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■ひめじょおん―女性部から都知事選を全力で闘い、これからの大きな力になった

月刊『労働運動』30頁(0288号07/01)(2014/03/01)



■ひめじょおん―女性部から

都知事選を全力で闘い、これからの大きな力になった


東京・医療労働者
 都知事選について最初は「ポスター1万4000カ所も貼れるのか」「春闘に向かう過程にあるこの時期に職場と一体で選挙戦を闘えるのか」など、不安で一杯でした。しかし、職場討論の中で14春闘そのものだと鮮明になりました。私たちが職場で訴えていることが1000万都民にどれだけ通用するのか、1000万都民を相手に私たちがどれだけ踏み込めるのか挑戦したい、組織したいという思いで私も鈴木たつおさんと共に闘おうと決断しました。
 ポスター作戦は初日に92%、2日目には100%貫徹し、ハガキ作戦や電話作戦も全国の力で圧倒的な数を出し、勇気とやる気が出ました。
 鈴木さん本人を先頭に、雨の日も雪の日も休むことなく街宣に立ちました。学生・青年・地域・産別の一体感がありました。非正規化・過労死問題の話になると多くの青年が立ち止まります。鈴木さんのスローガンが青年の心を捉えていました。その横で労働相談を行い、各地域に目に見える形で労働組合が登場したのです。労働運動としての選挙戦だと思いました。
 私も街宣ではいろんな人と話をしました。街宣は苦手なのですが、討論になると精一杯相手と向き合うことができ、相手のどこに問題意識があるのかを見極め、それについて回答を示すよう心がけていきました。同時に自分の足りない事が鮮明になり自分を変える事が出来たと思います。
 そしてウグイスは、杉並区議選以来の経験でした。寒い日でも窓を開けてマイクで呼び掛けながら笑顔で手を振り続ける。一見華やかなようで決して楽ではないのがウグイスです。最初は原稿を読むことに必死でしたが、選挙に行くか悩んでいる人たちへ呼び掛けるように「鈴木たつおがここにいます」と訴えたり、他のウグイスの影響を受けて声の出し方も変え、お互いに良いところはマネをしたり、車の中でいいフレーズが出来あがったり、刺激しあっていいものが生まれていきました。最後は自分自身が鈴木さんになり、その場にあった呼びかけができるようになりました。学生の仲間と話をする機会があまりなかったので、討論できる場ができ、団結が深まったように思います。
 都知事選を闘い抜いたことは、社会を変える第一歩だったと思います。出来ないと思っていた事も必死でやればやれる事、不可能を可能に出来るのが労働者の団結だと学びました。一人ひとりの自己変革によって多くの労働者を組織できる、12684票という数字は少ないかもしれないけど、この数字が労働運動の歴史を変える重要な数だと確信しています。東京に11月集会派がこれだけ存在するということです。この選挙戦は闘う労働組合をつくり出す闘いであり、ポスター・街宣・ウグイス・労働相談・ハガキ・電話に至るまで、全ての行動が組織戦だったと思います。
 これから春闘に向けて、その先の闘いに向けて大きな力になります。この力を信じて3・16春闘大行動・5・1メーデーへと突き進みましょう。