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『団結しよう』18号(09/05/13)

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 東京自治体労働者ニュース「団結しよう」No.18 2009年5月13日発行

 絶対許すな! 特別区人事委“夏季一時金10%減額”勧告(5・11) 

 道州制・民営化絶対反対!5・9全都労働者総決起集会 

 道州制反対闘争の出発点築く

 都内から380人の労働者・学生が集まる 

 「道州制・民営化絶対反対!」を掲げた全都労働者総決起集会が5月9日、文京区民センターで開かれました。“道州制絶対反対”を真っ向から掲げた本格的な集会は都内では初めて。380人の労働者・学生が集まり、熱気あふれる集会となりました。3月6日に豊中市職女性部が呼びかけた「道州制反対!橋下大阪府知事打倒」の集会に続き、首都のど真ん中で道州制・民営化反対闘争の大きな出発点を形成したことは決定的です。多くの青年労働者も参加し、闘いの広がりと展望を実感させました。

 3・6大阪に続き

集会の冒頭、中野区職労の北島一恵さんが基調報告を行いました。3回の実行委員会を重ね、みんなで練り上げたものです。
北島さんは、「大恐慌が戦争への動きを加速しています。これを打ち砕くのは労働者の闘いです。今こそ労働組合をよみがえらせ、道州制・民営化絶対反対で闘おう」と提起。すでに、その闘いが全国各地で、各職場で、猛然と始まっていることを具体的に紹介した上で、「道州制反対の闘いは、ブルジョアジーと連合指導部の『労使共同宣言』体制を実力でぶち破り、労働運動の現状を塗り替えていく闘いでもあります。屈服を深める体制内指導部をぶっ飛ばし、私たち4大産別(国鉄、郵政、教労、自治体)の現場労働者が先頭に立って道州制攻撃を粉砕しましょう」と訴えました
“民営化攻撃打ち破った” 動労千葉が特別報告
民営化反対闘争できわめて先進的な勝利を切り開いてきた国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)の清水匠執行委員が特別報告。「国鉄の分割・民営化を強行した中曽根政権(当時)の狙いは、戦争・改憲、労働組合破壊にあった。動労千葉はこの分割・民営化攻撃をストライキで打ち破り、現在、平成採用のJR青年労働者を新たに組合に獲得して前進している」と自らの闘いを紹介し、道州制・民営化反対闘争の勝利の展望を示しました。
(裏へ)

国鉄闘争と一体で

また、国鉄労働者1047名の不当解雇撤回の闘いを貫いている国労秋田闘争団の小玉忠憲さん、国労小倉闘争団の羽廣憲さん、国労5・27臨大闘争弾圧被告の原田隆司さんも並んであいさつ。
小玉さんは、国鉄分割・民営化反対闘争の教訓を紹介しながら、「現場には間違いなく闘う力がある。道州制と360万人首切りと言われていますが、やれるもんならやってみろ!ということです。公務員360万人が団結したら革命ですよ」と、高らかに言い切りました。
道州制攻撃とは、国鉄分割・民営化型の攻撃を全社会化するものです。日本における民営化―新自由主義攻撃の原点である国鉄・分割民営化攻撃への反対闘争と、道州制・民営化反対闘争は、完全にひとつの闘いであることが発言の中から浮かび上がりました。
闘う法政大生、裁判員制度反対を闘う弁護士、杉並区議会議員の北島邦彦さん、郵政、医療・福祉、民間、合同労組の仲間が、それぞれ道州制攻撃との闘いについて、自らの職場闘争の報告と一体で発言しました。 (左に発言の抄録)

青年労働者らが次々と登壇

いよいよ集会のハイライト。道州制―360万人首切り攻撃の最大の標的となっている教育労働者、自治体労働者が登壇し次々と発言しました。
東京教組の教育労働者は、今年度から始まった教員免許更新制とその研修制度の実態を怒りをもって暴露・批判するとともに、闘う法大生の発言に対する感動を語り、ともに闘うと発言。
都内の自治体で働く青年労働者は、あきれるほどまったく闘いを提起しない組合執行部を鋭く批判するとともに、職場の仲間と団結をつくって道州制を阻み、社会を変えたいと語りました。
東交(東京交通労組)の青年労働者は、日々働く中での実感をこめて反合理化・運転保安闘争の重要性を訴え、都校職組の労働者は、日教組本部打倒の闘いを東京から起こすと宣言。東京清掃の仲間は、「自治労本部の方針は間違っている。闘いを職場全体のものにしていこう」と発言しました。
集会の最後にまとめと戦闘宣言を、江戸川区職労の佐藤賢一さんが行いました。「大恐慌の時代、日本経団連も麻生政権もボロボロだ。労働者が立ち上がるチャンスが来た。労働者が主体の社会をつくろう。道州制による戦争・改憲・民営化・労組解体を叫ぶ麻生政権を打倒し、侵略戦争を阻む勢力として決定的な団結と決起をかちとった」と集会を総括、5~6月の行動方針を提起しました。   ◇   ◇   ◇
連合・全労連の指導部はいよいよ資本・当局に屈服を深めています。いまや組合自らが民営化方針を逆提案するまでに変質が進んでいます。連合幹部は4月29日のメーデーで、「道州制反対」を訴える私たちに、「連合は道州制に反対していない。反対のビラをまくな」とまで言いました。
こうした中、労働運動の復権をかけて、「道州制・民営化絶対反対派」が一つに結集し、新たな闘いの出発点を築いたことには大きな意義があります。とりわけ多くの青年が集まってくれたことは、非常に感動的でした。次の機会には、さらに多くの皆さんのご参加をよろしくお願いします。(了)

