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◆動労総連合大会の質疑応答

月刊『労働運動』34頁(0310号03/02)(2016/01/01)


◆動労総連合大会の質疑応答
12・5~6動労総連合大会が大成功!
団結は決断だ! 覚悟を持って職場に帰ろう!


(○質問 ●答弁)

○動労西日本(青年) これから1~2年が勝負だと思うので頑張りたい。闘争費を増やすことを検討してほしい。

○動労総連合・新潟 初参加です。力強い提起があったので、自分も力を出して努力していきたいと思います。

○動労西日本(青年) 先日、職場の新入社員から「労働組合って何をするところなの」と聞かれました。若い人は労働組合を知らない。広報活動をもっとやった方がいいと思います。 動労総連合を北海道にも広げたいと思います。

○動労神奈川(青年) 先日、山手線の新型車両E235系がストップしましたが、この列車はタイのパープルラインに投入された列車です。営業運転を始めたばかりでストップし、大恥をかきました。すでに100億円以上の赤字になります。新型車が雨漏りするなど、車両製作自体が破綻しています。職場の実態を聞いて、組織拡大していきたい。

○動労神奈川(青年) 今年の流行語大賞が出されましたが、動労総連合の流行語大賞は、「団結は決断だ」がいいと思います。

○動労福島(青年) グループ会社で働いています。本体とグループ会社を通しての組織拡大方針はうれしいです。グループ会社は「JRに営業を許可していただいている」という立場でへりくだっている。おかしいと思います。
 郡工の「野球賭博」問題では「JRの一員としてコンプライアンスを守ろう」などと言っていますが、これもおかしいです。
 グループ企業では、待遇、給料の改善を求めていきたい。月25日間働いても11万円いきません。16春闘では、JRとグループ会社一体となって春闘をやりたい。生きられる賃金にしたい。
 マイナンバーにどう対応するかも質問したい。

●川崎書記長 闘争費の値上げについては、一般会計上は無理なので、組織拡大で突破したい。
 新潟の組織拡大にむけた決意は力強いと思います。新採のオルグはやっていきたい。特に北海道に動労総連合をつくりたい。まずは1人を獲得することから始めたい。

○動労福島(青年) 16春闘は、動労総連合としてグループ会社も含めた闘いにして、賃上げを求めて取り組んでいきたい。背景資本であるJRを徹底的に追及する闘いとしてもやりたい。マイナンバー制度に対する取り組みも動労総連合としての方針を出してもらいたい。

○動労水戸 MTS(水戸鉄道サービス)から組合加入をかちとった。会社はコンプライアンスを言うが、動労水戸の最高裁判決すら守っていない。現場に怒りがある。

○動労西日本(青年) JR西日本の外注会社であるメンテックから組合加入をかちとった。中西副委員長は11・1ストライキに決起し、反動的な駅長を追い詰めている。岡崎組合員は、印刷事業所の廃止に反対して当局と闘っている。青年労働者交流会が動労神奈川の結成につながった。20~30代の動労総連合加入を現場からもっとかちとっていきたい。

○動労連帯高崎 9月17日にストライキに決起した。非正規の賃上げも要求した。清掃では1日2万3千歩も歩いて仕事をしているのに、パートの時給は870円。ストの反応は良好だ。出向3年目でJRに戻せと要求したが、TTS(高崎鉄道サービス)は関係ないと回答。TTSは3年経ってもプロパー7人で自立してやれる会社ではない。組合のビラを渡している。

○動労連帯高崎 9月に初めてストライキに決起した。ビラは手渡しているが「職場のことをもっと書いてほしい」と言われた。他労組の組合員が自分たちの組合のあり方に批判を言い始めている。私たちが台風の目になって組織拡大したい。

○動労水戸 常磐線延伸問題では、当局は管理者を集めて講演会をやって「放射能よりタバコの方が悪い」などと意思統一を始めている。ライフサイクルでは會澤君が対象になっているが、「運輸のプロを作る」などというのは全くデタラメだ。絶対阻止するために闘う。
 反合運転保安闘争では、9月2日水戸の踏切で電車4両に車が衝突する事故が起きた。車掌が防護無線で対応した。そのため回送列車が車掌なしで走った。列車の安全に関わる重大な問題だ。ATS―P故障が起きた時もATS―SNの保安装置を外す工事をしており、対策がとられていない。また吹雪の日には、指令は障害物検知装置を切って走れと言う。運行優先で安全が守られていない。こうしたことは社と交渉すべき問題だ。マイナンバー制度についても統一的立場を出してほしい。

