2017年6月アーカイブ

2017年6月 1日発行 第0327号

※表紙の写真は、5月10日動労総連合がJR東日本本社に「1047名解雇撤回とJR採用」を求めて新たな申し入れ ◎甦る労働組合 改憲と戦争に突き進む安倍政権を打倒し、国鉄闘争全国運動6・11 集会へ! 〔特集〕●国鉄分割・民営化から30年! 6・11国鉄闘争全国運動集会へ! ●共謀罪粉砕! ●解雇撤回と都議選勝利の闘いへ!国鉄分割・民営化から30年―戦争と民営化に対決する新たな闘いへ―国鉄1047名解雇撤回! 国鉄闘争全国運動6・11全国集会へ 田中康宏、葉山岳夫、金元重、入
月刊『労働運動』34頁(0327号00/01)(2017/06/01)


月刊労働運動 2017年 6月号 目次

中村 仁 (全国労組交流センター常任運営委員、動労千葉執行委員)  戦後最大の労働争議1047名解雇撤回闘争の火が、2010年4月、民進党政権下で与党3党・公明党と政府の間で「政治決着」の合意が成立し、国労本部など4者4団体代表が連名で受け入れを表明したことにより、消えようしていました。国家的不当労働行為への謝罪も解雇撤回もなく国鉄分割・民営化を正当化する暴挙でした。 これに対して動労千葉が「闘いの火を消してはならない」「闘いの勝利の中に労働者と労働組合の未来はある」と訴え
月刊『労働運動』34頁(0327号01/01)(2017/06/01)

甦る労働組合
改憲と戦争に突き進む安倍政権を打倒し、国鉄闘争全国運動6・11集会へ!

国鉄分割・民営化から30年―戦争と民営化に対決する新たな闘いへ― 国鉄1047名解雇撤回! 国鉄闘争全国運動6・11全国集会へ  6・11国鉄闘争全国運動の全国集会にむけて、動労千葉、港合同、関西地区生コン支部の3労組の論議を踏まえて、4月に呼びかけ人会議が開催されました。動労千葉の田中康宏委員長の提起と各呼びかけ人からの6・11集会にむけた訴えを掲載します。 ◎田中康宏(動労千葉委員長)  この間、動労千葉と動労総連合は、3・4ダイ改、常磐線の4・1延伸に対して統一ストライ
月刊『労働運動』34頁(0327号02/01)(2017/06/01)


特集 6・11国鉄闘争全国運動集会へ-呼びかけ人会議から

武谷 新吾(全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部書記次長) 安倍政権は3月21日、犯罪を計画した段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ「組織的犯罪処罰法改正案」を閣議決定、衆院に提出、4月から本格的な審議に入りました。 安倍政権は、TOC条約(国際組織犯罪防止条約)の締結や、2020年の東京オリンピックの開催に向けたテロ対策のためにも法整備を急ぐ必要性を訴えていますが、憲法が保障する内心や思想の自由に踏み込む恐れがあり、原則を転換するもので、人権に制約を与えかねない内容な
月刊『労働運動』34頁(0327号03/01)(2017/06/01)


「共謀罪(テロ等準備罪)」法案を廃案にするために街頭に出て行動しよう!

※解雇撤回と都議選勝利の闘いへ! 山本敏昭(東京西部ユニオン副委員長)  新宿の都庁議事堂1階のレストラン厨房で働く非正規労働者のKさんが、4月3日に出勤すると、突然「4月末で雇止めにする、今日から出勤しないでよい、4月分賃金は支払う」と通告され、職場から追い出された。 4月1日、JRが、原発の爆発した間近の常磐線小高―浪江間を開通する攻撃に対して、動労水戸はストライキで阻止する闘争に立ち上がり、浪江駅前で式典粉砕の抗議闘争を展開した。この動労水戸の被曝労働拒否の闘いに参加
月刊『労働運動』34頁(0327号04/01)(2017/06/01)


被曝強制阻止・非正規職撤廃を闘う
都庁議事堂レストランKさんの不当解雇徹底弾劾!

 安倍政権は、過労死労働・総非正規職化、そして朝鮮侵略戦争攻撃を激化させています。他方、連合などはメーデーに塩崎厚労相や小池都知事を招き、「働き方改革推進」などと翼賛勢力化しています。 5・1新宿メーデーはこれらを転覆し、労働者が真に主人公となる新しい社会を作り出す闘いとして勝ち取られました。 集会冒頭で、合同・一般労組全国協議会の吉本伸幸代表がメーデーアピールを提起。「安倍・小池の掲げる働き方改革は共謀罪攻撃と一体です。戦争に怒りを持って立ち上がることと、民営化・労働法制
月刊『労働運動』34頁(0327号05/01)(2017/06/01)


5・1闘うメーデー勝ち取り、JR東日本、都庁へ抗議行動!

