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鈴コン分会職場復帰1年目の闘い職場の仲間との団結をかけて10・17ストライキを貫徹!

月刊『労働運動』34頁(0309号08/01)(2015/12/01)


鈴コン分会職場復帰1年目の闘い
職場の仲間との団結をかけて10・17ストライキを貫徹!


 2014年11月17日に鈴木コンクリート工業分会(鈴コン分会)の三役3人(吉本、鈴木善弘、内尾)が3年間の解雇撤回闘争に勝利、職場復帰して、2015年11月17日で1年になりました。全国のみなさんの鈴コン分会への支援、連帯に感謝します。
 鈴コン分会は5人が揃い、職場でしつこく会社と非和解で闘っています。職場で、鈴木資本一族とSJK(会社を守り支える会)打倒をかけた第2ステージの闘いが激突しています。鈴コン分会は負けません。
 3人が不当解雇で職場から離れている3年間に、会社とSJK花石代表(東豊商事社員)が、全くデタラメな就業規則改悪や36協定を会社と勝手に取り決めるなど、職場労働者の声を圧殺し、鈴コン分会を無視する不当労働行為を続けていました。
 しかし、鈴コン分会は職場を会社とSJKの好きにはさせません。6年間、故田口組合員の解雇撤回を闘い続け、ついに8月26日東京都労働委員会で、故田口組合員の解雇撤回と組合への懲戒処分の不当労働行為認定の勝利命令を勝ち取りました。鈴コン分会は、都労委命令履行の団体交渉を会社に申し入れました。しかし会社は期日が合わないと変更を提示し、「9月1日に中労委へ再審査請求を行った」と回答してきました。都労委命令履行の立場は微塵も持っていないということです。
 9月、職場が騒然とすることが起きました。東豊商事嘱託社員のHさんに9月19日付で1か月前解雇予告の書面が出されたのです。Hさんは10月20日に65歳になります。その日をもって契約を終了(解雇)するという書面です。職場の仲間には、鈴木コンクリート工業正社員から嘱託社員になった者、東豊商事正社員から嘱託社員になった者、東豊商事契約社員(3か月雇用)で、2017年までに65歳になる者は8人います。Hさんが65歳で解雇ということは、65歳になる労働者は全て解雇されるということです。
 鈴コン分会員も含む東豊商事契約社員には、60歳定年も65歳再雇用終了もありませんでした。なぜか。雇用契約が3か月雇用だからです。しかし今年10月、SJK花石代表と会社が結託して密かに就業規則を改悪し労基署へ提出、東豊商事嘱託社員、契約社員の60歳定年と65歳契約終了を明記したのです。
 9~10月は、全国各地で国鉄集会が開催され、戦争反対、外注化阻止・非正規職撤廃、解雇撤回、動労総連合建設、ゼネストで戦争を止めようと闘いが全面展開されていた時です。
 我々の職場も会社とSJKからの団結破壊と組合潰し攻撃の中で、鈴コン分会が職場の仲間のことを考え何をやるのかが問われている時でした。鈴コン分会は、職場で起こっていることは絶対に認めるわけにはいかないと仲間に話し、気持ちを一つにしていきました。10月17日、都労委の命令履行、賃上げ、会社都合休業の手当を上げろ、60歳定年撤回、65歳解雇撤回、組合への不当労働行為をやめろ、戦争法絶対反対という7項の要求を掲げ、私と鈴木(善)さんの2人で1日ストライキを行いました。門前に支援の仲間が多数駆けつけ、職場の仲間のほとんどが我々のストライキに手を振って応え、現場に向かっていきました。SJKの連中は全く精気がありませんでした。鈴コン分会の第2ステージ闘争への本格的突入です。職場の仲間が納得し支持する闘いを貫こう。職場支配権を奪い返します。
 (吉本伸幸 鈴コン分会書記長)