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2008年メーデー医療福祉部会ビラ

2008年メーデー用医療福祉部会ビラ


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後期高齢者医療制度労働者の力で撤廃を
 後期高齢者医療制度で年金からの保険料天引きが始まりました。またガソリン税暫定税率の再議決が強行された! 我々労働者の生活はますます逼迫している。絶対に許せない!
 福田政権を労働者の力で倒そう! 世界金融大恐慌の現実化の前に、資本主義体制の生命力はもう尽きている。のたうち回りながら戦争と大恐慌・大失業に突き進む帝国主義を倒して革命やろう! 生産点を握る私たち労働者には革命やる力があります!
 7月洞爺湖サミットは、「G8」と呼ばれる世界の大国が、世界支配の権益を争い、分け合うための帝国主義強盗の会議です。これを粉砕することが帝国主義打倒への突破口です。職場で資本・体制内組合との非和解の闘いをやりぬき、階級的団結の力で洞爺湖サミットを粉砕しよう!
"年寄りは死ね"攻撃許さない!
 後期高齢者医療制度で保険料の年金からの天引きが始まった。高齢者を始め労働者家族の怒りはもはや沸点に達している。
「このままでは餓死しかない」(81歳男性)
「保険料が引かれると月6万円くらいの年金収入になる。年寄りは早く死ねということなのか」(71歳男性)
 「厚生年金が消えたままなのに、先に保険料が天引きされるなんて......」と年金記録の訂正を求めている79歳の女性は憤る。「消えた年金」のため月5万円余の年金が唯一の収入源だ。そこから介護保険料4800円と医療保険料1800円が天引きされた。食費は月1万円に切り詰め、蓄えを少しずつ取り崩しながら暮らしていくしかない。高齢者の「生きてやる!」の怒りが日本全国を駆けめぐっている。
 高齢者は財政圧迫のお荷物だと言わんばかりの医療切り捨てだ。大体「『後期』高齢者」だとか、果ては「長寿医療制度」だなんてふざけるな! 年寄りは早く死ねとでもいうのか。舛添厚労相は「保険料も7~8割の人は下がる」と言うがこんなデタラメはない。扶養家族の高齢者は新たに保険料を徴収される。国保の減免措置を受けていた高齢者も国保自体から脱退するため、減免措置が適用されず、保険料は増額する。将来的はもっと増える。 この財源は、1割が75歳以上の払う保険料、4割が医療保険からの支援金、5割が国や自治体からの公費だ。だから全体の医療費が上がれば保険料も増大する仕組みになっている。
 極めつけは、貯金を切り崩して生活している高齢者が保険料を滞納したら、保険証が取り上げられ、医療費を全額負担しなければならないこと。年金もまともにもらえない収入の少ない高齢者に自己負担せよとは、医者にかかるなということに等しい。こんな制度は絶対廃止以外にないぞ。
 革命やって医療をとりもどそう
 そもそも後期高齢者医療制度は、いかに政府の財政負担を軽減するかという観点で導入された。バブル崩壊による90年代の長期不況、97~98年金融恐慌ののりきり策の結果、国と地方を合わせて1000兆円の財政赤字にまで至った。大銀行救済のために税金を湯水のごとく注ぎ込み、そのツケは社会保障の全面解体で労働者に回すだなんて、ふざけるな!。
 小泉政権発足以来、リハビリの打ち切り、介護保険料の値上げ、診療報酬の引き下げを強行、06年には医療改革法で25年までに医療給付費を8兆円削減することを目標に後期高齢者医療制度を制定した。高齢者は医療費負担が現役世代の4~5倍もかかっているから自己負担せよ? 「姥捨て山」より悪いじゃないか。