5月10日、動労総連合は、1047名闘争勝利、JRへの採用を求めて、新たな申し入れ(動労総連合申第3号)をJR東日本に提出した。  動労総連合申第3号 2017年5月10日 東日本旅客鉄道株式会社   代表取締役社長 富田 哲郎殿  国鉄動力車労働組合総連合 中央執行委員長 田中 康宏 申入書 2016年11月24日、東日本旅客鉄道株式会社は、国鉄分割・民営化によりJR不採用になった組合員のJR採用を求める「動労総連合申第6号」(2016年7月8日付)に対して、「当事者ではな
月刊『労働運動』34頁(0327号06/01)(2017/06/01)


5月10日、動労総連合は、1047名のJR採用を求めて新たな申し入れ

高橋徳臣【沖縄(南部)一般労組協同リネンサービス分会書記長】 国際通りデモから5・13沖縄集会へ ―大反響の国際通りデモ―  5月13日の午前中はもの凄い雷とスコール、沖縄は13日から梅雨入りだ。夕刻には天気が何とか持ちこたえてくれて元気よく国際通りをデモ行進できた。 今回のデモの特徴は、警察権力と右翼の妨害が一線を越えていたことだ。それをぶっ飛ばすように若い世代の声援が多かった。特に小中学生の声援が多かった。根底的にあるのは、朝鮮侵略戦争がいつ起きてもおかしくないと感じて
月刊『労働運動』34頁(0327号07/01)(2017/06/01)


「復帰」45年の5・15沖縄闘争を闘って

飯田英貴(全国労組交流センター事務局長)  4月16日、全国労働組合交流センター初代事務局長であり、動労千葉初代副委員長であった水野正美さんが膀胱がんのために亡くなられました(享年80歳)。中野洋代表(前動労千葉委員長)、佐藤芳夫代表(元中立労連議長)とともに、事務局長の重責を担ってくださった水野さんなしに現在の全国労組交流センターの発展はありませんでした。心より哀悼の意を表します。 私自身は水野さんとは直接話したことはありませんが、2007年に動労千葉の集会で講演されたお
月刊『労働運動』34頁(0327号08/01)(2017/06/01)


水野正美初代事務局長を追悼する

動労千葉の2017年夏季物資販売にご協力を  1047名解雇撤回闘争は、一昨年の最高裁決定により、不採用基準そのものが不当労働行為であったことを確定しました。しかも、その基準を策定するように命じたのが、JR設立委員長・斎藤英四郎であった事を暴き出しました。「JRに法的責任なし」の虚構は崩れたのです。私たちはこの地平に立って、「解雇を撤回し1987年にさかのぼって採用しろ」とJR東日本に対する新たな闘いを継続しています。「解雇撤回・JR復帰}新署名5月8日現在、3万755筆。 
月刊『労働運動』34頁(0327号09/01)(2017/06/01)


解雇撤回を闘う争議組合の2017夏季物資販売にご協力を!

(写真 動労千葉の分割・民営化反対ストライキ) 労働運動の変革をめざして 田中 康宏(国鉄千葉動力車労働組合執行委員長)マルクス主義講座として動労千葉労働学校の講義の抜粋を掲載しています。【4月15日の講演から抜粋】(前号より続く) 3.ジェット燃料貨車輸送阻止闘争と動労本部からの分離・独立  ここまで来たら動労全体の大改革を決意して、乗り込んでいく以外にない。勤務以外の組合員を総動員して、千葉地本再登録の大会に乗り込み、積極的に青年部問題に決着をつける。つまり本部のテロ・
月刊『労働運動』34頁(0327号10/01)(2017/06/01)

理論なくして闘いなし 闘いなくして理論なし 第9回
★動労千葉が歩んできた道

 みなし残業代、固定残業代については以前にも書いたことがあるが、労働相談等での違法な事例として多すぎるので、より具体的に書いておきたい。 一般に、「みなし残業」とは、給与の中に一定の残業代を含んでいる給与体系を言う。みなし残業は通称で、「定額残業代」や「固定残業代」などが普通の言い方だ。 重要なことは定額残業代でも、基準を超えたら追加支払いが必要だということである。 定額残業代の典型例としては、月〇時間分、または〇万円分の残業代を〇〇手当として毎月支払うというもの。手当の名称
月刊『労働運動』34頁(0327号11/01)(2017/06/01)


