■国会闘争速報 2006年12月21日 第42号■

◎教育基本法改悪弾劾! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

  国会は19日、閉会しました。政府が最重要課題とした4法案のうち、教育基本法改悪案と防衛省設置法案が成立し、共謀罪と改憲国民投票法案は来年の通常国会に継続審議となりました。2法案の成立を許したのは悔しい限りですが、安倍政権もまた、土壇場に追いつめられました。85日間という臨時国会としては過去最長の会期を確保しながら、最後の最後にかろうじて2法案を通過させ、全面破産を免れたにすぎません。安倍の支持率は、今や急落しています。
  闘いはこれからです。教基法改悪との闘いも何ひとつ終わってはいません。通常国会には改悪教基法の関連法案33本が提出されます。これらすべての成立なしに改悪教基法は実効性を持たず、また現場の教育労働者が団結して闘い続ける限り、どんな悪法も実際には無力です。07年、今年を倍する闘いで必ず安倍政権を倒しましょう。
  全国労組交流センター・教育労働者部会の仲間から、07年の闘いへの総決起を呼びかけるアピールが寄せられているので掲載します。

■闘う日教組を組合員の手に取り戻し、改悪教基法を突き破る闘いに立とう 来春卒・入学式の不起立闘争が勝負だ

  12月15日、安倍政権は教育基本法改悪法案を参議院本会議で強行採決し、可決・成立させた。この歴史的暴挙を満身の怒りをもって徹底的に弾劾する!
  安倍極右政権は、教基法改悪を突破口に改憲と戦争国家に向かおうとしている。この攻撃の最大の核心は、日教組運動の解体と絶滅にある。教育労働者は、教育の国家支配を断じて許さない! 教育労働者は戦争協力を拒否する! 今こそ「教え子を再び戦場に送るな」の決意を新たにし、戦争と改憲の安倍政権を打倒する闘いに総力決起することを宣言する。

●団結すれば勝てる

 5年後の改憲を公約に掲げて登場した安倍政権は、戦後憲法とそのもとでの国と社会のあり方を根底から反動的に覆すクーデターに出てきた。労働者を骨の髄まで搾取し抑圧し、その生活と権利を奪い、侵略戦争を発動することでしか生き延びられない帝国主義にもはや未来はありえない。労働者の団結と国際連帯こそ戦争を阻止し、社会を変える最大の力だ。必要なのは労働者階級による現体制の根本的な変革、革命だ。06年、私たちは教基法改悪・改憲阻止闘争を全力で闘い、安倍政権をぎりぎりまで追いつめ、今、そこへ向かっての巨大な展望をこの手につかんでいる。
  私たち全国労組交流センターは、動労千葉を始めとする3労組とともに闘い、11・5労働者集会に4900人の結集を実現し、これを跳躍台にしてこの間の国会闘争を闘いぬいてきた。国会前に結集して闘った教育労働者を先頭とするのべ数十万人の労働者・市民・学生に、敗北感はみじんもない。巨大与党の力の政治も、権力の弾圧や脅迫も、既成野党の無力や日教組本部の裏切りも、闘う労働者の団結と職場からの主体的決起によって打ち破れることがはっきりした。この地平を、07年の闘いの勝利につなげよう。

●安倍・御手洗と対決

 日本経団連の御手洗会長は、07年の冒頭に新ビジョンを発表し、そこで戦後労働法制の解体や消費税増税などとともに、憲法9条撤廃・集団的自衛権の合法化や愛国心教育推進を、財界の最大の要求として打ち出そうとしている。安倍政権はその意を受けて、戦争と改憲攻撃にますます突進することは間違いない。07年は、この安倍・御手洗との激突になる。その最先端が、安倍政権による「教育改革」攻撃との闘いだ。

●闘う日教組の再生へ

  07年、闘う教育労働者の第一の課題は、闘う日教組を組合員の手に取り戻すことである。
  今、安倍政権は公然と日教組つぶしを宣言してはばからない。いくら教基法を改悪し、戦争国家化を声高に叫んでも、教育現場を実際に担う教育労働者の団結と階級意識を解体せずに、改憲と戦争に突き進むことはできないからだ。教基法改悪攻撃の核心はまさに、現場の抵抗力の圧殺にある。
  ところが日教組本部は、95年に「文部省とのパートナー路線」に転換して以降、職場闘争を放棄して、屈服に次ぐ屈服を重ねてきた。団結と闘いを奪われた教育現場は、多忙化地獄に追い込まれ、生活も権利もズタズタにされている。子どもたちをいじめや自殺に追い込んできた責任の一半は、教育現場を国家権力に売り渡してきた日教組本部にあることを、痛恨の念で弾劾しなければならない。
  この日教組本部の屈服は、教基法改悪阻止決戦の本番を迎えて、明白な裏切りへと悪質化していった。国会闘争が高揚し、本部の制動を打ち破る自主的な決起が次々に始まるや、本部・森越委員長はペテン的な「非常事態宣言」でガス抜きを図った。その上で敵の日教組解体攻撃に恐れをなした森越は、
国会前で座り込み闘争を闘っている組合員について、テレビで「あれはうちの人たちではない」「座り込みはもうやめました」と、「つくる会」派を前に謝罪したのだ。これほどの裏切りがあるだろうか。
  今や日教組本部は闘いの抑圧機関と化している。本部・森越弾劾の決議をかちとり、職場闘争を復権させ、新たな闘う執行部を確立して、日教組を現場組合員の手に取り戻そう。それこそが一切の闘いの出発点だ。

●全国30万の不起立闘争を

 第二の課題は、「日の丸・君が代」不起立闘争の拡大をかちとることだ。「日の丸・君が代」の強制は、改悪教基法の本質そのものである。それは思想・良心の自由の侵害にとどまらず、教育労働者を国家意思の体現者に仕立て上げ、戦争動員の手配師に再び駆り立てる攻撃である。これに対する不起立・不服従の職場抵抗闘争は、教育現場に団結と自由を取り戻す闘いであり、教育労働者の自己解放をかけた戦争協力拒否の闘いでもあるのだ。
  03年「10・23通達」に対する教育労働者の不起立闘争の大爆発は、石原・都教委に痛打を浴びせ、ついに9・21勝利判決をもぎ取った。07年春の卒・入学式闘争は、改悪教基法下で迎える安倍・石原との最初の正面激突の闘いとなる。安倍はすでに闘いの爆発を予感して戦々恐々としている。日教組30万組合員の団結で不起立闘争を大爆発させれば、安倍の戦争と改憲攻撃に大きな風穴を開けることができる。改悪教基法に不服従を宣言する職場・支部・単組の決議を上げ、その実践として07年春の不起立闘争を全力で闘おう。

●通常国会粉砕へ闘おう

 第三に、07年通常国会に対し、この秋を上回る国会闘争の大高揚をつくり出すことである。
  1月には「教育再生会議」の第1次報告が出され、改悪教基法に基づく33本もの「教育改革関連法案」が続々と通常国会に提出される。学校教育法・地方教育行政法・教員免許法など、すべて改悪教基法の実効化に直結する改悪法案である。闘いはまさにこれからが正念場だ。
  中でも教員免許更新制導入は決定的な攻防点になる。安倍政権はここに全体重をかけ、徹底した日教組つぶしを画策してくる。5年ごとの更新、仮採用3年間、幾度もの官製研修と人事評価で教育労働者を差別・選別・排除し、魂までも抜き取ろうと狙う攻撃である。かつて国鉄分割・民営化で国鉄労働運動解体のために駆使された「いったん解雇・選別再雇用」と同じ手法が、今、日教組に襲いかかろうとしている。だが動労千葉が真正面からストライキで闘って組合解体攻撃をはね返したように、30万組合員が本気で職場の団結を固めて総決起すれば勝てるのだ。逆にここでこそ安倍政権を追いつめよう。
  通常国会ではこの改悪教基法関連法案阻止の闘いとともに、今国会から先送りされた共謀罪新設や改憲国民投票法案との闘いが、いよいよ重大決戦化する。さらに、労働法制大改悪の法案や、米軍再編関連法案も提出されてくる。これらと闘うすべての人びとの声と力を国会前で一つにつなげ、安倍政権を打ち倒そう。

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
  東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年12月16日 第41号■

◎教育基本法改悪弾劾! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■教育基本法の改悪弾劾! ――ねらいは「愛国心」強制と日教組つぶし 改憲と戦争に向かう安倍政権を倒せ!

  「最低限の民主主義も無視して強行採決した。認められない。こんな国会に教育を扱う資格はない。こんなものは無効だ」(大内裕和さん)。
  「強行の暴挙を糾弾する。安倍は『美しい国』というが、あらゆる汚い手口を使ったではないか」(被処分者の会Kさん)。
  国会前で2千5百人が大シュプレヒコールを続けていた17時50分すぎ、参議院本会議で教育基本法改悪案の採決が強行された。保坂展人議員の表現を使えば、「安倍政権は、高速道路を疾走するように教基法審議を終了し、強行採決した」。国会前に結集したすべての人々は、この歴史的暴挙を心の底からの怒りで徹底弾劾した。

●「改悪を覆すのは私たち」

  この日、年休をとって結集した教育労働者を先頭に、何千人もの労働者・学生・市民が国会前行動に決起した。6名のハンスト者を中心に支援約200名で座り込み闘争が貫徹された。
  北海道、石川、大分など全国から教育労働者が参加している。都高教・東京教組も最大動員で挑んだ。動労千葉などが呼びかけた抗議集会がもたれた。あちこちで集会が開かれ、要請行動や傍聴行動が組織され、シュプレヒコールが鳴りやまない。教基法改悪案の成立阻止をめざして集まったのだ。
  「全国連絡会」が採決直後、国会前集会を開いた。その後、「11・5労働者集会実」が総括集会を開き、闘いの展望を提起した(裏面に発言掲載)。
  「私たちはのべ1500人の組合員を国会前に派遣して闘ってきた。改悪を阻止できるのは私たちだと考えてきた。安倍政権は強行採決という暴挙を繰り返すことはできても、私たちが広げてきた闘いを覆すことはできない」(北教組Nさん)。
  安倍は、戦争のために、日教組の解体、教育の支配、「愛国心」強制に乗りだした。絶対に許せない。安倍政権打倒の闘いを労働現場からつくりだし、教基法改悪を必ず覆すことを全員の誓いとしよう。

■国会前総括集会(「11・5労働者集会実」主催)の発言

●政治の主人公は労働者 闘う日教組の再生が鍵 神奈川県高教組Sさん

  日教組運動を愛し、日教組運動に責任をとる立場から総括提起したい。
  安倍反動政権による強行採決に対して満身の怒りをもって弾劾する。二度と戦争への道を繰り返さない、あらめてその決意を固めた。しかし敗北感はみじんもない。むしろここから新しい歴史がはじまる。
  この半年間、私たちは国会前で多くの人とともに闘いぬいてきた。その先頭に「日の丸・君が代」不起立を闘う教育労働者がいたことを私は誇りに思う。私たちの闘いが徐々に国会を動かした。労働者が政治の主人公なんだ。この闘いを来年にむけて大きく発展させようではないか。
  今日をもって安倍は改憲と戦争にうってでた。彼は5年のうちに改憲をやると言っている。安倍にとってまさにイバラの、地獄への道になるだろう。なぜか。戦争というのは労働者を動員しないとできないからだ。労働者はすべてを止めることができる。敵の弱点ははっきりした。森や中川が「日教組、自治労をつぶせ」と言ったように、労働者の戦争動員が弱点なのだ。
  まず、私たちが闘う日教組を取り戻す必要がある。本部・森越に未来はまかせられない。この局面に森越はおらず、日教組の旗もない。日教組の闘う仲間を裏切って「座り込みはもうしない。やっているのは日教組ではない」と言った。すでに日教組は死んで抑圧物になっている。各地で日教組運動を闘う労働運動として取り戻す、ここにすべての鍵がある。
  ふたつめに、教基法改悪の核心は「日の丸・君が代」の強制にあった。すべてはここからはじまっている。「日の丸・君が代」の問題は戦争動員の問題だ。つまり、すべての労働者の課題だ。この3月、不起立・不服従をどこまで拡大できるか。それが改悪教基法を葬り去る核心だと思う。教育労働者は、自分たちの責任として闘う。すべての労働者がぜひ一緒に闘ってほしい。
  みっつめに、通常国会に向けて巨大な国会闘争をぶつけていこう。愛国心強制や能力主義はこれから具体的な法案として襲いかかってくる。なかでも教員免許更新制は明らかに労働運動つぶしだ。教育労働者の思想をチェックし、排除する攻撃だ。5年おきに更新、3年間は仮採用、さらに研修だ人事評価だと繰り返し、労働者の魂を奪い去ろうとしている。国鉄分割民営化と同じやり口だ。私たちは分民を経験している。闘わない奴はどこまでもダメになる。日教組が職場闘争を放棄し、団結が奪われていったときに多忙化がはじまり、子どもたちの命さえも守れないような現状になっている。この現実を打破するたたかいを、今日までの大きな地平の上に立ってやりぬこう。
  この三つを闘いの柱にして、07年にむけて闘いを進めよう。もう一つ、青年労働者、学生が新しい息吹を生み出した。青年労働者と学生がすべてを決するだろう。教育労働者はともに闘う。

●「日の君」不起立が大決戦 現場の闘いが改悪を砕く 被処分者・都高教Fさん

  今日は本当に、ものすごく怒っています。今この瞬間から、世の中は非和解の時代に入ったんだと実感している。安倍を倒すのか、私たちが倒されるのか、二つに一つだとはっきりした。
  私たちは絶対に負けるわけにはいかない。屈服して戦争に協力するわけにはいかない。そのためには闘うしかない。あの安倍や石原は馬脚を現しました。結局、自分たちが裕福に暮らしたいためだけに労働者と子どもに犠牲を強いているのだ。絶対に、本当に許すことはできません。
  私たちはこの怒りを現場のなかで燃えたぎらせ、周りに火をつけることが求められている。9・21判決はこのままでは紙切れだ。しかし、逆に言えば改悪法だって紙切れにすぎない。現場の教育労働者が従わなかったら、まさに絵に描いた餅。私たちはこれから新たな教育基本法を現場でつくりましょう。たたかいでつくりましょう。
  明日からそのたたかいがはじまります。そのために「日の丸・君が代」不起立が決戦になります。教育労働者が真っ先に血を流さずして、誰が教育問題をたたかえるでしょうか。私たちは、続々と不起立する流れをつくってたたかいましょう。

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報 2006年12月15日 第40号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■議面に押し寄せ、強行を弾劾  安倍打倒し、改悪教基法の成立阻止しよう

 18時過ぎ、安倍首相が欠席している異例の状態で、突如議長が「賛成の方は起立を」と言い、次の瞬間「賛成多数」と宣言した。この茶番直後、参議院議員面会所前は一千名にもならんとする、ものすごい怒りと弾劾が押し寄せた。「採決を撤回しろ!」「どこが賛成多数だ!」「絶対に阻止するぞ!」。かすれ声を腹の底からはりあげ、コブシを振りあげて、今にも議場に突入するような迫力だ。衛士が必死で規制するが、議面前は立錐の余地もなかった。
  12月14日、ハンスト隊は早朝から強行採決阻止の行動を全力で行っていた。朝8時半からシュプレヒコールを国会に叩きつけ、マイク・アピールを開始。すでに国会前は端から端まで座り込み状態だ。70名の北教組、50名の大分、石川をはじめ、全国の教育労働者が固唾をのんで集まった。全国連絡会の座り込みにも若者が集まっている。他方、朝鮮総連は、安倍政権の経済制裁と、在日への迫害・弾圧に対する抗議行動をこの日も行った。
  ハンスト・座り込み隊の集会は、11時と17時の二回にわたって行われた。ハンスト者を先頭に、教育現場からの激しい怒りが次々発言された。
  また、動労千葉など3労組が呼びかけた11・5労働者集会実主催の国会前集会が14時・16時と二回行われ、労働運動の重大課題として教基法改悪絶対阻止をたたかう立場が各産別から表明されていった。
  18時からの全国連絡会の集会は三千人の大結集だった。改悪案の成立を絶対に許さないという全国の怒りがほとばしり、強行採決弾劾のシュプレヒコールが、繰り返し首相官邸に叩きつけられた。

■国会前の発言 12月14日

●動労千葉・田中委員長  怒りの気持ちを抑えることができない。自民党・公明党の代議士は戦争をやりたい連中だ。こういう連中が教基法を改悪して戦争に踏み出そうとしている。こんなことが許せるのか。この国会の建物はすべて労働者がつくったものだ。しかし、国会・国家という仕組みは彼らが勝手につくったものだ。その仕組みを使って戦争しようとしている。日教組は戦後一貫して「教え子を戦場に送るな」のスローガンを守り抜いてきた。しかし今の日教組委員長はなんだ。たたかう教育労働者に対する裏切りだ。労働者が食っていけないような現実を強制する支配者を打倒して、社会を変えていこう。

●北教組Mさん  北海道から70名で来て座り込んでいる。たかだか100万円でヤラセのカタをつけるな。政府法案を撤回してはじめて責任というんだ。あろうことか採決強行した。ファシストだ。これは絶対に許せない。民主教育を守る砦としてこれからもたたかう。安倍は格差社会・格差教育を肯定し、本当に弱い立場の存在を差別・選別していく。この醜い安倍政権を一秒たりとも生き残らせてはならない。

●ハンスト者・Sさん  私はハンスト19日目に入りました。税金を使って偽装された世論のなかで審議など無効だ。全国各地で公聴会をやった直後に論点整理もなしに採決だと。はじめから聞く気がないじゃないか。安倍や伊吹は、教基法改悪案は改憲案と整合性をもたせていると言った。つまり、教基法改悪案は現憲法に違反しているのだ。絶対に許さない。

●ハンスト者・千葉高教組Tさん  国会内で今やっている人は一人ひとりの人間を大切にしようとは思ってない。国が先にあってその下に人間がいると思っている。この二週間、僕は沖縄修学旅行をはさんで毎日国会にきている。一人ひとりを大事にする私たちが勝つのか、労働者を切り捨てて若者には仕事がない世の中をつくっていく彼らが勝つのか。その対決だ。

●都教委包囲ネットWさん  今日は国会前は最大級の結集です。ヤラセが明確になった。新聞もようやく取り上げ始めた。闘いは広がっている。最後の最後までたたかう。必ず法案を廃案にしよう。法案が強行採決されても醜い安倍政権を倒して撤回させましょう。

●被処分者・Fさん  安倍は100万円で教基法を買った。冗談じゃない。間違ったというなら撤回する、それが規範意識ではないのか。安倍は国際的にも恥ずかしい国をつくっている。私は争いのない世の中、平和と平等の学校をつくりたい。そのためにすべてをかけて教基法改悪を阻止する。それは絶対に多数派のはずだ。ヤラセが必要だったことがその証拠だ。

■安倍は「やらせ」の首謀者 文科省前広報室長が指示
  タウンミーティングの「やらせ質問」問題で、給与の一部返納を決めた安倍首相が14日の参院教基法特別委で、「お金で済ます問題ではない」と野党議員から批判された際、「失礼ではないか。(公務員のけじめのつけ方は)減給などの処分方法が決まっている」と反論したという。だが、安倍は「やらせTM」の首謀者ではないか。首相を辞任し、政治家を辞めるべき問題だ。
  教育改革TMについての「やらせ」質問はすべて、文科省から内閣府に出向していた役人が当時の安倍官房長官のもとで作成し、各県教委に指示を出していた。この中心にいた文科省の広報室長は、安倍内閣の発足と同時に首相直属の「特命チーム」の一員に取り立てられ、現在は「教育改革」を担当する山谷えり子首相補佐官をサポートする内閣参事官として、「教育再生会議」を切り盛りする役割を受けもっているではないか。
  安倍の責任は過去の話ではない。安倍首相、伊吹文科相らは辞任せよ。

■行動予定
●15日の国会前座り込み
◎ハンスト者、9〜18時
◎東京教組・16〜18時、
◎都高教・14〜16時、北海道教組、他
◎全国連絡会、9〜17時
◎百万人署名運動、正午〜16時、他
●15日(金)
  教基法改悪・共謀罪阻止の国会行動
  (14時〜、主催:11・5集会実行委)
  教基法改悪案成立阻止・国会前集会
  (18時〜19時、主催:全国連絡会)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
  東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年12月14日 第39号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■廃案は民の声だ!改悪教基法 総力で成立阻止へ
  本日(14日)午前9時〜12時、参院教基法特別委で安倍首相が出席しての「総括質疑」が行われる。これは通常、委員会採決を行うための審議スケジュールだ。突然の動議→強行採決も大いにありうる。教基法改悪案は絶対に廃案あるのみだ。臨戦態勢を強化して、最後の最後まで総力で闘いぬこう。
  昨日発表された「タウンミーティング」問題の最終調査報告書は、「政府の方針を浸透させるための『世論誘導』ではないかとの疑念を払しょくできない」と書いている。安倍首相も「けじめを付ける」と明言した。そうであるならば、その「世論誘導」政策を通してつくられた教基法改悪案は、直ちに白紙撤回すべきだ。給与の一部返済で済む問題では絶対にない。
  今や世論の6割以上が教基法改悪の強行に反対だ。労働者人民の怒りで、改憲・戦争に突き進もうとする安倍政権を倒せ!

■国会前は臨戦態勢  “教え子を戦場に送るな”の闘いは今
  13日夕、冷たい雨が降りしきる中、「今この瞬間に声を上げなければ」と危機感にかられた4000人が国会を取り囲んだ。「ヒューマンチェーン」参加者は思い思いの横断幕やメッセージボードを掲げ、あらん限りの声を国会に叩きつけた。
  この日は朝から、教育労働者を先頭に1000人を超える人が国会前に座り込んだ。北海道教組も50人、大分県教組も50人で、14日は別の50人が合流するという。他に長野県教組、石川県教組、神奈川県教組なども独自の座り込みを闘っている。
人生かけて闘っている
  ハンスト者の元気いっぱいの闘いが、国会前全体を引っ張っている。この日で18回目のハンストという元教育労働者。連日の闘いで身体を壊し、体調が優れない中でもいても立ってもいられずに参加した人など、その必死さが伝わってくる。神戸、京都、滋賀、広島、沖縄などからも多くの人が駆けつけた。全国の人たちの思いと国会前の闘いは確実に結びついている。

■「不適格教員排除」叫ぶ安倍首相こそクビだ!

