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特集 特集 今秋国鉄決戦へ!神奈川 国鉄・教労を軸に拠点建設とネットワークつくる

月刊『労働運動』34頁(0294号02/11)(2014/09/01)

特集 特集 今秋国鉄決戦へ!

神奈川 国鉄・教労を軸に拠点建設とネットワークつくる


国鉄・教労を軸に拠点建設とネットワークつくる
―10万筆署名の中に運動の手がかりがある―
 神奈川では、8月19日に国鉄闘争全国運動・神奈川の拡大呼びかけ人会議を行い、秋の取り組みの方向性と具体的な方針を議論しました。このなかで、10月4日「安倍倒そう! 戦争と民営化、非正規化と対決する神奈川国鉄集会」(午後7時開会 かながわ労働プラザ)を開催することを決定しました。
 国鉄闘争全国運動の発展、神奈川における広範なネットワークを作り上げていくこと、国鉄闘争を基軸に拠点建設・組織拡大を推し進め、これまでの枠を大胆に打ち破って、200名結集を目指して闘う決意です。この取り組みが11月集会の組織化です。
 闘いの展望はJR復帰・解雇撤回を求める最高裁10万筆署名の前進の中にあります。神奈川集約は8月20日現在約5000筆です。高裁署名(約3500筆)を大きく上回ったその中身が重要です。
 三教組権力戦に挑戦している三浦半島教育労働者部会の取り組みは、全組合員の半数を上回る1200筆以上の署名が集中されました。特に神高教(神奈川県高等学校教職員組合)からは47分会(全145分会の三分の一)から約1200筆の署名が集約されています。
 神高教は神奈川における国鉄闘争支援陣形の中軸の組合です。第1次署名(高裁)でも神高教からは20分会、約400筆が集約されていますが、今回はこれを大きく上回っています。5分会からは2回も署名が送られてきました。4・9和解情勢を打ち破る取り組みが署名という形で始まったともいえます。
 8月19日の拡大呼びかけ人会議に出席された伊藤晃さんは、署名運動のなかにこれからの運動の手がかりがあること、特に神高教の動きに注目し、ここに力を集中していくことが必要だと強調されました。
 組合で署名を回し集約し郵送する-こうした「署名活動家」が組合支部・分会に多く存在しているということ、その人たちがどういう気持ちで10万筆署名に取り組んでいるのか、この思いや怒りをつかみきること、これを共有することが非常に重要だと思います。
 署名運動に協力していただいた組合支部・分会には、他の組合の取り組み状況の全体がわからないので、全国運動・神奈川として7月上旬に署名協力労組一覧を掲載した「お礼文」を発送しました。同時に労組回りも行っています。非常に好い反応です。
 問題は「署名活動家」が支部や分会の取り組みとして全国運動と一緒にやっていこうとなるためには何が必要なのか、私たちに問われている飛躍と課題は何かということです。
 重要なのは私たちの本気さではないでしょうか。私たちの側が「この程度」と思っていれば相手もそう思ってしまいます。7・1情勢の中で問われていることも同じだと思います。私たちが選択肢になっていることは間違いないのですから。
 県内に結成されている6つの全国運動組織が地域での組織化の実践に入っています。改めて動労千葉、動労水戸の闘いの実践とその地平を真剣に学び実践するなかから、10・4国鉄集会の成功を勝ち取り、同時に「全国に動労総連合を」の具体的な前進を切り開く決意です。
 上田 豊(国鉄闘争全国運動・神奈川事務局)