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労組交流センター運動25年の地平に立ち、本格的な組織拡大に打って出よう!

月刊『労働運動』30頁(0288号03/02)(2014/03/01)



労組交流センター運動25年の地平に立ち、本格的な組織拡大に打って出よう!


―第21回定期全国総会総括― 飯田英貴(事務局長)
 2月8日~9日に行われた全国総会は、都知事選への歴史的挑戦と一体で闘われ、労組交流センター運動の本格的な組織拡大に向かう決定的な総会となりました。
 労働者は団結し、資本・国家権力と闘うことでその生命を輝かせ、生き抜いていくことができます。組織拡大は、原点に立ち返り、労働者の怒りを闘いに、闘いを団結へと組織することです。
1)まず職場から労働運動を組織することです。田中康宏代表からは、動労千葉の闘いの教訓から、「職場の切実な課題にこだわって運動をつくり出すこと」が拠点建設の課題として提起されました。職場の切実な課題にこだわるということは日常不断に現場労働者の生の声を知るということです。動労千葉は組合員を非常に大事にします。全てが労働組合に集中されて相談できるような組合です。そういう信頼関係があって初めて、正しい方針が組合員自身の方針となってきました。
 また、辻川慎一代表からは、動労水戸の青年の組織化にとって重要な契機が反原発闘争への取り組みにあったことが出され、職場で闘うことの上で、労働組合が政治闘争に取り組むことの重要性が提起されました。労働組合は、職場や国境をも越えて全人民の利益のために闘えるところに資本・国家権力に打ち勝つ根底的強さがあります。
2)青年を組織することが組織拡大の核心です。関西の仲間から実践の中からつかんだ提起がありました。特に、青年の怒りを真正面から見据えて共に闘うことができるかという我々の側の転換の課題として語られたことは重要です。
3)JR・郵政・自治体・教育の4大産別における闘いを決定的に強化することです。安倍政権の政策は「戦争と成長」です。「成長戦略」の核心は労働者の総非正規職化であり、そのために公共部門の全面民営化・労組破壊が焦点になっています。4大産別の労働者は、戦争を阻み、全ての労働者の未来をかけて闘える誇り高き労働者です。
4)組織を組織することです。「義務」や「上からの指示」ではなく、一年間を通して各組織で組織拡大の討論を開始しましょう。

●解雇撤回10万筆署名を集めきろう

 当面する闘いについて提起します。
①6月に行う国鉄闘争全国運動集会までに「解雇撤回・JR復帰」最高裁署名の10万筆を貫徹しよう。職場での取り組みと同時に、地域の労働組合に呼びかけることが決定的です。民営化・外注化・非正規職化に対する抵抗が多くの職場・産別から始まっています。
②3・11福島に総決起しよう。「闘いが団結をつくる」という希望を福島の労働者がつかみ取っています。3年目の3・11でこの希望をみんなのものにしましょう。
③自らの職場から外注化阻止・非正規職撤廃の闘いを始めよう。職場全体を対象にして、労働組合を現場労働者の手に奪い返す闘いと一体で闘おう。
④街頭宣伝を強化しよう。都知事選過程では街頭労働相談が威力を発揮しました。各地区ユニオンと共に、街頭労働相談を強化しよう。
⑤月刊誌の「ひとり一部の拡大」を目標に、各地区、産別での討議をお願いします。