 13日の衆院特別委で、安倍首相は「(教員の中に)不適格であるという方々がいるのも事実。採用する際には資質が十分に分からなかったという例もある」と言い放ち、教基法改悪の次には教員免許更新制を導入する方針を明言した。また、教基法改悪の成立を急ぐ理由について「私が目指す美しい国づくりにおいては、何と言っても教育がすべての基本」と言っている。
  ここで安倍が主張しているのは、自民党・中川昭一の「デモ教員はクビ」発言とまったく同じだ。すでに教育再生会議では、免許の更新期間を中教審答申の10年からさらに短縮して5年とし、試用期間も現行の1年を3年に延長するとしている。戦争反対のデモに参加したり、平和教育や人権教育に熱心な教員をすべて「不適格教員」として排除することが狙いである。
  だが教育労働者が団結して闘いぬく限り、安倍がどんなに地団太踏んでも学校を戦争教育一色で塗りつぶすことはできない。「やらせ」の張本人・安倍に教育を語る資格はない。安部に「お前こそクビだ」とつきつけよう。

■全ての権力を人民へ!」 メキシコの教員組合の闘い

メキシコ・オアハカ州では労働者、農民、先住民族団体がコミューンを作って事実上、州の権力を握っています。11月の段階でもこのコミューンは維持され、民衆の自主管理になっています。今年5月、オアハカ州の教員組合「セクシオン22」が賃上げ、学校の施設等の条件整備などをもとめてストライキに入ったのを契機に闘いが拡大し、ついに100万人規模のデモに発展、州の主要な庁舎や放送局などを占拠しています。(写真は、11月25日にコミューン破壊に乗り出した軍隊と対決したデモ隊)

■国会前の発言 12月13日
●神戸東灘区住民の会・松原さん 戦前、教育の国家統制によって戦争を許してしまったこと、その反省が10条に込められている。この10条をひっくり返し、「子どもたちを戦場に送るな」という闘いをつぶすのがこの教基法改悪の最大の狙いだ。朝鮮総連の人たちへの大がかりな弾圧もこれと一体のもの。教基法10条の解体を絶対に許してはならない。
●ハンスト者・都高教Nさん 定時制の生徒たちはすでに教育が受けられない状況になっている。特に石原になってからだ。さらに100校ある定時制を3年のうちに44校にしようとしている。これは教育基本法改悪の先取りだ。私たちはこれに抵抗してきたが、今、その意味がはっきりしてきた。格差拡大の教基法改悪を絶対に許さない。
●ハンスト者・兵庫Kさん 国会答弁で伊吹文科相は「教基法改定の政府案は、自民党新憲法草案をチェックし整合性を持たせた」などと言っている。教基法改悪案が憲法に違反していることの自認だ。これだけでも伊吹への辞任要求を突きつけるべき。廃案に追いこむためには私たちの力によるしかない。全国の闘いをつないでいこう。
●沖縄平和市民連絡会・本永さん 
「ある日突然戦争がやってくるのではなく、教基法改悪など知らないうちに戦争にまきこまれていく」、これは1フィート運動の中村文子さんが語ってくれた言葉。沖縄では2回目のパトリオット搬入の動きがある。これに対しては座り込みなどの抗議行動を行う。国会前の闘いと連帯して頑張りたい。
「改正賛成の人に発言依頼した」
  13日の国会審議で、社民党の福島瑞穂議員がタウンミーティングについて「教基法改定に反対する人に発言依頼はしたのか」と質問したところ、政府は「教基法に反対する人ばかりなので、バランスをとって賛成する人に発言依頼した」と答弁した。教基法改悪のために反対の声を抹殺し、世論をねつ造してきた政府のやり方は極悪だ。
  その責任者は官房長官だった安倍晋三だ。安倍は直ちに辞任すべきだ。

■行動予定
●国会前座り込み
◎ハンスト者、連日の9〜18時
◎東京教組、連日の16〜18時
◎都高教、連日の14〜16時
◎北海道教組、14〜15日の連日
◎全国連絡会、14・15日の9〜17時
◎百万人署名運動、連日の正午〜16時
●14日(木)14〜19時、教基法改悪・共謀罪阻止の国会行動(主催:11・5労働者集会実行委)/18〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
●15日(金)教基法改悪・共謀罪阻止の国会行動(主催:11・5集会実行委)

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■国会闘争速報 2006年12月13日 第38号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■成立阻止まであと一歩! 14・15日採決強行も、会期延長も許すな 現場労働者の力を信じて闘いぬこう

  「私たちは、大きな危機の前夜にこの国会前に集まった。しかし私たちは、教育基本法改悪阻止の運動の中で大きな強い力を得てきた。民衆の力を今こそ示し、改悪案を廃案に追い込もう。その時、危機が希望の前夜に変わる。私たちの力を信じて闘いぬこう」。全国連絡会呼びかけ人の三宅晶子さん(千葉大学教授)は、12日夜の国会前集会でこのように檄を飛ばした。
  「教基法改悪をとめよう全国連絡会」が呼びかけたこの日の国会前集会には、1000人の労働者市民が集まった。現場の若い教育労働者の参加も少なくない。どの発言も闘いの意欲にあふれ、絶対に負けないぞという気持ちが伝わってくる。
  この日開かれた中央公聴会の公述人に立った埼玉大学教育学部の学生は、教育改革と称して教員や子どもを排除する攻撃が加速していることに危機感を持って公聴会に応募した、教基法改悪には誰も納得していないんだと思いっきり言ってきたと発言し、大きな拍手を受けた。
  呼びかけ人の大内裕和さんも、「今回の教基法改悪は格差社会の固定化につながると断言してきた。公聴会とは意見を聞いて審議内容に生かすというのが趣旨なのに、すぐに採決するのはまったくおかしいと強調した」と、公述人として存分に意見してきたことを報告した。
  東京教組の代表は、「10月20日から毎日座り込みを続けてきた。与党議員から『ジベタリアン』と誹謗されたが、子どもたちはわかってくれている。正義はわれわれにある。最後まで闘いぬく」と表明した。
  国会に向かって、そして首相官邸に向かって、怒りのシュプレヒコールが響き渡った。

●共謀罪も葬り去ろう

 冷たい雨が降る中、リレーハンストが貫徹された。共謀罪反対の共同行動も終日闘いぬいた。都高教も座り込みを闘った。昼休みのジョイント集会では、「共謀罪の審議入りを阻止しているのは偉大なこと。法案をボロボロ状態に追い込んでいる。完全に葬り去るまで闘いぬく」ことが表明された。
  衆院法務委員会は12日も流会し、13日はない。他方、参院教基法特別委は13日午後の一般質疑が決まった。14、15日の採決阻止へ、総力を集中しよう。

■全国で廃案求める声

  ▼京都の龍谷大学で11日、全専任教員の3割に上る121人が教基法改悪案の廃案を求める声明を発表した。憲法学者の山内敏弘教授などが、教育行政による中央集権的支配が進み、大学の自治と学問の自由も覆されると批判し、廃案を強く求めた。
  ▼高知県では、調査に応じた35市町村の教育長のうち、教基法改悪に積極的に賛成する教育長は皆無という結果が出た。逆に「戦前のような国家統制による国民にものを言わせぬ教育は絶対に許されない」との声が相次いだ。

■国会前の発言 12月12日

●ハンスト者Kさん
  日教組も前半は座り込みしていたが、後半はやめてしまった。この法案は日教組をつぶそうとするもの。8日の緊急集会は本当によく集まっていた。みんなやる気で一杯だった。でも野音の通路ごとに防衛隊が立っていた。森越委員長の開き直りが許せなくて野次を飛ばしたら、その防衛隊が妨害してきた。組合員の生の声をちゃんと聞けないような組合ではダメだ。私も廃案までがんばる。
●共謀罪署名運動Oさん
  マスコミは死んでいる。だからネットで動画を配信することが大事だと思い、ヒューマンチェーンなど7つのファイルをアップした。そしたら9日にある有名なブログで紹介されてアクセスが殺到、3日間で6万人が見た。インターネットを通じて安倍政権への怒りが高まっている。ぜひ活用してほしい。
●都高教Uさん
  日教組が座り込み闘争をやめている中で、都高教は毎日2時間ですが座りこみを続けている。しかし組合の指示にただ従ってやっているのではダメだ。組織防衛を考慮した方針だけでは、この教基法改悪攻撃に勝てないと思っている。それを超える闘いを、現場の組合員や教職員が積み重ねていくことだ。都教委が「日本史の期末試験を提出せよ」と言ってきた。これは教基法改悪を先取りする攻撃。これとの闘いも重要だ。
●全国連絡会Iさん
  初めて国会の中に入って傍聴した。都教委の委員長が「家庭教育が盛り込まれたのがよい。戦前は家庭教育の力があったが、今はなくなっているので、その再生が重要だ」「外国に行った時、仏教のことを聞かれて答えられない日本人がいるが、それは日本人として恥ずかしい」などと述べていた。とんでもない発言だと思った。外の声が中に聞こえて感動した。
●都教委包囲ネットKさん
  教育基本法をなぜ変えるのか、政府与党は答えていないし、答えられない。それは、私たちを納得させるものがないからだ。本音は資本、財界の要請によるもの。核心は第10条を変えること。そのことにより、資本に都合のよい「教育」になるからだ。愛国心教育も可能になる、「つくる会」教科書の採択も可能になるということだ。それに抵抗する教職員を排除できる体制にするのが改悪の狙いだ。日の丸・君が代の強制と処分がそれ。不起立を貫いてきた人たちこそ、最も子どもや教育のことを真剣に考えてきた人だ。そういう人たちを排除するのが改悪攻撃だ。この闘いは、教育だけの問題ではない。社会の行く末を未来を決める闘いだ。がんばろう。

■処分取り消しで提訴へ 都の教育労働者が来春に向け、新たな闘い開始

  「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏で不当な懲戒処分を受けた都の教育労働者が、処分の取り消しと国家賠償を求めて大原告団を結成します。10日に開催された都内での集会で発表されました。結成総会は23日。予防訴訟での9・21勝利判決にもかかわらず、都の人事委がこれを頭から無視する態度を強めている中で、人事委の裁決を待たずに提訴に踏み切ります。
  安倍政権は教基法改悪の狙いが9・21判決を覆すことにあると公言しています。政府・自民党が最も恐れているのは来春卒・入学式での不起立闘争の爆発です。不当な職務命令に従う義務などもはや一切ないことを、現場で実力でたたきつけることこそが決定的です。被処分者による新たな提訴は、これと一体のものとして闘われようとしています。
  東京での闘いと連帯し、全国で来春への闘いを進めましょう。

■行動予定

●国会前座り込み
◎ハンスト者、連日の9〜18時
◎東京教組、連日の16〜18時
◎都高教、連日の14〜16時
◎北海道教組、13〜15日の連日
◎全国連絡会、14・15日の9〜17時
◎百万人署名運動、連日の正午〜16時
●13日(水)17〜18時、「ヒューマン・チェーン」
●14日(木)14〜19時、教基法改悪・共謀罪阻止の国会行動(主催:11・5労働者集会実行委)/18〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
●15日(金)教基法改悪・共謀罪阻止の国会行動(主催:11・5集会実行委)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
  東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年12月12日 第37号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■教育基本法改悪・共謀罪強行阻止 12月14日〜15日 国会行動のよびかけ
11・5集会実行委員会(よびかけ団体 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同、国鉄千葉動力車労組)

  教基法改悪・共謀罪強行をめぐる国会闘争は最大の山場にさしかかっています。安倍政権は、12月14・15日にも教基法改悪法案の参院特別委員会・本会議採決を強行しようとしています。しかし、職場・地域・国会前でのこの間の闘いの広がりは、安倍政権を追いつめています。
  教基法改悪の狙いは、改憲であり、そのための日教組・自治労・すべての闘う労働組合破壊であり、国家による教育の支配=戦争への道です。国鉄分割民営化攻撃を忘れるな! 今こそ闘いにたちあがろう。
  私たちは11月5日、日比谷野外音楽堂に4900名が結集して「職場から闘う労働組合をつぐろう」「教基法改悪・改憲阻止の国会闘争に立ち上がろう」と誓い合いました。国会闘争の最大の山場にあたって11・5集会実行委員会は以下の行動をよびかけます。(06年12月8日)
●緊急国会行動
★12月14日(木)14時〜19時、 国会前座り込み&国会前集会
★12月15日(金)14時(予定)
  場所 衆議院第2議員会館前
連絡先(事務局)
国鉄千葉動力車労働組合 千葉市中央区要町2の8 DC会館
電話 043・222・7207

■山場、総決起を “我々は負けないぞ”元気にハンスト貫徹

  12月11日(月)、教育基本法の改悪に反対するリレーハンストは、3名のハンスト者を中心に支援者約30名の参加で貫徹された。先週に続いて都高教や東京教組、都教組などの座り込みが断固として続けられた。
  この日は参院教基法特別委で参考人質疑が行われ、加戸守行・愛媛県知事、浜野健・東京都品川区長、穂坂邦夫・前埼玉県志木市長の3人が意見陳述した。傍聴者の報告によれば、3人とも「教育基本法を変えても、教育現場は変わらないだろう」という意見で、「だったらなぜ変えるんだ。理由を言ってみろ!」と怒りの声があがった。随時行われた集会では、「あの安倍だから、13日にも締めくくり質疑・採決を強行してくるかもしれない。油断せず、明日から3日間の闘いに総力をあげよう」と確認された。
●12日(火)中央公聴会(13時〜16時15分)の公述人/安西祐一郎(慶応義塾長)/山岡修(日本発達障害ネットワーク代表)/木村孟(東京都教育委員会委員長)/大内裕和(松山大学人文学部助教授)/浅野大志(埼玉大学学生)

■国会前の発言 12月11日

●岩手の高校教員Gさん:岩手から朝7時半に国会前に着きました。誰もいなかったのでどうしようかと思ったのですが、国会前に誰もいない日をつくってはいけないと考え、一人で国会周辺を「左周り」に歩いていました。そうしたら、ハンストの皆さんに出会えて本当にうれしかったです。「参考人質疑」を傍聴することができましたが、どの「参考人」も「法を変えても現場は変わらないだろう」と言っていました。だったら変えなきゃいいじゃないかと、怒りがこみあげてきました。
●都高教Kさん:今から60数年前、日本もアジアも戦争で多くの犠牲者が出た。教育基本法は、二度と戦争を繰り返さないという意志が込められている。国会議員よ、そういうことがわかっているのか。教育基本法を変えるということは、戦争をしないという憲法を変えることにつながり、日本を戦争をする国にするということだ。国会議員よ、それがわかっているのか。国会議員よ、憲法と教基法を読み直してみよ。
●元教員Fさん:国家権力は非常に暴力的に、強引に教育基本法や憲法を変えようとしている。そういう権力に立ち向かうことのできる民衆の力を皆さんと一緒につくっていきたい。アメリカでは「落ちこぼれゼロ法案」が通って、勉強できない若者が軍隊に組織されている。携帯電話番号が軍に登録されて、電話で巧妙に組織され、イラクに行かされて、身も心もボロボロになって帰ってくる。『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』という本に書かれている。明日の日本、教基法が改悪された日本の未来を示しているようだ。

■沖縄で県民集会

 沖縄では10日、沖教組・高教組と沖縄平和運動センターが主催する「教育基本法の改悪を許さない県民集会」が開かれ、1500人が参加した。県庁前での集会後、「教育が権力の道具になる」と改悪案の成立絶対阻止を訴えて那覇市内をデモ行進した。
  これに先立つ7日にも、土砂降りの雨の中で300人が県庁前での集会と座り込み行動を闘った(表面に写真)。平和運動センターの山城事務局長が、戦争への法案が何本も出され暴走している国会への怒りを表明。雷鳴がとどろき、県民広場が雨水で池のようになる中で、座り込みをやりぬいた。

■元校長からも反対の声

 高知県では、県内小中高校の元校長が教基法改悪反対のアピールを発し、その数は7日までに340人に達した。組合経験のあるなしにかかわらず多数の元校長が名を連ね、退職校長の9割が賛同した地域もある。教基法改悪の先に「軍靴の足音が聞こえる」という危機感が、思想・信条の違いをこえて多くの元管理職をも動かした。(高知新聞)

■鳥取でも座り込み

 鳥取県教組と県高教組は9日から11日正午まで、JR鳥取駅前広場で48時間の座り込みを行った。のべ50人がリレー方式で参加し、雨をもついて「行政の教育介入反対」「愛国心の強制反対」を訴えた。(毎日新聞)

■教育基本法改悪案は改憲攻撃と一体!

●「政府提出の教育基本法案は、自民党新憲法草案と矛盾するものではない」(10月30日、安倍首相)
●「自民党の新憲法草案を踏まえた(教育基本法)改正案となっている」
(11月27日、伊吹文科相)

■核心点は第10条の破壊

●「学習指導要領に基づいて行われる教育は『不当な支配』に当たらない。国旗国歌に関する9.21東京地裁の判決には控訴して争っているが、この点を明確にする(強制は違法ではないことを確認する)のが今回の第16条だ」
(11月22日、伊吹文科相)

■行動予定

●国会前座り込み
◎ハンスト者、連日の9〜18時
◎東京教組、連日の16〜18時
◎都高教、連日の14〜16時
◎全国連絡会、14・15日の9〜17時
◎百万人署名運動、11〜15日の正午〜16時
●12日(火)共謀罪阻止の国会前行動、正午〜17時(主催:組対法共同行動)/緊急院内集会 16時半〜17時半・参議院議員会館第1会議室、18〜19時・国会前集会(主催:全国連絡会)
●13日(水)17〜18時、「ヒューマン・チェーン」
●14日(木)14〜19時、教基法改悪・共謀罪阻止の国会行動(主催:11・5労働者集会実行委)/18〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
●15日(金)教基法改悪・共謀罪阻止の国会行動(主催:11・5集会実行委)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
  東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年12月10日 第36号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■「森越はクビだ」「闘う私たちが日教組だ」 日教組集会1万2千人/本部の屈服を弾劾/闘いの熱気あふれる
12日夜(全国連絡会の集会)、14日(11・5実主催の国会行動)に総結集を

  12月8日、「教育基本法改悪阻止! 日教組緊急集会」が行われ、全国から1万2000人の日教組組合員が集まった。
  集会は16時45分からと18時からの2回、それぞれ30分ずつ。第二次集会では、森越委員長が主催者あいさつを始めた瞬間、組合員が会場の真ん中に横断幕を掲げた。「森越はクビだ」「闘う私たちが日教組だ」(写真上)。いたるところから声があがった。「森越は組合員に謝れ」「国会闘争方針を出せ」。
  とりわけ座り込みを続けてきた組合員の怒りが爆発する。当然だ。「朝まで生テレビ」で教基法改悪の推進勢力が座り込みを攻撃した時、森越はあろうことか「すみません」と謝った。しかも座り込みを続ける組合員を「あれはうちの人たちではない」と冒涜した。
  ところが森越は、組合員を批判しはじめた。「『日教組は応援に駆けつけた人に野次を飛ばすのか』と言われました。今日もこれから国会請願デモがあります。足を引っ張らないでください」。
  「足を引っ張っているのはお前だ!」「委員長は国会前に来い」「本部は座り込みの指示を出せ」。大ブーイングが会場からわきあがり、大きな野次が飛んだ。
  中村書記長が「情勢報告」で提起したのはただ一つ、「世論を盛り上げるための全戸ビラ入れ」だけだ。「国会闘争はなぜやらないんだ」の声があがった。
国会揺るがす長蛇のデモ
  次々と国会デモに出発した。国会前では、座り込み行動を続けてきたリレーハンスト団や東京教組など、総勢100人を超える労働者が待ち受けた。「国会前に駆けつけ、廃案まで闘いぬこう」。トラメガの声が響き渡り、日教組のデモ隊がともにシュプレヒコールをあげ、手を振り、声援を送った(写真下)。すごい迫力だ。闘うエネルギーがほとばしる。
  日教組本部の屈服があらわになる中で、教基法改悪を阻む闘いと、闘う日教組を再生する闘いは、完全に一つの闘いであることがはっきりした。教育労働者は、教基法改悪阻止・闘う日教組再生へ、断固闘いぬこう。

■ハンストが闘いを牽引 万余のデモ隊にエール

  12月8日、国会前は朝からにぎわった。北教組は400人の隊列で座り込んだ。リレーハンスト者は何度もシュプレヒコールと抗議集会を行った。ハンスト者が多数でタスキが足らない状態だった。
  ハンスト提起者Fさんが「誰かが始めなければいけないと思い、10月17日からリレーハンストをはじめた。ここまで大きくなるとは思わなかった。本来はゼネストをうつべき課題だ。私は体をはって改悪を止める」と発言した。
  また、全国の闘う教育労働者が呼びかけた「山猫くらぶ」も集会や座り込み、内閣府要請行動をたたかいぬいた。
  北教組の独自集会では「我々の武器は授業で直接子どもたちと接していることだ。だが最大の武器はこうして闘いの場で団結していることだ」「今日まで毎日雪のなか朝ビラをやってから通勤した」「毎日交代で街宣車をまわした」と熱意あふれる報告が続いた。
  18時ごろから2時間以上に渡ってデモ隊が国会前を通過した。ハンスト座り込み隊とエールの交換。デモを終わった人も次々とハンスト隊のもとに集まって一緒にシュプレヒコールした。本当に大変な盛り上がりだった。勝利を実感した。

■国会前の発言 12月8日

●動労千葉・後藤さん:教基法改悪を止めていけるのは労働者の団結。闘う労働者が団結すれば、自公など吹っ飛ばせる。国鉄分割民営化攻撃も動労千葉は団結で吹っ飛ばしてきた。それに比べてJR総連は私利私欲しか考えていない。国労も本部が国労を解体しようとしている。なんという姿か。動労千葉は全国の労組を組織してたたかいをつくる。14日、国会前に総結集を。
●三浦半島教組・Sさん:日教組の森越委員長は絶対に許せない。私たちはやむにやまれぬ思いで座り込みや様々な行動に立ち上がってきた。やっと闘いがピークを迎えたときに、右翼の追及に対して森越がヘラヘラと「すみません、もうしません」と。こんな委員長はクビだ。我々闘う現場教育労働者が日教組だ。私たちの力は決して小さくない。闘いを発展させれば改憲も戦争も阻止し、安倍も倒せる。
●被処分者・Nさん:授業で「今正しいことは将来変わるかもしれない。例えば、戦争反対という常識もたった60年前にはそれを言ったら投獄されたのだ」と教えたい、このことを校長に申し出た。申し出ないと処分の対象になりうる。校長は「その例は見解の相違があるので話してはならない」と不許可になった。日常的な教育活動の言動がすべてチェックされる。教基法改悪はこれが全国に広がる。絶対阻止しよう。職場での抵抗闘争が同時に大切。不起立・不服従を全国でやりましょう。
●被処分者の会・Kさん:政府は今週中に採決をしたかったが我々は阻止した。森越委員長は座り込みをやめた。しかし私たちの闘いがあるから東京教組も都高教も座り込みを続けている。私たちは国会前だけではなく職場で話し込んでいる。強行採決を阻止できるのは日教組の現場の仲間だ。万余の闘いを本当に実現しよう。

■行動予定

●国会前座り込み
◎ハンスト者、連日の9〜18時
◎東京教組、連日の16〜18時
◎都高教、連日の14〜16時
◎全国連絡会、14・15日の9〜17時
◎百万人署名運動、11〜15日の正午〜16時
●12日(火)共謀罪阻止の国会前行動、正午〜17時(主催:組対法共同行動)/緊急院内集会 16時半〜17時半・参議院議員会館第1会議室、18〜19時・国会前集会(主催:全国連絡会)
●13日(水)17〜18時、「ヒューマン・チェーン」
●14日(木)14〜19時、教基法改悪・共謀罪阻止の国会行動(主催:11・5労働者集会実行委)/18〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
●15日(金)教基法改悪・共謀罪阻止の国会行動(時間未定。主催:11・5労働者集会実行委)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
  東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年12月8日 第35号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■北海道から350名の熱い隊列。続こう、職場から国会へ
  北教組350名の大隊列が圧巻だった。大分からも50名が参加した。石川、都高教、東京教組、千葉、神奈川、全教などの教組も座り込みを続け、7日の国会前は教育労働者の怒りで充満していた。
  7名のハンスト者を先頭に支援50名以上が元気よく座り込んだ。その横で不当弾圧と経済制裁に対する在日朝鮮人100名の抗議行動が熱く闘われた。
  座り込みに対する与党議員の暴言が続いている。打撃を受けている証拠だ。シュプレヒコールは院内に響くという。来週は空前の国会前結集をめざそう。

■12日に中央公聴会 採決を押し込む
  参議院教基法特別委は7日夜の理事会で、11日に参考人質疑、12日に中央公聴会の日程を決めた。よって採決は事実上14日以降に押し込むこととなった。

■許せない! 森越日教組委員長発言
八木秀次(高崎経済大学教授、『日本教育再生機構』理事長)「森越さんに言いたいんですけども、今国会前で何百人も日教組の人たち、座り込んでますよね。子どもたちが毎日のようにこうやって自殺している中で、どうしてああいうことをやってんのかな、と素朴に疑問に思うんですよ」
田原総一朗「八木さん、それは何のために?」
八木「教育基本法改悪反対で」
伊藤玲子(日本女性塾)「毎日毎日、地べたに座ってですよ」
八木「ぜひああいう先生たちは教室に戻ってもらいたい」
伊藤「そうですよ」
森越康雄(日教組委員長)「あのー、すみません、先週でやめました、それ」
伊藤「だけど毎日毎日、何人やっているんですか」
森越「あれはうちの人たちではありません」
(11月24日深夜(25日早朝)放送の「朝まで生テレビ」より)
下記にその部分のビデオあります。 http://www.geocities.jp/dorosien28/

