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■ひめじょおん――女性部から

月刊『労働運動』34頁(0292号11/01)(2014/07/01)



■ひめじょおん――女性部から

雇い止め解雇撤回!を闘っています

広島連帯ユニオン 森実 恵美
 広島連帯ユニオンは今、非正規労働者の雇い止め解雇撤回闘争の渦中にあります。

 広島で名の知れたデパート、福屋のレジを請負っているアクオ西日本で働いている谷口組合員に対し、7月末雇い止め解雇の攻撃がかけられています。
 谷口さんは昨年10月から福屋のレジを請負うことになったアクオという会社で働き始め2ヶ月(!)更新を繰り返し働いていました。アクオが事業拡大のためアクオ西日本に移行した時も雇用は継続されていました。が、4月下旬、会社が「更新しない場合もある」と社員に個人面談を設定してきたため、谷口さんは組合員通告をして面談に臨み継続して働く意思を表明しました。その時も会社から雇い止めの話は何もありませんでした。
 ところが、5月末に突然、会社は7月31日をもって雇い止め解雇を言ってきたのです。
 広島連帯ユニオンは即座に会社に団体交渉を要求しましたが、会社は弁護士任せにしたまま、対応した責任者は「自分は何も分からない」「会社に分かる者はいない」「団体交渉をやる気はない」という無責任きわまりない対応で、全くふざけています。ユニオン、地区をあげて労働組合の力で解雇撤回を闘います。

外注化反対!非正規職撤廃!

 細切れに寸断された仕事と労働時間。2ヶ月更新の雇用不安と闘いながら生きるためにダブル、トリプルで働く女性・青年労働者。
 福屋は本来正規雇用だったレジを複数の会社に外注して労働者を徹底的に分断し、団結を奪い、人件費削減と労働強化で暴利をむさぼっています。金もうけのために労働者を使い捨てる外注化、非正規職化、闘わなければ生きていけない女性・青年労働者の現実と怒りがここにあります。

8・6と一体で拠点建設を

 今回の雇い止め解雇攻撃は「8・6ヒロシマ大行動」事務局長の谷口さんが広島連帯ユニオンで職場に登場し、新自由主義の怒り、ヒロシマの怒りの先頭に立ち、階級的労働運動で労働者を組織し始めたことに対する恐怖のあらわれです。拠点建設をめぐる攻防です。
 私たちはこの解雇撤回闘争を、国鉄闘争全国運動6.8集会で示された地平で、労働組合が非正規女性労働者・青年労働者を根底からの怒りで組織する闘いとして職場はもとより広島中心街全体を対象にした闘争にする方針です。
 「集団的自衛権行使」と「労働規制撤廃、残業代ゼロ」に突き進む安倍政権と対決する8.6ヒロシマ大行動と一体の階級的労働運動の拠点建設を目指してたたかいます。
 谷口さんは「雇い止め解雇」と非正規職という働かせ方そのものに心から怒り、「労働組合で団結し、闘ってこそ力がある」「世界中で政権や体制を揺るがす労働者の闘いが始まっています。広島でも世界の労働者とつながる闘いをつくろう」と、職場の組織化に挑んでいます。
 私たちは、非正規職の雇い止め解雇撤回!非正規職撤廃!を鈴コン闘争勝利の地平を自らのものにして闘いたいと思います。