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闘う合同一般労組 鈴コン分会第2次闘争へ

月刊『労働運動』34頁(0317号11/01)(2016/08/01)


闘う合同一般労組
鈴コン分会第2次闘争へ本格的に突入! 闘えば勝てる!

7・17鈴コン分会支援・連帯共闘会議第5回総会を闘い抜く!

吉本伸幸(鈴コン分会支援・連帯共闘会議事務局長)

 日頃からの変わらぬご支援と連帯共闘を本当にありがとうございます。改めて更なるご支援と変わらぬ共闘をお願い致します。
 イギリスEU離脱の大衝撃で世界大恐慌が、一段と激化・深化し、ゼネストと内乱・革命の火が全世界に燃え広がっています。改憲阻止が本格的決戦になります。戦争が問題になり、「生きさせろ」と労働者の資本主義への怒りが爆発する時を迎えています。既成の全政党・全労働団体が危機と分裂瓦解を開始しています。
 まだまだ闘いはこれからです! 我々は絶対に負けない! 全ての労働者階級の先頭で、解雇撤回・非正規職撤廃で闘い抜きます。怒りは職場・街頭・地域に満ちています。改憲・戦争絶対阻止と労働法制改悪との闘いの最大の戦場は、職場であり労働運動です。
 国鉄闘争も鈴コン闘争も新たな段階に入っています。組織拡大の決戦です。共闘会議は鈴コン分会と一体に4年間、勝利を積み重ねてきました。さらなる前進へ向けて、夏から秋へ、壮大な国際連帯運動、改憲―労働法制改悪阻止の闘いを職場から徹底的に組織して、11・6労働者国際連帯集会の1万人決起へ攻め上っていこうではありませんか!
 鈴コン第2次闘争は始まったばかりです。共に闘いましょう!

【1】鈴コン分会1年の活動

(1)2015年8・26東京都労働委員会命令を勝ちとる!

 2014年4月の地裁勝利判決、9月高裁勝利、11月17日解雇当該3人の原職復帰の大勝利の上に、昨年8月、故田口守組合員の解雇撤回都労委命令をかちとりました。鈴コン分会結成~分裂攻撃以来の中心課題での重大な勝利です。
 しかし、東豊商事(会社)は、悪あがきを続け、都労委命令を履行せず、中労委に再審査請求をしてきました。分会三役3人解雇撤回に続き、職場復帰=職場に定着しきって、分会の団結の力でもぎとった地平です。職場での力関係は大きく変化し、職場の仲間の鈴コン分会への協力も始まっています。

(2)『非正規が闘って、勝った』出版

 昨年11月、鈴コン分会闘争7年の記録『非正規が闘って、勝った』を出版しました。そして、今年1月30日に出版記念会も行いました。出版に関わって尽力された多くの仲間の皆さんに改めてお礼申し上げます。今一度『非正規が闘って勝った!』の本を、闘う労働組合と闘う労働者への団結として広めていこうと思っています。皆さんのご協力を重ねてお願い致します。

【2】第2次闘争への本格的突入

(1)佐藤重夫副分会長雇用継続~緒戦の勝利

 田口解雇撤回闘争は、労働委命令の上で、職場で実力で勝ちとらなければなりません。この闘争は、①鈴コン分会の原点、労働組合の団結を守り抜く闘い、②3人職場復帰の直前の就業規則の一方的改悪(非正規の60歳定年・65歳解雇)を粉砕する闘い、③職場の労働者は次々60歳、65
歳を迎える中で生きぬくための闘いそのものです。
 今年4~5月、佐藤重夫組合員への60歳定年解雇を粉砕し、「就業規則改悪について争う」ことを認めさせて、雇用継続をかちとりました。緒戦の勝利です。
 さらにこの就業規則改悪は労働契約法改悪を使って行われており、現在JRや郵政をはじめ全産業で大問題化している課題であり、非正規職撤廃闘争そのものです。
 我々鈴コン分会は、自分たちの職場闘争を自分たちだけの職場闘争とは思っていません。全ての労働者、産別にかけられた総非正規職化・解雇攻撃・就業規則改悪攻撃だと考えて、職場闘争を闘い抜いていきます。分会は佐藤重夫組合員の賃金減額に対して、裁判等も含めて徹底的に闘います。
 4月10日に鈴コン分会臨時大会を開き、第2次闘争突入・緒戦勝利と鈴木善弘3代目分会長就任を確認しました。
 さらに4月21日には、14年夏のSJKを使った「職場復帰反対署名」なる不当労働行為(団交拒否)に関する労働委員会(残った内の1つ)で、会社側の謝罪という勝利和解をかちとり、6月10日の団体交渉ではついに「生コン過積載」について「組合員以外にも強制しない」回答をせざるを得ないところに追い込んでいます。第2次闘争は、田口解雇撤回を柱に、御用団体SJKを解体して職場支配権を奪い返すこと、国鉄闘争と一体に改悪就業規則の粉砕、共闘会議運動の一層の拡大発展をめざしていきます。

(2)これからの闘い

 鈴コン闘争は、ますます国鉄闘争と合同一般労働運動をつなげ、一体になって闘っていきます。改憲・労働法制改悪と労働運動をめぐる大流動情勢が来ています。国鉄分割・民営化との闘い、2010年「政治和解」以降もこれを乗り越えて闘われてきた国鉄闘争は、昨年6・30最高裁決定で「分割民営は国家的不当労働行為だった」と認めさせました。動労総連合の全国建設は、ついに動労東京結成に至りました。
 今年の11月労働者集会は、韓国・民主労総ソウル地域本部から、日韓の闘う労組が全世界に「日比谷・ソウルへの結集」を呼びかける共同闘争にしようと提案されています。ワクワクしませんか! 胸躍る闘いです。だからこそ、職場・現場で徹底して闘い組織する時です。闘いを職場から更に巻き起こしていきましょう! 改憲情勢は選挙後一気に強まります。労働法制改悪の全面化攻撃です。しかし、闘えば必ず勝利します。我々鈴コン分会の闘いは実践から「闘えば勝てる!」ことの確信をつかんでいます。職場・産別・地域で組織戦を強力に展開し、闘って、闘って、闘い抜いて11月1万人結集を組織していきましょう!