■国会前の発言 12月7日
◎決議をあげた神奈川県立高校の教育労働者Sさん
 私の分会では昨日、「教育基本法改悪反対運動強化と、日教組・森越委員長の辞任を求める分会決議」をあげた。組合の本部を突き上げ、日教組中央に対する弾劾行動を起こしたい。私たち現場労働者こそが日教組。いくら教基法が改悪されようが、戦争協力を求められようが、絶対に許さない現場の団結した力をつくろう。分会決議を全国に広げて弾劾行動に立とう。今日明日さらには今後、現場から仲間を引き連れて闘いぬき、闘う日教組をつくっていこう。
◎ハンスト者・Kさん 大阪から来た。日教組本部方針を受けて、学校現場の激務をおして座り込んでたたかいぬいたことに対して、森越委員長がそれを否定した。本当に裏切り行為だ。辞めてもらわねばならない。現場組合員は今日も何百と座り込みに立ち上がり、地域でたたかっている。この力こそ、たたかう日教組に再生させ、教基法改悪を止め、現場に責任をとっていくもの。改悪を止めたら安倍を倒す展望もでる。
◎ハンスト・被処分者Mさん 教基法の10条で、国や教育行政が教育現場へ不当に介入すること禁じていたところから、改悪法案では国や教育行政に教育現場が抵抗することが禁じると180度変わっている。「君が代」不起立予防訴訟判決の根拠さえ失われる。絶対に廃案にしよう。
◎都高教Iさん 土日も仕事をし、睡眠時間も削って座り込みに来た。さぼって座り込んでいるなどとふざけたことを言うな、と言いたい。教師や生徒を苦しめている教育行政が現場に介入したら、もっと苦しむのは目に見えている。闘いの強さの原点がこのハンストにある。
◎動労千葉・滝口さん 中曽根は分割民営化で国鉄労働運動をつぶし、総評をつぶすと言った。しかし国鉄闘争が今なお闘われている。動労千葉は今も生き残り、今年も尼崎事故を繰り返さないという立場から合理化反対・安全運転保安の確立をたたかい、JR東に要求を飲ませた。教基法改悪も同じだ。強行採決されても制圧されるかどうかは現場のたたかいが核心。不起立闘争は決定的だ。森越のような幹部の裏切りは最も許せない。国会前闘争でたたかう日教組をつくろう。

■森越・日教組委員長の辞任を求める分会決議 あがる
◎「教育基本法」改悪反対運動強化と、森越委員長の辞任を求める分会決議
  教育基本法改悪問題を中心とした諸教育問題に対する日教組本部の取り組みは、現場組合員の思いとかけ離れた不適切なものと言わざるを得ません。
  01年の中教審答申以来、改憲に向けた国家戦略の一環として教育基本法改悪はまさに本格化してきています。その間、教育現場は混迷させられ、教職員は苦闘を強いられています。この動きの核心は改憲であり、そのための「日教組つぶし」であることは明らかです。
  31年ぶりに日教組が「非常事態」を宣言したとき、全国の組合員は改悪阻止のために全力で闘おうと決意していました。しかし、10月26日の全国集会では森越委員長はそこに姿を見せず、その後の国会闘争にも一度たりとも参加していません。情勢を鑑みれば、万難を排して委員長自らが闘争の最先頭に立って事態に取り組むべきでした。日教組の存亡がかかったこの事態こそ「非常事態」です。森越委員長は弁解の余地がない過ちを犯したと私たちは考えています。
  テレビ朝日の討論番組において、森越委員長は日教組運動を自ら完全に否定しました。偏狭な考えを持つ論客からの追及や質問に対し、教育現場の職員、保護者の代表として堂々と意見を表明することなく、反論することもなく、日教組を貶める屈辱的な対応に終始しました。国会前で抗議運動をしている仲間を「あれはうちの人達ではない」と切り捨て、「すみません。国会前闘争は先週でやめました」と謝罪までしました。国会前闘争を指令した中央委員会決定を委員長自らが否定するとは何事でしょうか。「非常事態」宣言は何のためだったのでしょうか。
  多くの教職員仲間や市民が闘っているにもかかわらず、それらの人々を見放し裏切る執行部の下ではまともな運動を続けることはできません。不安感と失望感が増すばかりです。仮に改悪教基法が成立したとしても、それをはね返す闘いが続きます。「教え子を戦場に送るな」の原点に立った日教組の団結と闘いが今問われているのです。
  よって、森越委員長が速やかに退陣することと、日教組がその原点に立ち返って、教育基本法改悪阻止・改憲阻止の先頭に立つことを私たちは強く要求するものです。
  06年12月6日  神奈川県高等学校教職員組合 A分会 (本文の一部を省略)

■行動予定
●国会前座り込み
◎ハンスト者、連日の9時〜18時
◎東京教組、連日の16時〜18時
◎都高教、連日の14時〜16時
◎北教組、8日
◎全国連絡会、8日9時〜17時
  その他、都教組や神奈川・千葉等も。
●8日(金)夕、日教組の緊急中央集会・デモ(2波、日比谷野音)
●12日(火)18〜19時、教基法改悪阻止の国会前集会(主催:全国連絡会)
●13日(水)17〜18時、「ヒューマン・チェーン」

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■国会闘争速報 2006年12月7日 第34号■

■教職員の怒り、与党揺さぶる 採決情勢を押し返せ! 職場で団結固め、国会へ!

参院での攻防が山場にさしかかる中、国会前は午前中から1000人を超える人が駆けつけ、緊迫感に包まれた。
  北教組が朝から100人余の動員で座り込み、石川県教組も独自の取り組みを開始した。北教組は7、8日は350人が参加するという。東京教組も夕方から独自集会を開催。また朝鮮総連の青年、女性なども連日の抗議行動を続けている。
  夕方は「ヒューマン・チェーン」が行われた。国会前は3500人でいっぱいになった。
  この日は関西からも教育労働者がハンストに駆けつけた。「森越委員長は国会前座り込みを『すみません、もうやりません』などと言っているが、今日も多くの現場労働者がここで座り込んでいる。超多忙な中での切実な私たちの思いを今こそすべてぶつけよう」(大阪Kさん)。
  これが教育労働者の止むにやまれぬ思いだ。森越日教組委員長に対する激しい怒りが国会前全体に満ちあふれていた。
  朝から座り込みを行っていた「教基法改悪を止めよう全国連絡会」よびかけ人の大内裕和さんは「ハンストなど多くの人たちの何とかしたいという思いが大きな運動を作り、採決をここまで遅らせてきた。今週の採決を運動の力で止めることが来週につながる」と熱烈に訴えた。
  国会前での闘いが確実に安倍政権を追い詰めている。今週中に採決強行という与党のもくろみも闘いの力で押し返している。正念場の闘いに全国から駆けつけよう。

■長野、甲府、静岡でも教組や市民が「公聴会」に抗議
  4日の長野県での公聴会。会場のホテル前には県教組や百万人署名運動など約40人が集まり抗議の申し入れが行われた。
  6日にも急に地方公聴会が2カ所で開催された。山梨県甲府市では高教組や全労連、百万人署名運動など約60人が抗議行動を展開、静岡市でも宣伝カーを使っての抗議行動が行われた。

■自民議員、座り込みを「やらせだ」と暴言!
 
5日の参院特別委員会で、自民党の小泉昭男議員が国会前の座り込みを「あれもやらせではないか」と誹謗中傷する暴言を吐いた。さらに傍聴者によれば「教師は人員が足りないとか言いながら、職務専念義務を外して(国会前に)出てきているだろう」とののしったとのこと。
  こんな暴言がまかりとおるのも、日教組の森越委員長が右翼(「つくる会」など)に対して座り込みを謝罪するという裏切り行為を行っているからだ。政府与党は教育労働者の不屈の闘いに恐怖しているのだ。それを否定してどうするのか! この屈服をのりこえ、今こそ10割年休で国会を大包囲する闘いに立ち上がろう。

■行動予定

●国会前座り込み
◎ハンスト者、連日の9〜18時
◎東京教組、連日の16〜18時
◎都高教、連日の14〜16時
◎北教組、7〜8日
◎千葉高教組、7日13〜17時、
◎全国連絡会、7〜8日の9〜17時
  その他、都教組や神高教等も。
●8日(金)夕、日教組の緊急中央集会・デモ(日比谷野音)
●12日(火)18〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
●13日(水)17〜18時半、ヒューマンチェーン

■国会前の発言 12月6日
●ハンスト者Sさん
 公聴会では、法案に反対する声や慎重審議を求める発言ばかり。こんな法案は撤回するのがスジ。すでに日本はイラク戦争に加担し、教え子を戦場に送ってしまっている。教基法改悪は「戦後体制を脱却する」というクーデターとの闘いだ。この運動の中心に座るべきものが山場に来て撤退しているのは何ということか。「教え子を戦場に送るな」というスローガンは何だったのか。
●ハンスト者・定時制高校教員Tさん 15歳の生徒が「19歳と書け」と言われアスベストの処理現場で働かされている。頭に塊がぶつかって失神し、目が覚めたらすぐに「働け」と言われた。これが安倍の言う「美しい国」の現実だ。貧しい者はどうなっても構わないというこんな世の中は間違っている。東京都がやっている教育破壊の現実を全国につくり出すのが教基法改悪だ。これを阻止して「美しくない国」をつくろう。
●神戸・元教員Kさん 安倍政権は格差教育や市場原理の導入で教育基本法をズタズタにしてきながら、その責任を居直って教基法を変えようとしている。安倍政権はここに出てきてすべての人に謝れ! 社会不安を愛国心で固めて「敵国」を攻撃させることは許せない。あらん限りの力で廃案にしよう。

■「つくる会」に土下座し、闘う組合員を売り渡す森越委員長は即刻辞任せよ! 全国労働組合交流センター・教育労働者部会
  森越委員長の「朝まで生テレビ」(11月24日放送)での発言は、絶対に許すことができない。「つくる会」前会長の八木らの国会前座り込みへの誹誘中傷に対して「すみません」と謝り、「先週でやめました」=〈二度とやりません〉と誓約している。
  日教組委員長が右翼の誹誘中傷にぶざまに屈したこのやりとりは、全国で放送され、組合員の怒りと失望をまきおこしている。必死の思いで国会前にかけつけて闘ってきた組合員の思いを踏みにじり、教基法改悪反対の大義を投げ捨て、反対運動を限りなく貶める発言であり到底許すことはできない。
  いじめ自殺は、教基法を無視した競争と選別の教育政策の生み出したものではないか。ところが森越は、教育労働者に責任をなすりつけるデマゴギッシュな攻撃になんら反論せず完全に受け入れてしまっている。さらに、「座り込みが教特法違反」という非難にも沈黙し、組合員を権力の弾圧に差し出そうとしている。「デモ騒音をまきちらす教員は免許剥奪」(中川政調会長)という攻撃に自ら道を開く裏切りだ。
  座り込みを攻撃した面々は、日教組解体を叫び、つくる会教科書採択をねらい、男女平等教育や平和教育攻撃の先頭に立ってきた連中ではないか。こういう連中に追従して座り込みを非難し、日教組が中止して以降も座り込みを続けている組合員を「あれはうちの人ではない」と切り捨てているのだ。
  森越発言は、その場しのぎの、口からでまかせといったものではない。政府・与党が今週にも採決をもくろんでいるというのに、本部は、参院段階での座り込みの指示を未だ出していない。教基法改悪案の成立必至とみて、安倍政権と結託する八木らつくる会勢力に土下座し命乞いをする、正真正銘の転向宣言というべきだ。
  国会前座り込みは、中央執行委員会が決定し、委員長名で出された方針だ。それを間違っていたものとして否定することは完全に統制違反であり、委員長解任に値する行為である。森越発言に対する抗議、撤回・謝罪要求を分会、支部、単組で組織しよう。分会決議や派遣団としての弾劾決議をもちより森越に突きつけよう。
  森越発言を黙認することは、闘いの最大の山場で闘争を放棄することだ。森越発言を徹底弾劾し、本部の制動を突き破って、各単組独自の座り込み方針を立てよう。
  中川や八木ら改悪推進勢力は、教育労働者の決起に打撃を受けている。闘う日教組の再生こそ教基法改悪への最大の回答だ。
  日教組本部の闘争放棄を突き破って、各県・単組独自の座り込み方針をもぎりとり、国会前を連日埋め尽くそう! (12・4付部会ビラより転載)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
  東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年12月6日 第33号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

kokkaitousou@yahoo.co.jp にアドレスを送ってください。連日、「国会闘争速報」をメールします。

■国会前集会に2000人 安倍内閣打倒の声、高まる

  5日夜、2千名が国会前集会に集まった。闘いの気運が急上昇している。
  「教基法改悪をとめよう全国連絡会」の集会は午後6時からはじまったが、すでに4時すぎから国会前はかなりの人手でにぎわっていた。開始時間にはすし詰め状態、通路を開けるのも大変なぐらいだ。北海道、関西、四国、九州…実に全国から国会前にかけつけている。
  福岡の人は地元で7千人集会を実現したと報告。また北教組が100名でかけつけ「明後日は350名で登場します。与党は中身なしで自信がない状態。国労闘争団を見習ってたたかいたい」と発言。横浜の学生は「怒ってます。ヤラセで日給1万5千円、(教基法改正が)おかしいのは誰でもわかる」。
  首相官邸前に移動して大シュプレヒコール。2千人が官邸前で長蛇の列。「絶対に廃案にするぞ」「安倍を倒すぞ」と渾身の怒りを叩きつけた。
  朝から国会前は様々な闘いが繰り広げられた。教基法改悪反対のハンスト座り込み、共謀罪審議入り阻止の一日行動、キリスト者らも立ち続けた。「障害者」自立支援法の撤廃を求める「障害者」の行動も終日展開された。在日の青年や女性ら150人も朝鮮総連弾圧に抗議して座り込みを続けた。いま、労働者人民のあらゆる怒りが、教基法改悪・改憲阻止、安倍政権打倒につながっている。

■「森越は委員長を辞めろ!」 広がる組合員の怒り

  労組交流センター教育労働者部会は5日、「森越(日教組)委員長は即刻辞任せよ」のビラを国会前で配布した。座り込みに来ていた日教組の組合員からも「中執で決めた座り込み方針を、委員長が勝手に否定する権利はない。許せない」という声が寄せられた。森越発言への怒りを集中しよう。

■行動予定
●国会前座り込み
◎ハンスト者、6〜8日9〜18時
◎東京教組、6〜8日16〜18時
◎都高教、6〜8日14〜16時
◎北教組、6〜8日
◎千葉高教組、7日13〜17時、
◎全国連絡会、6〜8日の9〜17時
  その他、都教組や神高教等も。
●12月6日(水)17時〜18時半、「ヒューマン・チェーン 第3弾」
●12月8日(金)夕、日教組の緊急中央集会・デモ(日比谷野音)

■国会前の発言 12月4日

●ハンスト者・元葛飾区教組Kさん
  いてもたってもいられずハンストに入った。TVをみていたら、国会議員は教基法を「教育勅語」と呼んでしゃべっていた。本当に教育勅語の教育にしようとしている。絶対に阻止しましょう。
●都教委包囲ネット・Wさん
  ヤラセ・公金横領を反省せずに教基法を改悪しようとしている。ここがやつらの弱点。もっと徹底的に暴露しよう。教員からやる気を奪ったら教育は成立しない。改悪は破産している。強制と弾圧は闘いを生み、広げる。自信をもってたたかおう。
●百万署名運動兵庫連絡会・梶原さん
  4日の神戸公聴会は百人以上で抗議・申し入れしたが、全過程、密室で行われた。国会は人間を愚弄している。力強い闘いで切り開いていくしかない。一週間全力で闘い、廃案にしよう。
●呼びかけ人・大内裕和さん
  教基法改悪成立確実という報道は与党の願望で信じる必要はない。彼らは追いつめられている。改悪反対は世論の多数。これは11・12の全国連絡会集会や各地の集会の成果。特に国会前座り込み・リレーハンストが大きかった。教基法改悪反対は格差社会を変革する前向きな取り組みだ。主権者は私たちであり国家ではない。新しい社会にむけて団結を強めよう。
●呼びかけ人・小森陽一さん
  国会を一人一人の声が動かしていく、そういう方向をつくってきている。これをもう一回り広げたとき勝てる。主催者を問わずすべての取り組みを成功させよう。
●呼びかけ人・三宅晶子さん
  金でヤラセをつくるのは教育とは正反対。公聴会もナチスのプロパガンダと同じ。こんな連中に教育を任せられない。9・21予防訴訟判決で東京の教員に対する文科省の極限的ないじめが明らかになった。なんとしても阻止しよう。

■自民の推薦者も「反対」 公聴会で異議が続出!

  「教育基本法は憲法の次に大切。『国家百年の大計』である教育を審議するには、時間が少ない」。この発言は、自民党が推薦した公述人である。4日に神戸で行われた地方公聴会で、太田勝之氏(兵庫県立高校PTA連合会副会長)がそのように不安を語った。
  新潟県で開催された公聴会でも、4人の公述人のうち3人が「改正反対」を表明し、マスコミの取材に中曽根委員長は「教育は危機的であるという公述人の意見をいただいた」と苦し紛れの言い訳をしたという。世論は今や教基法改悪反対が多数である。

■警察の妨害はねのけ百名が抗議行動 新潟

  百人近い労働者市民が集まり、新潟公聴会への抗議闘争を闘った。4日朝、今年一番の寒さとみぞれ、しかも前夜からの雪が歩道にも積もっている。労組交流センターは、新潟県教組、県労連や平和センター、キリスト者や百万人署名運動の人たちとともに万代橋隣のホテルオークラ前いっぱいに横断幕を掲げて闘った。
  「街宣許可が出されていない」と警察が妨害してきた。集まった人たちの怒りに火がついた。「密室の公聴会に抗議することもできないのか!」「許可書を出す時間もないじゃないか!」「文句は参議院に言え」。会場前は騒然とし、教基法改悪弾劾の声に包まれた。
  屋外での抗議行動と並行して、労組交流センターなど9団体・個人が特別委員会への請願を行なった。請願書を読み上げた上で、密室の公聴会を中止すること、強行採決をやめることを参議院事務局に強く迫った。

■文科相、「教基法案は改憲案と整合」と発言

  伊吹文科相は5日の参院教育基本法特別委員会で、政府提出の改正案を作成するにあたって、現行憲法だけでなく、自民党が昨秋まとめた新憲法草案と「整合性をチェックしている」と述べた。また、11月27日の審議でも伊吹文部科相は「自民党の新憲法草案を踏まえた(教基法)改正案となっている」とあけすけに語っている。
  この伊吹発言は、教基法の改悪が改憲に直結することを示すものだ。改憲と戦争のための教育法改悪、「教育改革」なのである。絶対に阻止しよう。

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報 2006年12月5日 第32号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■決戦の一週間が幕開け 本日(5日)夕の国会前集会へ
  12月4日(月)、被処分者を先頭に5名が参院3日目のハンストに立ち上がった。衆院段階から通算すると26日目。教育労働者を中心とした体をはった闘いが長期に途切れず続けられている。このことが全国に響き、仲間を激励し決起させている。
  ハンスト者や支援が次々と発言した。「やらせ」タウンミーティングに怒り、公聴会や国会審議のデタラメを弾劾し、それらをほとんど報道しないマスコミへの抗議の声もあがった。どの発言も、人生をかけて、絶対にあきらめず闘い抜くという決意にあふれていた。
  昼過ぎ、参議院前では都高教が1日に続いて80名規模で座り込み(写真下)。都教組と合同でシュプレヒコールをあげた。かなりの迫力だ。千葉高教組も独自で座り込んだ。
  16時からは東京教組。こちらも授業を終えてかけつけた教員が18時まで増え続けるなか、廃案まで闘い続ける決意がアピールされた。
  共謀罪の審議入り強行が策動されている。終日行動を闘おう。
  5日の夜は「教基法改悪をとめよう全国連絡会」の国会前集会だ。教基法改悪案の廃案へ、全力で駆けつけよう!

■行動予定
●国会前座り込み
◎ハンスト者、5〜8日9〜18時
◎東京教組、5〜8日16〜18時
◎都高教、5〜8日14〜16時
◎北教組、6〜8日
◎千葉高教組、7日13〜17時、
◎全国連絡会、6〜8日の9〜17時
  その他、都教組や神高教等も。
●12月5日(火)10時〜13時、共謀罪阻止の国会前行動(主催:共同行動)/18時〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
●12月6日(水)17時〜18時半、「ヒューマン・チェーン 第3弾」
●12月8日(金)夕、日教組の緊急中央集会・デモ(日比谷野音)

■「公聴会」会場で抗議 「改正理由なし」の声多数
  4日、神戸市など4カ所で地方公聴会が行われ、「改正する明確な理由がない」などの慎重論が相次いだ。
  早朝8時、神戸のホテルオークラ前は抗議のコールが響いた。ホテル前での集会には労組交流センターの仲間、教育労働者や市民団体約100人がかけつけた。5団体が抗議の申し入れをしたが、参議院事務局は名前も役職も名乗らず、路上で受けるという対応。弾劾の声でホテル玄関まで押し返すという場面もあった。集会のあと、会場を2周するデモが行われた。
  徳島駅前では正午から抗議集会が行われ、労働組合が次々に発言に立った。その後、会場前で申し入れ行動。野党側で傍聴に入る人から「がんばろう!」と声があがった。

■国会前の発言 12月4日■
●ハンスト者・小学校教員Kさん
 学校現場ではいじめ、虐待、懲罰、処分、こういった言葉が飛び交っている。不払い残業も蔓延。すごい重圧。教基法改悪に現場が一番危機感感じている。だからこの国会前行動に意義がある。ここに来ればたたかいが見えて展望がつかめる。
●ハンスト者・Iさん 教育現場の課題は論議されぬまま、教基法を変えることが目的になった審議。あとは時間の調整、形式だけ。公聴会も参加制限しながら与党の席はガラガラ。巨額バラまきで世論づくりした責任も隠ぺいする。教育再生会議で現場を語るのは「ヤンキー先生」と「百マス計算」の陰山だけ。こんな改革では子どもの未来は真っ暗だ。改悪法案は絶対に廃案だ。大きな行動をつくろう。
●北海道・Mさん 室蘭からきました。東京はあつい。地元で教基法改悪反対の様々な行動をしてます。札幌での集会は一万人以上の結集だった。北の国から大きな声をあげた。全国が力を一つに合わせて勝ちましょう。明日も一日傍聴と座り込みをやります。
●多摩教組・Hさん 座り込みについて昨日もTVで森元首相が「あんなベジタリアンみたいな」と批判していた。何度も暴言がでる。やはり気にしているんですよ、国会前のたたかいを。だったらもっとやろうじゃないか。逆なでするような、ここを埋め尽くす行動をやろう。多摩教組も全力でがんばります。

■日教組絶滅攻撃を打ち破るために国鉄労働者として訴える!
         国鉄千葉動力車労働組合 執行委員長 田中康宏

  教基法改悪の最大の核心は、日教組の絶滅攻撃だと思います。教員免許更新制や外部評価制という形をとって、日教組という労働組合を解体しようとしている。ここで私は、国鉄分割民営化反対闘争を闘ってきた者として、「国鉄分割民営化を忘れるな!」と訴えたい。
  国鉄分割民営化の時に、この攻撃が国家を挙げた国鉄労働運動解体・絶滅攻撃だとは誰も言わなかった。しかし当時、動労千葉は一千名でしたけど、ここで必死になってクビをかけて立ち上がらなかったら根本的にたたきつぶされる、そう判断してストライキに決起した。そしてわれわれは勝利し、団結を固めて今、ここにいます。
  森元首相が「自治労・日教組の壊滅かどうかが参院選の争点だ」と言ったが、支配階級の側も、国鉄分割民営化から20年かかっている。われわれ労働者の側がこういう攻撃を20年間押し止めてきたと言えます。
  小さな組合とはいえ、あそこで闘って勝ったことがどれほど大きなことだったか。そのことを肝に銘じて今日の「日教組、自治労絶滅」を掲げた攻撃と正面から対決しよう。そう考えた時に、日教組委員長がテレビで国会前の座り込みを「すいません」と謝っているのは断じて許せません。
  必要なのは、こんな社会のあり方は根本的に間違っている、この社会を根底から変えるという思想と労働者の団結です。これがあれば世の中は変わる。そのことを声を大にしてすべての人に伝え、総団結を作り出しましょう。(12・1集会の基調報告より)


■在日の個人宅へもガサ 不当弾圧に抗議を!

