2017年7月アーカイブ

2017年7月 1日発行 第0328号

(写真 6月15日国会前で、共謀罪の強行採決を阻止するぞと北島さんを先頭に闘う全国労組交流センターと全学連) 甦る労働組合 新しい労働者の党と労働組合の力で社会を変えよう!〔特集〕●6・11国鉄闘争全国運動集会に1600人が結集! ●共謀罪強行採決弾劾! ●動労総連合青年部を結成!共謀罪の強行採決弾劾!―たたかいはこれからだ!共謀罪の強行採決を弾劾し、都議選への決起を訴える 北島邦彦さん(東京西部ユニオン副委員長)6・11国鉄集会に1600人が結集! 国鉄1047名解雇撤回
月刊『労働運動』34頁(0328号00/01)(2017/07/01)


月刊労働運動 2017年07月号 目次

吉野 元久(全国労組交流センター常任運営委員、動労東京委員長)  今年10月、私たちは、世界を破滅と硝煙の惨禍に叩き込んだ第一次世界大戦の只中で、「労働者が主人公の世界」を実現したあのロシア革命(1917年)から100周年を迎えます。 北東アジアと全世界をいま再び硝煙と流血の戦火に染めるのか、それともこの腐った社会を丸ごと根底からひっくり返すのか、100年後の今日を生きる全ての労働者人民に厳然と問われ続けています。 私たちは、韓国民主労総の仲間たちが昨年呼びかけた「11月国
月刊『労働運動』34頁(0328号01/01)(2017/07/01)

甦る労働組合
新しい労働者の党と労働組合の力で社会を変えよう!

(写真 「つぶせ!共謀罪」の横断幕を掲げて、動労千葉、関西生コン支部、港合同を先頭に6・11銀座デモ)  6月15日朝、参議院本会議で「共謀罪(テロ等準備罪法)」のだまし討ちというべき採決強行が行われた。「2020年東京五輪・パラリンピック、国際行事を安全に開催するため」と。 しかし、「共謀罪」は世界史的に見れば1200年代王政下の英国に存在し、15~19世紀に農民運動や労働組合の弾圧につかわれた。時の支配者の悪政に農民・労働者が団結(=共謀)して立ち向かうことを罰するため
月刊『労働運動』34頁(0328号02/01)(2017/07/01)


共謀罪の強行採決弾劾!― たたかいはこれからだ!―

北島邦彦さん(東京西部ユニオン副委員長)  「共謀罪の核心は、労働者が団結すること、ストライキで立ち上がることを禁圧することにある。しかし労働者の団結は打ち崩されていない。労働者の団結こそ共謀罪を打ち砕く力です」 共謀罪の強行採決、本当に許しがたい。7月の都議会議員選挙、共謀罪をぶっとばす選挙戦として闘おうではありませんか。 今回の強行採決で明らかになったことは、安倍政権が徹底的に追い詰められているということです。ひとつは、加計学園疑獄に見られるような安倍政権の底なしの腐
月刊『労働運動』34頁(0328号02/02)(2017/07/01)


共謀罪の強行採決を弾劾し、都議選への決起を訴える

戦争と民営化に対決する闘いの新たなスタート!  東京・江戸川区総合文化センターで6月11日、国鉄闘争全国運動の呼びかけで全国集会が開催された。2010年の結成集会から8回目となる集会で、国鉄分割・民営化と30年闘い抜き新たな闘いを宣言する場となった。 ★開会あいさつ 団結して闘えば勝てる○全国金属機械労組港合同 木下浩平執行委員 銀座デモ、ご苦労様でした。2010年に会が始まって以来、初めて冒頭にデモをやって集会となりました。 共謀罪が最大の決戦を迎えている中で、全国であら
月刊『労働運動』34頁(0328号03/01)(2017/07/01)


6・11国鉄闘争全国運動集会の報告

路線が正しく、政策が正しければ、必ず組織は拡大する! ○鉄道労組ソウル地方本部 パクソンス委員長 解雇反対、民営化反対闘争を堅持している日本の鉄道労働者同志のみなさん、そして健全な日本労働運動を守ろうとするすべての同志のみなさん、あいさつ申し上げます。私は韓国からきた全国鉄道労働組合ソウル地方本部本部長パク・ソンスです。トゥジェン(闘争)でごあいさついたします。トゥジェン! 同志のみなさん、私は動労千葉の同志たちを見るたびに、尊敬の念を抱きます。日本の国鉄は1987年に民営
月刊『労働運動』34頁(0328号03/02)(2017/07/01)


