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年収3千万円の労働貴族(中央本部)は何をやっていた?

  • 2010年8月25日 19:11
  • 全逓
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 2010年8月25日発行

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 ユウパック破産(遅配35万個、損失数十億円)
8/16鍋倉社長メッセージ 言い訳するな! 土下座しろ!
年収3千万円の労働貴族(中央本部)は何をやっていた?
日通出身者に郵便と同じ労働条件を保障せよ!
 

 大赤字の責任は百%経営陣が取れ!

 大量の遅配発生で大混乱したゆうパックの7・1統合問題で、日本郵便(事業会社)当局は早々と「収束宣言」(7・15付)を出した。大混乱の渦中で「混乱は現場の不慣れが原因」などと責任を現場労働者に転嫁し、全国の仲間の猛反発を食らった鍋倉社長は、経営責任について何と言ったか? 何と「統合時期の経営判断は間違っていなかった」と開き直ったのです。
すべての仲間の皆さん。JPEX計画は「郵便労働者の働き度を2倍に高める」「8割を非正規職でまわす」計画でした。だから「民営化の戦略事業」だったのです。あげくに1000億円の大赤字を出して破産。さらにシステムの統合もやらずに「再統合」を強行し、全矛盾を現場に押しつけようとした。その結果が35万個の遅配と大混乱です。これが、公益事業を金もうけの手段に変えた民営化の姿です。まがりなりにも回っていた小包事業を破綻させてしまった責任は百パーセント経営陣にあります。「大赤字の責任は百パーセント経営陣が取れ!」―これが現場全員の声です。

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  (写真 統合による混乱で遅配となった大量の小包に付せんが張られた。一件でも社長自ら謝罪して現場を回ってみろ!)

 「8時間労働」で回る増員配置を取れ!

 「収束宣言」のウソを現場は全員知っています。7・1以来、小包の量は以前の約2倍。必要な人を増やしたか? 「ノー」です。全国的に超勤につぐ超勤と廃休の強制でしのいでいる。体力も限界を超えた。システムの「ダブルスタンダード」も放置されたままだ。一カ月半も経過して、未だに荷物が何個持ち出しで何個完了したのか、正確な集計もできない。通常配達と「ゆうパックセンター」を分断した当局の思惑(破綻の矛盾をセンター内に閉じこめ本体と分断する)は完全に破綻したのに、この大いなる非合理と無駄も放置されたままだ。経営陣も組合本部も一体何をやっているのか!
私たち現場は断固として要求する。「8時間労働制」で仕事が回る必要な要因配置をただちに取れ!
非正規職の希望者全員を正社員として登用せよ! 日通から来た労働者の仲間たち全員(受託の仲間も)に、郵便労働者と同じ労働条件を保証せよ! ゆうパック一個45円(!)という奴隷のような違法給与形態(受託)は即刻廃止せよ!

 労働組合は現場で闘ってなんぼだ

 7・1ゆうパック統合の破産は、JPEX計画という「働き度を2倍に高める」大合理化計画に、組合本部が屈服・協力してきた「労使パートナー」路線の破産の証明だ。あの大混乱で現場が汗だくになっていた最中に、本部は「なんば選挙」に夢中になっていたのだ!
「なんば」は組合費から年収3000万円も取っていた労働貴族だぞ! 冗談ではない。
はっきり言おう。労働組合は現場で闘ってなんぼなのだ。7・1の大混乱は、俺たちの組合費から何千万も取る労働貴族(中央本部)が何の役にも立たなかった証拠ではないか。即刻、全員退陣せよ!7・1統合破綻後のこれからが労働組合の正念場だからだ。
鍋倉社長は「混乱の責任は現場だ!」発言を撤回していない。「事業の危機」をさらに労働者の犠牲で乗り切るハラなのだ。組合本部はどうか? 経営陣と一体でヤマトや佐川の労働者と競争しろ(!)というトンデモ方針だ。労働者同士が荷物を奪い合い、エンドレスで身をすり減らして競争しろとは、労働組合の立場ではなく資本の論理だ。これでは労働者は使い捨ての部品ではないか。
現場が団結して闘おう! これが7・1統合破綻への俺たちの結論だ。労働者の立場とは、ヤマトや佐川の労働者とも連帯し、人間らしく働ける職場環境と労働条件を守るために資本家たちと闘うことだ。労働者が経営破綻の犠牲になってはならない。競争ではなく、人間らしく働ける職場を! 今こそ労働組合を、労働貴族(JP労組中央本部)から現場労働者の手に取り戻そう!
動労千葉が呼びかける11・7労働者集会に結集しよう。

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菅「核抑止力は必要」発言に怒り沸騰
普天間基地即撤去! 辺野古新基地建設を許すな!

 日米安保体制を粉砕しよう!