  4日に朝鮮総連東京本部による国会前座り込みが150名以上で緊急に行われた。11月27、29日の総連施設への捜索に続いてなんと警視庁は3日、在日朝鮮人家族が暮らす複数の住居を早朝から襲撃し、不当捜索した。デタラメな「薬事法違反」さえ超えて、ただただ暴力で生活を破壊し、差別を煽り、生きる権利を奪う。植民地支配そのものだ。絶対に許せない。彼らは家族ぐるみで国会前に座り込み、不当弾圧糾弾、母国訪問の自由、そして子どもの安全を訴えた。この現実に日本人民も猛然と怒りを爆発させなければならない。


「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報 2006年12月4日 第31号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

kokkaitousou@yahoo.co.jp にアドレスを送ってください。連日、「国会闘争速報」をメールします。
全国労組交流センターです。「国会闘争速報」を連日発行します。A4判のビラ形式のPDFファイルを添付しました。ご活用ください。《転送・転載歓迎》

■都高教や千葉も独自で国会動員 民主も「8日の採決阻止」を表明。全国から怒濤の結集を

12月1日、ハンスト再開2日目にして国会前は前日を数倍する仲間が結集した。4名のハンスト者を中心になった座り込みには多くの人がかけつけた。また、都高教がこの日から座り込みを開始し、初日から80名もの教育労働者が決起。夕方からは東京教組が3日目の座り込み。さらに都教組も座り込んだ。ほかにも千葉高教組をはじめ、各県単位の決起がはじまった。
また、共謀罪の審議入り=採決が予想される中、「破防法・組対法に反対する共同行動」が早朝から一日行動を展開した。
さらにこの日、反戦共同行動委員会が国会前結集を呼びかけ、労働者や学生150名が集まった。戦争政策を強行し続ける安倍政権への怒りの行動だ。
在日女性団体も国会前に
また、朝鮮総連の女性同盟が約100名で国会前行動に立った。11月27日に警視庁が機動隊を先頭に朝鮮総連本部を強制捜索した。75歳の在日女性が点滴薬(栄養剤)を持っていたことが「軍用物資調達」「組織犯罪」だというのだ。完全な言いがかりで、安倍政権による不当な経済制裁と一体の政治弾圧である。国会前で闘っていた仲間は、彼女らの切実な訴えに連帯して安倍を打倒しようと決意した。
国会前は都教委包囲ネットと組対法共同行動のジョイント集会が繰り返しもたれたのをはじめ、絶え間なく集会やシュプレヒコールが響き渡っていた。
民主党は1日、「(教基法の)今国会成立に反対」「8日に採決はさせない」と表明した。全国から国会前に押し寄せよう。

■行動予定
●国会前座り込み
◎ハンスト者、4〜8日9〜18時
◎東京教組、4〜8日16〜18時
◎都高教、4〜8日14〜16時
◎北教組、6〜8日
◎千葉高教組、4日14〜16時、
7日13〜17時、
◎全国連絡会、6〜8日の9〜17時
その他、都教組や神高教等も。
●12月5日(火)10時〜13時、共謀罪阻止の国会前行動(主催:共同行動)/18時〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
●12月6日(水)17時〜18時半、「ヒューマン・チェーン 第3弾」
●12月8日(金)夕、日教組の緊急中央集会・デモ(日比谷野音)

■「職場から仲間を連れて国会へ!」 反戦共同委が集会デモ

1日夜、教基法改悪と共謀罪新設に反対する反戦共同行動委主催の集会が300名で行われた。動労千葉・田中康宏委員長が「教基法改悪の核心は日教組解体。国鉄分割民営化と同質の攻撃。組合の団結を固め、日教組再生にむけてたかえば勝てる。来週は年休をとって国会闘争に総決起を」と基調報告。
教育労働者Sさんの「職場は労働監獄。その中で私たちは国会闘争に決起している。それを『もうしません』という森越委員長はクビだ」という発言をはじめ、労働者の決意表明が続いた。全学連の織田委員長は11月29日の法政大学での学生3名不当逮捕を弾劾。総決起でうち破ることを宣言した。集会終了後、にぎわう大通りをデモし両法案の廃案を訴えた。

■国会前の発言 12月1日

●ハンスト者・大阪の元教員Kさん 大阪からかけつけた。二度と再び戦争を繰り返してはならないという思いです。教基法を改悪するというのは再び日本が戦争する国になるということ。そこから在日に対する排外主義も起こっている。11月26日に、大阪ではじめて様々な団体が総団結して大きな動きをつくりだした。国会でのたたかいを大阪に持ち帰ってさらに闘いをつくりだします。
●ハンスト者・東京教組Iさん 衆院段階でリレーハンストでたたかい続け、ギリギリまで採決を遅らせた。共謀罪反対とジョイントでハンスト行動を全国に発信したことが大きかった。それが今さらに発展している。日教組本部は参院のたたかいを放棄してビラまき方針。仲間はみんな怒っている。審議状況は予断を許さない。中川などがデモや座り込みへの非難も出されている。国会前の巨大な行動で応えよう。
●被処分者の会Kさん いよいよ正念場を迎えている。参議院の審議で重要な問題が浮上している。10条をめぐる論議、行政権力の学校現場への介入の意図です。10・23通達こそその見本です。改悪法案はそれを全国に広げるもの。国会外では私たちは多数であると確信する。日教組は先週の全国代でなんと座り込み中止の決定をした。しかし職場から日教組の闘争放棄を糾弾するなかで、都高教が本日より座り込みを行った。本日も80名の都高教組合員が国会前にかけつけている。ここで見逃したら生涯に悔いを残す。たたかえば必ず道は開ける。私たちは10・23通達以降本当に苦しみ抜いてきた。しかし苦しみ抜くなかであの9・21判決を勝ち取ったではありませんか。絶望の淵に追いこまれながらも、数百名の労働者が立ち上がったことで勝利した。教基法改悪攻撃に対してもう一度たたかいぬこうではありませんか。
●関東学院大・足立さん 心の中は自由。犯罪を実行も準備もしてないのに処罰などできるか。与党は共謀罪の必要性を合理的に説明できない。しかし朝日新聞が国際協調のために共謀罪の必要性を認めるとコメントした。ナンセンスだ。ブッシュがイラクに侵略することこそが悪い。共謀罪を廃案に。地球人として生きよう。

■「タウンミーティング」広告代理店に数億円 安倍が不正支出の責任者

安倍が内閣官房長官の時に開催された「やらせ」の「教育改革タウンミーティング」。1回に2千4百万円もかけ、その費用の中には歩いてわずか5分の距離を移動するのに、わざわざ東京からハイヤーを21台も借り57万円も支出したり、エレベーターのボタンを押すだけで1万5千円も支出するという、常識では考えられないような支出ばかりだ。これは「公金不正処理」「公金横領」「詐欺」ではないか。
「やらせ」をやり、税金を食い物にしてきた安倍が、何ら責任も取らないどころか、教育基本法を改悪して子どもたちに「道徳」や「愛国心」を強制し、「不適格教員」は「どんどん排除する」という。ふざけるな、だ。教基法改悪を阻止し、安倍政権を打倒しよう!

■渋谷でサウンドデモ 教基法改悪阻止を訴え

「教育基本法の改悪をとめよう全国連絡会」呼びかけの「12・3PEACE&FAIRパレード」が行われた。若者を中心に約60人が渋谷・宮下公園に集まり、サウンドデモ。渋谷・原宿をリレーアピールをしつつ踊り歩いた。学生が飛び入り参加する一幕も。四つ打ちリズムが響き渡り、デモは沿道から大注目。ビラも沢山はけた。デモ後のリレートークでは各地からの参加者が発言。週明けの教育基本法改悪の参議院採決を阻止する決意を述べた。

■共謀罪反対、有楽町で大街宣

12月3日、「1億2千万人 共謀の日3」が行われ、午後には有楽町マリオン前で街頭宣伝が行われた。サンタクロースが共謀罪反対のリーフのついた風船を配り、多くの家族連れにもアピールした。

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報 2006年12月1日 第30号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■情熱のハンストが再開 単組ごとの国会闘争も拡大へ
「教育基本法案を絶対に廃案にするぞ!」。11月30日朝9時、冷たい小雨を吹っ飛ばすような熱いシュプレヒコールで参院決戦のハンストが再開した。この日のハンスト者は被処分者を先頭に4名。
特別委員会に合わせてハンスト突入集会。ハンスト者が次々発言し、包囲ネットのMさんが「衆院段階でハンストが全国に波及し、また全国からここに集まり、ハンストを起点にしてたたかいが広がっていった。ここでがんばって廃案に追い込んでいこう」と締めくくった。
日中も断続的にリレーアピール。「国会前にくればきっと座りこんでいるだろうと思ってかけつけた」という京大生。また被処分者Hさんが傍聴報告。さらに日系企業の従業員全員解雇に対して150日以上の職場占拠をたたかう韓国山本労組遠征団が連帯挨拶にきて律動を披露した。社民党の福島みずほ党首も連帯挨拶。この日は小中学生の国会見学が非常に多く、子どもたちへ何度もアピールした。子どもたちの反応は上々、引率の先生からも声援が返ってきた。たたかいは確実に知れ渡っていることを実感できた。
東京教組が参議院の正面に陣取って16時から18時まで座り込みを行った。昨日に続き2日目だ。「国家が教育現場に介入することの恐ろしさを実感する。文科省の政策がストレートに現場に降りてくる。組合の国会行動は東京教組が唯一」「ここにきたら東京教組がいると知らせていく。衆院段階で国会前に全員集まれといったら非組の人もたくさんきた。組合員一人ひとりに響く形で国会前行動を訴えていく。職場で組織しよう」と決意表明が続いた。

■4日に地方公聴会
参院教育基本法特別委は30日、地方公聴会を12月4日に開くことを全会一致で可決した。与党は7日に同特委で締めくくり総括質疑と採決を行う方針。土日の街頭アピール、4日の地方公聴会闘争、4日からの国会前行動をさらに強化しよう。
◇「防衛省」法案が衆院通過
防衛「省」昇格法案が30日、自民・公明・民主などの賛成で衆議院を通過した。同法案には、海外派兵を自衛隊の本来任務に位置づける自衛隊法「改正」案も含まれていた。実質的に憲法9条を改悪する内容であり、断じて認めることはできない。

■行動予定
◎国会前座り込み
ハンスト者、連日の9〜18時
東京教組、連日の16〜18時
都高教、1日と4日の14〜16時
北教組、6〜8日
全国連絡会、6〜8日の9〜17時
◎12月1日(金)
11時半〜、国会前リレー集会 18時〜、総決起集会デモ/ところ:在日本韓国YMCAアジア青少年センタースペースYホール(千代田区猿楽町2の5の5)/主催:反戦共同行動委員会
◎12月3日(日)1億2千万人共謀の日3/12時〜15時、有楽町マリオン前リレーアピール
◎12月3日(日)12時50分〜
(若者による)PEACE&FAIRパレード/渋谷・宮下公園
◎12月5日(火)10時〜13時、共謀罪阻止の国会前行動(主催:共同行動)/18時〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
◎12月6日(水)17時〜18時半、「ヒューマン・チェーン 第3弾」
◎12月8日(金)夕、日教組主催の中央集会・国会デモ(日比谷野音)

■国会前の発言 11月30日
◎東京「日の丸・君が代」被処分者・都立「障害児」学校教員Wさん
 今日からハンストを再開し、廃案に追い込むまで闘う。衆院段階では闘いが人を結びつけ、たくさんの人が座り込み、採決がどんどん延びた。子どもたちが人を殺し、自分が殺される戦争の時代に二度とならないよう、広く訴えかけて力を集めて頑張ろう。
◎被処分者Fさん 自民党、公明党はどこまで堕落すれば気が済むのか。審議の時にいないような、公聴会も出席しない連中が採決だけきて可決する。もう一度衆議院からやりなおせ。教基法改悪で生徒、教員はどうなるのか。今ですら残業ばかりで教員は過労死寸前。まじめな人ほど続けられなくなる。すると役人の心を持った人が教育をやることになる。そんな世の中にすることを絶対に許してはいけない。
◎都高教Iさん ここに来ているみなさんは、上部団体に言われたからではなく、いてもたってもいられない思いで来ている。これが本当の闘いです。主権者として、国会がおかしい、組合もおかしい、だから立ち上がる、これこそ一番強い。
◎被処分者Hさん 国会を傍聴してきた。聞いてて嫌になった。国会前のシュプレヒコールは国会内に聞こえます。伊吹文科相は「牛乳・バターも昔は栄養があると言われたが、今は取りすぎはよくないと言われる」という例えで、教基法を変える必要があると。詭弁もいいところ。また民主党の議員も「なぜこんな無理な日程で連日審議するのか」と追及していた。やらせも内閣主導だと暴露された。審議すればするほどひどさが露わ。腹がたったのは席がガラガラだったこと。何が審議だ。
◎都高教・被処分者Uさん 日教組は座り込みの指示を出していない。しかし今「処分が云々」などと言う組合幹部の言葉に従う必要はない。教基法が改悪されたら、現場は校長や教育委員会の顔色をうかがう人間ばかりにされ、異分子は排除される。今こそ現場も含めあらゆるところで闘いを展開しよう。できることは何でもやろう。
もし向こうがこれ以上の攻撃をするなら、混乱は起きうる。それが不起立であれストライキであれ、一切の責任は向こうにある。労働運動の原点にのっとり、これからも運動を続ける。
◎都高教Aさん 「朝まで生テレビ」で森越委員長が「(座り込みをして)すみません」と発言したのはとんでもない話だ。12月8日の集会など単純には許されない。抗議の嵐にもっていきたい。日教組幹部の裏切りにもめげず全国から国会闘争が行われる。12月8日に通らなければ廃案にできる。

■おぞましき「いじめ提言」 教育再生会議 「改正」前提に方針化
「教育再生会議で、(教基法)改正案成立を前提に議論している」と、安倍首相は言った(30日の参院教基法特別委)。その教育再生会議が29、30日に連続して発表した「いじめ問題への緊急提言」と「中間報告素案」は、実におぞましい内容である。
いじめ問題については、@いじめた子どもには「奉仕活動、別教室での教育」などの規律を適用する、Aいじめを放置・助長した教員には懲戒処分を適用する、Bいじめ対策への取り組みを教員評価に盛り込む、としている。また、来年1月にまとめる「中間報告」の素案では、@「不適格教員を排除するため、あらゆる制度を活用する」、A学校に「副校長」「主幹」などの管理職を複数配置して学校運営を強化する、としている。
これらが、教基法の改悪によって行われる「教育」の中身なのだ。職場から怒りの闘いを徹底的に組織しよう。

■座り込みを謝罪した森越 組合員裏切る委員長は辞任せよ
「朝まで生テレビ」(テレビ朝日、11月24日深夜に放映)での、森越・日教組委員長の発言は絶対に許せない。八木秀次(高経大教授)「国会前で何百人も日教組の人たちが座り込んでいますよね。子どもたちが自殺している中で、どうしてああいうことやってんのかな」。森越委員長「すみません。先週で(座り込みは)やめました」。伊藤玲子(日本女性塾)「今でも毎日何やってんのー」。森越委員長「あれはうちの人たちではないんです」。
こんなにひどい発言は今まで聞いたことがない。現場の闘いを公然と裏切る日教組委員長は本当に許せないと思う。即刻辞めていただきたい。
八木は「新しい歴史教科書をつくる会」の前会長で、安倍のブレーン「5人組」一員だ。こんな極右思想の連中に教育が支配されたら、もっと大変なことになる。彼らが恐れる「国会前闘争」を、本気で、大規模に展開しよう。

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年11月29日 第29号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■28日夜の国会前集会 各地の高揚を国会へ 30日からリレーハンスト再開
28日午後6時、「教育基本法の改悪をとめよう! 全国連絡会」が主催する国会前集会が開催された。首都圏の教育労働者を中心に280人が集まった。
冒頭、呼びかけ人の小森陽一さんが「11月25日、北海道の1万人集会に参加してきました。全国各地で、教育基本法改悪反対の声がどんどん大きくなっています」と報告した。 「共謀罪に反対する表現者たちの会」に所属するミュージシャン・ZAKIさんが教育基本法改悪に反対する新曲を披露しようとすると、制服警官が殺到。みんなで妨害をうち破って歌いきった。千葉県佐倉市、神奈川県葉山町など各地で教基法改悪反対運動をしている人からの報告もあった。
東京の「日の丸・君が代」被処分者Fさんが「待ちに待ったハンスト、再開です!」と訴えると、大きな歓声がわいた。
また、全国連絡会から、12月3日には若い世代を中心に東京・渋谷でのデモパレード、5日は国会前集会、6日から8日は連日9時から午後5時まで国会前座り込みを行うことが提起された。集会後は首相官邸前に移動し、大きな声でシュプレヒコールを上げた。
◎共謀罪の審議入りを阻止
この日は早朝から「破防法・組対法に反対する共同行動」が「審議入り阻止」の国会行動に立ち上がった。与党が前日から「共謀罪の審議入り―強行採決」を強行に主張し始めたからである。緊迫した状況下での座り込みが続いた。ビラまきや集会も随時行われた。議会内での自民党の汚いやり口に怒りの声があがった(下の写真)。
国会前の集会では、「共謀罪に反対する表現者たちの会」のFさんが「自民党は『国際条約の批准のため』とのデマが暴かれると、『解明のために審議に入ろう』とほざいた。共謀罪審議入りを絶対に許さないあらゆる大衆闘争をやろう」と提起した。この日の審議入りは阻止したが、緊迫情勢に連日の闘いを構えていくことが確認された。

■行動予定
◎11月29日から連日の16時〜18時、東京教組の国会前座り込み
◎11月30日から連日の9時〜18時、リレーハンスト&座り込み
◎12月1日(金)
11時半〜、国会前リレー集会 18時〜、総決起集会デモ/ところ:在日本韓国YMCAアジア青少年センタースペースYホール(千代田区猿楽町2の5の5)/主催:反戦共同行動委員会
◎12月3日(日)1億2千万人共謀の日3/12時〜15時、有楽町マリオン前リレーアピール
◎12月3日(日)12時50分〜
(若者による)PEACE&FAIRパレード/渋谷・宮下公園
◎12月5日(火)10時〜13時、共謀罪阻止の国会前行動(主催:共同行動)/18時〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
◎12月6〜8日の9時〜17時、全国連絡会の国会前座り込み
◎12月6日(水)17時〜18時半、「ヒューマン・チェーン 第3弾」

■“「不当な支配」は教組” 文科相答弁に反撃を!
教基法改悪政府案の第16条、「教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきものであり…」の意味について、伊吹文科相は次のように言った。
「『不当な支配』という文言を残したのは、国会で決めた法律による教育と違うものが特定のイズムによって行われることを防止するためだ」
「もう一つは、学習指導要領に基づいて行われる教育は『不当な支配に当たらない』ことを明記したことだ。国旗国歌に関する東京地裁の判決(9・21予防訴訟判決)には控訴して争っているが、この点を明確にするのが今回の第16条だ」
(いずれも11月22日の参院特別委での答弁)
怒りなしに聞けない発言だが、ここに教基法改悪の狙いがある。「不当な支配」の意味を180度逆転させ、教職員組合の存在と闘いを圧殺することが核心だ。
そもそも現行教基法第10条の「不当な支配に服することなく」という文言は、戦前に国家が教育現場を支配し、教育を戦争動員の道具としたことに対する否定から生まれたもので、教育行政の「不当な支配」を禁じ、教育の自主性をうたったものである。ところが改悪案は、「正当な支配」が国と法律によるもので、「不当な支配」が「特定のイズム」=教組の存在にしようとしている。安倍政権は、この第16条を通して「国家のための、国家権力による愛国心教育」に戻ることを狙っているのだ。
しかし重要なのは、教育労働者の側が全面的に勝利した9・21判決を再三問題にしていることである。この判決は、「日の丸・君が代」の強制が「教基法10条の不当な支配に該当する」から違法だと断定し、違法な通達や職務命令に従う義務はない、としたものだ。教育労働者が、処分を恐れず、3年にわたって不起立・不伴奏で闘い抜いたがゆえに勝ち得た判決である。
安倍政権と支配階級が恐れているのは、教育労働者の団結した闘いである。団結を強化して立ち向かおう。

■国会前の発言 11月28日
◎東京「日の丸・君が代」被処分者Fさん
 待ちに待ったハンスト、再開です。30日9時からここに集合して、リレーハンスト&座り込み行動をやります。先日の「朝まで生テレビ」では、八木秀次さんが日教組の座り込みを批判したそうですが、逆に言えば、それほど国会前での闘いは有効なんです。今の国会議員たちは国民の声を聞きたくない。だけどここを通ると、否が応でも声を聞かざるを得ない。これからも徹底的に国民の声を聞かせましょう。
私たち、教育基本法改悪反対派が多数派なんです。だから、教育基本法改悪案は絶対に廃案にできる。阻止できる。みんなでこの運動をどんどん広げましょう。またみんなでハンスト、座り込み、なんでもできることをやっていきましょう。そして仲間をどんどん増やしましょう。廃案まで頑張ります。
◎全国連絡会呼びかけ人・小森陽一さん 教基法改悪反対の声がしっかりと全国からあがっています。私は11月25日、北海道に行きました。組合や組織の壁を乗り越えて、お年寄りから若い人たちまで1万人を超える人が集まり、「教育基本法改悪を許してはならない」と熱い声をあげました。全国各地で、大きな集会がすべてかつてない規模で成功しています。
安倍政権の支持率が15%下落した。安倍政権が小泉政権と連携して汚い方法で世論を捏造し、子どもたちを死に追いやってきたことが明らかになったからです。教育基本法にもとづかない教育こそが子どもたちを苦しめ、先生がたを苦しめているという現実をもっと広めよう。そうすれば参議院で教基法改悪を廃案にできます。一日一日を全力で闘いぬこう。

■北海道で1万人集会 改悪阻止で大同団結
11月25日(土)、札幌市大通り公園で「教育基本法改悪案を廃案にしよう! 11・25全道1万人集会」が開催された。上部団体の違いを超えて教育労働者が総結集し、市民団体も含めた大統一集会としてかちとられた。集会中、司会者から「参加が一万人を超えました」と報告されると、会場から大きな歓声があがった。
小樽から駆けつけた保護者は「国に教育をのっとられてはいけない。可能性がゼロに成らない限り、たたかい続ける」と決意表明した。
集会後、13台の宣伝カーが動いて長蛇のデモ行進。参加者は、声の出せる限りの大声でアピールした。

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年11月28日 第28号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■職場で団結固め、国会闘争へ 12・1緊急行動(主催・反戦共同行動)に集まろう
政府・与党は「27日から1週間ごとに26時間審議すれば(教基法改悪案の)採決の要件を満たす」(参院自民党幹部)として、12月上旬の採決を狙っています。しかし、「闘えば勝てる」「絶対に負けない」という教育労働者の決意が強まっています。安倍首相や伊吹文科相の暴言に対する怒りが激しくなっています。各団体の行動方針もどんどん提起されています(裏面参照)。職場や地域で仲間を組織し、団結を固めて国会闘争に総決起しよう。
12月1日(金)、反戦共同行動委員会が呼びかける緊急行動に結集しよう。