○動労水戸(青年) 青年部結成にむけて本部から執行委員を付けてほしい。管理者は本当に意識が低くて視野が狭い。
 青年交流会はいろんな職場の仲間と交流できて勉強になる。非正規の青年と話す意味は大きい。動労総連合東京、動労北海道をつくりたい。先輩と若手が一体となって闘っていきたい。

○動労千葉(青年) 動労総連合で青年部ができる展望が出ると「もうひと頑張りしよう」という気持ちになる。10月の定期大会で本部執行委員になった。訪韓闘争も今年4回目で、今までは漠然と行っていた。でも今年は、何か手に入れて帰ろうという気持ちだった。自分が執行部としてまとめ役にならなくてはいけないと自覚を持つようになった。委員長や書記長がいなくなったら自分がやらなくてはいけないと、執行委員見習いのつもりでいた。
 訪韓して、韓国と日本で攻撃のやり方は同じだと思った。日本で打ち破れたら、韓国でも打ち破れる。その逆も同じだ。世界の労働者とのつながりを続けていきたいとひしひしと感じた。大人になったと思いました。

○動労千葉 千葉運転区の廃止攻撃に対して、10・31~11・1ストに入った。26人の支部の組合員で次につなげる闘いをしようと徹底的に議論した。大量退職時代を迎えて、エルダーになって闘っていくことには覚悟がいる。通勤1時間でもエルダーで闘う。本来は定年延長すべきだ。5年先がどうなるか不安だ。非正規職が拡大している中で、行動しなければ何も起きない。だから「覚悟を持って職場に帰ろう。闘い続けていこう」と職場のみんなに訴えていく。

●川崎書記長 MTSから組合加入をかちとったことは大きいと思う。背後には何人も何十人も結集する労働者がいる。本格的に組織拡大を進めてほしい。動労水戸が闘っていることによって職場の雰囲気が一変している。闘うことによって動労総連合の組織拡大もある。
 動労総連合本部として本社と交渉すべき課題は検討したい。
 動労西日本で広島のメンテックで組織拡大した。岡崎組合員の職場である印刷工場の廃止に反対して闘って、JR連合ですら意見を言わざるを得ない状況を作り出している。これはすごいことだ。組織拡大にむけて闘ってほしい。
 16春闘では賃上げを要求していきたい。下請け労働者の賃金が安いのはJRが委託費を安くしているからだ。下請けの仕事は1日2万3千歩も歩いている。動労千葉組合員の金子さんが過労死した問題では、労災認定はとれなかったが、要員を一人増員させた。実質的な勝利だ。
 動労連帯高崎でのストライキで職場の雰囲気が一変し、TTSの中から意見を言う人が出てきたことは重要だ。
 常磐線延伸をめぐる団交では、「原発問題は政府と東電の問題で、JRは線路のことをやるだけだ」とJRは答弁する。しかし実は一体であり、被曝労働が強制されている。動労水戸の闘いは決定的だ。動労水戸支援共闘の拡大が重要だ。
 ライフサイクルは、駅の代替要員であり、3割も戻していない。運転士が3年間も駅にいかされてブランクがあるのは、安全上も大問題だ。
 ATS―Pについては本社と団交で問題にしていく。起きていることは故障と全く同じだ。
 青年部結成にむけて本部から担当者をつけていきたい。木科君の発言にはジーンときた。闘いの継承のためにも交渉参加や交流などをやっていきたい。
 マイナンバー制度についてはみんなの意見を出してほしい。

◆動労総連合大会の質疑応答(続き)

変える力はここにある! 私たちが歴史を動かす!


○動労福島 来年3・11反原発集会のスローガンは「変える力はここにある! 私たちが歴史を動かす!」にした。受身でなく積極的に闘う立場へ転換だ。
 今まではやりたいことができなかった。今は何でもできる。ドイツの労働者との交流で「賭博問題との闘いも重要だが、どうして動労福島は動労千葉のようにストライキをやれなかったのか」と言われた。昨年9・10集会は国労郡工支部の主催が国労仙台地本から中止に追い込まれ、くやしい思いをした。職場の仲間とは一緒にやってきた。しかし党派は甘くないということがよくわかった。自分の党派性を鮮明に出して、仕切り直して仲間を獲得していく。
 動労総連合の大きさを感じたのは「賭博問題」だ。外注化反対、被曝労働拒否、動労福島結成を敵の側は「治安問題」として考えている。大きな闘いになることを恐れている。国鉄分割・民営化をくぐった労働者は処分が出ても怖くない。でもくぐっていない青年はビビッている。これが動労総連合の課題だ。今まで国労の中にいてやはりぬるま湯だった。動労総連合の一員として自覚してやっていきたい。組織拡大する。来年3月には外注化がまた実施される。ストライキを構えて闘いたい。リテールネットに対する時給710円からの賃上げ要求の16春闘も闘いたい。ストライキを委員長として取り組みたい。

