる闘いを2014年何としてもやりきろうではありませんか!
 国鉄闘争を基軸に据えた昨年の闘いは、9・25判決を引き出し、新自由主義の一切をひっくり返す展望を切り開きました。この闘いは韓国・民主労総の歴史的ゼネスト決起に見られるように、国境を越え、大失業と戦争の新自由主義を打ち破る国際連帯を切り開いています。5名の解雇を出した動労千葉のジェット燃料貨車輸送阻止闘争は、革命に向けた労農同盟の萌芽を生み出しました。一人の首切りも許さないという立場で闘う階級的労働運動こそ時代を開く力があります。

農地強奪阻止の控訴審勝利へ

 現下の焦点である市東孝雄さんの農地強奪阻止の闘いは、日帝・新自由主義との闘いの最先端の攻防です。「金・暴力・法律」に屈することなく軍事空港建設を阻んでいる地平を叩き潰すための攻撃は激しさを増しています。
 しかし、追い詰められているのは国家権力・資本の側です。うそで塗り固められたオリンピックを口実にした新たな拡張策動、安全無視・赤字に苦しむLCC誘致のための飛行時間延長、輸送ではなく売店等の「空ナカ事業」に頼るしか空港を維持することができなくなっているのです。そして、それは周辺住民・空港労働者への生活・安全・労働条件破壊として襲いかかり、怒りは沸点へと達しようとしています。反対同盟は昨年5月以来、毎月一斉行動に立ち、空港内外の人民の獲得へと驀進しています。
 控訴審勝利のための方針は、新たな3万人署名を集めきり、3・23全国集会―3・26第一回弁論への大結集を勝ち取ることです。一審で仮執行宣言をつけさせなかった力は1万2千筆の署名です。千葉地裁を2度包囲した人民の大結集です。階級的労働運動の真価をかけ、霞が関に労組旗を林立させよう!