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動労総連合1047協議会を結成 解雇撤回へ新たなスタート

月刊『労働運動』34頁(0331号05/01)(2017/10/01)


動労総連合1047協議会を結成!解雇撤回へ新たなスタート!


小玉 忠憲(動労総連合1047協議会代表・元国労秋田闘争団)

●解雇撤回へ新たな闘争宣言を発した

 9月15日19時より、東京北区・赤羽会館大ホールにおいて『とめよう!改憲・戦争、民営化反対・非正規職撤廃!今こそ国鉄1047名解雇撤回を!動労総連合1047協議会結成報告集会』が、熱気あふれる180名を結集して、全国労組交流センター飯田英貴事務局長の司会により、国鉄1047名解雇撤回の新たな闘争宣言を発し、歴史的闘争を開始しました。
 冒頭に、動労総連合・新潟の星野文男執行委員長による開会あいさつを受け、代表の私から結成にあたっての簡潔な経過と決意を述べました。「国労本部は、4・9政治和解を拒否した闘争団も和解した闘争団も全員の組合員資格を奪いJR資本との和解路線を選択した。何のために闘ってきたのか、労働組合とは何なのか。本当に考え、苦しんだ。しかし、議論に議論を重ねて私たちは動労総連合の旗の中に私たちの未来と展望があると確信し、動労総連合への結集を決断した」こと。そして「焦点となっている改憲を阻止する闘いの先頭に起つ。そのためにも正規職・非正規職を問わずJR労働者を組織してJR労働運動の主流派に登場する。この時代に1047名解雇撤回を貫くとは、中曽根や安倍を監獄にぶち込む組織と運動をつくることが絶対に必要だ。韓国・民主労総―鉄道労組の不屈の闘いは、ついに国民総決起情勢を作り出し、パククネを監獄にぶちこんだ。彼らの闘いに学び、私たちはそこに挑戦を開始する」等々。
 成田昭雄さん(元北海道・旭川闘争団)は、7月に動労総連合・北海道の結成をかちとったことを報告し、「JR北海道の無謀な路線廃止で交通弱者をこれ以上出してはならない。線路はもうけるためにあるんじゃない。30年間積み上げてきた闘いを基礎に、北海道で闘いを展開する」と熱く語り、羽廣憲さん(元九州・小倉闘争団)は「分割・民営化はあくまでも反対だし、解雇されたのなら元に戻せという当たり前の要求を貫徹する。闘う組合がないなら自分たちでつくる」と揺るぎない決意を述べ「闘う労働組合を九州の地に見える形で登場させたい。これからが本当の闘いです」と闘志をみなぎらせました。
 続けて動労千葉争議団の中村仁さんは「彼らと一緒にJRに解雇撤回させる闘いをしていく」と述べ、高石正博さんは「ローカル線切り捨て反対の闘争を北海道、九州でもつくりあげるときがきた。闘い続けることこそが労働組合だ」と共に闘いぬく発言がありました。
 そして国鉄闘争全国運動のよびかけ人に加わった、「日の丸・君が代」不起立闘争を不退転で闘いぬく根津公子さんや動労北陸からのメッセージが紹介され、全学連の学生からは、大会の圧倒的な成功と「闘う労働運動にふれることが希望であり展望です」と連帯の挨拶がありました。

●闘う労働組合を甦らせ、11・5改憲阻止!一万人大行進へ

 動労総連合の田中康宏委員長は、1047協議会を今結成することの意味を、次のように提起した。「北海道、九州、秋田の仲間たちは、国労をなんとか闘う労働組合に変えたいと人生をかけてきた仲間たちです。にもかかわらず、解雇された後、国労本部は『国鉄改革法を承認する』と機関決定し『解雇の法的責任はJRにはない』と臨時大会で決定した。それに反対したら組合幹部が警察に電話して逮捕された。首を切った政府や中曽根と闘うためには組合幹部と闘わなければならなかった。だからまだ何も解決は着いていない。こういう思いで来てくれた仲間たちと、最後の最後までともに闘いたい」。さらに「JRで第3の分割・民営化が始まっている。すべての労働者の権利を打ち砕く『働き方改革』関連法案、改憲を粉砕する先頭に、国鉄1047名解雇撤回の旗を高く掲げたい」と提起し11・5労働者集会への大結集を訴えました。
 次に、動労総連合の仲間から、動労水戸・木村郁夫書記長が「国労の中での闘いの魂を、1047協議会で花を咲かせてほしい」「オリンピックのために人柱になれという常磐線開通を阻止する9・23現地へ総結集を」とアピール。動労福島・橋本光一委員長は「国鉄に就職した頃、給料は低いがクビはないと言ったがウソ。小学校の頃に福島原発見学で安心・安全だといわれたがこれもウソ。こういう社会を変えるのが動労総連合だ」。動労連帯高崎の木村洋一書記長は「1047闘争を武器に2千万非正規とつながろう!安倍を監獄への闘いを始めよう」と固い団結の発言。
 さらに、共に闘う決意表明として、小池による都庁議事堂レストラン解雇と闘う柿沼庸子さんから「『国労冬物語』を見た。彼らは動労総連合に必ず結集すると思った。私は絶対にあきらめない! 子供たちを戦争にいかせないために闘う」と熱烈な発言がなされ、東交の仲間は「1047闘争を支えてきた東交、青年が次々と辞めていく。分割・民営化とは何だったか、もう一度振り返るべき」との訴えがありました。続いて動労東京・八潮支部の仲間たちが登壇すると参加者から大歓声があがり、不当な扱いへの根底的怒りとストライキで断固闘うという決意表明は、全員を奮い立たせました。
 そして動労東京・吉野元久委員長が、「この闘いを全国に広げ、動労総連合を組織する水路にしよう」とまとめの発言を行い、9月からの波状的闘争の行動方針を提起。
 最後に、全国労組交流センターの仲間から「結成宣言」を読み上げていただき、青年労働者による団結ガンバローで締めできくくり、9・15報告集会はすばらしい団結力で大成功を勝ち取ることができました。
 みなさんのご支援・ご協力に心から感謝申し上げまして、報告とさせていただきます。