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東京中部ユニオンの結成で地域の軸になる新たな闘い10・2東京中部国鉄集会

月刊『労働運動』34頁(0309号06/01)(2015/12/01)


東京中部ユニオンの結成で地域の軸になる新たな闘い
10・2東京中部国鉄集会


 10月2日、東京新橋で、東京中部ユニオン、東京中部労組交流センターの主催で、「労働者は使い捨ての部品じゃない!生きていける賃金よこせ!交流会」を開催しました。
 今年7月11日、中部地域に、合同・一般労組全国協の方針で闘う東京中部ユニオンを結成しました。動労総連合・東京の結成のためにも、東京駅、秋葉原駅などで働くJRの労働者、下請け、非正規労働者や、地域の仲間のたたかいの軸になりたいという強い思いで結成しました。
 今回の集会は、そのスタートを切る集会でもありました。
 集会の最初に、9月の国会闘争のビデオを上映。国会前に集まった息をのむほどの人々の数、あふれるような解放感と熱気が胸によみがえりました。
 次に、直前の動労千葉定期大会で新書記長に就任したばかりの川崎昌浩さんが、この間の闘いと今後の課題について、気迫を込めて話されました。
 動労千葉の鉄建公団訴訟の最高裁決定について、「JRに対する解雇撤回の闘いを新たに開始する」という動労千葉の鮮明な方針と決意を明らかにした上で、以下のように話されました。
 「あと数年のうちに国鉄採用の社員が大量に退職するという問題は、民営化の破綻点だが、JRはこれを逆手にとって、外注化を一気に進めようとしており、外注化との闘いが決定的に重要である。外注化との闘いでは、組合員が外注・下請会社のCTS(千葉鉄道サービス)に強制出向されて、初めて外注会社の労働者の労働現場の現実を知り、正規も非正規も同じ職場の中で働く仲間である実感をつかむことができた。CTSの仲間が動労千葉に加入してくれたことは非常に重要な意義を持っている。正規・非正規が一体で闘う外注化反対闘争は、他の労働運動ではできない闘いである」
 さらに、「鉄道会社は、戦時に協力が義務づけられている『指定機関』であるため、貨物に兵器を積み込む訓練が既に開始されている」という衝撃的な報告もあり、労働組合こそが戦争をとめることのできる存在であることを強調されました。
 次に、東京のJR職場で働く国労の吉野元久さんが発言に立ち、「東京にも動労総連合が絶対に必要だ」と力強く発言され、JRの下請け職場の厳しい仕事内容や労働条件の劣悪さを指摘、同時に高い誇りを持って仕事をしている状況を報告されました。
 主催者からのアピールは、中部ユニオン委員長から、安倍への激しい怒りが提起されました。
 地域で闘う青年労働者は「11月集会には、1万人と言わず、国会前に集まった人たちは全部参加してもらいましょう!」と呼びかけ、最後に郵政労働者のまとめ、司会の団結ガンバローで締めくくりました。
 参加した失業中の労働者は、この集会の後、中部ユニオンに加入。11月集会にも参加すると明るく語ってくれました。闘いを始動したばかりの中部ユニオンは、もっと仲間を増やすため、奮闘します!
(中部交流センター事務局)