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参議院選挙闘争の総括 職場拠点を基盤に登場していこう

月刊『労働運動』34頁(0317号02/01)(2016/08/01)


参議院選挙闘争の総括
職場拠点を基盤にした「力ある政治勢力」として決定的に登場していこう


 7月10日に投開票が行われた参議院議員選挙に、全国労組交流センターは、鈴木たつおさんを推薦して、その勝利のために全力をあげて共に闘いました。「社会の主人公は労働者だ」と訴え、「新しい労働者の政党をつくろう」のスローガンで獲得したのは1万6187票です。階級的労働運動で拠点を建設し、労働者の新たな政党をつくりだす大きな一歩を踏み出しました。

職場拠点を基盤にした「力ある政治勢力」として決定的に登場していこう

鈴木たつお(参議院議員選挙候補者・弁護士)
全学連の街宣隊を先頭に皆で頑張りました。
 6・19沖縄県民大会、イギリスのEU離脱問題、バングラデシュ・ダッカ事件。沖縄と福島で現職の大臣が叩き落とされました。人民の怒りの蓄積と戦後世界体制の崩壊。この情勢が選挙闘争の基底にありました。「新しい労働者の政党をつくろう」ということが全世界で課題になっています。
 野党共闘なるものの「改憲勢力の3分の2阻止」という、人民の怒りを議会の枠内に押さえ込む攻撃と対決して、私たちは革命を訴えました。単に革命を呼号するのではなく、その必要性と現実性をいかに語りきるか。宣伝カーの上からではなくビール箱の上からだと、聞いている人たちと目線をあわせられる。みなさんの中に世の中を変える力がある、資本の分断攻撃を乗り越えて団結しようと訴えました。1時間ずっと聞いてくれていた労働者が「新しい思想ですね。全国に広げる必要がある」と言ってくれました。私が最も心にしみた反応でした。
 また、国際連帯です。韓国の留学生や在日の人たち、フランスから来ている人たち。パリ・コミューンだ、ゼネストだと言うと、立ち止まってくれました。韓国の人たちは、われわれのスローガンやビラのなかにある「朝鮮侵略戦争阻止」に強い共感を示してくれました。街頭から直接感じる国際連帯でした。

※改憲阻止の本格的決戦へ! 

 改憲阻止の本格的決戦期に入りました。二つの大きな具体的テーマがあると思います。改憲阻止と労働法制改悪。総非正規化、金銭解雇制度などは「もう一つの改憲攻撃」といえます。これと真正面から闘い、拠点をつくり階級的労働運動をゴリゴリ推し進めることです。

※階級闘争の主役へと登場を!

 われわれは、階級闘争の主役として戦略的に闘っていきます。中期階級決戦のなかで限りなく革命に接近するのです。今度の選挙は確実にその基礎を築きました。来年はロシア革命百年です。資本主義は永遠だなどと、もはや誰も考えていません。ロシア革命に始まる社会主義・共産主義への過渡期が現在です。改憲阻止決戦を革命への戦略的接近として、多くの拠点職場を基盤にした「力ある政治勢力」として決定的に登場しようではありませんか。