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鳩山倒した沖縄の怒り、労働者の怒り

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2010年6月4日発行

 自治体職場で働くすべてのみなさんに訴えます
 

 鳩山倒した沖縄の怒り、労働者の怒り
闘おう労働運動の再生だけが未来を開く
 

 道州制=公務員360万人首切り、外注化の先兵となった自治体本部を打倒し、労働組合の団結をよみがえらせよう
国鉄闘争の火を消すな! 新自由主義と対決する新たな全国運動スタート6・13大集会に集まろう!

 鳩山政権は沖縄の怒り、労働者の怒りで打倒された。民主党も自民党と変わりはしない。社民党や共産党だって同じだ。投票すべき政党などどこにもない。選挙では社会は変わらない。労働者自身の団結の力、闘う労働組合の力だけが未来を開く。
大恐慌は、世界をおおう国家財政危機の爆発として新たな段階に入った。なりふり構わぬ労働者への犠牲転嫁、そして労働者同士を殺し合わせる戦争の危機。首切りも賃下げも大増税も、基地も戦争も絶対に認めない! 労働者の闘いで世界を変えよう!
鳩山政権に自治労本部は5/27~28中央委員会の場で全面協力を誓った。何が「悪化し続ける日本の財政状況からすれば政府がその政策の実現のために歳出の見直しを進めることは避けて通れぬ。人件費についても自覚しなければならない」(自治労徳永委員長あいさつ)だ。社保庁問題だけではない。「財政再建」を至上命題に「地域主権」「新しい公共」の政策提言を行い、公務員360万人首切りを自ら進めようとしている。労働組合が組合員の首を切る。労働組合であることをやめようとしているのだ。
 国鉄分割・民営化以来の新自由主義と対決する労働運動を作り出そう。1047名解雇撤回闘争の新たな出発を勝ちとろう。6・13大集会(午後1時文京シビックホール)に総結集し、闘う労働組合の力で労働者の未来を作り出そう!


(写真  つぶせ!安保倒せ!鳩山青年・学生先頭に、豪雨をついて、普天間即時閉鎖辺野古新基地絶対反対掲げ、「復帰」38周年5・15那覇・国際通りデモ。圧倒 的共感集め、沿道から次々飛入り参加)

動労千葉は5波のストで検査・修繕、構内業務の4・1全面外注化を阻止。階級的労働運動路線と青年の決起で、時代は変えられる!

 資本の支配はボロボロだ。今、渾身の決意で闘えば、勝利をかちとれる。それを示したのが、動労千葉・動労総連合の5 波のストライキ決起だ。JR東日本の検査・修繕、構内業務全面外注化の「4月1 日実施」を完全に阻止したのだ。
鉄道業務の外注化・強制出向と労組破壊は安全崩壊に直結し、第2 第3 の尼崎事故は不可避だ! 動労千葉・動労総連合の絶対反対の訴えは、青年労働者の怒りに火をつけ、ストを求める声がJR東日本の全職場に拡大していった。その力が外注化を阻止したのだ。これに続こう。

 雇用・年金なし、1047名闘争解体の「和解案」許さず新たな大運動を

 国鉄分割・民営化反対、1047 名解雇撤回は大恐慌下の全労働者の最大の闘いだ。
だからこそ、政府・支配階級、体制内労組指導部は、国鉄1047 名闘争解体に全力を挙げた。謝罪も雇用も年金もなし、動労千葉をあらかじめ排除した闘争団員910名に対する「和解案」は、24 年間の闘いを踏みにじり、都労連や自治労・日教組を中心とする100 万支援陣形の労働組合運動総体を解体・変質させる大攻撃だ。

 奴隷の屈服賛美し、先兵となることを誓う都労連コメント弾劾!

 現に国労臨大直後の4・28 都労連コメントは、「4 者4 団体による和解」を「労働運動の未来を指し示す」と絶賛した。全労協の最大実体の都労連が、前原国交相の言う「国鉄改革の完遂」、新自由主義の先頭に立つという宣言だ。絶対に認められない!
国鉄闘争の火を消すな! 腐った指導部を打倒し、動労千葉や闘う国労闘争団員と共に新たな大運動を立ち上げよう。

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 公務員首切り・民営化、賃下げと年金カット・大増税-ギリシャ社民政権との闘いは、全世界どこでも共通だ

 5月20日、ギリシャ労働者は再びゼネストに立ち上がり、8 万5000 人が街頭デモに決起した。米欧帝国主義・ギリシャ政府の大反動をぶち破って、あくまで絶対反対の意志を示した圧倒的なストライキだ。決起した労働者は「われわれの怒りはますます激しくなっている。ゼネストはまだ始まりにすぎない。来週は電力スト、地方議会に対する緊縮法案に対する抵抗闘争を始める」「われわれは闘い続ける。絶対に譲歩しない」と誇り高く語っている。
機動隊と激突して銀行を焼き討ちし放送局を占拠した5・5 ゼネストは、世界中の資本家階級を恐怖のどん底にたたき込んだ。EUとIMF(国際通貨基金)は総額1100 億ユーロ(約12 兆円)の融資を決定し、ギリシャ政府にさらなる増税、年金と公務員給与の削減を指令した。パパンドレウ社民政権は3 人の銀行労働者が亡くなった責任をゼネストになすりつける卑劣なキャンペーンを繰り広げた。しかし当該のマーフィン銀行の労働者は「すべての責任はストに決起しようとした仲間を銀行に幽閉していた銀行資本と政府にある」と声明を発し、今回のゼネストにも先頭で立ち上がった。
デモの参加者からの報告は、「ギリシャではゼネスト集会で、現政権を支持する指導者の発言に石、果物、卵などが投げつけられている。ランク&ファイル組合と呼ぶ組合の下からの組織化が急増している。大学はゼネストの呼びかけが行われると普通に封鎖される。授業は中止になり、食堂は無料に。ギリシアは革命に接近している」とみなぎる革命的気分を生き生きと伝えている。この大恐慌下の闘いは、ポルトガル・スペインから全欧・全世界に拡大している。

