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自治労第82回定期大会議案弾劾!

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全国自治体労働者通信 No.10 2010.8.21

自治労第82回定期大会議案弾劾!

「社保庁型」公務員360万首切り協力の自治労「グランドデザイン構想」粉砕!
現場の怒りを爆発させよう! ただちに本部打倒の職場討議巻き起こし、徳島大会決戦へ

 2010年自治労徳島大会(8月26~27日)議案は、菅民主党政権の掲げる「第三の道」「強い経済、強い財政、強い社会保障の実現」への「積極的支持」を表明し、総括と方針の全編にわたって「持続可能な日本社会のグランドデザイン構想」をおしだした。
自治労「グランドデザイン構想」が全自治体労働者にもたらすのは、社保庁労働者が受けたのと同じ運命だ。
社保庁解体・民営化は、自・公に代わって政権の座に就いた民主・社民・国民新党連立政権によって強行された。連合も正式参加していた年金機構設立委員会が2万人の社保庁労働者全員の解雇・選別採用を具体的方針として決定し、自治労本部がそれを許し一体となって進めたのである。

 社保庁職員の全員解雇

その公務員大量首切りの手口はこれまでに前例がない。
「消えた年金は職員の怠慢のせい」とする国をあげた社保庁労働者攻撃の下で過去の懲戒処分者全員を正規採用枠から排除した。厚労省への異動を希望した6017人に対し職員調書・人事評価をもって4833人を不採用とした。社会保険事務所に残ることを希望した1万1146人の職員のうち「年金改革に後ろ向きの言動・姿勢」を理由に1159人を不採用とし、当局と共に自治労・社保労組が「自主退職か分限免職か」の二者択一を「分限回避」と称して迫ることまでした。自治労本部は、解雇撤回闘争がまきおこることを抑え込むために、社保労組自体を解散し現職員だけの新しい労働組合(社保労連)に置き換えることまでやって結集の場を奪おうとした。
自治労「グランドデザイン構想」は、菅民主党政権の公務員攻撃を核心とする「強い経済、強い財政、強い社会保障の実現」を積極的に進めるものとして、この社保労働者に対してかけられた全員解雇・選別採用という不法・不当な暴挙を360万公務員全体に広げるということだ。

連合・自治労の罪状暴く

しかし525人の社保労働者は労働者の誇りをかけて分限免職処分を受けて立ち、78人が解雇撤回を求めて人事院闘争に決起している。8月10~12日、社保庁労働者の分限免職処分撤回を求める人事院(広島)公平委員会審理で明らかとなった連合・自治労本部の首切り協力の事実の前に、どんな言い逃れも通用しない。
1987年の国鉄分割・民営化が国鉄労働者のみならず全労働者に外注化・非正規化と団結破壊をもたらした。社保庁解体・民営化を突破口とする公務員360万人首切り・非正規化は、1995年日経連報告が提唱した2千万青年労働者をはじめとする6千万労働者の9割を非正規化する大攻撃となる。これを労働組合であるはずの自治労がかつての動労=JR総連のように率先して進めるなどということが許されていいわけがない。

大失業と戦争に対し

「百年に一度」の大恐慌は資本救済のための財政出動による国家財政破たんと長期大失業を全世界にもた
らした。ドル暴落と中国バブル崩壊の切迫、世界経済瓦解の危機の下で、各国列強は資源、市場、勢力圏をめぐる戦争に突進している。「核廃絶」を言いつつ北朝鮮に対する戦争重圧と日米核安保・沖縄基地強化、「非核三原則」廃棄・「集団的自衛権」解禁を進める米・日政府の動きは、新たな侵略戦争準備以外のなにものでもない。

「財政再建」で闘えるか!

自治労本部は大会議案で「ギリシャ危機を他山の石とする」(第2号議案)と称して帝国主義ブルジョアジーの「新成長戦略」と「財政再建=歳出・歳入の抜本的見直し」協力の立場を表明した。
「地域主権戦略大綱」の「義務付け・枠付けの見直し、基礎自治体への権限移譲、ひも付き補助金の一括交付金化、国の出先機関の抜本改革」を「自治労がめざしてきた考え方と同じであり評価する」(第1号議案「当面の闘争方針案」)とした。
政府方針を「評価する」立場に立つ限り、地域主権戦略のもとで強行される公務員首切り=分限免職と社会保障解体の大攻撃に対して、反対も闘いもありえない。むしろ協力するということではないか。
解雇攻撃に対して闘わない労働組合は、労働組合とは言えない。まして、労働組合が組合員の解雇に協力することなど絶対にあってはならない。
24年間にわたって闘い続けられてきた国鉄1047名解雇撤回闘争の解体のために「4・9政治和解」が行われた。国鉄闘争の火を消して闘う労働組合を絶滅し、大恐慌下の大失業と戦争に労働組合を協力させていく歴史的大攻撃だ。

新たな労働運動を

私たちは、かつて日本帝国主義の行った帝国主義戦争遂行のために労働組合が自ら解散し産業報国会に参加・協力していった歴史を二度と繰り返さない。
解雇撤回を貫き青年労働者の反乱を組織して4・1検修業務全面外注化を阻止した動労千葉を先頭とする国鉄全国運動は、労働運動の危機を突破し、新自由主義と対決する新たな労働運動を全国の職場生産点に作り出す闘いである。
民営化・外注化・非正規化や賃下げの攻撃と必死で闘っている現場組合員のみなさん! 青年労働者のみなさん!
菅民主党政権の公務員首切り・非正規化攻撃に全面協力を誓い推し進める自治労本部を打倒し、ギリシャをはじめとする全世界の労働者と共に闘おう。p

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