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地平線 9・6星野・徳島刑包囲闘争に720人

月刊『労働運動』34頁(0307号11/01)(2015/10/01)

地平線
9・6星野奪還・徳島刑務所包囲闘争に720人が決起!

(写真 徳島刑務所前で星野さんに「必ず奪還します」とよびかける辻川慎一さん【動労水戸、センター代表】)

元木智之(徳島労組交流センター)

壁が薄くなっている

 徳島刑務所への坂を登りついた時、星野さんの巨大な写真パネルを見て涙がこみあげ、さらに暁子さんの呼びかけ、みんなでソリダリティを歌う頃には、あふれる涙を止めることができなくなるほど団結の思いが爆発しました。1回目、2回目よりも多い720人の結集は、全国各地の連鎖絵画展の成功が積み重なって大成功しました。あいにくの天候でしたが、星野さんの絵のように明るい闘争でした。9月の国鉄・国会決戦の冒頭の闘いとして団結をさらにうちかためました。

労働組合にとって星野闘争とは

 労働組合にとって星野闘争とは、先月号の介護職場の報告をみてもらえばよりわかると思います。
 動労千葉の労働運動を職場で実践する。まさに資本と絶対反対で闘う。その時に、星野さんの獄中41年の闘いが背中を後押してくれます。国労から動労総連合を決断した動労福島の橋本さんのように。私も星野さんの面会をきっかけに、職場で資本と闘い、組合を結成しました。
 それは、星野さんへの無期懲役攻撃を、時代認識と路線での一致と外の階級闘争との団結で打ち破っています。まさに職場での屹立、たった一人からでも闘う。そんな励ましと勇気を常にもらっています。

「街」弾圧で完全黙秘・非転向

 戦争・原発絶対反対の地域拠点をつぶそうと、警視庁公安が2年がかりで準備し逮捕した「街」弾圧の2人を、2週間で奪還しました。逮捕された「街」職員が思ったことは、星野さんのように闘う、完黙・非転向を貫くということでした。そして都内400か所の作業所に、「街」弾圧に対する救援を組織し、まさに中と外が団結して不当逮捕を粉砕しました。「『街』の弾圧で星野さんの奪還する道がみえた! それは力関係だ」。これは奪還された仲間の発言です。階級的労働運動の力で、星野さんを奪還する。まさにそれに尽きます。

動労総連合と星野、ゼネストへ

 今、国会前で安倍の戦争法案に対し労働者の怒りを抑えつけているのは、警察とシールズなど体制内です。体制内派が、警察の国家暴力に対決している我々に言うのは「極左!」、「暴力やめろ!」です。この攻撃を打ち破ってきた力こそ、動労千葉の国鉄分割・民営化反対ストや4・9政治和解に対する国鉄闘争全国運動、そして星野さんの獄中41年の闘いです。全国に動労総連合を建設することは、ストライキができる組合を組織することです。階級的労働運動の力で奪還するということは、ゼネストで奪還するということです。