6・11国鉄闘争全国運動集会の報告 ★韓国鉄道労組から

国鉄闘争を軸に、戦争と民営化を阻止し、労働運動を甦らせる新しい出発の日としよう! ○動労千葉委員長 田中 康宏 安倍政権は共謀罪を強行しようとしていますが、どうなろうと「悪法は絶対に法ではない」と訴えたいと思います。組織的犯罪集団と化した安倍政権を倒さなきゃいけない。今日が新しい出発点だ、国鉄闘争がそういう課題を担って闘い抜く決意表明ができたと思っています。 国鉄分割・民営化反対闘争とは何だったのか。戦争をするための労働運動解体を許さない闘いの30年だったと思います。 新自
月刊『労働運動』34頁(0328号03/03)(2017/07/01)


6・11国鉄闘争全国運動集会の報告 ★動労千葉から

 6月10日、青年部結成大会の後、韓国鉄道労組ソウル地方本部のパクソンス本部長とウォンミョンス組織局長を招き、日韓鉄道労働者交流会を開催した。 鉄道労組への質問が次々と出され、活発な討論で交流を深めた。(文責 編集部) ■あいさつ ○田中康宏(動労千葉委員長) 日韓の鉄道労働者が交流できることはすばらしい。韓国の労働者はパククネ政権を退陣に追い込んだ。その闘いを牽引したのは74日間のストライキをやりぬいた鉄道労組の闘いだった。 鉄道労組は2年前、23日間のストライキをやり「
月刊『労働運動』34頁(0328号03/04)(2017/07/01)


※日韓鉄道労働者交流会

労働運動の変革と再生を展望する集会 国鉄闘争全国運動事務局 国鉄闘争全国運動の呼びかけで6月11日、東京・江戸川区総合文化センターで全国集会が開催され、全国から1600人が結集しました。2010年6月の旗揚げ集会から8回目となった集会は、国鉄分割・民営化30年を迎え撃ち、国鉄闘争を先頭に労働運動の変革と再生を展望する集会となりました。 戦争と民営化を阻止する労働運動を  国鉄闘争全国運動の呼びかけ人である鎌倉孝夫さんは、国鉄分割・民営化から始まった新自由主義は、30年を経て、
月刊『労働運動』34頁(0328号03/05)(2017/07/01)


※6・11国鉄闘争全国運動集会の総括

★青年たち自身の力で困難を乗り越えて結成まで進んだ経験が大きな力 片峯 潤一(動労総連合青年部書記)  6月10日、動労総連合は新たに青年部の結成をかちとりました。結成大会は、「動労総連合を全国に」の方針の下に各地で結成された単組に結集した青年たちが集まり、成功裏にかちとられました。 青年部準備会で様々な議論  結成に至る過程では、青年部準備会という形で様々な議論が行われてきました。今の時代に、青年労働者が先頭となって動労総連合の闘いを牽引していくことは、本当に大切な課題で
月刊『労働運動』34頁(0328号04/01)(2017/07/01)


動労総連合青年部の結成かちとる

東京に階級的労働運動を打ち立てる歴史的決戦に動労東京は歩み出した  動労東京は6月3日、第2回定期大会を開催した。この1年の激動を闘い抜いた動労東京の組合員の生き生きとした姿を見たとき、この組合が出来て本当に良かったと実感した。 2016年6月、動労東京は結成された。国労共闘で長年闘い、あと一年で退職を迎える吉野元久さんが動労東京結成を決断した際、職場の仲間から「いまさらなぜ茨の道を選択するのか」と言われたという。それから半年後の昨年末、交通機械サービス八潮事業所で、吉野さ
月刊『労働運動』34頁(0328号05/01)(2017/07/01)


※動労東京第2回定期大会の報告

国鉄分割・民営化と闘って30年 労働運動の変革をめざして 本書で提起されているのは、動労千葉を中心とした闘いの総括と展望であり、必ずしも国鉄闘争全体を扱っているわけではない。しかし、動労千葉の闘いは、これまで日本の労働運動が「常識」としてきた限界に挑戦し、従来の経験の中ではあまり前例のない運動と団結のあり方をつくりだしてきた歴史であったと確信している。そのなかには、この激動の時代に労働運動の変革をめざして進むにあたって普遍的な価値をもつものがきっと含まれている。そう信じてい
月刊『労働運動』34頁(0328号06/01)(2017/07/01)