 大恐慌・大失業、戦争に進む資本主義の賃金奴隷であり続けるのか、それとも労働組合本来の闘いか

 日本も同じだ。連合・自治労本部が、戦争のための日米安保と米軍基地強化の鳩山政権を支える。経団連と手を取り合い、「財政再建」と称して道州制=公務員360 万人首切り・外注化の先兵となる。これが許せるか。ギリシャのように、ランク&ファイルの力を示そう。

 (写真 「ゼネストが革命の時代を告げ知らせる」5月20日、ギリシャ労働者は再びゼネストに立ちあがり、8万5000人が街頭デモに決起。「すべての責任は銀行と政府にある。EUとIMFは出ていけ!」)

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 「財政再建」掲げ、賃下げ・首切り自由の公務員制度改革、民営化全面解禁の「公共サービス基本条例」、「指定管理者制度抜本改革」提案粉砕

 「鳩山政権なんて許せない」。民主党・連合政権を支える自治労本部は、中央委員会で資本主義の危機と政権への怒りの拡大をわがこととして憂え、「財政再建」のための「持続可能な日本社会のグランうれドデザイン」構想なるものを掲げた。民主党・連合政権による社保庁解体=全員解雇・外注化に続く「公務員庁」設置の公務員制度改革、「地域主権」・道州制360 万人首切りを自ら主導しようとしているのだ。何が「労働基本権の回復」だ。スト権行使をあらかじめ放棄した「ボス交渉」で公務員労働者の大幅賃下げ・大量首切りを組合の名で丸のみ・強制しようということではないか。昨春、えさきたかし(労働局長=当時)現・民主党参議院選挙候補予定者が提案して非難ごうごうの中で引っ込めた賃金最低2割削減の「標準的給与」を再び持ち出した。労働組合の側から大幅賃下げに道を開こうということだ。
それだけではない。「公共サービスの定義を拡大する」として、公共サービス基本法にもない「NPOや民間事業者を含む」という文言をわざわざ入れた「公共サービス基本条例」制定の全国運動をうち出した。さらに、昨年8 月熊本大会で業務破たんと偽装請負、現場の犠牲への怒りが爆発し、「指定管理者制度は廃止すべし」の意見が続出したことを逆手にとり、「廃止」どころか民間資本を優遇し、効率的運営のための規制緩和、適用施設拡大による民営化全面解禁の「指定管理者制度の抜本的改革」を提案している。まさに公務員の首を切り、非正規・ボランティアに置き換える「新しい公共」だ。

 社保労働者525名の解雇撤回を! 全労済との統合による労働組合書記の大量選別解雇に絶対反対!

 これが一体、労働組合か。大恐慌下の産業報国会への変質だ!自治労本部は、自治労運動を大転換させ、資本や当局のために組合員の生活や権利、首までも根こそぎ売り渡そうとしている。
自治労共済と全労済の統合を理由に、ここ2 ~ 3 年のうちに数百名の組合書記が一挙に選別解雇か転籍を強要させられようとしている。書記の仲間も同じ労働者だ。どうして首を切られ、放り出されなければならないのか。「一人の首切りも許さない」―これは労働組合の絶対的原則だ。自治労本部の幹部たちは、社保労働者525 名の分限免職に手を貸した。自分たちの1 千万、2 千万円単位の年収や定年後の天下り先は確保した上で、これまで組合活動を支えてがんばってきた多くの書記の仲間の首を切ろうというのだ。社保労働者525名の解雇撤回を! 組合書記の解雇と転籍強要に絶対反対で闘おう。

 身も心も資本主義体制擁護に走る腐った指導部を打倒し、闘う労働組合を職場によみがえらせよう

 自治労本部・体制内指導部の腐敗はきわまった。このまま闘わなかったら、財政危機を口実とする公務員攻撃の嵐の中で、自治労・日教組は解体され、公務員360 万人首切り・9 割の非正規職化が暴力的に強行されていく。国労本部ら4 者4 団体による1047 名闘争解体の「和解案」受け入れに、国鉄分割・民営化を強行した中曽根元首相本人が「よくやった」と喜んだ。前原国交相が言う「国鉄改革の完遂」、新自由主義による労組破壊と改憲、戦争が現実のものとなるのだ。今こそ、自治労本部・体制内指導部を打倒し、労働組合を現場労働者の手に取り戻そう。ギリシャの労働者のように、動労千葉のように、労働者・労働組合本来の力をよみがえらせ、命脈の尽きた資本主義の支配を終わらせよう。国鉄・沖縄決戦で労働者の未来開こう!

 6・13大集会(文京シビックホール)に集まろう

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