■教基法改悪ストップ11・25集会 「委員長は国会前に来い!」 組合員から次々と本部弾劾のヤジ
「委員長は国会前に来い!」「国会前に座り込め!」
11月25日、日教組など9団体によって構成される「教育基本法改悪ストップ実行委員会」が主催した全国集会で、改悪阻止のために何ひとつ行動しない日教組本部・森越委員長に、組合員の怒りのヤジが飛んだ。
日比谷公会堂で開かれた集会に集まった3500人の大半が北海道から沖縄まで全国各地の日教組組合員である。集まった組合員のまなざしは真剣だ。単組ごとにそろいのゼッケンや鉢巻きをしめ、職場で改悪反対の思いをつづった寄せ書きの横断幕などを持ち、「なんとしても改悪を阻まなければ」という思いで集まってきた。
しかしその対極で、集会内容はひどかった。主催者あいさつに続いて発言したのはEI(教育インターナショナル=世界各国の教職員の国際組織)のフレッド・ヴァン・リューエン事務局長だった。誰もが「一体なぜ?」と思った。
しかし理由はすぐにわかった。10月26日の日教組集会で、8500人の組合員を動員しながら森越委員長が不在だったことに多くの組合員が抗議した。その言い訳をするためにEI事務局長を呼んだのだ。なんということか! 50分足らずの集会で、EI事務局長が15分も発言し、森越委員長が言い訳発言に終始した。
森越の発言でも集会全体をとおしても、何ひとつ今後の行動方針はなかった。衆院段階では一応は国会前座り込み方針を出したが、参院段階ではまったく何もしないということだ。「具体的方針がないじゃないか!」「行動提起はないのか!」。集会が終わりに近づくと、さらに大きな声でヤジが飛んだ。
集会後は銀座デモ。デモ行進中の組合員に集会の感想を聞くと、日教組本部への怒りの声が次々と返ってきた。
森越はこの間、全国を動員した座り込みに一度も参加したことがない。教育会館からたった2`ほどしかない国会前に、なぜ顔を見せもしないのか? なぜ行動方針を出さないのか? このまま改悪されても構わないということではないか!
「闘う日教組を再生しなければ、私たちは生きていけない」。集まった教育労働者は、怒りをあらわにしながら、新たな闘いへの決意を固めた。

■森越発言に怒りの声
◎大阪教組Mさん(男性)
 森越発言は10月の日教組集会を欠席した言い訳に終始した。「そのためだけにわざわざ組合費を使って人をベルギーから呼んだのか」と言いたい。ストライキで闘ってこそ展望が開けるはず。職場の仲間はみな、教基法改悪を何としても阻止したいと思っている。その感覚とかけ離れている本部の姿勢は、怒りに耐えません。
◎大阪教組Tさん(女性) 何回か国会前座り込みに行っています。16日の採決の時もすっごい腹が立ったから無理して行きました。でも委員長の発言には「衆院採決弾劾」の一言もない。現場組合員の気持ちが全然共有されてない。すごくイライラしました。委員長ならば、自分が先頭に立って座り込みをして、スト指令を出すべき。こんな重大事態なのに粛々と授業が行われている方がおかしい。
◎大阪教組Sさん(女性) 「日教組をつぶす」と言われているのに、委員長には怒りがまったくない。そこに一番危機感を覚えます。教基法が変わると、学校と教育に関わる法律は全部変えられ、学校現場は180度変えられる。このすさまじさを日教組本部はとらえていない。日教組は何万という数を動員して闘うべき。本部は組織の力を生かそうとしていない。怒りを感じます。
◎神奈川県教組Sさん(女性) 「なんだ、森越の言い訳集会じゃないか」と思った。北海道や沖縄、遠くから来ている組合員に申し訳ない。私は貧乏で育ったけれど、今の教基法があるからみんなと一緒に教育を受けられた。改悪されたら、お金のある人たちだけの教育になってしまう。
◎神奈川県教組Oさん(男性) 教基法が変えられたら、市教委が「愛国心教育をやっているかどうか」を見に来て、「こいつはやってない」となって、教員免許更新制で「更新しない」。「日の丸・君が代」をめぐってやっていることを見ると、それは十分あり得る。それこそ軍国主義教育。怖いです。
◎都高教Uさん(男性) 日教組本部は国会闘争をまったくやる気がない。許せない。教基法が改悪された後の教育が、東京では先取りされている。改悪されたら、それが全国に広がり、もっとひどくなる。これまでは行政の不当な介入を禁じていたものが、今度は僕らの活動が「不当な介入」とされる。絶対に反対して闘う。

■関西で教基法デモ 共闘の輪が広がる
あいにくの小雨のなか、さまざまな潮流の25団体が大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀から結集した。教基法改悪に反対する「一日共闘」の関西集会が11月26日、390名の参加で大成功した。
各団体のリレートークは、「日の丸・君が代」不起立闘争や評価システム攻撃との闘いを貫いて教基法改悪案の廃案へ闘いぬくとの決意にあふれた。京都大学名誉教授の林功三氏は、河合隼雄を徹底弾劾し、教基法改悪攻撃と徹底的に闘うと発言した。また、参院段階の国会闘争に立ち上がることを確認し、集まった14万円余のカンパも、全国連絡会の意見広告費と、国会闘争にかけつける教育労働者の交通費援助とすることが確認された。
集会後、青年たちの太鼓を先頭に梅田OSビルまでデモ行進した。全国連絡会事務局次長の井前氏の音頭でシュプレヒコールをあげ、明日からの闘いの決意を確認しあった。

■教基法改悪阻止などの行動予定
◎11月28日(火)
9〜13時、共謀罪阻止国会前行動(主催:破防法・組対法に反対する共同行動)
18〜19時、教基法改悪反対国会前集会(主催:全国連絡会)
◎11月29日から連日の16時〜18時、
東京教組の国会前座り込み
◎12月1日(金)
11時半〜、国会前リレー集会 18時〜、総決起集会デモ/ところ:在日本韓国YMCAアジア青少年センタースペースYホール(千代田区猿楽町2の5の5)/主催:反戦共同行動委員会
◎12月3日(日)12時50分〜
(若者による)PEACE&FAIRパレード/渋谷・宮下公園
◎12月5日(火)18〜19時、国会前集会(主催:全国連絡会)
◎12月6〜8日の9時〜17時、全国連絡会の国会前座り込み
◎12月6日(水)17〜18時半、「ヒューマン・チェーン 第3弾」

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年11月24日 第27号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■教基法と共謀罪でジョイント集会 「翌週から連日決戦だ」
11月23日、「やめろ!教育基本法改悪/つぶせ!共謀罪/11・23ジョイント行動」が、東京・京橋プラザ区民館で開かれた。都教委包囲首都圏ネットワークと破防法・組対法に反対する共同行動の2団体が共催したもので、10月22日に行われたジョイントデモの第2弾。250人余の労働者・市民・学生が参加した。
集会全体に、臨時国会闘争の前半戦を闘いぬいてきた両者の「教育基本法改悪も、共謀罪新設も、絶対につぶせる」という確信があふれていた。参議院で審議が始まった教基法改悪案を廃案にするため、翌週からの国会闘争に総決起していこうと誓い合った。
共同行動の石橋新一さんの開会あいさつに続き、関東学院大学教授の宮本弘典さんが講演した。「つぶせ!共謀罪トーク」では、山下幸夫弁護士、「表現者の会」の林克明さん、動労千葉の滝口誠さん、靖国・天皇制問題情報センターの星山京子さんが発言した。
山下弁護士は、「法務省が99年に『共謀罪は日本の法体系にあわない』と言っていたことが明らかになった。政府と法務省はウソばかり。それでも、審議を再開して強行採決することを狙っている」と述べ、油断せず闘おうと訴えた。動労千葉の滝口さんが「このかん全国オルグに行ってきたが、各地で教育労働者が『来春、東京に続いて闘おう』と言っている」と報告すると会場は大いにわいた。
集会後半は「やめろ!教基法改悪トーク」。「東京の教育現場からの反撃」と題して杉並区教組、新宿区教組、品川区教組の代表が発言した。「日の丸・君が代」強制反対・予防訴訟の原告が9・21勝利判決について報告。国会前ハンストを呼びかけた東京の「日の丸・君が代」被処分者は、今後もハンストと座り込みを続けると表明した。
まとめを行った都教委包囲ネットの見城赳樹さんは「会期末まで力を振り絞って闘おう」と提起。集会後は銀座の大通りから日比谷までのデモで、沿道の人が手を振ったり声援してくれたりと、すごい注目だった。?

■教員評価制阻止 全教組もストへ 民主労総ゼネスト決起
11月22日、韓国全土で労働基本権獲得と韓米FTA阻止をスローガンに掲げ、民主労総20万組合員がゼネストに立った。
午後1時、ソウル市庁前広場は7000人の全教組(全国教職員労働組合、組合員約9万人)で埋まった。大学改革に反対し3週目の同盟休校を闘っている教育大生たちも参加、「教員評価制阻止と成果給撤廃のための教師決意大会」が行われた。
民主労働党を支持したことを理由に教職を奪われたチャンヘオク全教組委員長は、「私たちは懲戒など恐れない。私たちの闘いで、お金ではなく、人間が中心となる教育をつくろう」とアピールした。?

■集会発言
◎東京・杉並区教組Hさん
 教育基本法が改悪されれば、行政が教科書を選び、それに反対する教組は弾圧してくる。杉並では今年4月から「つくる会」の歴史教科書が中学校に入った。現場では校長・教頭が歴史の授業を監視し、授業中に教科書を開かなければ「教科書を使っていない」と問題にしてくる。合わせて組合役員が次々と区外異動させられている。組合事務所からも出て行けという攻撃。私たちは絶対に居座り続けます。
◎「日の丸・君が代」強制反対・予防訴訟原告Nさん 9・21判決は、全国のさまざまな運動と結びついてかちとられたもの。そして何よりも、東京の教職員が処分を恐れず果敢に闘いぬいてきたから。数十年来、軍服を着た右翼が押しかけて日教組大会や教研を妨害して騒いできたが、今は軍服を着た右翼がネクタイを着けて首相の座に座っている。東京では「10・23通達」以降、身も心も都教委に合わせていく管理職が激増している。ナチスの歴史と同じことを繰り返そうとしている。
◎東京「日の丸・君が代」被処分者・リレーハンスト呼びかけ人Wさん 私たち現職教員は毎日8時・9時まで学校で仕事を続けている現実の中で、「日の丸・君が代」で解雇や嘱託不採用とされた先輩たちがハンストをつないでくださったことに感謝しています。リレーハンストを始めたことで、国会前に闘争の拠点をつくることができた。全国でいてもたってもいられない思いを持っていた人たちが駆けつけてきてくれた。こうした闘いが、衆院採決を遅らせる力になったと確信しています。参院段階でもリレーハンストを続け、最後の最後まで闘う決意です。
◎共同行動事務局Iさん 昨日の理事会で与党は「共謀罪の審議をしたい」と発言した。野党が追及すると沈黙したが与党は来週以降の審議日程を一切明らかにしない。審議入り即強行採決を目論んでいる。与党がどういう形ででてこようと共謀罪を廃案に追い込むために一ヶ月全力をあげたい。共謀罪と教基法は一体のもの。戦前の日本精神への国民動員と治安維持法がセットで登場してきた。私たちの合言葉は「悪法は本気で潰しにいく」だ。?

■参院特別委の安倍首相発言 教基法改悪の本音飛び出す
22日から参院特別委員会で教基法改悪案の実質審議が始まりました。ここで安倍首相は、「学校のセレモニーを通じて国旗・国歌に対する敬意尊重の気持ちを育てることは極めて重要だ」と強調し、教育労働者の闘いがそれを阻んでいることは大問題だと述べました。「日の丸・君が代」強制の狙いは国家への忠誠を誓わせ戦争に動員することだと認め、不起立闘争に大打撃を受けていることを告白したのです。
さらに政府と自民党は、都教委の通達とそれに基づく職務命令は教育への「不当な支配」に当たると認定した9・21判決への憎悪をむきだしにして、教基法を変えればこの判決を覆せるとしています。「教育は法律の定めるところにより行われる」との規定を盛り込むことで、国家の出す命令と統制に教育現場が従うことを義務づけ、逆に改悪教基法を使って教組の破壊・解体にのりだそうというのです。
攻撃の核心が「まず教基法、次に改憲」(そのためには)「日教組と自治労の壊滅を」(森発言)にあることは明らかです。これを真っ向から打ち破る道は、教基法改悪阻止と同時に、その中で日教組を真に闘う労働組合としてよみがえらせることです。それが不可欠です。ここで絶対に勝ちぬこう。?

■行動予定
◎11月28日(火)
9〜13時、共謀罪阻止国会前行動(主催:破防法・組対法に反対する共同行動)
18〜19時、教基法改悪反対国会前集会(主催:全国連絡会)
◎12月1日(金)
11時半〜、国会前リレー集会
18時〜、総決起集会・デモ
ところ:在日本韓国YMCAアジア青少年センタースペースYホール(千代田区猿楽町2の5の5)
主催:反戦共同行動委員会

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年11月22日 第26号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■11・21国会前 「勝負はこれからだ」 教育現場から続々と決意
衆院強行採決と沖縄県知事選を経て、いかに闘うか。11月21日、国会前で不安を吹っ飛ばす新たな闘いの火蓋がきられた。
早朝から「破防法・組対法に反対する共同行動」が共謀罪の新設に反対して一日行動。横断幕をいくつも並べ、座り込み、集会を行った。共謀罪とは、相談しさえすれば、犯罪行為が実行されなくても罰することができるというとんでもない治安立法だ。例えば、卒業式での「君が代」演奏を体を張って阻止すると相談すれば、実際には実行しなくても逮捕だ。教基法改悪とも一体の極悪法だ。
安倍は「死んだふり作戦」。沈黙しておいて、隙をみて強行採決するつもりだ。狙いを見抜いた共同行動の仲間は、「沈黙段階で集中攻撃だ」と、弾劾行動を終日続けた。
18時からは「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」の火曜日・国会前集会だ。日が暮れるとともに国会前の人垣は分厚くなり、300人までふくれあがった。とりわけ職場から大急ぎで駆けつけてきた教育労働者の参加が多い。
どの発言も激しい怒りとともに明るい展望に満ちている。「内容的な審議ゼロのまま強行採決。現場が認めるわけがない」「やらせ問題で急速に運動が広がった」「街頭では署名集めに列ができている」「沖縄は一番失業率が高い大変なところ。そこで露骨な利益誘導にも負けずに30万票もとった。安倍への怒りは広がっている」。
そうだ、勝負はこれからだ。特に教育現場からの決意表明が続き、一人一人が発信基地となってたたかいを拡大しようと全員が腹を固めた。首相官邸前でのシュプレヒコールもいつも以上に元気いっぱい。参院決戦は意気軒高と開始された。

■沖教組・高教組が教基法キャラバン 知事選の翌日から開始
県知事選直後の20日と21日、沖教組と高教組は、教育基本法改悪阻止の沖縄本島一周キャラバン行動に立ち上がった。
20日、那覇市の県民広場で行われた出発式では、知事選惜敗のくやしさを安倍政権への倍増する怒りに変えて、参院で絶対に成立阻止に追い込むという決意が語られた。「鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊の歴史をくりかえすことは絶対にできない」「沖縄から教基法改悪阻止の大きな波を起こそう」と訴え、3台の宣伝カーに分乗して出発。夕方には名護など3カ所で集会が開かれ、現場の組合員が次々とマイクをとってアピールした。

■参院特別委 22日から実質審議入り 職場で団結固め、国会前に再結集を
国会は、22日(水)から野党が審議に復帰することで、12月15日の会期末までいよいよあと3週間の決戦に突入しました。政府・与党は、参院特別委員会での審議を超スピードで強行し、民主党を抱き込むことでなんとか教基法改悪案を成立に持ち込もうと必死になっています。12月中旬には安倍首相のASEAN首脳会議出席も予定されており、来週後半からの約2週間が最大の山場になると思われます。
各職場と地域で団結を固め直し、闘いをさらに広げて、国会前に再結集しましょう。安倍政権にはもはや全く余裕がありません。教基法改悪に反対する声は各産別、各界に広がっています。本気で闘えば必ず阻止できます。
衆院法務委員会では、共謀罪の審議再開=即採決を狙う動きも激しくなっています。これも絶対に許さず、必ず廃案にたたきこみましょう。

■国会前の発言 11月21日
◎東京「日の丸・君が代」被処分者・都高教Fさん

沖縄県知事選は残念な結果に終わったが、全国一失業率が高い沖縄で、露骨な利益誘導にも負けずに30万票をとった。この運動はけっして間違っていないことを示しています。私も子どものいる親です。誰が自分の子どもを戦場に送りたいと思いますか。誰が「靖国の母」「靖国の父」になりたいと思いますか。教育基本法改悪や防衛「省」昇格問題などを見れば、安倍がこの国を戦争をできる国にしていこうとしていることは一目瞭然です。焦っているのはわれわれではなく、安倍です。闘いはまだこれから。教育基本法の改悪の内容をきちっと説明して、絶対に変えてはいけないと訴えましょう。われわれこそ多数派です。国会前でハンガーストライキや座り込みをやっていると、運動がどんどん盛り上がっていることがわかります。私たちは勝てます。廃案に向けて頑張りましょう。
◎都立高の音楽専科の教員Iさん
教育基本法が変えられたらどうなるのか、その見本が東京。小さなことから大きなことまで、行政が自分たちの支配のためには教育と教員をつぶしていく。9月21日の勝利判決の後も、まだ職務命令を出している。教育基本法を力でつぶそうとしている人たちは、あの判決にとても焦っています。退職まで2年ちょっとだが、教育基本法がつぶされた後の学校を残して教員をやめるわけにはいかない。
◎予防訴訟すすめる会・都高教Mさん
9月21日に予防訴訟で勝利判決をかちとった後、都側は9月29日に控訴しました。都は50日以内に控訴趣意書を裁判所に提出しなければならなかったが、11月17日でその50日が過ぎた。裁判所に頼み込んで、期限を延ばしてもらったらしい。ああいう判決が出た以上、都側も理屈をつけて控訴に持ち込まなければならないのに、なかなか理屈が思いつかない、そんな状況に追い込んでいる。
◎全国連絡会呼びかけ人・小森陽一さん
全国各地で高校生や若者が、教育基本法改悪の中身を知って「改悪させてはならない」と立ち上がり始めている。テレビ報道などを見て「どう変えられようとしているのか、知らなければ」と思い始めている人たちも多く生まれている。各地で、駅頭の署名集めに列ができている。これが衆議院で闘ってきた大きな成果だ。改悪の中身をきちっと知らせ、改悪を阻もう。

■行動予定
◎11月23日(木、休日)午後1時半〜
やめろ!教育基本法改悪 つぶせ!共謀罪 ジョイント行動(銀座デモ)
ところ:京橋プラザ区民館ホール
共催:都教委包囲ネットワーク、破防法・組対法に反対する共同行動
◎11月28日(火)
9時〜17時、共謀罪阻止国会前行動
主催:破防法・組対法に反対する共同行動
18〜19時、教基法改悪反対国会前集会
主催:全国連絡会(あんころ)
◎12月1日(金)
11時半〜、国会前リレー集会
18時〜、総決起集会・デモ
ところ:在日本韓国YMCAアジア青少年センタースペースYホール(千代田区猿楽町2の5の5)
主催:反戦共同行動委員会

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年11月20日 第25号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう! 

■これからが闘争本番 参議院初日も数百名が座り込む
 衆議院本会議強行採決の翌17日、安倍政権はまたもや与党単独で参議院本会議を開き、特別委員会の設置を決定した。
この日も4名のハンスト団を中心に座り込みは増え続けた。共謀罪の一日行動ともジョイントし、昼過ぎには100名に。北教組50名、大分県教組60名、さらに「あんころチーム」も元気に早朝から座り込み。抗議集会やシュプレがあちこちで行われた。15時すぎには全教・全労連がデモで登場し、500人が座り込んだ。
「決して我々は負けてない。むしろ押しまくっている」「職場に戻って国会での暴挙を見たまま伝えれば誰でも立ち上がる」「広がった怒りを一つにできれば阻止できる」。勝利の展望を持った発言が相次いだ。
各地からの日教組組合員の自主的決起が目立った。「参議院段階はさらに闘いを強めよう。日教組本部はなぜ強行採決に闘争を組まないのか」「一度も日教組の委員長が来ない。地方動員に激励の言葉どころか挨拶さえない。これでいいのか。こんなことで勝てるのか」。本部への怒りが噴き出している。まったく正当だ。
リレーハンスト第一ステージはこの日で締めくくりとなり、体制を立て直し強化して第二ステージに突入していく宣言がなされた。共謀罪は次の一週間が重大な山場を迎える。

■共謀罪も強行採決?
  油断せず、共同行動を 教基法改悪案は参院に移ったが、共謀罪はまだ衆院。しかも、お湯をかければすぐに生き返る「瞬間解凍」ができる状況のまま。与党は「死んだふり作戦」に出ているようにも思える。21日に審議再開・即採決も考えられる。会期延長もささやかれている臨時国会、安倍の暴走・ファシスト的手法をぶっ飛ばし、共謀罪を永遠に葬り去る闘いを、会期末まで共にやりぬこう。 ■「安倍に負けてはいられない」 沖縄知事選の惜敗に国会決戦で反撃を 沖縄知事選は、糸数けい子候補が与党候補と大接戦の末、あと一歩というところで惜敗しました。現地では「くやしい! あんな奴を選んで沖縄はいいのか」「ここで落ち込んでいたら敵の思うつぼだ。基地と戦争の重圧を子どもたちに背負わせ続けるわけにはいかない。明日からがんばろう」という声が一斉に上がっています。
仲井真の当選は、全国一の失業率にあえぐ沖縄経済の苦境を背景に、企業ぐるみで金をばらまいて事前投票を組織した結果です。「こんなのは公正な選挙ではない」という怒りが渦巻いています。この怒りを数倍にして安倍政権にたたきつけよう。

★行動予定★
●共謀罪一日行動 21日9〜17時
●国会前集会(主催・全国連絡会) 21(火)18〜19時 第2議員会館前
●やめろ!教育基本法改悪 つぶせ!共謀罪 11・23ジョイント行動
とき:11月23日(木、休日)午後1時半〜(銀座デモ)
ところ:京橋プラザ区民館ホール
共催:都教委包囲ネットワーク、破防法・組対法に反対する共同行動

■国会前の発言 11月17日
●ハンスト決起・被解雇者Iさん

教育勅語は首尾一貫して命を捨てて天皇のためにつくせという精神が貫かれている。改悪案は戦争のための法案。内容的にも憲法と真っ向対立している。強行採決ぐらいで負けるわけにはいかない。民主主義を実現するための長い闘いだ。力を合わせてここからまたがんばりましょう。
●娘とともにハンスト決起した三重の高校教員
やむにやまれぬ気持ちでハンストに来た。安倍内閣独裁か民主主義のどちらが勝つのかの勝負。人間として負けるわけにはいかない。三重県下でも21日一斉に集会デモを行う。
●東京教組・Iさん
国会前の闘いがハンストによって確実に広がっていることを実感する。東京教組も毎日夕方座り込みしているが人数は日々増えている。森元首相は「日教組と自治労をつぶす」と発言した。こんな発言が本来まかり通るわけがない。今、ストライキをしないでどこでするのか。参院での展望は絶対にある。
●包囲ネット・Wさん
最初私たちは10月にも教基法が改悪されるのではないかと考えていた。しかしされなかった。11月に入っても何度も引き延ばしてきた。明らかに我々の闘いが政府を追いつめてきた。千葉高教組の仲間が街頭でビラまきしても反応が非常にいいという。学校でも北教組グッズに生徒たちは大喜びだった。
このハンストの闘いの中で連帯が非常に広がったと思う。教職員、他の労働者、大学生、市民、知識人、弁護士。「障害者」の人たちとも合流した。退職者も座り込んだ。それは非常に大きな成果だった。しかもどこにどういう人がいるか、顔が見えるつながりで、血の通ったものになった。これがあったから、あと一歩で土俵から追い出すぐらいのところにきた。
この連帯と団結を残り一ヶ月、さらに強めていこう。最終的には力だと思う。戦術じゃない。我々の力が相手を追いつめて勝つ。決して我々は負けていない。むしろ押しまくっている。みんなの力で廃案を勝ち取りましょう。