○動労総連合・新潟(青年) JR貨物に組合掲示板の設置を要求した。組合無視だったが2か月後回答し、申請書を出してくれと言って逃げに徹している。JR貨物は年末一時金を1・48か月と回答してきた。貨物労は、今まで言わなかったことを言っている。貨物会社ではみんな身を削る思いで夜間も働いている。貨物交渉をぶつけてほしい。分割・民営化体制をつぶしたい。

○動労総連合・新潟(青年) 11月から組合員です。新幹線車両所で1年契約の社員です。試用期間3か月も過ぎた11月中旬に突然、年末解雇を通告された。動労総連合・新潟の組合員であると団交を申し入れた。「12月中には団交できない。1月になる」と回答。12月末解雇は保留になった。契約期間は来年まである。退職願い提出は拒否した。
 新幹線の検修は45人いて、25人が社員で、20人が非正規だ。日給は6750円。「1か月で仕事を覚えろ」と言うが、3か月でようやく仕事ができるようになった。職場はコミュニケーション不足だ。職場の仲間を動労総連合に組織していきたい。

○動労神奈川(青年) 小田原駅で清掃の仕事をしています。契約社員が月17万円で、パートが月13万円です。1年間で70万円も差がある。
 今年、6か月雇用を3か月雇用にされて「契約書通りだ」と言われた。それで2月に組合を結成した。東日本環境アクセスの東労組のビラには「ものを言う組合員はいらない」と書いてあり、何もしない。労働組合を結成して本当によかった。

○動労西日本(青年) 闘争資金を増額するために、組合費を上げることを提案したい。

○動労千葉 JR貨物はブラック企業だ。われわれに「コンプイライアンスを守れ」と言うなら、きちんと金を払えと言いたい。貨物は新規採用していない。50人の職場だが、3分の2が55歳以上だ。運転士が多いが高齢になっている。車両に泊まることが多いが、3時間仮眠で運転させられている。しかし運転士を下りたくても下りるところがない。65歳まで運転させられる。少しでもミスすると激しい訓練をさせられ「下りるところがあるんですか」と言われ、ビクビクしながら運転している。

○動労水戸 マイナンバー制度については戦争攻撃と一体であり、弱者をより搾取する攻撃だ。「マイナンバー制度反対」を動労総連合として社会的に明確にすることが必要だと思う。
 MTSでは賃金分断、一時金まで分断してきている。16春闘にむけて、関連会社も含めた動労総連合のトータルな方針が必要ではないか。春闘を構えて闘いたい。基本給に対する基準を決めることを検討してほしい。

●川崎書記長 動労福島の闘いは権力弾圧との闘いで、全力で取り組んでほしい。
 動労総連合・新潟の貨物への組合掲示板の要求は重要な闘いだ。さらに、青年の試用期間含めて1年契約なのに雇い止めなど不当解雇だ。絶対に許さない。
 動労神奈川の発言にあった「ものを言う組合員はいらない」などというのは組合ではない。
 動労西日本の闘争費アップ提案は組織拡大で突破しよう。
 マイナンバー制度に対する統一方針は検討する。

★田中委員長(まとめ) この大会にふさわしいスローガンがみんなの意見から出た。正規と非正規が団結して闘うというのは、正規の闘いなくして団結はない。労働者が歴史をつくっているというのは闘いの中で気づく。ストをやったことで職場から声が上がり始めた。不満が具体的要求になり始めた。分割・民営化の矛盾が明らかになってきている。闘いを通して団結が生まれていく。16年はどういう時代になるか。国鉄分割・民営化は派遣法改悪とセットだった。今、再び同じことが始まっている。非正規・貧困が噴き出す。16春闘に死活かけて決起しよう。統一要求も検討したい。戦争反対を土台に、外注化に対しては反合・運転保安闘争の発展で闘う。財政は組織拡大で取り組む。30周年記念大会まで3桁の組織拡大を実現しよう。