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動労西日本 12・18広島印刷事業所廃止絶対反対のストライキ決起

月刊『労働運動』34頁(0311号06/02)(2016/02/01)


動労西日本 12・18広島印刷事業所廃止絶対反対のストライキ決起

(写真 廣島印刷事業所前でアピール)

 2015年12月18日、動労西日本は早朝行動からスト突入集会を貫徹し、指名ストに突入した岡崎昭夫執行委員を先頭に、JR西日本との団体交渉のために大阪に向かった。大阪弥生会館で開催された団体交渉は、広島印刷事業所の廃止絶対反対=白紙撤回を求めて会社を追及し決裂した。当該として指名ストを打ちつつ交渉委員を務めた岡崎執行委員は、勤務解放(=交渉委員を出勤扱いとする労使間の慣行)すら拒否して居直るJR西日本の不当労働行為を徹底弾劾し、断固たる戦闘宣言をたたきつけた。
 「広島印刷事業所で働いている労働者は廃止反対であり、事業所で働き続けたいと思っている。この労働者全員が絶対反対で立ち上がれば、事業所廃止を阻止できる。動労西日本は、職場廃止の強行にはストライキで闘う。2016年は戦争と非正規職化、貧困の大攻撃との対決となります。清掃をはじめとするJR関連会社の労働者を組織することが、第2の分割・民営化攻撃を根本から打ち破る闘いになります」(12・18スト突入集会での岡崎執行委員の発言から)
 JR西日本は昨年10月20日、広島支社の印刷事業所を2016年7月31日をもって廃止する方針を一方的に公表した。広島印刷事業所は、動労西日本の岡崎執行委員を始め国鉄採用のベテランを中心に16人の労働者が働く国鉄時代以来の重要職場だ。JR資本は収支黒字のこの職場をあえて廃止し、全員を出向・転籍と退職=解雇に追い込もうとしている。それは国鉄的なものを一掃し、JR西日本における第2の分割・民営化の突破口とすることを狙う攻撃だ。動労西日本は直ちに絶対反対の闘いに立ち上がり、会社を揺るがす大流動情勢をつくり出した。岡崎さんの「たった一人の反乱」が、組合の枠を超えて職場の仲間の共感と怒りを解き放ち、会社と御用組合幹部らの退職強要をはね返す力を生み出したのだ。JR連合・西労組もJR総連・西労も、会社との「合意」「妥結」ができないまま年を越し、春闘情勢に突入した。「わしはここを動かんぞ」「今の職場で働き続けたい」という職場全員の声を動労西日本の旗のもとに結集し、16春闘ストライキの爆発をかちとる中に、この攻撃を粉砕できる展望がある。
 広島印刷事業所廃止絶対反対の闘いは、動労西日本の今春闘最大の決戦課題だ。廃止計画発表以来、JR広島支社・印刷事業所の門前で、動労西日本と広島連帯ユニオンを始めとする全支援は一体となってビラまきや街頭宣伝、職場前集会を繰り返し展開してきた。印刷事業所の労働者が職場から手を振る姿も見える位置で、絶対反対を掲げる動労西日本が登場し続けることは決定的だ。
 この闘いには、JR関連会社で働く仲間も重大な関心を寄せている。2016年、動労西日本は動労千葉が関連会社の仲間を獲得した闘いに学び、JR西日本の関連会社の仲間との団結を拡大する。階級的労働運動の前進と動労西日本の組織拡大へ、春闘ストライキの大爆発をかちとろう。「動労総連合を全国に!」の闘いを今年こそ大発展させよう。
 山田和広(動労西日本書記長)