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2009年メーデー医療福祉部会ビラ

2009年メーデー用医療福祉部会ビラ

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医労連・体制内指導部を打倒し
医療丸ごと民営化と道州制ぶっとめよう!

 メーデー参加者のみなさん。とりわけ医療・福祉労働者のみなさん!
 大恐慌を革命に転化する情勢が到来しました。資本家階級には、破産した新自由主義に代わる方策などありません。全世界で沸き起こる「仕事をよこせ!」「大銀行に金を投入するな!」の叫びは、資本主義の打倒へ向かう大流動です。
 私たちが日々直面している「医療崩壊」は、新自由主義下の医療・福祉の民営化とその破綻がもたらした現実です。道州制・民営化攻撃はこの矛盾をさらに全面化します。
 こうしたなかで、医療・福祉労働者の決起は革命情勢の重大な鍵を握っています。国鉄分割・民営化という最大級の新自由主義攻撃を打ち破ってきた動労千葉のように、民営化絶対阻止で立ち上がろう。
 「聖職者」論・「地域医療」論で労働者の闘いを抑圧する
医労連・体制内指導部をぶっとばそう。 
日本経団連2・17提言許すな!
 2月17日、日本経団連は「国民全体で支えあう持続可能な社会保障制度を目指して」なる提言を出しました。これは、医療のビッグバンといわれる医療の丸ごと民営化=道州制攻撃です。
■「社会保障は経済活力の源泉」と医療・福祉を資本の餌食に
 日本経団連2・17提言は、医療・福祉を含めた社会保障制度の持つ公的領域をすべて民営化し、市場・競争原理に丸ごとたたき込むことを打ち出しています。
 道州制ビジョン懇談会座長である江口克彦は「道州制とは、競争の促進である」と公言している通り、民営化と道州制とは、市場原理・競争原理で資本が労働者をどこまでも搾取し、それに対する労働者の決起を圧殺し、崩壊する資本主義の延命を図ろうとする攻撃です。
 2・17提言は「社会保障制度は......経済活力の源泉」「経済の活性化を図り、経済成長を高める」と言っています。つまり、社会保障、医療・福祉をすべて民営化し、資本の暴利をむさぼる対象にしていくということです。そのために自治体の丸ごと民営化、教育の民営化を推し進める中で、公務員360万人のいったん全員解雇・選別再雇用によって、労働組合の団結を根こそぎ解体しようとしているのです。
 そして、2・17提言は、皆保険制度の解体を狙っています。
 2・17提言の題名には「国民全体で支えあう持続可能な社会保障制度」とあります。要するに「国は一切社会保障に責任を取らない」「自己責任でやれ」と言うことです。国民年金未納や健康保険料の収納率の低迷、少子化などを理由にし、高齢者医療と貧困者を切り捨て、今その社会全体を崩壊させているアメリカ型の医療・福祉の全面的な民営化導入を狙っているのです。
 「提言」ではさかんに「セーフティネット」と言っていますが、それは労働者を守るものでは断じてなく、逆に労働者階級の反乱を防ぐための、すなわち資本を守るための「セーフティネット」なのです。
■公立病院の民営化を絶対阻止しよう
 そして、2・17提言は、全面的な公立病院民営化をうたっています。これを突破口に道州制を導入しようとしているのだ。
 「一定の医療圏単位での医療機関毎の連携や機能分化を推進し、効率的な提供体制を構築する」とは、公立病院の合併・縮小、徹底したリストラ、民営化による道州制導入を全面的に推進せよということです。「ICT(情報通信技術)化の推進」「事務の効率化」「情報の共有や地域連携」「医療データの活用・開示」などはすべて、その布石です。
 医療の民営化は何をもたらすか。アメリカでは民営化の結果、民間保険会社などが患者を支配し、患者を人質に保険会社が経営に介入し、あこぎなリストラ・賃金切り下げ・過重労働で利益を上げ食い荒らしています。医者ですらワーキングプア化するというアメリカ社会の根底的解体が進行しています。私たちの職場の現実も、その半歩手前にあります。
