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全国労組交流センター第23回定期全国総会に総結集しよう

月刊『労働運動』34頁(0311号15/01 )(2016/02/01)


全国労組交流センター第23回定期全国総会に総結集しよう


飯田英貴(全国労組交流センター事務局長)
 労働者階級が歴史を動かす。2016年は「戦争か革命か」を分かつ決戦の年です。
 2016年は1月4日動労水戸ストライキと韓国・民主労総の労働法制改悪案の国会上程阻止の勝利で幕を開けました。動労水戸のストライキには100人が結集し、とくにJR水戸駅前での街宣は圧倒的注目を集めました。他方で、世界大恐慌を食い止めるあらゆる救済策が破たんし、資本主義が音を立てて崩れ落ちようとしています。
 世界の基軸国たるアメリカが「経済の堅調」をもって昨年12月にゼロ金利政策解除に踏み切りました。彼らの言う「失業率の改善」も、短期雇用の非正規労働者をデータに含めると、失業率は公表された3倍の15%にも跳ね上がります。さらに2015年の新車販売台数が過去最高となったという事実も、実は「自動車版サブプライムローン」によるものであることが明らかになりました。
 支配階級の誰もが、自らが生み出した世界大恐慌の現実を見据えることができず、現実とかけ離れた虚構の上にしか自らの延命を描けなくなっています。しかし、年初以来の世界株暴落の進行は、世界大恐慌の深さを隠しようもなくさらけ出しました。こうして戦後を支配してきた帝国主義諸国も中国などスターリン主義国家も、何の手の打ちようもないまま、世界を戦争へと向かわせる以外になくなっているのです。

動労総連合の全国的建設と7月選挙闘争で勝負しよう

 同時に支配階級は、賃下げ、解雇、外注化・総非正規化、社会保障の解体など階級戦争を強め、今日を生き延びるためだけに人間社会の再生産を破壊し続けています。
 軽井沢でのツアーバス事故で運転手2名と13人の青年の命が奪われました。命を預かる運転手の健康を一顧だにしない会社が、青年たちの命を守れるはずがありません。全社会に広がる外注化攻撃は、「命よりカネ」を徹底的におし進め、職場と生活の両面で、青年の命と未来を奪い続けています。
 しかし、生きていけない現実は、膨大な労働者人民をこの社会の本質に気付かせ、闘いに立ち上がらせています。動労水戸の青年労働者は、「事故を引き起こす外注化に労働組合は一歩も引かず安全を守るために闘うことが必要だ」と訴え、そのことが被曝労働と原発再稼働、戦争を阻止する闘いにつながるとつかみました。1・4の動労水戸ストライキは、労働者が労働組合を通じて社会に責任を取っていくことで資本主義社会を根底から覆していく展望を指し示し、圧倒的に支持されたのです。
 動労総連合を全国につくりだす闘いは、労働者が自らの力に目覚め、青年を歴史と社会の主人公として決定的に打ち立てていく労働組合の拠点を全国につくりだしていく闘いです。
 そして、7月の参院選決戦は、安倍の改憲・戦争攻撃との真っ向からの対決です。ストライキで闘う労働組合と労働者の新しい政党の一体的建設は、革命的情勢における階級的労働運動の飛躍をかけた挑戦です。
 最後に、動労総連合建設と7月選挙闘争は首都・東京決戦です。第23回定期全国総会への総力結集をお願いします。
★ 総会 2月6~7日、都内 (6日は12時開会です)