Home> 教育 > "教え子を戦場に送る道"に転落した日教組本部打倒! 11月労働者集会1万人結集の力で、道州制・民営化粉砕へ!(09年7月6日 日教組第97回定期大会ビラ/全国労組交流センター)

"教え子を戦場に送る道"に転落した日教組本部打倒! 11月労働者集会1万人結集の力で、道州制・民営化粉砕へ!(09年7月6日 日教組第97回定期大会ビラ/全国労組交流センター)

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■「道州制―教育の民営化」攻撃と対決し、免許更新制を粉砕しよう
■「日の丸・君が代」不起立闘争で、闘う労働組合を甦らせよう

 日教組第97回定期大会は、「恐慌と戦争の時代」のただ中での開催です。日教組本部は本大会の運動方針案で、改悪教育基本法―教育3法をそっくり受け入れ、また「参加・提言・改革を実効あるものに」と、総選挙に向け自民党・民主党が競い合う「戦争・改憲、民営化・労組破壊」の攻撃を、本部自らが推進しようとしています。本部は、ついに日教組運動を“教え子を戦場に送る”侵略翼賛運動に引きずり込もうとしている!
国家や資本・当局と完全に一体となった本部を打倒し、現場組合員の手に闘う労働組合をとりもどそう! 「日の丸・君が代」不起立闘争を軸に、職場闘争を再生し、教育労働者の団結した力で「戦争・改憲、民営化・労組破壊」攻撃を打ち破り、労働者が真に主人公となる社会をともにつくろう!  (A3判)

 ”教え子を戦場に送る道”に転落した日教組本部打倒!

11月労働者集会1万人結集の力で 道州制・民営化粉砕へ!

  日教組第97回定期大会は、「恐慌と戦争の時代」のただ中での開催です。日教組本部は本大会の運動方針案で、改悪教育基本法一教育3法をそっくり受け入れ、また「参加・提言・改革を実効あるものに」と総選挙に向け自民党・民主党が競い合う「戦争・改憲、民営化・労組破壊」の攻撃を本部自らが推進しようとしています。本部は、ついに日教組運動を“教え子を戦場に送る”侵略翼賛運動に引きずりこもうとしている!
国家や資本・当局と完全に一体となった本部を打倒し、現場組合員の手に闘う労働組合をとりもどそう!「日の丸・君が代」不起立闘争を軸に、職場闘争を再生し、教育労働者の団結した力で「戦争・改憲、民営化、労組破壊」攻撃を打ち破り、労働者が真に主人公となる社会をともにつくろう!

 必要なのは「救済運動」ではなくストライキだ!

  目数組本部に対する私たちの第一の断罪点は、世界大恐慌を直視することもできず、「格差社会」「子どもの貧困」に問題を切り縮め、大失業攻撃との闘いを一切放棄して「子ども救援カンパ」なるものに組合員を駆り出そうとしていることです。
世界大恐慌は、労働者が団結して闘わなければ生きられない時代です。社会を根本的に変えるために、労働組合が時代の最前線に登場する時です。
ところが、日教組本部は、公務員賃下げを丸呑みし、「景気対策として教育投資を引き出す」と、実際には資本救済のために「教育の民営化」を進めろとまで言っています。そのうえに大恐慌と戦争に対して「救援カンパ」や「労働教育」が労働組合として最大の任務だというのは私たち組合員を愚弄しきっている! しかもこのカンパは、連合の「雇用と就労・自立支援カンパ」の一環です。派遣切りを容認する連合が職業訓練団体に支給するものです。
「子どもの貧困」の最大の原因は、新自由主義が生み出した非正規労働です。政府・財界とともにそれを推進してきたのが、連合・民主党ではありませんか。実際、教育現場にも非正規労働者が激増し、ダブル・ジョブ、トリプル・ジョブが当然になっている現実があります。今、私たち組織労働者に最も問われていることは、「子ども救援カンパ」ではなく、強力なストライキで「労働者階級こそ社会の主人公だ」と示し、職場と社会を変えることではないですか! 公務員賃闘を牽引した伝統を復権し、今こそ人勧体制打破・全国統一ストライキで秋季闘争に向けて闘うときです。

「オバマ礼賛-北朝鮮制裁」運動弾劾!労働者国際連帯で闘おう!