国鉄闘争全国運動本の紹介

 内房線と地域を守る会」(松苗禮子代表)の設立総会が5月21日、館山市の南総文化ホールで開かれました。総会には約100人が参加し、規約や活動方針、役員体制が決定されました。 黙っていられない  代表あいさつに起った松苗さんは「3月ダイ改で内房線が折り返し運転になることは絶対に許せない。特急がなくなり今度は快速もなくなる。次にどうなるかを考えたら黙っていられないと発起人になりました。皆で知恵や意見を出し合って次のダイ改では前もって提言が出来る会にしたい」と訴えられました。 来
月刊『労働運動』34頁(0328号07/01)(2017/07/01)


内房線と地域を守る会が結成総会

(写真 参加者全員で団結ガンバロー) 大西 文夫(東京西部ユニオン書記長)  6月6日、杉並区の阿佐谷地域区民センターに会場あふれるばかりの130人が集まり、「都庁ふくしま解雇を許さない会」の結成集会が、熱く感動的に開催された。 許さない会の結成は、当該の柿沼庸子さんの八面六臂(はちめんろっぴ)といえる連日の闘争と、賛同・呼びかけ人のすさまじい組織化の闘い、全国の仲間、とりわけ首都圏をはじめ東京の仲間たちの連日連夜の議論と実践を通して実現した。よくぞこの短期間ですべてを準備
月刊『労働運動』34頁(0328号08/01)(2017/07/01)


6・6「都庁ふくしま解雇を許さない会」を結成

現場労働者の団結を議論と闘いの基礎に  柏市は3月に「公共施設等総合管理計画(基本方針編)」を策定しました。150㌻に及ぶもので、市の庁舎や出先機関、学校をはじめ建物と道路や水道管などのインフラを部門ごとに列挙して、統廃合や民営化を示唆しています。 職員の処遇や身分については言及していませんが、この通りに進めば、市の職員として残るのは幹部(候補)職員だけとなり、それ以外の大半の公務員は雇用の期限付きの非正規職員や民間の労働者に置き換えられることは、容易に想像がつきます。 運
月刊『労働運動』34頁(0328号09/01)(2017/07/01)


自治体丸ごと民営化へ向かう柏市

(写真 会場前に登場した全逓部会の労働者)非正規労働者の首切りを容認した「無期転換制度」は許せない! 6月14日から広島市で行われたJP労組第10回定期全国大会に対して、全国から闘う郵政職場の仲間が結集しました。 郵政民営化から10年、職場では日々、労働者の民営郵政に対する怒りが高まっています。そして、何よりも米日帝国主義による朝鮮侵略戦争の超切迫と共謀罪法案強行成立という戦争情勢の下で行われた重大な大会となりました。 大会初日、私たちは平和記念公園内にある大会会場前に陣取り
月刊『労働運動』34頁(0328号10/01)(2017/07/01)


6・14JP労組第10回定期全国大会闘争の報告

雇用契約書についての諸問題  雇用契約書の作成は義務ではない。雇用契約書を作成・締結しなければいけないといった法律は存在しないからだ。その代わり、労働基準法第15条に「労働条件の明示」ということが定められている。多くの場合、雇用契約書を結ぶのはこの労働条件の明示手段のためである。法的に義務はないが、多くの企業では労働条件を明示するために雇用契約書を用いている。 労働契約法第4条(労働契約の内容の理解の促進)は「1. 使用者は、労働者に提示する労働条件及び労働契約の内容について
月刊『労働運動』34頁(0328号11/01)(2017/07/01)

労働組合運動の基礎知識 第33回

関西合同労働組合  全国の仲間のみなさん、6月2日から5日の間に、関西合同労組阪神支部の3人が保釈奪還されました。みんな元気です。多くの支援激励、救援カンパありがとうございました。 5月12日早朝の突然の逮捕、23日間の勾留、6月1日の起訴、まったく不当な組合弾圧ですが、団結の力で無事奪還できたことを勝利としてがっちり確認したいと思います。 戦争と革命の時代ー共謀罪攻撃そのものの弾圧  この弾圧は、直接には3月7日の春闘統一要求書提出行動で、阪神支部の許・ヨンホ支部長を先頭に
月刊『労働運動』34頁(0328号12/01)(2017/07/01)


闘う合同一般労組
解雇撤回は正義だ!組合弾圧=共謀罪攻撃を粉砕しよう!

