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9・27埼玉国鉄集会報告

月刊『労働運動』34頁(0296号04/01)(2014/11/01)

9・27埼玉国鉄集会報告

国鉄労働者を先頭に、感動的な集会となった

9・27埼玉国鉄集会報告

1.国鉄労働者を先頭に50名が結集

 9・27埼玉労働者集会は、さいたま市大宮ソニックシティ会議室で、全国33か所で開催される国鉄集会の先陣を切って、7・1情勢下で戦争か革命かの時代に突入した中で、国鉄労働者を先頭に4大産別、合同労組をはじめ、さらに福島原発事故で埼玉に避難をしている市民の参加もあり、動労総連合を全国に組織しよう、職場に拠点を作り労働運動の力で安倍を倒そう、11・2全国労働者総決起集会に全力で決起しようと固く決意を固める感動的な集会となりました。

2.命と安全を守る労働組合運動

 集会は、9・11JR郡山工場包囲闘争のビデオ上映、さらに「ソリダリティ」を全員で合唱して開始されました。
 主催者を代表して動労連帯高崎労組の漆原副委員長のあいさつで集会が開始され、国鉄職場で外注化攻撃に対して、組織拡大で反撃を開始していると力強い報告がありました。
 引き続き特別報告としてNAZEN埼玉より埼玉における反原発闘争の報告がされ、また星野絵画展実行委員会より、獄中40年の星野奪還を労働運動の力で成し遂げようと力強いアピールがされました。
 メインの講師は動労水戸の辻川副委員長で、テーマは「命と安全を守る労働組合運動」でした。辻川さん自身の3・11被災の体験から始まり、K544車両の被ばく労働拒否のたたかい、さらに竜田延伸拒否といわき集会、それと合わせたストライキの組織、さらに9・11郡山工場包囲闘争に19人のストライキで結集したことなどを話されました。そして動労水戸がいわきで行った竜田延伸拒否のたたかいは、単なる被ばく労働拒否だけでなく、仮設住宅に住む原発避難者や放射能によって故郷を追われたり不安の中で生活を余儀なくされている多くの福島県民の心をつかみ、住民の安全を守るのが労働組合であると熱い共感を得られつつあることなどを話されました。短時間でしたが、労働運動で社会を変えられるのだという確信を得られる熱い講演をいただきました。労働現場で働く中で、とりわけ鉄道職場では仲間との心を一つにした共同作業、労働者の団結こそが自らの命を守り、そして鉄道利用者や周囲の住民の命と安全を守っていくことなのだと強調して訴え、参加者からの深い共感の声が上がっていました。
 続いて特別報告として、国労大宮工場支部から9・11郡工包囲闘争に檄布をもって参加したSさんが、国鉄最高裁10万筆署名を職場だけでなく、埼玉県内のかつて国労を支援してくれた労組を自らお願いに回り1000筆以上を集めきったことを報告しました。
 さらにTTS(高崎鉄道サービス)の仲間から動労総連合へ組織拡大を何としても成し遂げる決意が表明され、さらに自治体、全逓、教労、合同労組、青年労働者が次々と拠点建設と組織拡大の決意を表しました。
 最後に、埼玉労組交流センター共同代表の11・2総決起の訴えと団結ガンバロウで集会を終え、さらに熱い交流会へと突入しました。