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国際連帯特集 民主労総はゼネストに決起!■訪韓闘争

月刊『労働運動』34頁(0310号04/03)(2016/01/01)


国際連帯特集
民主労総は労働改悪阻止・パククネ政権打倒を掲げ、11~12月数波のゼネストに決起!
■11・14~15訪韓闘争

(写真 15万人が決起した民主労総の11・14ゼネスト)
(写真 11・14ゼネスト連帯で動労総連合の青年を先頭にソウル市内をデモ)


11・14民主労総のゼネストに連帯し100人超の訪韓団が共に闘う
 動労千葉は昨年11月13~17日の訪韓闘争を民主労総ソウル地域本部と共に闘いぬいた。動労総連合の仲間をはじめ100人を超える訪韓団が結集した。

「パククネ打倒」掲げ15万人

 最大の闘いは、14日の民衆総決起大会だ。民主労総は「労働市場構造改悪阻止」「パククネ打倒」を掲げこの十数年で最大の結集をかちとった。
 個々の産別や労組では厳しい状況を強制される場面もある中、「これを認めたら労働者の権利がすべて破壊される」と闘いに立ったのだ。
 訪韓団は、この歴史的な闘いに参加した感動と多くの教訓を得たことを活かし、日本での闘いを一歩も二歩も前進させようと誓い合った。

労組破壊攻撃うち破り闘う

 16日、日韓理念交流会が民主労総ソウル地域本部で行われた。
 日本からは動労千葉国際連帯委員会の山本弘行さんが、「動労千葉とともに」と題して国鉄分割・民営化反対闘争以来の闘いの歴史を語った。
 韓国からは、全教組ソウル支部長のイソンデさんが「歴史教科書闘争の意味」と題して提起した。イソンデさんは、パククネ政権が進める教科書国定化の狙いを「日本による植民地支配や独裁政権時代を正当化し、労働運動を弾圧しようとしている」と弾劾した。そして、パククネ政権が全教組を「法外労組」として攻撃する中で加入者が増加に転じたことを報告し、「パククネに我々を倒すことはできない」と確信に満ちて提起した。

日韓連帯で外注化粉砕を

 鉄道労組とはソウル地方本部とチョンニャンニ機関車支部と交流した。そこで韓国でも日本と同じ方法で外注化が進められていることが討論された。
 鉄道における韓国の賃金ピーク制は、日本のシニア制度とまったく同じだ。雇用延長と引き換えに、鉄道公社の作る子会社に再就職させて賃金も40%下げるという制度だ。そして、その子会社に構内運転を行わせることで、鉄道業務全体の外注化が狙われている。
 韓国では、日本で行われた民営化と全面的な外注化攻撃が本格的に始まろうとしている。日韓鉄道労働者の連帯はますます重要だ。
 動労千葉がシニア制度をうち破って闘ってきた外注化粉砕闘争の大きさを改めて確認しよう。日韓連帯で民営化・外注化を粉砕しよう。
 何より韓国の仲間の闘いに応え、日本での組織拡大と労働運動の復権へ全力で闘おう。
(日刊動労千葉より抜粋)

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(写真 声明文を読み上げるハンサンギュン委員長)

12・10曹渓寺で記者会見を行った

民主労総ハンサンギュン委員長の宣言(抜粋)

 しばらく現場を離れるが、労働改悪を防ぐゼネスト闘争を最後までともにします!
 パククネ政権は、私を逮捕するために数千人の警察兵力を動員しました。私は、殺人犯でも、破廉恥犯でも、強盗犯罪や暴動を起こした者でもありません。私は解雇労働者です。平凡な労働者にとって解雇がどれほど恐ろしいことかを、骨身にしみるほど感じながら生きてきました。子どもたちは夢をあきらめなければならず、仲むつまじかった家庭は破綻しました。時には生と死の決断を強要され、実際生を放棄した同僚も多かったのではないですか。
 誰の過ちですか。政府は、低賃金体系をつくって解雇を容易にできてこそ、企業と経済を生かすことができると話しています。労働者が死ななければ企業が生きられない政策が、正しい法であり政策ですか。
 私は、解雇を簡単にする労働改悪を防ごうと闘っています。これが今、全国を沸きかえらせている第1級手配犯人、ハンサンギュンの実質的な罪名です。これが果たしてまともな国ですか。
 ここにいる多くのマスコミが、民主労総を取り押さえることができないと、やきもきする記事を連日吐き出しています。民主労総は、非正規職労働者を代弁しない貴族労働者の組織だと言っています。真実ですか。
 980万の非正規職労働者は、ジャングルの世の中で生存競争を行いながら、希望のない一日一日を持ちこたえながら生きています。
 ところが、政府とセヌリ党の非正規悪法は、規制のない派遣拡大によって、合法的な人身売買の派遣労働によって、良い雇用を奪い取るということです。50歳を超えれば、派遣労働をしなければならないという法案です。
 民主労総が貴族労働者の組織に過ぎないなら、なぜ非正規職悪法を防ぐために、あらゆる弾圧と被害を甘受しながらゼネストに総決起するのか、尋ねてみなければならないでしょう。
 この時代の最も甚だしい罪人は、第1次・第2次民衆総決起で示された、このままでは生きられないという民心を確認したように、民生破綻の責任を負わなければならないパククネ政権です。
 私はこの記者会見を終えて自主出頭します。政権が仕組んだ脚本により、拘束は避けられないでしょう。いや避けません。しかし、法廷で常軌を逸した公安弾圧の不法の実態を、一つひとつ明らかにするでしょう。
 政権に警告します! 委員長を拘束し、民主労総に対する史上類例のない弾圧をしても労働改悪はけっして成功することはできないでしょう。
 民主労総は労働災厄、国民大災厄を招く労働改悪を防ぐために、2千万労働者の生存をかけて、政権が最も恐れるゼネストに立ち上がります。これが2千万労働者の願いであり、民主労総に与えられた歴史的責任です。労働改悪を防ぐための民主労総のゼネストは、全国民が支持し、全民衆がともにする闘争へと広がっていくでしょう。
 同志のみなさん、ゼネスト闘争勝利で2千万労働者の生存権を守りましょう。闘争!