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12・5~6動労総連合大会が大成功

月刊『労働運動』34頁(0310号03/01)(2016/01/01)


国鉄・JR産別労働組合としてつくりあげる!
12・5~6動労総連合大会が大成功!
2016年30周年大会までに3桁の組織拡大の実現へ!
新たに三組合が加入し、青年が牽引した歴史的大会

動労総連合の新たな出発点

 動労総連合は、昨年12月5~6日、千葉市・DC会館において、第30回定期全国大会を開催した。一昨年12月の大会以降、昨年2月に動労神奈川、7月に動労総連合・新潟、9月に動労福島が結成された。新たな単組から選出された代議員を加えた今回の大会は、動労総連合がJRの労働運動の主流派に躍り出る出発点を築く歴史的な大会になった。
 「動労総連合を全国に!」の旗印を高々と掲げ、JR―グループ会社での闘いを強化して正規・非正規の壁を打ち破る闘いに全力で決起し、来年の大会までに三桁の組織拡大を実現すること、こうした闘いを貫き、業務外注化―非正規職化粉砕、戦争と改憲の安倍政権打倒に向けて全力で闘いぬく方針を満場一致で確立した。

年間で三桁拡大、産別労組へ

 開会を宣言した石井真一副委員長(動労水戸)は、「第3次世界大戦に向かう情勢が始まった。これに『動労総連合を全国に』の方針で立ち向かおう。地に足をつけた闘いで総連合をさらに全国に拡大しよう」と、大会でかちとるべき課題を提起した。
 大会は、荒井秀雄代議員(千葉)を議長に選出して議事が進められた。
 田中康宏委員長から、「現在の動労総連合は過渡的形態であり、JRにおける産別労働組合としてつくりあげよう。この1年間で三桁の組織拡大を実現しよう」とのあいさつが行われた(別掲)。
 経過を石井副委員長が報告し、JRをめぐる情勢を大竹哲治執行委員(動労千葉)が提起。川崎昌浩書記長(動労千葉)が運動方針を提案し、①1047名解雇撤回・JR復帰に向けて国鉄闘争全国運動を拡大する、②大量退職を逆手に取った組織破壊攻撃と対決し、定年延長・65歳まで働き続けることのできる労働条件を確立するとともに、ライフサイクル強制配転を打ち破る、③反合・運転保安確立、貨物大合理化粉砕、④ストライキの復権をかけて16春闘に立ち上がる、⑤戦争・民営化と闘う労働組合の全国ネットワークを発展させる、⑥組織強化・拡大に全組合員が総決起し、動労総連合を全国につくり出す――を軸とした闘いの基調を打ち出した。

青年先頭に活発な質疑応答

 討論は青年組合員がリードした。総連合青年部の結成に向け、青年が組織拡大の先頭に立つこと、自身が組合の指導部となる決意が表明された(質疑は別掲)。

青年部の結成へ規約を改正

 活発な討論が行われた後、本部からの答弁が行われ、全員の拍手で方針案が採択された。
 また、新たに組合が加わったことから執行委員の補充が行われ、新たに動労総連合・新潟の星野文男委員長と動労連帯高崎の漆原芳郎副委員長が選出・信任された。そして、動労総連合青年部の設置に関する規約改正が承認された。
 大会宣言が高らかに読み上げられた後に採択され、最後に、石井副委員長から閉会あいさつが行われ、田中委員長の団結ガンバロー三唱で第30回動労総連合定期全国大会は成功裡に終了した。

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田中康宏委員長のあいさつ

動労総連合が拡大した時、労働運動はよみがえる!

 動労総連合の歴史の中でも、この大会は大きな節目、歴史的大会だ。神奈川、新潟、福島に新しい単組が結成された。新しい仲間の多くは、国労から結集した。その決断は簡単ではなかったが、労働者の未来のために決断した。ともに全力で闘っていきたい。
 ここにはJRのグループ会社で働く仲間もたくさんいる。まともに生活できない労働条件と低賃金という困難な状況の中から、身を切る決断で決起した。こうした熱い思いが集まってスタートラインについたのが今日の大会だ。
 戦後の国鉄労働運動は、国鉄総連合としてスタートした。現在の動労総連合は過渡的形態であり、JRにおける産別労働組合としてつくりあげ、あらゆる職種の労働者が結集できるようにしたい。分割・民営化以降、労働者の権利が打ち砕かれ、生きさせろ、戦争絶対反対の怒りの声が渦巻いている。国鉄・JRで闘う労働組合をつくったら歴史は動く。こうした時代こそ労働運動再生のチャンスだ。来年11月30日で結成30周年を迎える。この1年間で三桁の組織拡大を実現しよう。
 1047名闘争ではJRへの採用を求める新たな署名運動を呼びかけることとする。
 パリでの襲撃事件の原因は、米仏等帝国主義が戦後数十年間、中東での戦争と虐殺を行ってきたことが「イスラム国」を生み出し、襲撃事件を生み出した。全ての原因は帝国主義にある。
 来年の闘いは改憲阻止が焦点となる。派遣法改悪は1985年以来の大転換だ。派遣労働者を3年で全部クビにする。この3年間が勝負だ。
 動労総連合が拡大した時、労働運動はよみがえる。 16春闘はグループ会社での格差・貧困、非正規撤廃に向けて全力で闘う。「動労総連合を全国に」をさらに進めよう。