(写真 活発な議論が行われた女性部大会) 辻川 あつ子(全国労組交流センター女性部事務局長)  5月28日、全国労組交流センター女性部は、第24回定期全国大会を都内で開催しました。 3・8国際婦人デーの闘いが、埼玉の「福島ツアーの白タク」弾圧粉砕、神奈川の高橋道子さんへの「作業所つぶし」弾圧粉砕で、勝利的に勝ち取られたと同じく、今大会は、関西合同労組阪神支部への共謀罪先取り弾圧(6月2日と5日に保釈)を絶対に許さない、真っ向から闘うという関西の仲間を先頭に、全国の仲間の強固
月刊『労働運動』34頁(0328号13/01)(2017/07/01)

ひめじょおん――女性部から
戦争絶対阻止! 今こそ女性部の組織拡大を!― 第24回全国労組交流センター女性部大会の報告

 パククネ政府が2016年に韓国の公共機関全体に押し付けた成果年俸制が、廃棄されることになった。鉄道労組の74日間ストライキ闘争、公共部門の労働者全体の闘争の勝利であり、ロウソク革命に立ち上がりパククネ政権を打倒した労働者民衆の偉大な成果だ。 民主労総と韓国労総の公共部門労働組合共同対策委員会(共対委)は、16日午前ヨイドの韓国労総で記者会見を開き「パククネ政府の不法、強圧的成果年俸制強行で発生した激しい労政葛藤を終わりにした決定」として「成果主義で労働者を搾り取っていた古い
月刊『労働運動』34頁(0328号14/01)(2017/07/01)

Workers of the world Unite
労働者は一つ、敵も一つ ◆№24
公共部門労働者に対する成果年俸制が粉砕された

 岩本 正治(部落解放東日本解放共闘事務局長) 石川一雄さん不当逮捕から54年、仮出獄から23年を迎えるなかで5・23狭山集会を多くの参加者が結集して全水道会館で開催しました。 集会は、司会の動労水戸の外岡弘さんの「下山鑑定を武器に東京高裁に事実調べ・全証拠を開示させ、一日も早く石川さんの無実晴らそう」のあいさつで始まりました。 その後、「狭山差別裁判打ち砕こう」を全員で歌い連帯のあいさつを、戸村裕美さん(星野さんを取り戻そう!全国再審連絡会議共同代表)と北島邦彦さん(西部
月刊『労働運動』34頁(0328号15/01)(2017/07/01)

地平線
「下山鑑定」を武器に狭山再審勝利へ!―5・23狭山集会の報告

映画紹介『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』  地方鉄道を舞台にしたシリーズ第2弾。富山地方鉄道運転士のドラマを描く。三浦友和が演ずる主人公は、富山県の地方鉄道に勤務する実直一筋の運転士。1か月後に定年を控え、退職後は妻と海外旅行に行こうと計画していた。ところが妻(余貴美子)は、「(夫の退職後は今度は自分が)終末医療の看護師として働きたい」と話す。妻は若い頃、看護師だったのだ。退職後は夫婦でのんびり過ごそうと考えていた夫は「そんなことは認めない」と口論になり、妻
月刊『労働運動』34頁(0328号16/01)(2017/07/01)

映画紹介、編集後記

5・13神奈川 三浦半島教組第54回定期大会 5月13日、神奈川県の三浦半島地区教職員組合第54回定期大会が開催されました。今大会の決定的な特徴は、長時間過重労働、教育の民営化と非正規職化攻撃、そして何よりも緊迫する戦争・改憲情勢への怒りと闘いを求める意見が職場からあふれたことです。国鉄決戦で連合労働運動を打倒する最大のチャンスが来ています。 5・25愛媛 自治労中央委員会会場前でアピール 5月25~26日、愛媛県松山市で開催された自治労第153回中央委員会の初日、全国労組
月刊『労働運動』34頁(0328号17/01)(2017/07/01)


PhotoDocument 2017年5~6月