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ひめじょおん―女性部から 第24回交流センター女性部大会の報告

月刊『労働運動』34頁(0328号13/01)(2017/07/01)

ひめじょおん――女性部から
戦争絶対阻止! 今こそ女性部の組織拡大を!― 第24回全国労組交流センター女性部大会の報告

(写真 活発な議論が行われた女性部大会)

辻川 あつ子(全国労組交流センター女性部事務局長)

 5月28日、全国労組交流センター女性部は、第24回定期全国大会を都内で開催しました。
 3・8国際婦人デーの闘いが、埼玉の「福島ツアーの白タク」弾圧粉砕、神奈川の高橋道子さんへの「作業所つぶし」弾圧粉砕で、勝利的に勝ち取られたと同じく、今大会は、関西合同労組阪神支部への共謀罪先取り弾圧(6月2日と5日に保釈)を絶対に許さない、真っ向から闘うという関西の仲間を先頭に、全国の仲間の強固な決意の下で開催されました。
 今回の大会によって、女性部の運動、女性部の組織拡大がいま最も求められ、それが可能な情勢であること、国鉄闘争の闘いの地平にその可能性があることが明らかになりました。
 「都庁ふくしま署名解雇を許さない」の当該である柿沼庸子さんが駆けつけ、「職場の仲間は、過酷な労働が続く中、世の中のニュースの真実を知る機会も無い。福島が今、どういう状況なのか。世界中で戦争が拡大している訳は? どうして、労働者は死にそうになりながら、労働しないといけないのか」「私の解雇は、福島の切り捨て・原発再稼働、労働者の使い捨て、戦争国家化と一体の攻撃です」「私への解雇攻撃を、安倍・小池を打倒する、ゼネストを組織する闘いとして闘います。都議会議員選挙闘争を共に闘いましょう」と呼びかけました。
 柿沼さんの決起は、「動労総連合を全国に!」の運動によって生み出されました。非正規・低賃金・シングルマザーという困難な状況下で、「過酷な職場、原発再稼働、戦争」を本当に止めたければ、「自らが職場で立ち上がるしかない」という女性労働者の決起です。
 広島連帯ユニオンの森実智恵美さんの報告や各地区報告の中で、困難な中で生きている女性たちが、私たちの団結や闘いの中で、勇気を持って労働組合に結集しているとありました。広島の国際婦人デーに、韓国・テグから参加された女性労働者から「労働者主体の新しい政府になれば、女性たちの抱える多くの問題は解決する」と発言があり、共感が集まったとのこと。
 初めて参加した女性労働者が「一人の闘いに、皆でよってたかって闘うということですね」と。別な言葉なら、労働者の団結です。今まで競争と分断という中で生きて来た女性たちが、労働者として労働組合で団結する。労働者は、労働者階級として国境すら越えることが出来る。その確信を掴んでいる。当面の課題(都庁解雇ゆるさない、保育署名)の確認や、ゼネストを組織するために、現場から女性たちの組織化を進める、闘いの方針を確立しました。
 岸上真寿美部長をはじめとした2017年度役員を選出しました。