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地平線 石川一雄さんと連帯し、再審請求にむけ東京で狭山集会

月刊『労働運動』34頁(0304号13/01)(2015/07/01)

地平線
石川一雄さんと連帯し、第3次再審請求にむけ東京で5・23狭山集会を開催


狩野 正幸(全国水平同盟杉並支部書記長)

 石川一雄さんの不当逮捕から52年目の5月23日、部落解放東日本共闘会議の主催で第3次再審闘争勝利に向けた狭山集会が亀戸文化センターで開催され、95人が結集しました。
 狭山闘争は、半世紀以上にわたって狭山差別裁判糾弾闘争を貫き、国家権力の部落差別によって今も殺人犯として「見えない手錠」で石川さんを縛り付けている国家権力を糾弾し、部落差別による階級分断を打ち破る闘いです。それは、新自由主義のもとで激しく進められてきた労組解体・団結破壊の攻撃を、階級的団結ではね返していく階級的労働運動と一体のものとしてあります。第3次再審請求から9年がたちます。石川さんの非和解、不屈・非妥協の屹立した闘いに連なり、この闘いを前進させていくために、狭山闘争の階級的復権をかちとっていくことが強く求められているのです。
 基調報告で岩本正治事務局長は「階級的労働運動の圧倒的な推進で、狭山闘争の勝利をかちとり、安倍の戦時司法・改憲・戦争攻撃を打ち砕き、星野再審闘争と連帯して全証拠開示をかちとろう。そのために全国水平同盟を東京・関東に建設しよう」と訴えました。
 決意表明は、動労千葉の川崎昌浩執行委員、動労水戸の外岡弘執行委員、東京東部ユニオンの小泉義秀委員長、東京労組交流センターの佐藤賢一運営委員、全学連の森幸一郎書記次長、水平同盟杉並支部書記長の私が行いました。その中で、民営化・外注化・非正規職化との闘いの報告とともに、非正規職撤廃を掲げる水平同盟の闘いと狭山闘争の一体性についても確認がなされました。
 全学連の森書記次長は、「集会前の亀戸街宣で、社会の差別と職場での分断が密接に結びついていると再認識した。非正規職撤廃と狭山闘争はひとつのもの」と述べました。小泉さんは「東部では、戦前から労働者と水平社同人が分断を越えてともに闘った歴史がある。労組建設と一体で水平同盟の支部をつくりたい」と決意を語りました。私は、西郡住宅闘争の勝利の地平と高槻支部結成、そして京都での闘いの拡大を報告し、「生きさせろ!の闘いで狭山闘争の勝利を」と訴えました。
 解放共闘は、水平同盟杉並支部と動労千葉、動労水戸をはじめ交流センターを先頭に、狭山の東京高裁要請行動に取り組んでいます。裁判所前での街宣と要請行動が職場と地域を結ぶ労働者の狭山闘争の結節点となってきました。職場・地域で狭山署名を集め、狭山闘争を階級的課題に押し上げていく情勢が再び到来しています。
 最後にまとめとして水平同盟田中れい子書記長が、7月19日に行われる全国水平同盟第4回大会への結集を呼びかけ、熱気あふれる集会を閉じました。全国水平同盟の闘いの前進と一体で解放共闘の飛躍をかちとっていきましょう。