「地域医療」「聖職者」論口実に裏切る自治労本部・医労連幹部ぶっとばそう
 ところが、こうした激しい民営化=道州制攻撃に全面屈服を表明しているのが、自治労本部衛生医療評議会の『運営形態変更・公立病院の再編・ネットワーク化に係わる取組み指針』です。
 この『指針』は、「自ら指定管理者制度を適用させ、医療法人を立ち上げるべきだ」「民営化は労組機能度を高めるもの」とあるように、公立病院の民営化を労組が率先して推進していくとしている驚くべき文書です。
 それは、国鉄分割・民営化の際にカクマル松崎が果たした民営化の旗振り役を、今度は自治労が担うと言っているのです。自治労「指針」の言う「雇用確保」とは、国鉄分割・民営化の時に松崎が「組合員の雇用確保のために分割・民営化を積極的に推進する」と言った大裏切りと全く同じ、民営化推進の論理です。
 民営化とは、労働者の反撃を徹底的に圧殺するために、労働組合的団結をあらゆる手段で解体しようとする攻撃です。労働組合が積極的に民営化に全面協力したら一体どうなるでしょうか。全面屈服の奴隷の道か、権力・資本の先兵になるしかありません。
 動労千葉のように、現場で絶対反対を貫いて闘うことが唯一労働者が生きる道です。
■「医療崩壊」をもたらしたのは、新自由主義・民営化だ
 「地域医療を守る」と称して民営化と闘わないという点では、共産党主導のもとでの自治労連や医労連指導部も自治労本部の「指針」とまったく変わるところはありません。
 共産党委員長の志位は、「資本主義が健全に発展していくことが次の社会を準備する」などと言って、「大企業との共存」を公然と打ち出してさえいます。今この瞬間にも職も家も奪われて路頭にほうり出されている労働者と、労働者を犠牲にして自分は億単位の金を懐にしているような連中との「共存」がどうして成り立つというのか!
 今日の医療崩壊の一切の元凶はまさに資本であり、破綻した新自由主義そのものです。資本の論理で医療・福祉をじゅうりんすることを、国の政策によって追認することで引き起こされているのです。自治労連や医労連の指導部は、「安全・安心の医療を守るため」国に誓願などと言っていますが、資本と闘わない「地域医療体制の構築を」なるスローガンは、民営化を推進する立場でし
しかありません。自治体病院の「経営悪化」を、あたかも「天から降ってきた災い」かのように描き出し、資本がもたらした民営化による医療崩壊の現実を抹殺しているのです。
 共産党・全労連―医労連など既成指導部は、「聖職者」論をもって医療労働者の階級性を解体し、「地域医療を守れ」と叫んで資本の最後の防波堤となり果てているのです。
 私たち医療福祉労働者は資本主義社会であくどく搾取されて資本家を肥え太らすための労働を強いられている賃金奴隷にほかなりません。だからこそ、資本主義社会への根源的怒りを持ち、階級的に団結する革命的存在なのです。
 体制内的反動勢力を打倒し、「戦争・改憲と民営化・労組破壊」粉砕を掲げ、階級的団結をうち固めて闘おう!
6・14全国労働者集会へ!
 医療、年金、社会保障制度はもはや崩壊している。資本主義はもうおしまいだ。いよいよ団結した労働者階級が資本家階級に代わって社会を運営していくその決定的チャンスです!
 だからこそ敵のもっとも恐れる闘いをやって、麻生をぶっ倒そう! それは、動労千葉のように民営化絶対反対で闘うことです。
 国鉄1047名闘争を先頭に、道州制=民営化攻撃と立ち向かう労働者階級の決起をつくり出そう。医療・福祉労働者はその先頭に立とう。
 「国鉄1047名解雇撤回!改憲阻止!麻生政権打倒!」
6・14全国労働者総決起集会(正午・代々木公園B地区)へ!

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