■「修正協議」許されない
  闘い強化して民主党案も廃案に! 衆院採決強行のその裏で、民主党が自民党に法案の修正協議を打診していた事実が判明しています。民主党案作成者の西岡武夫参院議員が17日、「一番いいのは与野党の両方で作り直すこと」だと自民党に申し入れ、鳩山幹事長も、民主党案が政府案の中に取り入れられる道を探ると発言しました。
この動きは断じて認められません。そもそも民主党の出した「日本国教育基本法案」は、「日本を愛する心」や「宗教的感性の涵養」を明記し、教基法10条の「教育は、不当な支配に服することなく」の文言を削除するなど、政府案以上に悪質なものです。「つくる会」などの極右勢力は、民主党案の方が良いと言っているほどです。この民主党案を、日教組本部が容認・支持しているのも実におかしな話です。
政府案も民主党案も廃案に! これ以外に闘う道はありません。修正協議など絶対に許さず、参院で必ず廃案にしましょう。

■NEWS ニュース
●中学生が首相に意見書

北海道の中学3年生が、安倍首相に教基法改悪反対の意見書を送った。教育基本法の制定にかかわった河井道の母校である北星学園女子中学校の生徒たち。社会科で教育勅語を学んだのをきっかけに、クラスの27人が「戦前のように心が強制されるのは嫌」と相談し、連名で意見書を作成。「国を愛する心は人それぞれが自分から思うものであって、おしつけられるものではない」「先輩がつくった基本法の精神を曲げないで」と訴えた。(北海道新聞から)
●意見書の中学生に脅迫メール
「愛国心」とは、こんな卑劣な「心」なのか。「教育基本法」改正案について、札幌の中学生が安倍総理に「反対の声明文」を送ったところ、「匿名の大人」から「抗議文」が届いた。「脅迫」ともとれる内容だった。
生徒たちが自分で考えて「押し付けだ」と感じた教育基本法改正案。「愛国心の強制」どころか、「言論の自由」さえも封殺しようという大人の行為に、15歳の心は深く傷ついた。(11月17日の札幌テレビ「どさんこワイド180」から)

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■国会闘争速報 2006年11月17日 第24号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■安倍の暴挙と腐敗に弾劾の嵐!
  国会に5000人の怒り 16日は朝から怒りの全国結集状態だ。ハンストには7名以上が決起し、そのまわりを250名が座り込んでいる。北教組も増員で闘った。全国連絡会の座り込みもにぎわっている。日教組、全教も座り込んで集会。全体で500名近い。誰もが前日の強行採決に対して怒り、暴走に歯止めをかけようと声をからしてアピールした。
しかし安倍政権は13時から衆院本会議を開き、野党出席拒否の中、採決を強行した。その報を聞き、がく然とするもの、座りこんで頭を抱えるもの、号泣する人もいる。しかしそれはすぐに怒りに変わっていった。ハンスト者のSさんは「政治を誰のためにやっているのか。この恨みは必ず晴らす」と宣言。急きょ駆けつけた沖縄高教組は「強行突破は県民への侮辱だ。絶対に許せない」と発言。被処分者のNさんは「これが民主国家なのか。独裁者が勝手にやることはあたり前か」と弾劾した。
人波が途切れることなく国会前におしよせた。歩道はすし詰め状態で17時から「ヒューマン・チェーン」が始まった。その数5000人。議員、市民運動家、教育労働者などが次々マイクを握って弾劾した。みんな黙って聞いているわけではない。怒りのあまり、国会に向かって叫ぶ人があちこちにいる。
全国連絡会が引き続いて集会を開いた。集会後2000人で首相官邸前に移動しシュプレヒコールを叩きつけた。
安倍の暴挙が満天下に暴かれた。怒りは渦巻いている。闘いはこれからだ。職場や地域から闘いを組織し、教基法改悪案を安倍政権もろとも粉砕しよう。

★★★★行動予定★★★★
●国会前集会(主催・全国連絡会)21(火)18〜19時 衆院第2議員会館前
●やめろ!教育基本法改悪 つぶせ!共謀罪 11・23ジョイント行(銀座デモ)
とき:11月23日(木、休日)午後1時半 ところ:京橋プラザ区民館ホール
共催:都教委包囲首都圏ネットワーク(090-5415-9194)、破防法・組対法に反対する共同行動(03-3207-1273)
※その他の行動は決まり次第お伝えします。

■国会前の発言 11月16日
●北教組・Sさん
 われわれの悔しい思いを、今度は参議院の段階で、意思を結集して闘っていかなければいけない。本質をまったく議論をしない教育基本法の改正、これを私たちは許すことはできない。
北教組はただちに抗議の声明を、全道各地の組合員に発する準備をしています。11月25日には札幌で1万人集会を持ちます。参議院段階では絶対に通さないという意思統一を行うものです。また、日教組は、12月8日にも大集会を計画しているということです。皆さん、地域での取り組みももう一度強化していきましょう。
●神奈川県三浦半島教組・Yさん 彼らにとって、彼らがめざしている「戦争ができる国家」づくりにとって、まさに私たちが邪魔だから、私たち教職員組合を最後的に排除するためにやってきているんだ、教基法改悪はそういう攻撃の性格を持っているんだということを確認し、怒りをもってこれを粉砕していこう。
衆議院が通ったぐらいで、日和っていてはいけない。われわれの周りにもっともっと声をかけ、そして動こうとしない既成の組合指導部がいたらそれを突き上げ、圧倒的な力で登場していく必要がある。それができるのは、われわれ現場の労働組合員だけです。
●「日の丸・君が代」不当処分撤回・被処分者の会・Kさん 今の国会の状況、彼らのやり口こそ、「美しい国」どころか、本当に汚いじゃありませんか。いじめをなくすと言いながら、この東京においては、教職員を大量に処分している。彼らこそいじめている張本人じゃないですか。
19日には、沖縄で県知事選挙が行われます。教育基本法改悪反対を正面から掲げている糸数慶子さんを、なんとしても当選させましょう。知人がいる人はぜひ、電話をすぐにかけて、沖縄県知事選の勝利を出発点にして、教育基本法の改悪法案を廃案に追い込んでいきましょう。

■沖教組と沖高教組が声明
沖教組と沖縄高教組は15日、特別委での採決強行に先立ち、緊急声明を発表しました。
記者会見で沖教組の大浜敏夫委員長は、「改正案には『愛国心』や『公共の精神』が盛り込まれる。先の大戦で苦い経験をした沖縄が許してはならない」と強調。高教組の松田寛委員長も、沖縄戦での鉄血勤皇隊編成の際に生徒の名簿を行政が軍に渡した事例をあげ、「行政が教育に関与することの恐ろしさを沖縄は体験した」と提起。ともに「一から議論をやり直すべきだ」「参院段階での運動を強化しよう」と訴えました。(沖縄タイムス)
■安倍が強行採決を指示 「任期中に改憲をやりたい」と
政府・与党は、15日の特別委採決の直前まで、教基法改悪への高まる怒りの声に追いつめられてぐらぐらになっていました。それを衆院採決強行に突っ走らせたのは、安倍首相のじきじきの指示だったと報道されています。
安倍首相はなぜ、ここまで教基法改悪に執念を燃やすのか。一つは、憲法9条を変えて戦争に突き進もうとしているからです。
このかん安倍は海外のメディアに「自分の任期中に改憲を目指したい」と繰り返し発言しています。「自民党総裁の任期は1期3年、そして2期までしか務められない。この期間に(改憲を)政治スケジュールに載せたい」(14日、米紙ワシントン・ポストのインタビューに答えて)が本音です。その手始めが、現憲法とセットで制定された(準憲法と言われた)教育基本法の改悪なのです。
いま一つは、若者を戦場に駆り立てるためには日教組が邪魔だ、労働組合をつぶさなければ戦争の道に進めないと思っているからです。教基法改悪の直接の狙いは、この日教組つぶし(それに始まる労働組合つぶし)です。共謀罪導入の狙いも同じ。最後は戦争に公然と反対する者が誰もいなくなることが望みなのです。
だが、強行採決は、私たち労働者の怒りに火をつけた。「日教組壊滅」を叫ぶ森・中川や安倍に、闘う日教組の再生をたたきつけよう。参院で必ず廃案にし、安倍政権を倒すまで闘おう。

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年11月16日 第23号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■1千人で強行採決を弾劾 闘えば勝てる! 廃案まで徹底的にやり抜こう
「たった今、教基法特別委で与党が採決を強行した!」
「ウォー、ふざけるな!」。議員面会所から飛び出てきた千葉高教組のWさんが報告すると、詰めかけていた300人の身体に衝撃が走った。15日午後5時15分、うなり声がわきあがり、それが怒号に変わった。ハンスト者を先頭に衆院議員面会所に押し寄せ、抗議のシュプレヒコールを繰り返した。
ニュースを聞きつけた人々が続々と国会前に詰めかけてきた。6時からの全国連絡会の集会は、国会前としては最大結集で、最終的には千人を超えた。呼びかけ人の小森陽一さんは「やらせなどの不正腐敗が暴露されたから審議をうち切って強行採決した。追いつめられた故だ」と弾劾した。広島からは原爆ドーム前で緊急の座り込みに入ったと報告された。
「子どもや現場教職員の悩みを聞くことなく、採決強行した暴挙を断じて許せない」(北教組)「くじけてはならない。われわれにはまだまだ展望がある」(被処分者の会Kさん)。
集会終了間際にかけつけた被処分者の会のFさんは「こんなに腹が立ったのははじめてです」と、息を切らして文字どおり渾身のシュプレヒコール。千人の怒りの声が首相官邸前で響きわたった。
この日は正午過ぎにはすでに500人が国会前を埋める状態だった。北教組は50名が緊急上京した。ほかにも仙台や関西など各地から結集していた。
7名のハンスト団は全体を牽引して渾身のアピールを発し続けた。「今日で私はハンスト13日目。ここで死んでも構わない決意で闘う」(元教員Sさん)。傍聴中の被処分者Hさんが報告に抜け出してきた。「与党だけで審議している。やらせの解明もない。とんでもない状態」と怒った。各地で闘ってきた多くの人が「採決させてたまるか」と発言した。
採決が取り返しのつかない愚挙であったことを思い知らせてやらねばならない。教基法改悪阻止へ徹底的にやりぬこう。

国会前の行動予定
●リレーハンスト&国会前座り込み
16〜17日 9時〜18時
●全国連絡会の国会前座り込み
16日〜17日 9時〜17時
●ヒューマン・チェーン
16日 17時〜
●国会前集会(主催・全国連絡会)
16日 18時〜19時
21日(火)18時〜19時
※いずれも衆議院第2議員会館前付近

■国会前の発言 11月15日
●北教組
 特別委員会の自民筆頭理事、町村のいる北海道から来ました。町村は、委員会でずっと眠り続けていたのに、「100時間の審議をした」と言って強行採決を行った。子どもたちの悲痛な訴え、現場教職員の悩みを聞くことなく強行した暴挙を、断じて許せない。いじめの原因である差別・選別の教育を進めてきた政府・自民党が、教育基本法改悪を強行採決した。しかし私たちはあきらめてはいません。北教組も50人が来ています。明日から3日間、断固として闘いぬきます。
●千葉高教組Tさん 11・12集会には120人が参加しました。学校は差別を教えるところではなく、仲間とともに一緒に学び、育ち、仲間を信頼していく心を育てていくところのはずです。今この国は、差別と戦争と人を殺すことが平気な国になっている。末期症状です。子どもたちを自殺に追い込む国でいいのか。私たち教職員が教育基本法の改悪を絶対阻止しようと、職場で呼びかけています。絶対にとめることはできる。
●「日の丸・君が代」被処分者の会・Kさん 不当な強行採決に抗議して、今国会前にいることに誇りを持とう。私たちの闘いが、これまで何度にもわたって政府・与党の採決予定を打ち砕いてきた。強行採決は、彼らが追いつめられている証拠です。11月19日、沖縄県知事選で教基法改悪反対を掲げた候補者を当選させ、政府・与党に痛打をあびせよう。その勢いで改悪法案を廃案に追い込もう。職場では毎日、苦しい仕事が待っているが、教基法が改悪されれば、もっと苦しくなっていく。私たちがここでとめなくて、誰がとめるのか。粉砕するまで、ともに闘おう。
●全国連絡会呼びかけ人・三宅晶子さん 強行採決は、安倍内閣のファシズムへの第一歩です。ドイツの首相が昨年、アウシュビッツの生き残りの方々を前に行った演説を、きょうのゼミで読みました。「自由と人間の尊厳と正義が国家権力によって踏みにじられた時に何が起こったかを、われわれが忘れてしまうならば、自由と人間の尊厳と正義はもはや存在しないのだ」。安倍首相はこのことを忘れているわけではない。覚えているからこそ、今国会で権力を握って、自由、人間の尊厳、正義を踏みにじろうとしている。闘いは第2ステージに入った。もっともっと大きな力で改悪をとめよう。
●動労千葉・関執行委員 私たちは11月5日、「労働者の団結で安倍改憲政権を倒そう」と掲げた労働者集会を4900人の参加で成功させ、100名で訪韓しました。被処分者を先頭に教育労働者も多く参加してくれました。動労千葉は教育基本法改悪阻止、憲法改悪阻止へ断固闘いぬきます。

■広島で弾劾の座り込み
強行採決の報に広島県教組の有志20人が原爆ドーム前で緊急に座り込んだ

■教育再生会議が7項目の指針審議への影響恐れ、公表せず
官邸主導の「教育改革」のため安倍首相が設置した教育再生会議が、7項目の指針を決定しました。しかし、公表すれば教育労働者の怒りをかい、教基法改悪の国会審議に影響を与えるというので「非公表」としています。
7項目の筆頭は「教育ガバナンスの確立」です。これは「コーポレイト・ガバナンス(企業統治)」という企業経営の論理と手法を教育の場に全面導入するものです。公教育を解体して、むきだしの競争原理、差別・選別、二極化構造の中に学校をたたき込むものです。
また「指導力不足教員への厳格な対応」とともに「良い教師への激励」を掲げています。戦争教育推進の校長が出す職務命令に全教員が無条件で従う体制をつくるため、徹底したムチとアメで臨もうということです。
教基法改悪の次には、教員免許更新制導入で日教組を解体した上に、9条改憲へ進もうというのが安倍政権の描くプランです。これは、20年前に当時の中曽根首相が、国鉄分割・民営化で国労と総評を解体した上に「戦争のできる国」をつくると宣言したのと同じやり方です。
しかし、動労千葉はストライキで闘って組合の団結を守り、中曽根の改憲攻撃を粉砕しました。同様に今、闘わない日教組本部をのりこえて、現場組合員の手で日教組を下から再生して闘うならば、安倍の全攻撃を粉砕できます。今週衆院通過を絶対に阻もう!

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463


■国会闘争速報より緊急のお知らせ■( 1 1月15日)

国会闘争速報より緊急のお知らせです。

本日、15日午後5時15分ごろ、政府・与党はついに教育基本法改悪案を強行採決しました。午前中の中央公聴会に続いて午後に与党単独で委員会審議質疑を行い、そのまま与党単独で採決を強行したのです。
明日、16日には午後1時から衆院本会議を開いて採決を強行し、17日には参院に送り、参院本会議での趣旨説明まで強行しようとしています。こんな暴挙は絶対に許せません!
与党の焦りの裏には彼ら自身の危機があります。「やらせ」問題で政府は金による買収までやっていたことを認めました。自民党が国民新党の議員に対し、自民党への復党をエサに教基法改悪賛成に回るよう働きかけていた事実も、新たに暴露されています。
本日の強行採決に、直ちに、激しい怒りをたたきつけることが決定的です。この暴挙を安倍政権の墓穴に転化する闘いをやりぬきましょう!

明日は、リレーハンストを闘う教育労働者を先頭に、9時から国会前に座り込みます。終日の行動です。明後日も同じです。
戦争と改憲に反対して闘うあらゆる労働組合、市民団体、個人がともに、こぞって行動に立ち上がることを呼びかけます。

このメールを、さらに多くの仲間に転送して下さい。

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報 2006年11月15日 第22号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■教基法特別委 与党が本日午後の採決を通告
政府・与党はついに、教育基本法改悪案の採決強行に踏み切ることを決めました。本日(15日)の午前中、国会内で中央公聴会を開催した後、13時から開かれる衆院特別委員会で、安倍首相出席のもとに総括質疑を行い、その日のうちに与党単独で特別委での採決を強行しようというものです。
さらに、明日16日には衆院本会議での採決を強行し、17日には参議院に送ろうとしています。こんな暴挙を労働者人民が許すと思うのか! 本日の闘いで、私たちの怒りの大きさを徹底的にたたきつけましょう。

■緊急アピール 衆院通過させてたまるか 職場から全力で国会前へ
政府・与党が教基法改悪の強行突破に踏み切ったのは、衆院通過をこれ以上遅らせたら、今国会の会期中に成立させることはできなくなるとの判断からです。また、19日に迫った沖縄知事選で米軍再編と改憲に反対する糸数候補が勝利すれば、法案を通すのがますます困難になるとの恐れから、その前に衆院通過させておこうとの意図も見え見えです。
追いつめられているのは、安倍政権の側です。
アメリカでは、ブッシュ政権によるイラク侵略戦争と労働者の生活破壊の攻撃に対する怒りが爆発し、中間選挙でブッシュを大敗北に追い込みました。韓国では、民主労総がゼネストに立ち上がっています。日本でも、教育労働者の戦争協力拒否の闘いや、動労千葉などの闘う労働組合を先頭とした資本・権力に対する不屈の闘いが、「格差社会」のもとで積もりに積もった全労働者の怒りに火をつけることを、安倍政権は心底から恐れているのです。
安倍政権は今国会で、教育基本法改悪案だけでなく、共謀罪の導入や防衛「省」昇格法案、改憲投票法案など、9条改憲と戦争のための反動法案を次々と成立させることを課題としています。教基法の改悪を最優先としているのは、それによって他の全法案をも一挙に通す道を開こうとしているからです。
攻撃の最大の核心は、日教組を解体し、教育労働者の団結を破壊することです。それを突破口に、自治労など全労組の破壊にのりだすことです。それなしには労働者の戦争動員ができないばかりか、逆に政府・自民党への大反乱の引き金を引くことを安倍政権は知っています。
逆に闘う教育労働者が職場からの団結を固めて総決起し、日教組の下からの戦闘的再生を実現して闘うならば、教基法改悪を実力で阻止し、安倍政権を倒す道が開けます。
今日から明日が正念場です。衆院採決阻止へ、徹底抗戦をやりぬこう。

■本日から3日間、国会前での緊急行動
◎教育労働者のリレーハンスト
15〜17日 9時〜18時 衆院第2議員会館前
◎全国連絡会の座り込み
15日〜17日 9時〜17時 衆議院第2議員会館前
◎国会前集会 15日 18時〜19時 主催・全国連絡会

■なんと!! 「やらせ質問」に5000円の謝礼
14日夜、日弁連が開いた「教育基本法『改正』をとめよう! 緊急市民集会」の中で、社民党議員から驚きの報告がなされた。なんとタウンミーティングでは「やらせ発言」のために一人5000円の謝礼を払っていたのだ。
内閣府が運営を委託した広告代理店と結んだ契約に「協力者謝礼金5000円」が予算化されていたことが、14日の衆院教育基本法特別委員会の審議の中で、保坂展人議員の追及により明らかになった。これでは「やらせ」どころか買収だ。カネで「世論」をつくろうとしていたのだ。官房長官だった安倍の責任は重大だ。採決など論外だ。

■20日目のリレーハンスト 「採決阻止へ正念場だ」 全国連絡会の国会前集会に400人
真の山場を迎えた国会前において20日目のハンスト座り込みがうちぬかれた。この日のハンスト者は被処分者を先頭に7人。同時採決の可能性が高まっている共謀罪も、共同行動が終日闘いぬいた。部落解放同盟全国連もハンストに合流。これらの80人ほどの隊列が12時、15時半と断続的にジョイント集会。さまざまな闘う運動団体の怒りの発言が続く。
日教組・平和フォーラムも200人弱で12時から並行して集会。日教組はブロック動員に関わりなく、自主的にさまざまな県から座り込みに参加している。全教も朝から座り込み。正午には300人以上で国会前を制圧。国会内では与党が多数だが、一歩外に出れば抗議のアピールや演奏、シュプレが鳴り響いている。さらに議員会館でも鎌田慧さんなどが呼びかけた院内集会も行われた。採決の条件はまるで崩壊している!
この日のメインは18時からの全国連絡会の集会だ。続々と国会前に結集し、参加者は400人を超えた。今回はあんころ事務局の若手が発言をリード。教育労働者をはじめ多くの方が採決阻止の決意を語った。大人数で首相官邸前のシュプレヒコールを行い、「明日も国会前に来よう」と誓った。

■国会前の発言より
◎全国連絡会呼びかけ人・小森陽一さん
 明日の委員会採決を絶対にさせてはならない。タウンミーティングの「やらせ」質問で国民をだましてきた文部科学省に、教育を語る資格はない。国会行動で、誰が教育を真剣に考えているのか示そう。
◎都立養護学校教員・「日の丸・君が代」被処分者Wさん 今日は7人がハンストに参加しました。明日が最大の山場です。廃案まで頑張りましょう。
◎東京大学学生Iさん 明日、中央公聴会後に採決すると聞いて、すごい腹が立っている。みんなで11・12集会をつくってきて、今度は勝つと思った。全身全霊込めて闘いぬく決意です。
◎北海道大学の学生Yさん いてもたってもいられない思いで東京に来た。教育の現場に差別と排外主義を持ち込み、子どもを戦争に持っていくための法律であることが見え見え。もう学校とか行っている場合じゃない。これから数日が決戦です。なんとか時間をつくって国会前に駆けつけよう。
◎青年教育労働者Hさん 11・12集会の後、憲法を全文読み直した。12条には「憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」とある。不断の努力を続けていかなければいけないと強く思いました。絶対に負けません。頑張りましょう。
◎足立昌勝さん(関東学院大学教授) 共謀罪に断固反対する。現行法体系のもとでは、内心は何を考え相談しようが実行しないかぎり自由だ。しかし共謀罪は話し合っただけで罪。政府が9条改憲に踏み込んだ時に「嫌だ」という声を押さえるために共謀罪が必要になる。そんな国家はいりません。
◎動労千葉・後藤特別執行委員 中曽根が「国労をつぶし、総評をつぶし、お座敷をきれいにして新憲法を安置する」と語ったとおりに進んでいる。国鉄分割・民営化に反対してストライキで闘ったわれわれこそ闘おうと、国会前に来た。共謀罪、教基法改悪自体がみんなを戦争に連れていこうという法案。労働組合が立ち上がる時だ。

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■国会闘争速報より緊急のお知らせ■( 1 1月14日)

教育基本法の改悪に反対して奮闘する全国のみなさん! 国会闘争速報より緊急事態のお知らせです。

本日、政府・与党は、明日15日の衆院特別委員会でついに教基法改悪案の強行採決に踏み切ることを決定し、野党側に文書でその通告をしてきました。
明日の午前中、9時から12時15分まで、中央公聴会を国会内で開き、その後13時からの特別委員会で、安倍首相出席のもとに総括討議を行い、その日のうちに採決するという方針です。翌16日には本会議で採決し、衆院を通過させるということです。野党は徹底抗戦の構えです。

明日の午後が勝負です!
明日、12時に、国会前への総力結集を呼びかけます。

このメールを、さらに多くの仲間に転送して下さい。

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■国会闘争速報 2006年11月14日 第21号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■与党は強行辞さぬ構え 15、16、17日の臨戦態勢を!
13日の政府与党連絡会議で、自民党の青木参院議員会長は、「(教基法改悪案を)一日も早く参院に送ってほしい。時間的にも(会期内成立の)限界に来ている」と、早期の衆院採決を求めました。二階国対委員長も「いつまでも慎重といっていては政治の生産性は上がらない」と言い、安倍首相がAPEC首脳会議参加に出発する17日までに衆院通過させようと必死になっています。与党は強行採決も辞さない構えです。
15日の中央公聴会後の日程はまだ何も決まっていません(本日14日の集中審議後の理事懇談会で決まる可能性があります)。政府・与党の中からは、「参院審議入りがずれ込むと、防衛庁『省』昇格法案も国民投票法案も、今国会はペケ」という悲鳴が上がっています(西日本新聞)。ここ数日の国会包囲の力にすべてがかかっています。なんとしても採決を阻止しよう!

