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12・10常磐線全線開通に断固反対する抗議行動 被曝労働、帰還反対を仙台で闘う!

月刊『労働運動』34頁(0322号04/02)(2017/01/01)


12・10常磐線全線開通に断固反対する抗議行動
被曝労働強制、帰還強制反対を仙台で闘った!

(写真 12・10仙台支社前抗議行動)

橋本 光一(動労福島委員長)

※JR仙台支社前抗議行動

 12月10日午前8時、気温6度、仙台駅から南に700メートルのJR仙台支社前には、夜明け前に出発し駆けつけた仲間、前日から泊まり込みの仲間をはじめ、50人が結集しました。土曜日の朝にもかかわらず多くの人通りがあり、その中に林立する真っ赤な組合旗とノボリはひときわ目立っています。正面扉は閉ざされているものの、支社内のJR労働者や市民に対しての訴えが始まりました。
 解雇撤回・JR復帰を闘う秋田の小玉忠憲さんは「安倍政権の帰還強制と補償打ち切りの先兵であるJRを絶対に許さない」と弾劾しました。動労水戸の照沼靖功さんは「住民から懇願されている気仙沼線、大船渡線は復旧させないのに、人の住んでいない常磐線を通すのはおかしい。労働者や住民の安全を切り捨てて利益を上げるJR資本は許さない。鉄道の仕事をわれわれ労働者の手に取り戻そう」と発言しました。私も「常磐線の復旧工事のために、ユニオン建設などの労働者やJRからの出向者は被曝を強制されている」と弾劾しました。
 昼休憩後の午後1時、仙台支社裏手の公園で集会をし、JR仙台支社包囲デモから、混雑する市内繁華街・アーケード街を60人でデモ行進しました。

※常磐線開通反対集会を開催

 午後4時からは、仙台市シルバーセンターで常磐線開通反対の集会が開かれ、100人が集まりました。特別報告で動労水戸の辻川慎一副委員長は「労働者の鉄鎖を引きちぎるには、仕事の協働性と同様に、仲間との共同性をつくること」「動労総連合がストライキで列車を止める力をつけよう」と訴え、動労千葉の中村仁執行委員は、解雇撤回をあきらめず闘い抜く決意を語りました。2017年春の決戦を前に、熱気をもった一日の闘いをやり抜きました。

※革マルを打倒し、青年獲得へ

 日本と韓国の労働運動の歴史的違いの一つは、日本には、国鉄分割・民営化に率先協力し、労働者を裏切った革マルがいるということです。歴史に「たら・れば」はないと言いますが、もし革マルがいなければ、70年代以降の労働運動、80年代の国鉄分割・民営化反対闘争は、もっと違うものになっていたかもしれません。今またこの重大情勢の中で、JR総連革マルは、「格差ベア反対のスト権投票」などと言って、革マル組織温存のためだけに、JRとの取引材料にストライキを弄んでいます。
 日本にゼネスト情勢をつくるためには、これを徹底して批判しなければならないと思います。それはJR総連の青年をぶっかき、我々のもとに結集させることに他なりません。それが、12・10闘争をもって開始されました。
 韓国鉄道労組の23日間の ストライキ闘争が、120万人の決起を作り出したように、2月の国鉄1047名解雇30年の闘い、3・4ダイ改合理化反対闘争、3・11反原発福島闘争と、冬から春の一連の闘いを通して、我々は青年を獲得し、多数派になっていくという重大な情勢に入ります。「外注化・非正規職撤廃! 被曝労働拒否! 1047名解雇撤回!」を掲げ、断固闘いましょう。