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3・25動労水戸支援共闘結成2周年集会

月刊『労働運動』34頁(0326号05/01)(2017/05/01)


3・25動労水戸支援共闘結成2周年集会に250人結集
避難指示解除・住宅追い出し許さない! 常磐線浪江延伸阻止!

小玉 忠憲(支援共闘呼びかけ人代表)

 「避難指示解除・住宅追い出し許さない! 4・1常磐線浪江延伸阻止! 3・25動労水戸支援共闘結成2周年集会」に250人が結集し、大成功しました。
 3・11から6年目、さらなるフクシマの怒りと固く団結し、東京・すみだリバーサイドホールで2周年集会が勝ち取られました。JR東日本は高放射能汚染地帯である常磐線・小高(南相馬市)―浪江(浪江町)の営業運転を4月1日から強行すると発表。10月には竜田―富岡延伸を計画し、2020年3月までに全線開通を狙っています。
 自治体労働者や教育労働者に被曝労働と帰還強制を担わせ、乗客と鉄道労働者を全く無防備に被曝させ、「復興・安全キャンペーン」の矢面に立たせる、人間の命と健康を踏みにじるこんな暴挙をどうして許すことができるか! 動労水戸はこの間、数度のストライキで立ち向かい、避難者と被災地の怒りの最先頭で闘いぬいています。

●労組の闘いで帰還と被曝の強制を阻もう

 集会冒頭、私は呼びかけ人を代表して「情勢は煮詰まっている、労働組合が今こそゼネストを組織するときだ。4・1浪江に総結集を」と訴え、斎藤貴広事務局長は、被曝労働拒否が動労総連合建設の路線として確立したこと、この闘いが仮設住宅住民の怒りや原発労働者と結びついていること、支援共闘のさらなる拡大をとアピールしました。
 「福島からの訴え」として、動労福島・橋本光一委員長が第二の動労水戸として闘うと決意、診療所建設委員会代表・佐藤幸子さんは、本音で話せる診療所が一層求められていると訴え、布施幸彦院長は署名取り組みの強化を呼びかけました。そして「殺処分」を拒否し、浪江町で300頭以上の牛と共に不屈に生きる「希望の牧場・ふくしま代表」の吉沢正巳さんの登場です。「除染しても放射能はなくならない。『さようなら浪江町』です」「責任は安倍にある! 避難者が胸を張って大きく声をあげよう! 実力闘争で闘おう!」との熱烈な訴えは、全参加者の胸を打つものでした。
 いよいよ動労水戸組合員・家族・弁護団が全員登壇、大きな拍手が起こりました。石井真一委員長は「ここから本格的な決戦に入る」と宣言、富岡延伸ではいわき運輸区の運転士・車掌が乗務対象、これと真っ向対決する地元の平支部・小野裕通さんは「原発労働者の労組を作り、そこと結んで原発を止める、ここを拠点にがんばる」と断固たる決意表明。家族会の辻川あつこさんは、組合員と家族が一丸となって署名に取り組んだことを報告、「家族会の頑張りはすごいねー」との感嘆する感想もあがりました。

●動労総連合青年が先頭に立つ

 後半では、NAZEN関西事務局から舞鶴(京都府)での2・26高浜原発再稼動阻止闘争大成功の報告、江戸川区職労・佐藤賢一さんの小池都知事による避難者の住宅追い出しを許さない3・31都庁包囲行動への結集アピール、都政を革新する会事務局長・北島邦彦さんは小池を倒すために都議選を闘う決意表明、動労千葉の中村仁さんは、地方きり捨てと闘い動労総連合拡大の訴えが続きました。
 圧巻は、動労総連合に結集する青年の登壇です。代表して動労水戸の照沼靖功さんは「国鉄分割・民営化は失敗だったと突きつけ、最後的決着をつける闘いが動労総連合青年部の結成だ」と断言、会場全員が拍手と歓声で最高潮に盛り上がりました。
 次に、動労水戸の辻川慎一副委員長が、自らのエルダー再雇用をめぐる不当配転と一歩も引かずに闘う決意を表明、「この時代に一番大事なのは信頼だ、動労水戸の闘いで労組に対する信頼を決定的に打ち立てる。国鉄闘争30年の全地平をかけて闘うことが核心だ」との提起があり、参加者全員の中に新たな決意で闘う意欲が満ちあふれていました。
 最後に、渡辺馨(福島労組交流センター代表)さんから行動方針として「①被曝と帰還強制反対署名の継続と取り組みの強化、②動労総連合先頭にJRの外注化・非正規職化と闘うこと、なによりも常磐線全線開通は絶対に阻止する」との提起を総意で確認し、団結ガンバローで締めくくりました。この団結力が3・31都庁行動―4・1浪江駅式典粉砕の原動力となったのです。今こそ徹底抗戦で闘いましょう。