 第二の断罪点は、世界大恐慌下で強まる新たな戦争・改憲攻撃との闘いをまったく放棄し、連合・原水禁の「オバマ礼賛」=「北朝鮮制裁」運動にのめり込んでいることです。
米帝・オバマ政権は、イラク軍事駐留を続ける一方、アフガニスタンに増派し無差別爆撃を繰り返しています。国連安保理制裁決議をテコに、日米帝が朝鮮侵略戦争を準備し、「海賊対策」「船舶検査」の名で、自衛隊が戦後初めて殺し殺される戦闘に突入するのも時間の問題です。北朝鮮「ミサイル」発射で有事体制が発動され、教育労働者も「非常参集・避難誘導」に駆り出されました。
麻生は、「対北朝鮮、戦うべきときは戦う」などと戦争を扇動し、田母神前空幕長を担いだ改憲勢力が跳梁しています。法政大学ではビラまき禁止に抗議する学生たちを警察と大学が一体となり3年間で110名を逮捕。学生たちが「監獄大学」と言う法政大学の姿こそ、時代が戦争と改憲に向かっていることを示しています。
(写真  教研集会に機動隊を導入! 2月教研集会(広島)で、日教組本部は「日の丸・君が代」不起立闘争をたたかう青年教育労働者を機動隊を導入して排除した。戦争と恐慌が始まっているときのこの大転向は日教組本部が“教え子を再び戦場送る道”に踏み出したということだ!)

(写真上:ソマリアで機関銃を携える自衛隊員)

 世界大恐慌が、明らかに保護主義とブロック化を通じて世界戦争に向かっています。この時代に何が「平和・人権・環境・共生の世紀」か! 「政権交替」で平和な時代が来るとでもいうのか? 民主党の安保・防衛政策は、アフガン地上軍派遣や派兵恒久法など、自民党と海外派兵を競い合うものではないですか。
原水禁運動の侵略翼賛運動への恐るべき変質が始まっています。連合・原水禁も共産党・全労連も、「オバマ礼賛」運動にのめりこむ一方、「北朝鮮制裁」論に唱和しています。衆参両院で「北朝鮮制裁強化」決議が全会一致で可決され、連合は、事務局長談話で北朝鮮に対する国連と日本政府の「厳格な措置」を要求しています。
NPT体制は、米帝を中心とした大国の核独占体制です。原水禁や共産党が手放しで持ち上げるオバマのプラハ演説も実際には核戦争宣言です。
戦争と核を廃絶する道は、為政者にすがることではなく、闘う労働組合の再生と労働者の国際的団結の中にこそあります。11月労働者集会に結集する動労千葉、ILWU(全米港湾倉庫労働組合)、韓国・民主労総の国際連帯の発展の中にこそ、侵略戦争を止める力があります。「8・6ヒロシマ大行動」に結集し、労働者の国際連帯で闘う新たな反戦反核闘争をつくりだそう。

米大統領・オバマが「核廃絶」宣言なんてウソだ

 「しかし勘違いしないでほしい。核兵器が存在する限り、わが国は、いかなる敵であろうとこれに対する抑止を行い、同盟諸国に対する防衛を保障するために、安全で確実で効果的な核兵器備蓄を維持する」(4月5日プラハ演説より)

「道州制・民営化」攻撃と対決し、免許更新制粉砕しよう!

