月刊労働運動-Home> ひめじょおん > | 連載 >

■ひめじょおん――女性部から

月刊『労働運動』34頁(0297号06/01)(2014/12/01)

■ひめじょおん――女性部から


千葉の女性は元気! 「労働組合運動を通して女性の解放を!」
千葉労組交流センター女性部 鈴木 弘美
 「こんばんはー」皆元気かなぁ、体調を崩している人はいないかなぁと思いながらドアを開けます。いつもの顔が揃っているとホッとします。近況報告など雑談から始まるのが千葉労組交流センター女性部(準)の集まりです。月に一度、職場や地域の闘いの報告と学習を中心にやっています。話が脱線して学習会が進まなかったり、職場の報告を聞いてもすぐ一緒に行動が出来なかったりもしますが、女性が定期的に集まるのは困難なのに、よく頑張っているなぁーと自画自賛です。
 会員の家に皆で泊まったこともありました。バーベキューをしたり普段とは違う意外な一面を発見したり、楽しい思い出になっています。
 仕事、家事、育児も頑張ってきた時を経て、今は孫の面倒を見たり親の介護に翻弄されたり、自分自身の健康問題に振り回されたりということが増えているようです。長い時間の流れには活動を続けるのは無理だと悩んだ時期もありました。そんな時に私の手を離さないでくれたのも女性部の仲間でした。家まで来てくれたり、動けるようになるまで辛抱強く待ってくれました。このことがなければ今原稿を書いている私の姿はありません。だからでしょうか。集会等に行っても自然と女性部の人を探してしまいます。見つけるとホッとして元気をもらえます。
 婦人民主クラブ千葉支部と合同で上映会をやったこともありました。私は上映することで精いっぱいでしたが、さすがに先輩たちは映画に関連した資料を用意したり、何を学ぶべきかを示してくれました。とても頼もしく安心感があります。もっと沢山の事を学び取っていきたいです。
 楽しかったことや嬉しかったことばかりではありませんでした。特に一緒に頑張っていた仲間の死は本当に悲しいものです。最後に行った旅行で露天風呂に入りながら星空を眺めたり、たわいのない話しで笑い転げたりした思い出は決して忘れません。死を目の前にして不安もあったでしょうに最後まで自分らしく生ききった彼女の生き様を忘れず頑張っていきたいです。
 最近ちょっとショックなことがありました。友人たちと夫婦の力関係はどちらが強いかという話で皆、女性のほうが強かったのですが「鈴木さんはビックリするくらい強いよね」と言われてしまったことです。私のほうが強いと自覚はありましたがビックリするほどだったなんて・・・・・・。でも私は、周りの女性がもっともっとビックリされるくらいに強くなってほしいです。
 安倍政権の差別と排外主義に凝り固まった女性大臣や女性議員が体現する「女性の活躍」攻撃には絶対に負けられないからです。これから先、資本家や安倍政権は危機に瀕する資本主義体制を守るために、ありとあらゆる攻撃を仕掛けてきます。それは労働者の未来を奪い、戦争するための攻撃です。全国労組交流センター女性部結成時に何度も話し合った「労働組合運動を通して女性の解放を!」の原点に立ち、闘う労働組合を甦らせていきましょう。
 そのためには会員拡大が急務です。千葉の女性部もDVDを活用したり、苦闘しています。他の地域の女性部のあり方にも学びながら会員拡大を進めていきたいです。