 被爆65年を迎えた8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ反戦反核闘争は、米オバマや菅首相の「核のない世界」のウソをうち破り、彼らの核兵器独占と核戦争の準備を暴きだすものとなった。平和式典で「非核三原則の堅持」を語った菅首相が、その舌の根も乾かぬ記者会見で、「核抑止力はわが国にとって引き続き必要だ」と発言し、被爆者たちは怒りを爆発させました。「世界中の人たちが被爆地で核廃絶を誓った日に、冷や水を浴びせる発言だ」「二枚舌を使うとは情けない」「政権が自民党から代わっても、アメリカの核に頼る体質はかわりゃあせんのか」と核兵器に対する根本的な怒りの中で、菅首相の反労働者的な正体を見破っています。

 「核抑止力は必要」発言は核戦争の道だ

 菅首相の「核抑止力は必要だ」という発言は、日米安保・核戦争体制を堅持し、実際に朝鮮半島沖で、米軍の巨大な原子力空母が戦争重圧をかけている中で、北朝鮮への侵略戦争を扇動する発言です。絶対に許すことは出来ません。
そして今回初めて、核保有国の米英仏の大使が平和式典に出席しました。その狙いはどこにあるのか。
自分たちは核兵器を独占し、「他の国は核を持ってはならない」と主張しているのです。さらに、「ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな」の叫びを「北朝鮮・イランの核開発阻止」にすり変え、新たな核戦争を「ヒロシマ・ナガサキ」の名をもって開始しようと狙ったのです。
しかし、その思惑は被爆者を先頭とする怒りでうち砕かれました。「オバマの『核のない世界』はペテンだ」「戦争を進めるオバマと菅を倒せ!」「労働者、労働組合こそ反戦反核闘争の先頭に立とう」という集会・デモは、全国、全世界から集まった労働者・民衆、そして被爆者の危機感と怒りを解き放ち、切迫する朝鮮侵略戦争=核戦争に対する労働者階級の意志を見せつけたのです。

 労働組合こそ反戦反核闘争をたたかおう!

 労働者民衆の日米安保、沖縄米軍基地に対する怒りの高まりや、イラク・アフガン戦争、核兵器や原発に対する怒りと危機感とは裏腹に、連合など既成の労働組合が反安保や反戦・反核闘争を放棄し、戦争反対を正面から訴える政党も消えました。ここに、日本の労働者階級の危機があります。
戦争が始まろうとしている時に労働者の団結が崩される。これは、戦前の労働組合が天皇制と資本に屈し、戦争体制を支える産業報国会に成り下がった歴史が教えるところです。あのとき労働者は「欲しがりません、勝つまでは」と政府と資本家、裏切った組合幹部たちへの隷属状態が強制され、戦地に動員されてアジアの民衆を殺し、自らも死んでいったのです。民営化された郵政職場の状況と重なります。
民営化に賛成し協力したJP労組幹部は、戦争をすすめる菅政権を支え、安保を容認し、北朝鮮を一方的に非難しています。ふざけるな! 戦争反対の闘いと、労働者の生活と権利を守る闘いは表裏一体です。腐った組合幹部を追い出し、闘う労働組合に作りかえよう!
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地域の合同労組に連絡をください! ●東京東部ユニオン(葛飾区新小岩2-8-8クリスタルハイム302号TEL:03-6410-4329 FAX:03-6410-4369 Eメール:tobuunion@grace.ocn.ne.jp)●東京西部ユニオン(杉並区天沼3-6-1深澤ビル402 電話&FAX:03-3220-7473 Eメール:seibu-union@mocha.ocn.ne.jp)●なんぶユニオン(品川区大井1-34-5河野ビル3F Tel&Fax:03-3778-0717 Eメール:nanbuunion@yahoo.co.jp)●東京北部ユニオン(豊島区西池袋5-13-10 ハイマート西池袋603号TEL&FAX 03-6914-0487 Eメール:tokyohokubuunion2010@yahoo.co.jp)●ユニオン東京合同(千代田区三崎町2-17-8皆川ビル301「朔」気付電話&FAX:03-3262-4440 Eメール:info@union-tg.org)●合同労働組合八王子(八王子市明神町4-14-5リーベンスハイム2-203 電話&FAX:0426-44-9914 Eメール:gorohachi2007@gmail.com)●ちば合同労働組合(千葉市中央区要町2-8DC会館内電話:043-225-2207 Eメール:chiba_goudou@yahoo.co.jp)●合同労組かながわ(横浜市中区長者町8-136 米屋ビル303 電話&FAX:045-242-1055)●さいたまユニオン(電話:080-5452-0268 Eメール:sai_union@yahoo.co.jp)
(写真 【上】炎天下、青年労働者を先頭に1800名が元気にデモ行進(8・6広島)。【下】ドイツから3名の学生が参加。)
(【写真・上】日本の核武装を叫ぶ田母神講演会を弾劾してシュプレヒコール(6日夕、原爆ドーム前)。【写真・下】全国から集まった青年労働者が各職場での闘いを報告(5日夜、青年労働者集会)。
 

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