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地平線 北原さんの遺志を継ぎ、市東さんの農地を守る

月刊『労働運動』34頁(0332号17/01)(2017/11/01)

地平線 北原さんの遺志を継ぎ大きな闘いへ!市東さんの農地を守る


北原さんの遺志を継ぎ三里塚闘争を大きな闘いへ!市東さんの農地を守り、戦争阻止へ!

 三里塚現地行動隊

 10月8日、成田市東峰の萩原さん宅畑で「市東さんの農地を守ろう! 第3滑走路粉砕!安倍政権打倒!」を掲げた三里塚芝山連合空港反対同盟主催の全国総決起集会が開かれ、710人が集まりました。晴れ渡る秋空の下、演壇には8月9日に逝去した北原鉱治事務局長の写真が飾られ、軍事空港絶対反対の遺志を引き継ぎ闘う決意を参加者全員が固く誓い合いました。
 主催者挨拶を天神峰・市東孝雄さんが行い「動労千葉をはじめとする労農連帯、市民運動、学生と共に、団結し、大きな輪を作りながら、反対同盟となら共に闘えるという運動の前進・拡大をつくり上げていくのが残された者の責任」「三里塚の空港反対闘争がまだ終わっていないことを知らしめる決戦」を闘おうと呼びかけました。
 追悼と連帯あいさつでは、田中康宏動労千葉委員長が、三里塚を全民衆の闘いの象徴へと押し上げた力は北原さんだとその功績をたたえました。①ジェット燃料貨車輸送阻止闘争に対する動労本部による統制処分に抗し、動労津山大会に最先頭で乗り込んで徹底的に闘った労農連帯の最高の理解者であったこと。②反対同盟総条件化を狙った83年3・8分裂攻撃と仁王立ちして原則を守ったこと。③北原さんの戦争体験からくる戦争絶対反対の意思が三里塚闘争に普遍的な意味をもたらし、民主労総や青年・学生が三里塚闘争への結合をかちとる力となった。そして、三里塚をもう一度大きな闘いにする決意を固め、市東さんの農地強奪攻撃への根底的怒り、周辺住民の空港機能強化案(第3滑走路建設、夜間飛行時間延長、B滑走路の千㍍延長)への新たな反対闘争と一つに11・5全国労働者総決起集会―改憲阻止1万人大行進を成功させ、朝鮮半島への戦争を絶対に止めようと熱烈に呼びかけました。
 遺族で長男の北原健一さんの「失ったものをとり戻すという希望が三里塚闘争であり、全国・世界の人々とつながる突破口がここにあると改めて感じている。これからも一同盟員として頑張る」との決意に会場から惜しみない拍手が送られました。基調報告を東峰の萩原富夫さんが行い、①市東さんの農地を守る請求異議裁判の勝利、②空港機能強化策の白紙撤回、③安倍政権打倒を訴えました。
 集会の後半では、反対同盟顧問弁護団、市東さんの農地を守る会・群馬、全日建運輸労組関西地区生コン支部、全国農民会議、福島・沖縄、若狭の原発を考える会、全国水平同盟、婦人民主クラブ全国協、星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議、動労水戸など全国各地で闘う労働組合、市民団体が発言に立ち、共に闘う決意を表明しました。
 共闘団体からの発言で、衆院選への出馬を表明した斎藤いくま全学連委員長の登壇に大歓声が上がり、「この国に革命を」「新しい労働者の政党をつくろう」の訴えは会場全体を
奮い立たせました。11月6日には千葉地裁で請求異議裁判が行われます。全国で「強制執行反対」署名を集め持ち寄りましょう。