月刊労働運動-Home> 特集 >

11月「東京―ソウル国際共同行動」報告 ※ 訪韓闘争に参加 職場の仲間づくりに取り組む

月刊『労働運動』34頁(0321号02/06)(2016/12/01)


11月「東京―ソウル国際共同行動」報告
※ 訪韓闘争に参加して
220人のオルグ団の一人として職場の仲間づくりに取り組む


 11・12労働大改悪阻止!全国労働者大会・民衆総決起闘争に参加しました。
 日比谷の11・6集会は、戦争・労働法改悪阻止へ、闘う労働組合を甦(よみがえ)らせようと5800人が結集しました。11・6と韓国の労働者大会が、東京とソウルを結ぶ一つの国際共同行動として勝ち取られました。
 11・12首都ソウルは、韓国100万~200万人の労働者民衆が結集し、「パククネ退陣!」を叫び、首都を占拠し労働者の街へと解放しました。11・6と11・12国際共同行動は、新自由主義を打倒し、資本家の社会を終わらせるまでやまない、労働者の未来を切り開く世界史的な闘いだったと確信しています。
 12日午前中の意思一致において動労千葉の田中委員長は「今回の訪韓闘争は二つの意義があると思います。一つは、本日のパククネ打倒闘争を民主労総とともに勝ちとることです。二つに、200人のオルグ団としてそれぞれの職場に帰ることです。安倍政権の労働法制改悪に対して職場から闘うことです。超切迫する日米の朝鮮侵略戦争を絶対に阻止しよう!」と提起しました。
 正午、ソウル市街は多くの労働者と学生が結集し、労働者総決起集会の開始とともに大型スクリーンが道路に設置されました。獄中のハンサンギュン民主労総委員長がスクリーンに映し出されました。獄中で檄を発するハンサンギュン委員長と固く団結して集会が行われていることを感じました。
 時間の経過とともに参加者は増えてきました。後ろを振り返っても隊列の首尾が確認できないほどの規模です。デモに出発すると、沿道からも次々と合流する人が現れ、道路と沿道の区別がなくなって全員でデモをしていました。デモが光化門を通過した頃、韓国の学生と全学連の交歓が行われました。全学連旗は大注目されていました。
 翌日、公共運輸連盟労組の闘争現場を、キムソンハン統一委員長の案内で訪問しました。17万人、ガス・電話・暖房・トランスポートの4つのセクションを代表するチェ副委員長からお話を伺いました。「47日間のストライキ、成果年俸制強行に反対し、33労組が去年から立ち上がっている」と、公共運輸という公共のための事業を収益に変えるための成果導入と闘い、「すべての人たちのために闘いたい」と仰っていました。
 そして、セウォル号座り込み現場への激励行動に行き、座り込み闘争を継続している方にお話を伺いました。さらに、日本大使館前の少女像を見学し、座り込み闘争に参加している学生にお話を伺いました。
 改めて国境を超えた労働者の国際連帯が改憲・戦争を止める力だと確信しました。韓国100万人決起がパククネを追い詰めており、闘争の中心には公共運輸労組の無期限ゼネストがあります。労働組合が闘えば、怒れるすべての民衆は必ず立ち上がることを確信しました。この確信を、職場での実践に変えていくことが重要です。職場の小さく見える闘いでも、労働者の未来をかけて闘うことです。動労千葉の30年にわたる国鉄闘争が新自由主義を打倒する全労働者の結集軸となっています。職場闘争と動労総連合建設を一体で闘い、仲間づくりにこだわってがんばります。
 奈良桃子(東京西部ユニオン青年部)