■前日の熱気、国会前に 13日(月)
前日の8000人集会の熱気のまま、19日目のハンストは全国から教育労働者の座り込み参加者が相次いだ。ハンスト者もこれまで最大8名、確実に広がっている。10時になると北海道教組50名と全国連絡会が登場。手分けして各議員室を訪れての要請行動。
12時前に議員要請から帰った人たちとハンスト団で国会前合同集会がはじまった。勢揃いしてみると200名近い。次々と衆参両院各党の反応が報告された。
驚いたのは小泉前首相を担当した北教組の報告である。秘書が話を聞かないだけではなく、資料さえ突き返した。反対意見は門前払い! この連中にとって「民の声」は本当にやらせだけなのだ! 要請行動に参加していた大内裕和さんが「様々な運動の成果で与党はぐらついている。今日からの一日一日が重要。絶対に改悪を阻止しよう」と提起した。 13時からはハンスト座り込み団が集会。全国からのアピールが続いた。宮城、広島、香川、奈良、大阪、三重、富山、京都、高知や青森からも。締めは東京・被解雇者のMさんだ。この時間帯、ハンストの周りに人が集まって100名近い。全員で安倍首相のやらせ責任徹底追及のシュプレヒコールだ。「安倍は責任を取れ!」。
16時から18時までは東京教組がこの日も座り込み。集会では石原と都教委がもたらしている職場の現実がものすごい怒りをこめて語られた。

◆国会前の行動予定
◎13日(月)〜17日(金) 9時〜18時 衆議院第2議員会館前
リレーハンスト&国会前での座り込み闘争
◎14日(火)18時〜19時 国会前(議員会館前)集会 主催:全国連絡会
◎16日(木)17時〜 「ヒューマン・チェーン」 (人間の鎖で国会包囲)

■国会前の発言 13日(月)
◎ハンスト参加・宮城小学教員
 やらせが問題になっているが、公聴会も傍聴したが同じだ。こんな状態で採決されたらたまらない。両親が朝からパート労働しないとやっていけない家庭が多くて学校もすさんでいる。この社会背景を問わないで改悪して解決するわけない。
◎ハンスト参加・広教組 膨大な報告書作成のあいまに授業をしているというのが今の教員の実情。知り合いは抗議自殺した。若年退職、病気になる人も本当に多い。「現場教員や日教組が悪い」、ふざけるなと思う。この現実の責任は文科省であり、官房長官だった安倍にある。ラムズフェルドを解任に追いこんだアメリカの労働者に学んで、本当の敵を倒そう。
◎ハンスト参加・葛飾教組 学校現場では様々な数値目標が立てられている。正確に悪い部分を報告したら不適格とされる。いじめが隠蔽される構造。子どもに向き合う時間などない。去年の問題そのままで学力テストして点数評価を上げようとする中学まででてきた。教育委員会はそれも肯定する。むちゃくちゃだ。教基法が改悪されたらもっと拍車がかかる。廃案あるのみ。連日国会前に来ます。
◎被解雇者・Mさん 今日は最多のハンスト者。日本中で教育基本法改悪反対が盛り上がっている。私は卒業式で不起立をして37年間働いてきた教員を嘱託取消処分された。改悪教基法では、時の権力に教員が従わないことは違法だとされる。都教委に抗した不起立裁判の拠り所がなくなる。時間の許す限り国会前でたたかう。もはや最後の山場に入った。最後の最後までがんばりたい。

■各地で公聴会めぐる闘い
◇益永さんビラ配り 大分
「赤とんぼの会」などの地元市民グループと「とめよう戦争への道!百万人署名運動福岡県連絡会」は、国会前座り込みから急きょ大分に戻った83歳の益永スミコさんを先頭に、抗議のビラまきと傍聴を行った。
会場では、3人の公述人のうち2人が賛成派で教基法の改正が必要だと主張。社民党の保坂議員が2人に突っ込んで質問すると自分の考えを述べることができず、「不勉強です」「自民党案、民主党案も熟知していません」と破産。今日もやらせだったのか!と怒りは充満。傍聴者は会場を出るや「やらせ公聴会反対」のボードをかかげた。
公聴会後、別の会場で大分県教組、高教組主催による保坂衆議院議員の報告集会が行われた。大分県教組は16日、17日の採決情勢に対して50名の国会座り込み方針を出し、何としても廃案を!という気迫にあふれていた。
◇妨害はねのけて 札幌
札幌では百万人署名運動北海道連絡会や地元の労働組合などが公聴会会場前で「戦争のための改悪をやめよ」「いますぐ廃案に」と訴え、ビラを配った。車椅子でかけつけた「障害者」も行動に参加した。
会場の周辺には15人もの私服警官が配置され、申し入れ行動への妨害に出てきたが、それをはねのけ、代表が申し入れ書を読み上げて衆院事務局の責任者に手渡した。

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■国会闘争速報 2006年11月13日 第20号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■教基法の改悪をとめよう11・12全国集会 日比谷に8000人の熱気
11月12日、教育基本法の改悪をとめよう!全国集会には8000人が集まった(最終発表)。風が強く冷え込んだ一日だったが、日比谷野音の中はぎっしりと詰まった人の発散する熱気に満たされた。
「あんころチーム」の司会のもと、呼びかけ人の4氏と9・21判決を闘いとった予防訴訟原告団・弁護団の発言を中心に、青年労働者や労組、市民団体、学生、高校生、国会議員などの発言が続いた。その一つひとつが、この間の闘いが安倍政権を確実に追いつめていることへの確信に満ちていた。会場は終始、歓声と高揚感に包まれた。
大内裕和さんが「教育の格差は労働現場での格差と一体だ」と、今や若い世代を覆うワーキング・プアの現実を告発し、「若者に必要なのは愛国心ではなく労働組合だ」と提起した。これを受けて首都圏と京都の青年労働者が「非正規職労働者の多くは保険証さえない暮らしを強いられている。国のために使えない者は死んでもいいということだ」と怒りをたたきつけた。
高橋哲哉さんは安倍政権の極右体質に警鐘を乱打し、「教育も子どもたちも国家の道具にされてはならない」と訴えた。三宅晶子さんは「森の日教組つぶし発言は教基法改悪の狙いを暴露するもの」、労働者の団結権を奪い返すことが大事だと発言した。
都教委による「日の丸・君が代」強制と処分を許さずに闘いぬいてきた教育労働者が大挙して登壇。予防訴訟弁護団の川口彩子さんと原告団の近藤徹さんが、「9・21判決は私たちに勇気と確信を与えた。闘えば勝てる。この判決を全国に広めよう」と声高らかに宣言した。
北海道教組から、200名の大隊列で参加していることが報告された。大分からは、国会前での座り込みを連日やりぬいてきた84歳の益永スミコさんが、大分の公聴会会場前でも座り込みに入ることが伝えられた。共産党の石井郁子衆院議員と社民党の福島瑞穂党首が国会報告を行い、「やらせ」の実態にあらためて怒りが渦巻いた。
最後に小森陽一さんが「国会内では少数派でも大衆の力で包囲すれば法案を阻止できる。今週が勝負だ」と檄をとばし、都心を揺るがすデモに出発した。

■行動予定■
●13日(月)〜17日(金)9時〜18時 衆議院第2議員会館前 リレーハンスト&国会前座り込み
●14日(火)18時〜19時 国会前(議員会館前)集会 主催:全国連絡会
●16日(木)17時〜 「ヒューマン・チェーン」(人間の鎖で国会包囲)

■11.12集会発言SELECT
●大内裕和さん

教育の格差は労働現場における格差と密接にかかわっています。働いても働いても生活できない、若い労働者が多数生み出されている。その背後で企業は巨額の利益を得ている。この構造を許してはなりません。子どもは、教育は売り物ではない。ニート、フリーターに必要なのは愛国心や奉仕活動ではなく、労働組合です。労働組合の再生が今や不可欠です。彼らが恐れているのは教職員組合が立ち上がることだ。そこを軸に、自信をもって運動をつくっていきましょう。
●被処分者の会・近藤徹さん
政府・与党は「規範意識を育てる」を教基法改悪の理由の一つにあげている。しかし憲法と教基法を踏みにじってきた彼らに「規範意識」を語る資格はありません。都教委と文科省にもありません。9・21判決を全国に広め、教基法改悪を断固として廃案に追い込んでいきましょう。
●三宅晶子さん
いま学校は人の命を奪いはじめています。死をもって発せられた叫びは、学校が人間を追いつめる場になっている姿を告発しています。国家がその政策として、生きる価値がある者とない者とを選別しはじめている。その行きつく先は、ナチスのガス室や日本軍のやった生体解剖です。いま、社会権、労働者の団結権を奪い返すことがとても大事です。9・21判決は不服従の権利を認め、逆に不当な命令には抗命義務があることを教えました。職をかけた拒否の闘いに続きましょう。

■「やらせ」の主犯は安倍だ!官房長官時代に世論ねつ造を工作 実行者を今、山谷補佐官の右腕に?
  政府主催の教育改革タウンミーティング(TM)での「やらせ」問題で、最大の責任者は現在の安倍首相自身であることが判明しました。03年から8回開かれたTMのうち、5回が「やらせ」であったことを政府が認めました。しかも「やらせ」質問はすべて、文科省から内閣府に出向していた役人が当時の安倍官房長官のもとで作成し、各県教委に指示を出していたのです。
中教審が「教育基本法の改正」を求める答申を出したのは03年の3月。「やらせ」TMはその年12月から翌年11月の間に最も集中しています。世論を「教基法改正」に誘導するために、ねつ造工作を行ったことは明白です。
安倍首相は「知らなかった」とうそぶいていますが、こんな言い訳は通用しません。このねつ造工作の中心にいた文科省の広報室長は、安倍内閣の発足と同時に首相直属の「特命チーム」の一員に取り立てられました。現在は、「教育改革」を担当する山谷えり子首相補佐官をサポートする内閣参事官として、教育再生会議を切り盛りする役割を受けもっているのです。
こんな不正とウソ・だましの政治を平然とやる連中に、絶対に教育を支配させてはなりません。

■10日(金)の国会前 ?
  10日は5名がハンストに入った。全国連絡会が初の座り込みに。
正午から教基法改悪反対と共謀罪反対のジョイント集会。小森陽一さんと大内裕和さんが発言。「タウンミーティングは文科省主導のやらせだった。こんな省庁がだした法案に根拠がないことは明白。歴代の文科大臣全員が責任をとるべき。そんな連中が採決に持ち込もうとしている」(小森さん)。
「圧倒多数の与党がまだ採決をできないでいる。最も力になっているのは国会前でのリレーハンストや座り込みだ。みなさんが職場から決起して国会に直接行動している力だ」(大内さん)。
朝鮮総連傘下の青年団体の国会前行動も3日目。「在日青年への差別、いじめを許さない!」と、再び国会前でキャンドルをもってシュプレヒコールで訴えた。300人の大行動だった。
●杉並教組
「杉並の教育行政は本当にひどい。行政が教育内容に介入してすべて決めてしまう。校長も含めて行政の決定を後で聞いて右往左往する。こういう構造が定着している。教基法10条が破壊されている。現場は強い怒りをもっている。年休なくなるがここでこそ闘う」

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■国会闘争速報より緊急のお知らせ■(11月11日)

教育基本法の改悪に反対して奮闘する全国のみなさん!

■来週の国会、16〜17日が焦点
10日の与野党協議で、15日に中央公聴会を行うことが決まりました。13日に札幌と大分での地方公聴会、14日は特別委で「いじめ」「履修もれ」問題の集中審議が行われます。政府・与党は15日の中央公聴会の後、直ちに特別委での採決に入り、16日中にも衆院通過させるよう提案し、来週中の強行突破に必死になっています。このかんの国会前での闘いが大きな力を発揮し、ついに安倍政権をぎりぎりの土俵際まで追いつめました。さらに決定的な一押しを加えるならば、廃案への展望が完全に開けます。
日教組も14日から17日にかけて第3次座り込み方針を出しました。しかしその動員規模は、1日にたった15人です。最大の決戦局面に、逆に動員の規模を減らしてどうするのか! この消極姿勢は、民主党が「これ以上の引き延ばしは困難」と言い出していることと関係しています。しかし、日教組30万組合員が今のいま、総力をあげて闘うならば、教基法改悪を完全に阻止し、安倍政権打倒への道を開く決定的なチャンスが訪れているのです。いま闘わずしていつ立つのか! 全国の単組・支部・分会から独自の闘いをどしどし組織し、一人でも多く国会前にかけつけよう! 教育労働者を先頭に、全労働者の怒りで国会を包囲し、日教組本部の屈服と民主党の裏切りを許さず、衆院採決を絶対阻止しよう!◎13日の地方公聴会の時間と会場
札幌 札幌全日空ホテル 13:30〜14:35
大分 大分東洋ホテル 13:30〜15:20■全国連絡会が呼びかけている11・12集会が、重大な位置をもっています。再度、東京・日比谷野外音楽堂に大結集しましょう。■10日の国会前
被処分者をはじめ5名がハンストに決起。座り込みがはじまる9時には、共謀罪反対の共同行動がすでにビラまきを開始。11時からは全国連絡会(あんころ)が初の座り込み。全教も座り込んだ。
12時から教基法改悪反対と共謀罪反対のジョイント集会。冒頭に小森陽一さんと大内裕和さんが発言にたった。小森さんは、教基法改悪のためのタウンミーティングが文科省主導のやらせであったことを弾劾。「歴代の文科大臣全員が責任をとるべき。そんな連中が特別委員会に顔をだして採決に持ち込もうとしている。許すわけにはいかない」。大内さんは、「数において圧倒的な与党がまだ採決をできないでいる。最も力になっているのは国会前でのリレーハンストや座り込みだ。みなさんが職場から決起して国会に直接行動している力だ。この行動を最後まで貫徹してなんとしても教基法改悪を阻止しましょう。私も今日一日座り込みをします」と訴えた。
集会中に東部全労協が大型バス2台、70名で抗議行動にやってきて大声でシュプレヒコール。しばらくすると日教組の座り込みもはじまった。14時半からはフリートークが行われ、教基法改悪反対・共謀罪反対の声が国会に響き渡った。朝鮮総連傘下の青年団体の国会前行動も3日目。日本政府による制裁によって在日朝鮮人民の生活と権利がいかに破壊されているかを告発する、300人の大行動だ。16時からの東京教組座り込みは結集は100名近くなりこれまでで最大。多種多彩な闘いが渾然一体となって繰り広げられた一日だった。(※発言など、詳しい報告は次の速報で出します。次号は13日朝の発行です)

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■国会闘争速報 2006年11月10日 第19号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■12日、日比谷へ
大集会の力と連日の国会闘争で来週の衆院採決を阻止しよう!
9日夕方の東京教組の座り込み集会では、「粘り強い連日の座り込みと12日の大集会の力で、今国会での教基法改悪を何としても阻もう」と確認された。12日の日曜日、日比谷野音に全国から集まり、来週の衆院採決強行を阻止しよう!
16日目のハンストには、宮城の小学校教員など4人が決起。午前中参考人質疑が行われるなか、ハンスト団を中心に日教組や全教などの勢力がずらりと居並んだ。
また、朝鮮総連傘下の青年団体100人が前日に続き座り込み、在日朝鮮人に対する迫害に怒りの声をあげた。7月5日の制裁発動以来、母国への渡航に関する被害は1025人にものぼるという。彼らの闘いは、防衛庁の「省」昇格法案の審議を強行して戦争への道を突き進もうとする安倍政権を身をもって糾弾している。断固連帯しよう。安倍政権に立ち向かおう。

■教育基本法の改悪をとめよう11・12全国集会
11月12日(日)13時開場、13時30分開演
東京・日比谷野外音楽堂
発言:〈呼びかけ人〉大内裕和、小森陽一、高橋哲哉、三宅晶子〈日の丸・君が代の運動から〉近藤徹さん(被処分者の会)、川口彩子さん(予防訴訟弁護団)〈市民から〉佐々木瑛さん(札幌・北海道大学)、橋本祐輔さん(大分・大野市民)、高校生、あんころチーム〈労働組合から〉〈専門家から〉伊藤誠一さん(日本弁護士連合会 副会長)
主催:教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会?

■三浦半島教組、10割動員でデモ
11月9日夜、三浦半島地区教組は、10割動員で教基法改悪阻止の集会デモを横須賀で行った。高教組・自治労・全駐労・全造船・国労を含めて、怒りと危機感にあふれる2000名が結集した。
「国のために命を投げ出すことを、美しい国だということはとんでもない」「国が愛国心を強制することは、東京地裁判決でも違法で違憲だとはっきりした」「原子力空母の母港化と米軍再編の戦争とひとつの、教基法改悪は絶対阻止しよう」などとアピールされた。来週の採決強行を阻むために、11・12全国集会(日比谷)に総結集し、職場と国会と地域を結んで連日たたかおうと意志を固めあった。

■国会前の発言
●宮城の小学教員
  公聴会では、「家庭教育」が強調され、「母親が朝ご飯を作るのが大事」という発言もあったが、夜中まで仕事をさせられて朝食も作れない社会にしたのは誰だ。家庭にまで国が手をつっこみ、私の愛する子どもを操作することは許さない。
●ハンスト者・福島さん  教基法改悪を許したら、「日の丸・君が代」を強制される東京の状況が全国で起こってしまう。これが知られていない。「いじめの報告書を書け」と言うが、書いても書いても状況は改善されず、忙しくなって生徒に向き合う時間がなくなるだけ。だからまじめな教員ほどつらくなる。これで教基法を変えられたら、教員はつぶされ、教育はだめにされてしまう。
●多摩教組  職員会議で校長が「いじめに適切に対処しろ」と言うから「教員へのいじめはどうなっているのか」と言い返したら黙ってしまった。4月26日に全国一斉学力テストが実施された。足立区でABCDランクで予算配分変えるというのは、教基法の先取り。優秀な部分には金を投入するが、そうでない者は切り捨てる教育にされてしまう。

■履修漏れで教員を処分、本末転倒だ!
高校の履修もれ問題で、現場の教育労働者をも処分の対象にしようとする動きが出ています。富山県教委は8日、県立高校48校のすべてに立ち入り調査を行い、「調査の過程で必要と認めれば(校長だけでなく)現場の教員の処分も検討する」方針を固めました。しかも「過去にさかのぼって責任を問い」「再発防止のため来年度以降も継続して行う」としています(9日付富山新聞)。
滋賀県でも、県議会で教育次長が「学習指導要領には法的拘束力がある」と公言。「法律が守られないのはゆゆしき事態」などと言って、履修もれが発覚した高校の「学校長ら教職員の処分を検討する」としています(中日新聞)。
また都教委は10月、都教委が「いじめに加担した」とみなした教員は免職にできることを打ち出しました。「児童・生徒同士のいじめを助長させるような言動も処分対象」としています。
「未履修」「いじめ」問題をここまで深刻化させた張本人は政府・文科省です。とりわけ小泉政権下での教基法改悪を先取りした「教育改革」こそが元凶です。その手先となったのが都教委や各地の教育委員会です。
その連中が逆に現場の教育労働者に一切の責任をなすりつけ、この問題をも組合つぶしに利用しようとしている。ふざけるな! すでに、校長を含めた自殺者が続出しています。教基法が改悪されれば子どもも教員も、もっと自殺に追い込まれるのは明白です。
日教組本部がこの攻撃と正面から闘わないのも許せません。現場組合員の団結の徹底した強化と、職場からの総力をあげた闘いで打ち破ろう。

■空母キティホークが出港 「臨検」へ、日本海で共同訓練
11月6日、米空母キティホークが佐世保に入港し、9日に出港しました。弾道ミサイルの迎撃能力を持つイージス巡洋艦とミサイル駆逐艦も一緒です。9日から15日まで、日本と朝鮮の近海で、北朝鮮船舶への「臨検」実施へ向けた日米共同訓練を行うためです。海上自衛隊もこれに合わせて、全国で艦艇90隻を総動員した大規模な演習に入りました。沖縄では米海兵隊の事前集積艦が沖合に待機し、朝鮮半島への上陸作戦を想定した演習が続けられています。
安倍政権は今や、本気で北朝鮮への侵略戦争発動と憲法9条改悪へ動き出しています。止めるのは今! 佐世保では、キティホークの入港と出港に、「佐世保の出撃基地化を許さないぞ!」という労働者の怒りの声がたたきつけられました。国会闘争を、全国の反戦反基地闘争と結びつけて闘おう。

■NEWSクリップ
◆「やらせ」は8回中5回 教育改革タウンミーティング

9月に青森県八戸市で開かれた政府主催の教育改革タウンミーティング(TM)で、教育基本法改正に賛成の立場からの「やらせ発言」があった問題で、内閣府は9日、青森も含め8回の教育改革TM中、5回のTMで同様のやらせがあったとの調査結果をまとめた。(朝日新聞)
◆衆院安保委 「防衛省」法案が審議入り 民主、社民は欠席
衆院安全保障委員会は9日午前、防衛庁の省昇格関連法案の質疑を始めた。ただ、民主、社民両党はこれまでの防衛施設庁談合事件の集中審議で要求した資料などに関し「納得できない」などとして欠席。与党と共産党のみでの実質審議入りとなった。(毎日新聞)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年11月9日 第18号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■国会前に2300人 ヒューマンチェーン  11・12日比谷に大結集しよう!
国会前はいよいよ安倍政権との全面激突情勢になってきた。ハンスト団を中心に全労連、全教、日教組など様々な勢力が座り込み闘争だ。昼過ぎにはついに第一衆院会館から参議院会館まで座り込みがつながった。
午後4時からは国会を取りまく「ヒューマン・チェーン」。衆院議面集会を終えて続々と人が結集し2300人が国会前を埋め尽くした(写真)。手を取り合い、「教育基本法改悪反対」のシュプレヒコールだ。
リレートークでは教基法改悪反対運動の先頭にたつあらゆる人々がマイクをとった。国会議員、全国連絡会、元教育委員、東京教組、弁護士、被処分者の会な どなど。公聴会出席者からその中身のデタラメさが暴露された。教基法を変えた方がいい、という与党参考人に「どこをどう変えるべきか」と質問したところ 「私は不勉強でわかりません」と答えた。あまりのひどさに怒り爆発だ。参加者全員が「こんな状態で採決などされてたまるか」との思いを強くした。廃案まで 一人でも多く国会前へ集まろう!