 また診療報酬の引き下げは病院経営を圧迫し、医療現場に崩壊をもたらした。06年度は病院の43%が赤字、公立病院に限れば92%。入院日数が長いと病院収入が下がる。だから経営者は早く患者を退院させて患者数を増やした。手術は増え、書類を書く仕事も増えた。病院勤務医の平均勤務時間は週70・6時間。労災基準で月100時間残業の「過労死ライン」を軽く超える。看護師は非正規職に置き換えられた。現場は医師も看護師も足りない。慢性的な要員不足だ。
 だからこそ、その矛盾を根底からひっくりかえし、後期高齢者医療制度を廃止に追い込むことができるのは、現場の医療福祉労働者の団結と職場闘争の力だ。とりわけ、自治体にいる福祉労働者こそ、後期高齢者医療制度を廃止する闘いに立ちあがる力を持っている。動労千葉のように、職場の団結でストライキに立とう!
 労働者の団結が勝利の道だ
 医療、年金、社会保障制度はもはや崩壊している。資本主義はもうおしまいだ。いよいよ団結した労働者階級が革命をやり、資本家階級に代わって社会を運営していくその決定的チャンスが到来している!
 小泉―奥田(日本経団連)、安倍―御手洗による資本の意図をむきだしにした「構造改革」攻撃は、「革命やって資本主義をぶっ倒そう」という2000万人の青年労働者を日本階級闘争の中に生み出した。だがどんなに支配がガタガタになろうとも、日帝・福田政権は新自由主義政策―戦争と改憲、民営化=労組破壊の道を突き進む以外にない。階級的労働運動をつぶす攻撃、分断と競争による職場の団結破壊の攻撃に照準をすえている。
 だからこそ逆に敵のもっとも恐れる闘いをやって日帝・福田をぶっ倒そう! それが動労千葉のように闘う、ということです。
「聖職者」論と対決して階級的団結を奪い返す!
 医療福祉労働運動は、これまで共産党・全労連―医労連など既成指導部のもとで「聖職者」「ボランティア」論などがはびこってきた。しかし、私たち医療福祉労働者は資本主義社会であくどく搾取されて資本家を肥え太らすための労働を強いられている賃金奴隷にほかなりません。だからこそ、資本主義社会への根源的怒りを持ち、階級的に団結する革命的存在なのです。
 私たちが握りしめて離さないのは仲間の手、階級的団結です! この団結にかけきろう。私たちが闘いの中で困難にぶち当たった時にこそ、団結にかけきろう。「迷った時は左!」。迷った時にこそ自分の中にある「資本家に食わせてもらおう」という幻想をぶっ飛ばし、「あいつら資本家とは非和解だ」のマルクス主義にかけきろう。
 「全労働者は私たちの仲間だ!」という信念で団結の強化・拡大をつくり出そう。職場の階級的団結を、労働者階級VS資本家階級の、プロレタリア革命勝利へ向けた団結に拡大しよう!
 JR・教育・自治体・郵政の4大産別を軸に、全職場で階級的労働運動-動労千葉労働運動を実践しよう! その力で洞爺湖サミット粉砕決戦に立ちあがろう!

【後期高齢者医療制度のポイント】
◆75歳以上は強制加入
75歳以上が全員強制加入。「障害者」や寝たきりの人、人工透析患者は65歳以上から。
◆保険料を年金から天引き
後期高齢者医療保険料を徴収。被扶養者(家族)からも保険料を徴収。月1万5000円以上の年金受給者は年金から天引き。介護保険料と合わせれば月1万円以上に。
◆医療費負担も増加
70~74歳の患者負担(窓口負担)も1割から2割に、「現役並み所得者」は3割に。
◆「包括払い」で医療を制限
診療報酬の「包括払い」で高齢者の医療を制限。病院は検査や手当などをやればやるほど赤字。長期の治療が必要な慢性疾患患者は病院から追い出されることにつながる。「家で死ねっていうこと」「病院に連れてくるな」(厚労省発言)
◆保険料を払えない人から医療を奪う
滞納者からは保険証を取り上げて短期保険証・資格証明書を発行し、医療を奪う。

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