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改憲と労働法制改悪反対 9・30千葉県集会

月刊『労働運動』34頁(0332号08/01)(2017/11/01)


改憲と労働法制改悪反対9・30千葉県集会

職場から戦争反対を!

 9月30日、千葉市民会館小ホールにおいて「改憲と労働法制改悪に反対する9・30千葉県集会」が、138人の結集でかちとられた。朝鮮半島への戦争と排外主義が煽られる中、実行委員会で何度も議論して「職場から戦争をとめる」ことを鮮明にして、「11・5全国労働者総決起集会」への決起の場として行われた。
 ゲストスピーカーとして発言に立った根津公子さん(元・東京都の中学校の教育労働者)は、戦争につながることに妥協せず、「日の丸・君が代」強制に不起立を貫いたことを話された。
 停職処分が強行される中で、「門前出勤」を続け、都教育委員会への大衆的追及行動で、ついに分限免職の攻撃を阻止し、「停職6月処分」についても違法であると最高裁において処分を撤回させた。闘って処分と解雇をはね返したことは、たくさんの人に激励を与えている。一方で、都教委を相手にこれから始まる2つの処分撤回裁判の支援を呼びかけた。
 呼びかけ組合である動労千葉の田中康宏委員長は、「いま社会全体が戦争に飲み込まれようとしている。政党と労働組合の再編がクーデターのようだ。戦争を止める正念場になっている。国鉄分割・民営化から始まる解雇と非正規雇用に対して闘い続けてきた力を発揮して、11・5全国労働者総決起集会に1万人を結集させよう」と呼びかけた。
 また、動労千葉、船橋二和病院労組、ユニオン習志野、ちば合同労組南三咲分会が、職場の闘いの報告を行った。4労組からは職場で資本や当局と非和解で激突して闘う中で、組合員の団結がつくられていることが報告され、これが戦争・改憲を阻止する力であると確信できる報告だった。
 非正規雇用撤廃と長時間労働、仲間の解雇を許さない闘いの前進により、今回の集会にも新しい仲間が多数参加した。
 地域から闘いの報告が行われた。「内房線と地域を守る会」からは、千葉県南部での内房線運転削減に反対する闘いが高揚していることが報告された。三里塚芝山連合空港反対同盟からは、太郎良陽一さんが、「騒音をめぐって周辺住民が立ち上がり始めた。反対同盟が50年間空港完成を阻んでいることはすごいこと。北原さんの遺志を継いで戦争を止める闘いを」と、市東さんの農地強奪に反対する10・8全国総決起集会への結集を呼びかけた。
 会場から職場や地域での取り組みの報告が行われ、学生からは斎藤いくま選挙への決起が呼びかけられた。
 交流会では、初参加者から、それぞれの職場で仲間や労働組合への信頼が語られた。また根津さんの発言を聞いて、「ダメなものに黙っている必要はないとわかった」「生徒へのゆるぎない確信を感じる」と相次いで感想が出された。本気で戦争を止めるために、さらに県内全域の職場に労組拠点を作り、「11・5日比谷労働者集会」の1万人大行進を実現しよう。