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地平線2017年、絶対に星野さんを奪還しよう! ★11・27星野奪還!全国集会の報告

月刊『労働運動』34頁(0322号11/01)(2017/01/01)

地平線
2017年、絶対に星野さんを奪還しよう! ★11・27星野奪還!全国集会の報告

狩野満男(星野さん をとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表)

 11月27日「今こそ星野さん奪還!全国集会」が450名参加のもと神楽坂箪笥ホールで開催されました。
 集会はまさに「大会」の様相を呈し、星野絵画展を基軸に全国に燃え広がる闘いが結集する場となりました。世界の情勢が激変し、戦争か革命かの選択が眼前に迫る中、2017年星野闘争が、戦争絶対反対、革命派として勇躍躍り出る絶好の情勢を迎えての集会でした。「星野新聞」の発刊、4回目となる徳島刑務所包囲闘争、そして全証拠開示100万人署名運動を渾身の力で担った全国33救援会の1年の闘いと団結の成果が力強く示されました。星野さんとともに私たちの闘いは今、全世界を繋ぐ労働者の社会変革のなかにあり国際連帯の団結の基軸としてあります。
 2017年を、「獄壁の壁はなくなった」地平を猛然と突き進み、即時釈放、星野奪還実現の年としてつかみ取りましょう。
 この紙面では星野絵画展が切り開く星野奪還への展望とその力について述べます。
 2016年、昨年を上回る全国83箇所の絵画展開催は1万人を有に超える人々との出会いをつくりだしました。その一つひとつの絵画展が「人間の奪われた共同性」を奪い返し、取り戻す拠点と化し、全国に広がっています。
 まず、絵画展は全国どこでも企画可能です。その過程では、地域の「絶対反対」の運動が総結集できる場として、さらに広範な運動体、人格を組織する場となります。
 そして主催するすべての人が、星野さんを語る時、星野さんの人格として飛躍するのです。無実を「百も承知で」、星野さんは42年、今も獄中に囚われています。来場者がこの現実と衝撃的に出会う時、いてもたってもいられない憤りと怒りが、自己解放的に人々の中から噴出します。すべての人々が、星野さんそのものである絵画の中に、自身の「奪われている人間性、共同性」を見いだすのです。そこには、今すぐにでもみんなの力で取り戻したいという階級的団結の源泉があります。それは国鉄、沖縄、福島をはじめとする、すべての「絶対反対」を闘う労働者人民の大河に繋がっています。
 私たちは絵画展が切り開く階級的な力が何であるのかをさらに主体的に総括し、単なる成果としてではなく全体の闘いを構築する力として大きく拡大していきたいと思います。これが星野奪還への勝利の道です。
 全国集会では、初めての取り組みに挑戦した地域が前面に立ち、豊富な教訓とさらなる決意が述べられました。集会後の交流会では、堰を切るごとく全国各地の闘いが熱く報告されました。私たちの再審運動は、その大衆性と根源性において、再審運動にとどまらない社会変革の主体、革命の主体を形成する運動となっています。新たな救援会の結成は、こうした中から生み出されてきました。2017年、星野さんを我が命とし、絶対に奪還しよう!