 第三の断罪点は、戦争・改憲、民営化・労組破壊の最大の攻撃である「道州制」攻撃に完全に沈黙し、その先取り攻撃を推進していることです。
道州制とは、国の役割を軍事・治安に特化し、道州を独占資本の専制王国とし、福祉や教育は自治体の自己責任として切り捨てる戦争国家づくり、国家丸ごとの民営化攻撃です。道州制下の教育は、「学校の公設民営化」「即席教員による安上がりの教育」「一旦全員解雇・選別再雇用による日教組解体」です。
日本経団連は、世界恐慌下の延命策として「道州制推進」「アジア経済圏」をうちだしています。「関西州」に突き進む橋下・大阪府知事ら「首長連合」が政局に参入し、自民・民主ともに選挙公約に「道州制推進」を掲げ、競いあう状況となっています。「道州制-教育の民営化」攻撃との対決は、待ったなしの課題です。
公務員制度改革の核心も、「協約締結権」付与とひきかえの「身分保障撤廃」にあります。評価制度は、賃金だけでなく分限にもリンクされ、国家公務員は、この4月から最下位の評価を受けた者を「勤務実績不良による分限免職」のレールに乗せていく制度が整備されました。業績評価は、道州制下の首切りの選別基準になろうとしているのです。
東京では、「業績評価による査定昇給」に加え、「主任教諭」導入で昇格しなければ賃金が上がらない職階制賃金が導入されました。職場の団結をバラバラに解体し、職層ごとに管理職への忠誠競争、出世競争に駆り立て、「一般教諭」の非正規化を進める攻撃です。
免許更新制は、教員を10年の任期制、有期雇用にする大攻撃です。文科省は「S・A・B・C・F」の5段階評価と分布割合の公表を大学に要求し、一定比率で不合格者を出すよう指導しています。修了認定が受けられないと免許状は失効し、自動的に失職。任命権者を相手取って訴えても、失職は行政処分として認められず、大学を相手取って訴えて勝ったとしても、復職が保障されるわけではありません。誰も首切りの責任をとらない、まさに“教労版国鉄改革法28条”です。他方、岩手県教委の認定講習のように、任命権者による修了認定は、 教育行政の意に沿わない教員排除となることは明らかです。
目数組本部は、「評価制度」「新職=新級」「免許更新制」など、職場の団結解体攻撃をことごとく受け入れています。主幹・指導教諭の「新級創設」「事務長職設置」を要求するのは、組合が差別分断賃金を推進する許しがたい方針です。免許更新制に対して、早々と反対の立場を投げ捨て、「学校現場に混乱をもたらさないよう取り組む」と制度定着に腐心し、組合員に「自己解決・自己責任」を強制しています。「制度の抜本的見直しを求めて総選挙で政権交替をめざす」といいますが、民主党の免許更新制の「対案」は、修士修了を免許付与の条件とし、検定に合格しないと新免許状をもらえない代物です。
道州制攻撃は、日教組もろとも文科省も解体・再編する攻撃です。パートナー路線でかわせるはずもありません。国鉄分割・民営化に対して唯一2波のストライキで闘う団結を守り抜いた動労千葉の闘いに学び、「評価制度」「新職=新級」「免許更新制」絶対反対で闘う路線をうちたてよう。

「日の丸・君が代」不起立闘争で、闘う労働組合を甦らせよう!

 第四の断罪点は、「日の丸・君が代」強制反対をはじめ、愛国心教育との闘いを完全に放棄するばかりか、2月全国数研会場に機動隊を導入し、東京の「日の丸・君が代」レポートを排除し、広島の被処分者を弾圧する暴挙に手を染めたことです。目数組本部は、一切闘う方針を出さないばかりか、闘う組合員を権力に売り渡す存在に成り果てたのです。
改悪教基法を具体化した新指導要領は、全教科で愛国心教育を義務付け、小学校全学年で「『君が代』を歌えるよう指導する」としています。文科省は、教科書会社に改悪教基法の教育目標をどこに反映させたかを報告させる
「編修趣意書」を提出させ、全教科書に愛国教材を盛り込ませようとしています。愛国心教育がすべての教育労働者に強制されようとしている今こそ、「日の丸・君が代」闘争を戦争反対の職場闘争として再構築すべきです。
職務命令で「国旗正対起立・国歌斉唱」を強制する都教委の10・23通達に対して、6年間にわたって423名の大量処分を乗り越えて不起立闘争が不屈に継続されています。この闘いこそ、全国の組合員の闘魂に火をつけ、本部の「参加・提言・改革」「パートナーシップ」路線を打ち破って教基法改悪阻止闘争の高揚を切り開いてきました。首を賭けて不起立を続ける根津さん、河原井さんの免職を阻止した闘いは、団結の力で道州制攻撃を打ち破る闘いの突破口です。闘いは、海を超えて、アメリカの校内募兵阻止闘争と結び付き、教育の民営化、学校の軍事化を阻止する力となって発展しています。
「日の丸・君が代」不起立闘争と労働者国際連帯の力で、目数組本部を打倒し、闘う労働組合を現場組合員の手に今こそ取り戻そう! 8・6ヒロシマー8・9ナガサキ闘争を教育労働者こそが先頭でたたかおう!
 

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