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9・11郡山工場包囲デモに650人が結集!

月刊『労働運動』34頁(0295号04/01)(2014/10/01)



9・11郡山工場包囲デモに650人が結集!

JR郡山総合車両センターの外注化阻止!

9・11郡山工場包囲デモに650人が結集!

9月11日、「10・1郡山総合車両センターの外注化阻止」を掲げて、郡山工場を包囲する650人の戦闘的デモが闘いぬかれました。
 郡山総合車両センターの機器着脱業務、主電動機大修工事の一部業務、車輪旋盤業務という根幹部分を10月1日に外注化するというJR東日本の攻撃に対し、国労郡山工場支部は9・11闘争を決定したのです。これに対し、国労本部、東日本エリア本部、仙台地本が、支部に圧力をかけ、その決定を覆し、中止させました。しかし、郡工支部書記長の橋本光一さんを先頭とする有志のよびかけに応えて、国鉄労働者を先頭に全国から650人の労働者が郡山に結集しました。

工場の労働者の心揺さぶるデモ

 午後1時、本町緑地公園でデモ出発前の集会が開始されました。主催者としてあいさつした橋本光一さんは、「東労組や下請け会社の青年はむしろストレートに応援してくれる。この行動のために仙台支社から総務課に指導が入った。JRはびびって対応不能になっている。完全に勝利している。今日は10・1外注化をぶっ飛ばす行動を」と意気高く訴えました。
 ふくしま合同労組の市川潤子委員長、福島労組交流センターの渡辺馨代表が橋本さんと一体となって外注化阻止へ闘う決意を表明。
 国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは、「解雇から27年、この闘いを待っていた。JR体制を打倒することと国労本部を打倒することは一体だ。動労千葉・動労水戸―動労総連合のように闘うのが労働組合だ。全国に動労総連合をつくろう」と呼びかけました。
 動労水戸の辻川慎一副委員長は、「動労水戸がストライキでここに来たのは、郡山工場の労働者に私たちの火をのり移らせるためだ。この外注化は始まりだ。職場の怒りは日々高まっていく。本部指示で支部主催ではなくなったことは、国労本部の終わりではあっても、郡工の仲間の終わりではない。これがスタートだ。11・2労働者集会に向け、動労総連合を全国につくる」と訴えました。
 集会後、幟や旗を林立させて工場包囲のデモに出ました。デモの先頭には、橋本さんとともに動労総連合の青年組合員が立ちました。青年の「外注化阻止」のシュプレヒコールは工場の隅々に響き渡りました。外注化対象の職場近くで、橋本さんがマイクを握り「外注化を絶対止めよう」と心から訴えました。

絶対反対を貫き団結を守りぬく

 デモを貫徹して開かれた集会は、650人の参加で、熱気と高揚感に包まれました。
 橋本さんの基調提起は感動的でした。「郡工支部の40人は、激しい議論をし、でも最後は同じ方向を向いて歩いてきた40人です。今日の集会は支部主催でなくて本当に残念ですが、この集会をめぐって国労組合員は本当に揺れ動いています。何よりもJR会社がびびっています。動労千葉や動労水戸のように闘おう。それが勝利の道です。郡工は、私たち現場労働者がつくってきたものです。勝手に外注化させることは許せません。解雇と外注化と戦争に反対します。さらに階級分岐を促進し、大きく、強くなって絶対反対で郡工の団結を守りぬきます」。万感の思いを込めた発言に、惜しみない拍手が送られました。
 国労新宿駅分会、動労水戸、動労西日本、埼玉労組交流センター、高陽第一診療所労組などから檄布が贈呈されました。
 動労総連合の青年組合員が壇上に並び、それぞれ外注化阻止の決意を語りました。闘いを橋本さんとともに牽引した動労総連合の青年組合員の姿は、階級的労働運動の新たなリーダーの登場を鮮烈に印象付けたのです。
 国労新潟県支部の星野文男さんは支部闘争委員会決定で闘いに参加していると報告、闘争を圧殺する本部打倒の決意を述べました。
 動労千葉の田中康宏委員長は、「今日、この場に来ていない国労郡山工場支部の仲間たちは引き裂かれる思いでいると思う。国労エリア本部、地本は闘いの中止を命じたが、10月1日の外注化強行、来週にも強制出向の命令が出るという現実は何も変わっていない。外注化反対闘争をつぶしてくるのは、資本の手先になった労働組合幹部だ。だから労働組合が変わればすべては変わる。現場から闘う労働組合をつくり直す一歩が今日、始まった。すべての職場で声を上げ、怒りを11・2労働者集会に結集させよう」と力説しました。
 動労水戸の石井真一委員長は、「車両は郡工で直らなければ直せないと尊敬している。外注化は許せない。動労総連合の青年が闘いの先頭に立っことに感動した」と発言。
 集会後、郡山駅前広場までのデモに出発しました。沿道の関心は高く、デモ隊に手を振って応える人びとが続出。総括集会で橋本さんは、「今日は大成功だ」と総括しました。

動労総連合の青年が闘いを牽引

 動労総連合の青年たちは、この日の朝、郡山工場の門前で闘いへの結集を労働者に訴え、昼前には郡山駅前で街頭宣伝、昼休みには門前での宣伝を貫徹した。こうした動労総連合の青年たちの闘いこそ、階級的労働運動派が主流派に躍り出る展望を示している。
 国鉄決戦は新たな段階に突入しました。この勝利を全国各地区国鉄集会から11・2労働者集会1万人結集の実現へ!