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都内の自治体で働く青年

●都内の自治体で働く青年

「職場で『道州制反対』のビラを受け取り、自分たち自身がこうした攻撃の危険にさらされていることを実感した。自分たちがもっと、平成生まれ、同世代の人とつながり、道州制の動きに飲み込まれていく不安などを共有し、この流れを止め、新しい、よりよい社会をつくりたい。団結してがんばりましょう」

●東交の青年労働者

「自分の仕事は事故と隣合わせ。事故で最初に死ぬのは運転士です。だけど、自分の組合は、どんどん言い訳がましいことばかり言うようになっている。そんなことで安全が守れるのか。最初は、道州制と言われても何のことか分からなかったが、我々が標的になっているということ。360万公務員労働者が団結すれば勝てる」

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発言録 労働者はみんな道州制に反対だ!

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国鉄1047 名解雇撤回闘争の当該

小倉地区闘争団 羽廣憲さん、秋田闘争団小玉忠憲さん

5 ・27 臨大闘争弾圧 被告団 原田隆司さん

「道州制、やれるもんならやってみろ!公務員360万人が団結したら革命ですよ」と勝利感あふれる小玉さんの発言

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“労働者の一員として山田宏区長と闘う” 北島邦彦・杉並区議

「対北朝鮮排外主義をあおるブルーリボン着用を全職員に強制し、杉並丸ごと民営化を進める山田区長は、橋下・大阪府知事と並ぶ道州制の先兵だ」と北島区議

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新自由主義大学=法大の解放へ 法政大生・洞口朋子さん

「ビラを撒いたら逮捕、大学に抗議したら処分。3年間で94 人の逮捕――積年の怒りが4 月24 日、1500 人の法大解放集会として爆発した。労働者と学生の闘いが結びついたら道州制は粉砕できる」!

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“裁判員制度はつぶす” 闘う弁護士 森川文人さん

「世界は革命情勢です。国民を国家の手先とする裁判員制度には8割の人が反対。国会のねじれどころか、人民と国会がねじれている。『いい裁判官になろう』とかではなく、裁判員制度は廃止あるのみだ」

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“消防合理化・広域化で消防車の受注が激減”

日本機械工業労組(八王子市)の仲間
「36 年ぶりの春闘ストを打ち抜いた。消防車を作っている職場。消防の合理化-広域化で受注が激減。火事になっても間に合わない。政府は『安全・安心』と言っているが、労働者には『自己責任』、死ねというのが道州制攻撃。民間の労働者も道州制攻撃と闘う」

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郵便局での雇い止め攻撃と闘う青年労働者

「郵政の完全民営化の動きの中で、職場の非正規雇用の仲間全員に雇い止めが通告された。労働組合が取り組むべき課題なのに、組合が会社と一体化して労働者に屈服を迫っている。許せない。道州制・民営化は、全労働者の身にふりかかってきている攻撃だ」

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民間の医療・福祉職場で働く青年労働者

「医療・福祉が道州制・民営化攻撃の突破口になっている。介護保険導入は、介護の民営化だった。公立病院の民営化問題は道州制強行のためだ。医療福祉労働者は、道州制粉砕の先頭で闘う」

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合同労組で闘う仲間 東京・西部ユニオン

「国鉄1047名解雇撤回闘争、動労千葉の闘いと、派遣切り・大失業への怒りが結びついた時、闘いが爆発する。国鉄・郵政・教労・自治体などの仲間とともに、合同労組も道州制・民営化反対闘争を闘う」

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次は渋谷で大デモへ 呼びかけ動労千葉
国鉄1047名解雇撤回! 改憲阻止! 麻生政権打倒!
全国労働者総決起集会
6月14日( 日)午後1時~ 代々木公園B地区(NHKホール前けやき並木)
法政大学生弾圧粉砕! 6・15労学総決起集会
6月15日(月)正午~ 場所未定

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