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甦る労働組合 動労総連合を全国へ!11・1に1万人結集!

月刊『労働運動』34頁(0307号01/01)(2015/10/01)

甦る労働組合
動労総連合を全国へ!
11・1労働者集会に1万人結集を!


諸永 政廣 (全国労組交流センター常任運営委員・ 精研労組委員長)
 7、8月そして9月、「安倍倒せ!」「ストライキで戦争とめよう!」の声は叫びとなり全国を席巻し、後戻りのない根底的な怒りを生み出し、国会前を中心とした労働者、労働組合、学生そして民衆の連日連夜尽きることのない決起の前に国会周辺は怒りのるつぼと化していった。
 今日まで最前線で牽引(けんいん)してきたと思い込んでいた私たちの怒りをも凌駕(りょうが)するような絶対反対の怒りがついに解き放たれたように共鳴し、合流し、情勢がつくり出された瞬間であった。
 そこには雨に打たれながら断固として屹立(きつりつ)する全学連の若き雄姿、この姿に感動し闘う青年そして労働者、民衆が私たちとひとつになり社会変革への情念をほとばしらせながら結びつき団結し、警察権力機動隊の壁と対峙(たいじ)し打ち破る姿がすべてを決定したのだ。この激突過程で一切の曖昧(あいまい)さ、欺瞞(ぎまん)は完全に剥ぎ取られたといってよい。
 報道挙げてのSEALDs(シールズ)礼賛(らいさん)がことごとく崩れ去る瞬間であった。9月16日、警察権力の弾圧によって80歳の男性も含めて13人の不当な逮捕者を出しながら抗議すらしない。最前線で「安倍倒せ!」「ストライキで戦争とめよう!」と闘う全学連に襲いかかる。これが彼らの言う「安倍やめろ!」「絶対廃案!」の本質であった。
 9月19日未明に参院本会議で法案が可決されるやいなや「賛成議員をやめさせよう!」というコールへ変質していく事態に彼らの本質が見事に暴き出された。国会前、そして全国で声を上げてきた人たちは、議員や国会内で決着をつけてくれなどと一言だって言ってはいない。「安倍倒せ!」をこの手で、この身体で絶対にやってやるという根底的な怒りで共鳴し合流したのだ。
 国会前、全国で結びついた数万、数十万、数百万の労働者、学生、民衆そして「生きさせろ!」と叫ぶ全国の非正規職労働者に結びつく運動と闘いによって、「安倍倒せ!」「ストライキで戦争とめよう!」を貫き続けることが、私たち労組交流センターの義務であり、同時に絶対反対で闘い抜いたからこその権利となった。
 9月18日、動労千葉の「10・1外注化阻止ストライキ決起」のビラが国会前で吸い込まれるように入るという事態こそが展望であり、労働者、学生、民衆は、この激突過程で本物がいかなるものかを見分ける嗅覚(きゅうかく)と階級的感性を研ぎ澄ませた。
 だからこそ私たちは訴える。安倍政権、新自由主義資本を国鉄決戦の主戦場に引きずり出し、ここで打倒する。だからこそ無数の動労総連合を全国につくり出す闘いに打って出よう。そして、関西生コン支部、港合同、動労千葉、国鉄闘争全国運動が呼びかける11・1労働者集会(正午)に日比谷野音をあふれる1万人結集をかちとろう!