労働組合運動の基礎知識 第32回
みなし残業代、固定残業代について

それを労働者の団結に転ずることは可能だ!  関東地方の介護施設で働きはじめて数年になります。 「組合をつくって安心して働ける職場に」と訴えて、組合を結成して闘ってきました。 しかし、現状は悪くなるばかり。職員数が常に不足して仕事もきつくなり、夜勤も増えて疲労が極限に達しています。そこで職員増員と賃上げを柱に今年から春闘を取り組むことを決め、1~2月に入って職場アンケートを始めました。 施設側は「求人の募集をしても応募がない」と言いますが、賃上げその他の待遇改善をすればそんなこ
月刊『労働運動』34頁(0327号12/01)(2017/06/01)


闘う合同一般労組
日常的な組合活動、職場闘争を通じて団結を固めていく!
介護職場は新自由主義の矛盾の固まり。

野田 里美(関西労組交流センター女性部)  朝鮮戦争が今にも始まろうとしている情勢で、今回の沖縄闘争は、「日本IBMビジネスサービス労働組合(IJBS)」を拠点として労働者の団結をつくり、労働組合を中心に、基地労働者、地域住民とともに闘いを大きくして、戦争を止めていくものとして闘われた。 2泊3日の沖縄闘争は、13日県庁前街宣、集会から始まり、国際通りデモ、そして復帰45周年集会を行った。14日は沖縄県民大会・デモ、夜はIJBS支援共闘会議第4回総会が行われ、15日はIJB
月刊『労働運動』34頁(0327号13/01)(2017/06/01)

ひめじょおん――女性部から
5・13~15沖縄闘争に参加しました

(写真 5・17ロウソク行動へ記者会見「最低賃金1万ウォン・非正規撤廃、労組の権利保障」の5・27行動へ参加を訴えた)  5月9日に大統領選挙の投開票が行われ、トブロ民主党のムンジェイン(文在寅)が大統領に就任した。 韓国の労働者民衆は、積弊の清算をやりぬいて社会を根本から変えようという思い、朝鮮半島での戦争を絶対に許さないという強い決意を示したのだ。米日帝国主義と一体となって「北朝鮮の脅威」をあおることで延命を図った保守勢力のあがきは完全に粉砕された。しかしながらムンジェ
月刊『労働運動』34頁(0327号14/01)(2017/06/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№23
最低賃金1万ウォン、今こそ絶対に勝ち取る!

金子 浩(動労東京交通機械サービス八潮支部書記長)  4月23日、横浜市鶴見公会堂で第28回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会が開催されました。 初めに「クルドっ子劇」がクルドの子供達の訴えとして上演されました。トルコ政府は一貫してクルド民族を迫害しています。子供達は「もしもあなたが私たちと同じ立場だったらと想像してみて下さい」と呼び掛けました。次は、在日ビルマ市民労働組合からの発言です。外国人技能実習制度で来日したビルマの女性労働者は高額な渡日費用を払ったが、就労
月刊『労働運動』34頁(0327号15/01)(2017/06/01)

地平線
労働組合の団結に戦争を止める力がある
―第28回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会に参加して

映画紹介『大臣と影の男』  フランス国鉄の民営化をめぐる運輸大臣の苦悩を描いた映画。日本では劇場非公開。権力闘争の中で渦巻く人間模様を描く。少々地味で難解な雰囲気の映画。でも印象が残る映画でした。日本でも同じような映画があれば面白い。 深夜、バス転落事故で多数の犠牲者が出たとの報告を受け、ヘリで現場に向かう運輸大臣ベルトラン。緊急事態に迅速に対応する大臣の日常の一コマが描かれる。派閥に属さず政界で孤立するベルトランを、秘書官のジルや報道官ら有能な側近チームが支える。 事故を
月刊『労働運動』34頁(0327号16/01)(2017/06/01)

映画紹介 『大臣と影の男』

尼崎事故12周年弾劾全国闘争 4・23兵庫動労千葉と国鉄闘争全国運動・関西が主催する「尼崎事故12周年弾劾!全国総決起闘争」が4月23日、尼崎現地で闘われた。動労総連合を先頭に関西など全国から230人が結集した。05年4・25尼崎事故は国鉄分割・民営化が引き起こした労働者虐殺だ。戦争と共謀罪攻撃を、国鉄決戦を軸に粉砕する決意にあふれた。 戦争と共謀罪に反対する大集会 5・19東京5月19日、東京・霞が関の弁護士会館2階講堂クレオで、「憲法と人権の日弁連をめざす会」など3団体
月刊『労働運動』34頁(0327号17/01)(2017/06/01)


PhotoDocument 2017年4~5月