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9・28北海道国鉄集会報告

月刊『労働運動』34頁(0296号04/03)(2014/11/01)

9・28北海道国鉄集会報告

「北海道に動労総連合を」の挑戦の始まり!

9・28北海道国鉄集会報告

 2・16集会に続いて今年2回目の国鉄集会でしたが、それ以上の成功を実現できました。結集という点では1割増というだけでなく、教育労働者、NTT労働者など広がりが実現できた点が大きいと思います。
 2月の集会と同じく、国労原告団の小玉さん、成田さんに講演していただきましたが、内容は驚くほど新鮮に感じました。なぜなら〈7・1情勢〉を画期とする情勢の新たな展開があり、9・11郡山現地闘争に示される国鉄闘争の大きな前進があるからです。
 この半年で際だって前進したと感じられたのは、ほとんどの仲間が職場の同僚をオルグし始めたということです。参加につながったり、そうでなかったりということはあります。しかしその背景には、動労千葉のような職場闘争への挑戦が続々始まり、簡単に職場闘争ができないような産別の職場でも資本や体制内労組幹部との対決の中で階級的な団結を拡大するための地道な努力が蓄積されてきているということがあります。
 9・28北海道集会は〈7・1情勢〉に対して、北海道の労働者階級の名において安倍打倒の宣言を発し、参加者から大きな共感を得ました。それは9・11郡山現地闘争に至る国鉄闘争の前進があるからです。特にその闘いの先頭にJRの青年労働者が立っていることには巨大な展望があるからです。
 この集会に向かって、かつてない意気込みで主要な職場への従来を上回るビラ入れが行なわれました。しかも従来とは比べものにならないほど積極的で十分な手ごたえを感じることができました。特にJRの労働者、とりわけ青年労働者の反応が変わり始めています。実行委員会に結集する労働者が、「潮目は変わった」という確信を深めて集会を準備し、それが結集の拡大を含めて集会の成功につながりました。
 小玉さんの講演では、「動労総連合を全国へ」が真っ向から提起されました。そこでは、もはや国労には再生する余地がないということ以上に、9・11郡山闘争が示したように、JRの労働者とりわけ青年労働者を階級的な労働運動の側が獲得できる展望が開かれていることがリアルに報告されたことが決定的でした。
 その根底を支える位置にあったのが成田さんの講演で、筋を通す労働者の生き様が示されました。そこには、国と資本による分断を打ち破り、辛酸を舐めながら苦楽を共にしてきた1047名解雇当該の団結を取り戻すという意味において、「4・9政治和解」を本当に打ち返す巨大な力が宿っていると思いました。
 発言した労働者が無実の星野文昭さんを取り戻す決意を語ったことも画期的でした。本当に階級的な労働運動として国鉄闘争が発展することは、星野奪還の闘いが発展することと一体だと思うからです。
 9・28集会の成功で「北海道に動労総連合を」の挑戦が始まりました。11・2集会への大結集をステップに国鉄闘争全国運動・北海道はその実現のために総決起します。