■民主党は採決に応じるな!
16〜17日の衆院採決を阻止しよう
民主党は、教基法の審議が80時間に及ぼうとしていることを理由に、「これ以上の引き延ばしは困難だろう。15日に3回目の公聴会開催の要求に与党が応じれば、採決に応じる方向だ」と報道されている。
自民党・公明党は特別委16日、衆院本会議17日の採決に向けて調整中とされており、情勢は一刻の予断もゆるさない状況だ。
民主党の妥協を許さず、教基法改悪絶対阻止のよりいっそうのうねりをつくり出そう。教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)
13時開場 13時半開演
東京・日比谷野外音楽堂
●発言 大内裕和 小森陽一 高橋哲哉 三宅晶子
被処分者の会 予防訴訟弁護団
市民から 
労働組合 教職員組合その他
主催 教育基本法の改悪をとめよう! 全国連絡会

■「公聴会」に抗議!
8日、仙台市と宇都宮市、三重県津市と名古屋市の4カ所で「地方公聴会」への抗議行動が活発に行われました。
仙台
東北大の学生を中心に公聴会会場へのデモが闘われた。会場前には教育労働者や市民も集まり、会場のホテル前は国会前さながらの状況になった。
「傍聴も制限されている閉鎖的な公聴会で、いったい何を審議するのか」「こうやって国民には事実が隠されて戦争に向かっていった歴史を忘れたのか」と、公聴会と安倍政権に対して弾劾の声があがった。
傍聴した教育労働者が、民主党の議員と参考人が「政府案では現行と変わらないから、民主党案のほうがいい」と発言していたと怒り、「しかし政府側も相当ピリピリしている。日比谷の11・12全国集会は採決阻止の大集会にしよう」と訴えた。
名古屋
名古屋での地方公聴会会場は、終日「採決するな! 改悪案を廃案に!」の声で包まれた。「とめよう戦争への道!愛知連絡会」と「教育基 本法改悪をとめよう!愛知連絡会」の呼びかけた抗議行動は100名近くにふくれあがり、代表団が国際ホテルの中で要望書を読みあげ、衆議院の責任者に手渡 した。 仙台、津の公聴会では、「教育の目標」に「愛国心」を盛り込むことについて異論が出たほか、「なぜ、今(法を)変えようとするのか納得できる説明がない」「改正を拙速に行うべきではない」との慎重論もあった。(時事通信)
名古屋の公聴会では、高橋哲哉さんが「現在の改正論議は教育的視点ではなく政治的意図から出されてきた」と指摘、「現場の多くは改正を望んでいない」と発言した。(中日新聞)

■国会前の発言
●出版労連
  与党の秘書の人に「教基法改正の中身が国民に知らされてない」というと、「私も議員もこれから勉強します」との答え。冗談じゃない。何が審議か。
●元国立市教育委員・安藤さん  今、若い教師たちが管理職にしめつけられ本当にビクビクしながら学校に行くのです。私は教員養成の仕事をしているのですが、職場で昨年4月に仕事につい たばかりの教師がたった二週間で自殺した。若い教師が仕事に絶望するような学校でいいのか。教育基本法改悪を絶対阻止しましょう。
●東京・多摩教組  3年前、組合事務所が銃撃された。この裏には「お国のために死ねる子どもを育てる。そのために教基法改悪」と言っていた代議士がいた。認められるわけが ない。「教え子を戦場に送るな」とたたかってきたが今すでにイラクに出兵している。教基法と憲法が変えられれば、もっと大規模に戦場に送られる。阻止しよ う。

■■行動予定■■
◎教育労働者のリレーハンスト
連日 9〜18時
◎日教組などの座り込み
連日 13時から
◎10日(金) 共謀罪・反戦共同、全国連絡会などによる座り込み行動
◎12日(日) 教育基本法の改悪をとめよう!全国集会
◎13日(月) 地方公聴会闘争  大分・札幌

■在日朝鮮人青年が座り込み
国会前で朝鮮総連傘下の青年団体100名による座り込みもはじまった(左写真)。在日朝鮮人に対する迫害に抗議する座り込みだ。7月 5日の北朝鮮ミサイル実験以降、3ヶ月で169件の暴行・暴言事件などが引き起こされているという。彼らのビラを読むと現実の激しさに怒りがこみ上げてく る。首相自身が北朝鮮に対する排外主義を先頭で煽り立て、制裁を発動している。そのことが在日朝鮮人の生活と権利をいかに圧迫しているか。彼らの怒りは当 然だ。差別をあおりたて戦争を推進する安倍政権に一切の責任がある。安倍打倒の決意を改めて固めよう。

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■国会闘争速報 2006年11月8日 第17号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■採決絶対阻止の叫び、国会前にとどろくハンスト団と北教組が朝からの闘いを牽引
夕集会に5百人 議員に「本気で闘え」と迫る
ハンスト15日目は教育労働者を軸に4人のハンスト団でうちぬかれた。朝早くからハンスト団と並んで北教組の座り込みもはじまり、10時半から北教組集会。各支部から次々と地域での集会やデモ、署名、宣伝グッズなどの工夫あふれる取り組みが報告された。
11時すぎにハンスト団の集会もはじまった。体をはってたたかうハンスト者のアピールが続く。「非常に腹が立つ。北朝鮮の核を批判しながら、自分たちは 核を持つかどうか議論する。教基法も公聴会開いて採決するというが、公聴会自体がやらせだったではないか。自民党は戦後を全部ひっくり返すクーデターをや ろうとしている。『その時歴史が動いた』という番組があるが、その時とは今だ。今闘わずしてどうするのか」
13時からの日教組集会は10名で登場の三浦半島教組をはじめ自主参加が多く、本部が「予想以上の人が集まって収まらない。椅子を詰めてください」と指 示。強行採決情勢に対して満を持した行動がはじまった。各県単位の発言だが、60名参加の北教組は支部単位だ。日本最北端や最東端の支部からもかけつけて いる。生徒の賛意を得て上京している教員もいる。この山場に一切かけた決起だ。
夕方には授業後に休みをとった人が続々とハンスト支援に集結。ものの30分ほどで倍増し100名を越えた。その隣りで東京教組の座り込みも始まり、集会 とシュプレヒコールが行われている。18時の全国連絡会(あんころ)集会になると国会前は先週より100名増の500名で人だかりだ。議員、教育現場、ハ ンスト者、戦争経験者、それぞれ渾身の怒りを叩きつけた。首相官邸への大シュプレヒコールは地響きのようであった。
●元板橋高校教員・藤田さん  04年卒業式で司会が「国歌斉唱」と言った瞬間生徒たちが着席。土屋都議は「日本人として恥ずかしくないのか。起立せよ」叫ぶ。都教委は驚愕。その結果 私を威力業務妨害でデッチ上げ、有罪判決。もはや法秩序が崩壊している。教基法改悪はそういう日本の歴史を変える問題。議員も含めて本当に決意を示してた たかうべき。
●北村小夜さん  国会前の通路をあけてお行儀よく集会している場合ではない。戦中に軍国教育をした人でも個人的には戦争に反対していた人もいた。その総括が全員に問われている。それぞれが抵抗の意志を表明しなければ。みんなが立ち上がった時に処分も改悪もうち破れる。
●北海道教組  全道180市町村くまなく運動を展開してきた。12日の集会には200名超で参加します。来週最大の山場に突入する。やれることはまだあるはず。政府・ 与党は現場の声を聞け! 子どもや教職員の悲鳴を聞け! 衆院段階で彼らの企図を完全に粉砕するために明日からさらにたたかおう。

■Xデーは14日です! 全国からかけつけよう
今週後半から来週にかけての教基法衆院特別委の日程が決まりました。8日の地方公聴会の後、9日に参考人質疑、13日に大分と札幌で第2次の地方公聴会 が開かれます。与党は当初、10日採決を主張し、次には13日特別委採決・14日衆院本会議採決を提案してきましたが、粉砕されました。参院審議に1ヶ月 とるとした場合、14日は衆院通過のぎりぎりのタイムリミットです。いよいよです。全国から国会前にかけつけ、廃案への道を開きましょう。

■行動予定■
◎教育労働者のリレーハンスト 連日 9〜18時
◎日教組などの座り込み 連日 13時から
◎8日 地方公聴会闘争 仙台・宇都宮・津・名古屋
◎10日 共謀罪・反戦共同、全国連絡会など諸団体による国会包囲・座り込み行動 
◎12日 教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会 13時 日比谷野音
◎13日 地方公聴会闘争 大分・札幌
◎14日 諸団体による衆院採決阻止の総決起行動

■「教基法改悪で教職員の組合活動に法の縛りを」  八木秀次が毎日新聞紙上で
11月7日の毎日新聞朝刊で、安倍首相のブレーンである高崎経済大学の八木秀次教授が、教育基本法改悪の狙いについて恐るべきことを 言っています。政府案がその16条で「教育は、この法律および他の法律の定めるところにより行われるべきもの」と明記していることを、教職員に法令順守を 求めるものだとし、「学習指導要領は法的拘束力があるのに、指導の義務がある国旗掲揚・国歌斉唱が守られていない」が、教基法改悪が成立すれば「16条で 法令の縛りがかかり、教職員組合の活動も大きく制約されます」と述べているのです。
国家の命令にひたすら黙って従う教員を再び大量につくりだすことなしには、戦争教育はできません。だからこそ「教え子を戦場に送るな」を掲げてきた日教 組の解体が安倍政権にとって絶対不可欠なのです。今の攻撃の激しさはそこからきています。問題は、肝心の日教組本部がこれと対決せず、屈服に屈服を重ねて いることです。こんな本部は打倒して、教育労働者の職場からの大決起によって日教組を下から再生し、安倍政権を倒しましょう。 ■「包括和解は裏切りだ」国労組合員が本部を弾劾
安倍政権による労働組合破壊・労働運動解体の攻撃は、日教組だけでなく全労組に襲いかかっています。
11月6日、国労東日本本部は、JR東会社との「包括和解」協定に調印しました。国労組合員に対する不当な出向・配転や組合バッジ着用への処分などJR による数々の不当労働行為について、現に労働委員会で係争中の全事件(中労委43件、地労委18件)を、組合の側から一括して取り下げることを受諾したの です。この「和解」には、会社からの謝罪もなければ組合員が受けた実損の回復もありません。狙いは国鉄分割・民営化いらい営々と闘いぬかれてきた1047 名闘争を解体し、国鉄労働運動を絶滅して、新たな大合理化と戦争協力体制のもとに全労働者を組み敷くことにあります。
国労の現場からは、「これでは御用組合だ」「絶対に受け入れられない」と激しい怒りの声が上がっています。「何のために20年間、国労の誇りを胸にバッ ジを着けてきたんだ!」と、職場討議もなしに妥結に走った本部を弾劾する声が噴出しています。6日の調印当日には、闘う国労組合員が中労委前で終日、弾劾 行動に立ちました。組合を、腐った一部幹部の手から組合員のもとに取り戻す闘いの始まりです。

■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)13時開場 13時半開演東京・日比谷野外音楽堂
◎発言 大内裕和 小森陽一 高橋哲哉 三宅晶子 被処分者の会 予防訴訟弁護団 市民から 労働組合から教職員組合その他
主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報 2006年11月7日 第16号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 全労働者の団結で戦争と改憲の安倍政権を倒そう!

■国会前が国際連帯の場に 6日11・5参加者200人がハンスト団囲み集会 諸団体続々座り込み 北教組は60人の大動員
ハンストは14日目。朝から晩までの国会前ハンストが2週間も、被処分者を先頭にたたかわれていることが全国にインパクトを与えている。なんとこの日のハンストは地方から「是非やらせて」と何人も立候補。大阪から3人、福岡から1名の計4名の教育労働者で貫徹された。
9時スタートで審議開始の10時に弾劾集会を開始。ハンスト者が次々発言にたつ。そのさなか、前日の日比谷野音での労働者集会に高揚冷めやらぬ労働者が 集まってきた。アメリカからも12名、韓国からも。座り込みは10時過ぎには200名に膨れあがる。国会前はたたかうものの国際連帯の場になった。
11時から動労千葉・港合同・関西生コンの3労組主催集会がはじまった。多数の決意表明が国境を越えて交わされる。幾度も歓声が上がりハイタッチや握手が交わされる。
13時から日教組も座り込みだ。資金の臨時徴収までして闘争体制を組み立てたという北海道教組は60名が決起。そのパワーでこちらの座り込みも100名 を越えている。大量の傍聴団を送り込んで議員にプレッシャーを与える戦術も駆使している。続いて反戦共同行動委主催集会が始まった。(裏へ)厚労省抗議を 終えてかけつけた関西合同労組や各地の青年労働者、部落解放同盟全国連や法政大学の被処分学生など、様々なたたかいの現場から改悪阻止のアピール。終了後 直ちに日教組が集会。各単組から怒りの発言が相次ぐ。特に国会傍聴者はみな憤りを隠せない。日教組は16時で座り込み終了だが、北教組は17時まで独自の 座り込みをやりぬいて決意を示した。国会前は各団体が呼応しながら闘う意欲を高め合っていく場となった。

■国会前での発言から
●大阪の教育労働者
  教員自身の闘いとしてやらねば誰がやるのか。改悪されたら必ず愛国心がでてくる。その先は戦争だ。今、命をかけてどんな闘いでもやる。毎日国会に押しかけるつもりでたたかう。
●福岡の教育労働者  国会前行動2回目です。いじめ問題などで全部教師が悪いとの国会論議。言っている人はまったく責任をとらない。今までの教育行政の中で次々分断を強制してきた結果だ。絶対に許せません。何日闘っても強行採決をとめる。
●動労千葉・長田書記長  11・5集会は圧倒的な労働者・学生の怒りで勝利した。教基法改悪は今週が山場を迎えている。強行採決情勢の中、国会へ怒りの声をぶつけよう。連日のハンストと連帯した闘争をやろう。労働者の国際連帯で闘おう。
●AMFA・ローカル33委員長のテッド・ルードウィックさん  アメリカではノースウェストに対して444日目のストライキを敢行しています。ストで仕事や家を失う場合もあるが、我々は正しいことをやっているのだから胸を張って力に訴える。みなさんのストライキを支持します。私たちの闘いとあなたたちの闘いは同じです。
●韓国の文化宣伝隊  韓国でも日本と同じような教育改悪の攻撃がある。教師に評価をつける。教師の労働組合が阻止に立った。教育専門大学の学生も12 月ストライキを決定した。大学資本は学生をカネの対象としかみない。労働者のゼネストで社会を改革することこそが解決だ。
●84歳の益永スミ子さん  私は教育勅語で育てられました。天皇のために命を捧げる。そういう教育でした。私も天皇の皇軍に男性を送り出した。敗戦後、誰も戦時中の本当の事実を言 えない。だが言わねば事実がなくなるわけではない。こんなことを絶対に繰り返してはならない。民衆の手で戦争への道は止めましょう。
●富山県教組  未履修問題がなぜ今出てくるのか。
すべて政府によって教員攻撃に利用されている。小泉政治で格差拡大してきたことへの反省もないことに怒りを覚える。はじめて国会傍聴した。遅れてくる奴、寝てる奴もいる。これが教育基本法を論議する立法機関か。
●北海道教組  民主党案の撤回も要請する。教基法改悪自体が大問題だ。成績の悪い子どもを切り捨て、政府の言いなりになる子どもをつくるものだ。安倍内閣は戦争できる 国にしようとしている。教え子を戦場に送らない決意で、北教組始まっていらいの闘いをつくる。歴史的な闘いに立ちあっているという認識でがんばろう。

■リレーハンスト、10日後も継続
10月17日から始まった教育労働者有志の国会前でのリレーハンストは、当初の予定を大幅にこえて、11月10日以降も教基法改悪案の採決を阻むまで続 けられることになりました。また、教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会の呼びかけ人4氏から衆院採決阻止への緊急アピールが出されました。10日には 4氏も座り込みに参加します。
8日 地方公聴会闘争へ
8日に設定された地方公聴会は、4カ所を午前・午後かけもちでやって一日で終了するというもの。このやり方も通常の公聴会とは異例で まったくアリバイ的なものです。開始時間は仙台市9時、三重県津市9時、名古屋市13時、宇都宮市14時です。与党は終了後、10日の採決を提案していま す。粉砕しよう。

■行動予定■
◎教育労働者のリレーハンスト 連日 9〜18時
◎日教組などの座り込み 連日 13時から
◎全国連絡会の国会前集会 7日・14日 18〜19時
◎共謀罪・反戦共同など諸団体による国会包囲一日行動 7日・10日・14日
◎地方公聴会闘争 8日 仙台など各地
◎全国連絡会の座り込み 10日(金)
◎教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会 12日(日)13時 日比谷野音 呼びかけ人 大内裕和・小森 陽一・高橋哲哉・三宅晶子

■次は11・12日比谷へ(あんころ全国集会 13時)
教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)13時開場 13時半開演東京・日比谷野外音楽堂
◎発言 大内裕和 小森陽一 高橋哲哉 三宅晶子 被処分者の会 予防訴訟弁護団 市民から 労働組合から教職員組合その他
主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報 2006年11月6日 第15号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 安倍政権を倒そう

■教基法改悪、14日までが衆院採決阻止の山場 ここで勝てば廃案に道が開ける! 職場から国会前にかけつけよう
政府・与党は教育基本法改悪の衆院採決に向けて必死に動き出しました。会期内成立のためには遅くとも14日までの衆院通過を絶対の課題としています。他方で彼らは、力ずくで強行突破した場合、教育労働者の怒りにもっと火がつくのではないかと怯えはじめています。自民党の二階国対委員長は5日、「(採決の)強行はしない。野党の了解を得て」などと述べました。裏で民主党との合意形成を工作し、日教組本部の屈服と裏切りを引き出してのりきろうと考えているのは明白です。逆にここで労働者の怒りで国会を包囲し、衆院採決を実力で阻めば、廃案への道が開けます。今週から来週が勝負です! 年休をとって国会前にかけつけよう!

■行動予定■
◎教育労働者のリレーハンスト 10日まで連日 9〜18時
◎日教組などの座り込み 10日まで連日 13時から
◎全国連絡会(あんころ)の国会前集会 7日・14日(火)18〜19時
◎共謀罪・反戦共同など諸団体による国会包囲一日行動 7日(火)、10日(金)、14日(火)
◎地方公聴会闘争 8日(水)仙台など各地
●教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会 12日(日)13時 日比谷野音 呼びかけ人 大内裕和・小森 陽一・高橋哲哉・三宅晶子

■11・5集会 4900が国境をこえて団結 教労、国鉄、青年労働者を先頭に 「闘う労働運動」の復権誓う
11月5日、日韓米3国の闘う労働者と労働組合による大集会とデモが闘われました。連帯ユニオン関西生コン支部、全国金属機械港合同、動労千葉の3労組の呼びかけに応えて4900人が、文字どおり国境をこえ、産別や上部団体の枠をこえて結集し、全世界で吹き荒れる戦争と民営化の攻撃に団結して立ち向かうことを誓い合いました。
韓国からは11・15ゼネスト突入に向け闘う民主労総ソウル本部、アメリカからILWU(国際港湾倉庫労組)と無期限スト継続中のAMFA(航空整備士労組)が参加。さらに1047名闘争を闘いぬいてきた国鉄労働者や「日の丸・君が代」被処分者をはじめ、権力や資本の攻撃と不屈に闘ってきた仲間が次々と登壇。とりわけ教育労働者の教基法改悪絶対阻止への訴えと、労組執行部の腐敗を弾劾し「労働組合を現場労働者の手に取り戻そう」と呼びかける青年労働者の発言が、熱い注目を浴びました。
この力を直ちに、国会前での闘いの強化につなげましょう。

■11・5集会の発言から
●都高教の被処分者Fさん
9・21判決は、教育労働者が処分を恐れず闘ったからこそかちえた勝利です。この判決を生かすも殺すも、教育労働者が新たに不起立・不服従の闘いを発展させ、実力で勝利をもぎとることにかかっています。
いま国会では、教育基本法改悪の論議が行われています。教育の機会均等を奪い、格差社会を固定化し、愛国心を強制し、社会の矛盾を戦争によって解決するための改悪です。私たちがここで圧倒的に闘えば、逆に安倍内閣を倒す絶好のチャンスです。
●東京教組の被処分者Nさん
来年3月、一人でも多くの人をさそいながら、みんなで不起立に立ち上がりましょう。闘いが大きくなれば免職は出せない。そうなれば、10・23通達は結果的に事実上、廃棄されたものとなるだけです。それが今、教育基本法を改悪させない闘いでもあります。もしもたとえ改悪されたとしても、それに打ち勝つ力を十分につけていくことになると思います。
●広教組の青年労働者Hさん
自民党の中川政調会長が日教組を名指しで、デモをやるような教員は免許剥奪だと攻撃しています。組合存亡の危機です。それなのに委員長が海外出張している。これでは、家が火事の時に旅行しているようなものです。組合員はみんな怒っています。 私たちは、お国のための教育は絶対にしない。政府案・民主党案もろとも廃案に追い込みます。
●民主労総 キムチャンソプさん
韓国でも皆さんと同じ理由で労働者や農民が闘っています。私はこの場で宣言します。戦争に反対し平和を守る労働者の闘いに、国境は存在しません。国境をのりこえる連帯闘争で、労働者と農民が真の主人公となる世界をつくっていきましょう。
●ILWUローカル10 クラレンス・トーマスさん
今や労働者は、ランク&ファイルの世界的な反撃の闘いをつくりだすことを求めています。労働者は全世界で街頭に出て、自らの権利を求めて闘わねばなりません。1人の痛みは、みんなの痛み! 団結して闘おう!
●AMFAローカル33 テッド・ルードウィックさん
私たちを奴隷状態にたたき込む力を資本に与えないために、今こそすべての労働者がともに連帯して立ち上がる時です。AMFAはピケラインを常に尊重し、世界中どこでも、労働者の闘いを支持してともに闘っていきます。

■次は11・12日比谷へ(あんころ全国集会 13時)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年11月3日 第14号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■2日の国会前 ハンスト団中心に800人 「現場はがまんの限界」と怒りの声あいつぐ
公聴会日程が決まり、12日目のハンストは緊迫した中で闘われた。ハンスト者は東京の元教員Kさん、千葉県佐倉から工藤市議が2回目の参加を含め計4人。「衆院議運が国会前行動への対応策を検討」の事実が発覚(東京新聞)し、怒りに火がついた。繰り返し特別委員会弾劾のシュプレヒコールだ。
昼近くになるとハンスト支援に人が集まってくる。東京の「日の丸・君が代」被処分者4人も勤務の合間をぬって駆けつけてきた。またハンスト団の左隣では12時15分から全教・全労連の国会前集会と座り込みが始まり、右隣では日教組の座り込みが始まった。国会前は約800人の教基法改悪反対勢力で埋め尽くされ、休みなく集会が行われている状況だ。
日教組集会でも、現場は我慢の限界という声があいついだ。「評価育成制度が指導力不足問題をつくっているのだ」「毎日勤務後に10キロの道のりを家庭訪問。限界だ」「民主党議員はなぜあんなどうでもいい質問ばかりするのか」と。本部は絶対にこの現場の怒りに向き合う義務がある。
夕方のハンスト支援集会で「障害児を普通学校へ全国連絡会」の北村小夜さんが発言した。「愛国心教育は学校も家庭もすべてを動員する。私も戦前その中で軍国少女に育った。その恨みをはらし、軍国主義教育の復活を阻むためにここにいる。改悪を許してはならない」。二度と侵略戦争を繰り返さないために、さらに一人でも多くの国会前行動を!

■教基法改悪の衆院採決 9日〜14日が危ない 共謀罪も連動 いつでも緊急行動に立てる体制を
週明けからの国会は、いよいよ最大の山場を迎えます。8日には仙台、宇都宮、津、名古屋の全国4ヵ所で地方公聴会が開催されます。9日以降はいつでも採決可能な情勢に入ります。政府・与党は、会期内に成立させるためには遅くとも14日までに衆院通過が必要として、採決強行の機会をうかがっています。いったん「先送り」を表明した共謀罪についても、教基法改悪の強行突破と同時に一挙に審議再開・即採決を狙う動きがあり、油断はなりません。一切は、国会包囲の大衆行動の力にかかっています。年休をとって国会前にかけつけよう!

来週の国会行動
◎教育労働者のリレーハンスト 6〜10日 9時〜18時
◎日教組・東京教組の座り込み 6〜10日 13時〜18時
◎日韓米労働者の国会行動 
6日 10時 国会前結集
◎全国連絡会の国会前集会
7日 18〜19時
◎10日 諸団体の一斉行動

■国会審議 「学習指導要領は法律」(!?)政府・自民党と民主党が一緒になって9・21判決の否定に躍起
10月31日の衆院特別委で、断じて見過ごすことのできないやりとりが行われました。自民党議員が「日の丸・君が代の強制は違憲」とした9・21判決を批判して、都教委の10・23通達に従うのは「教員の職務上の義務ではないか」と質問しました。伊吹文科相がこれに答えて「(国旗・国歌の実施を定めた)学習指導要領は法律の一部だ。これに従って学校の管理・指導をしていただくのは当然のこと」と言い放ち、9・21判決を頭から否定したのです。
さらに文科省は、教育委員会の命令や指導は教基法10条の「不当な支配」には当たらないことを明確にするため、政府の改悪案には新たに「法の定めるところにより」の文言を入れたと説明しました。 許せないのは、民主党の議員も「公立学校の教職員は法律や告示に従い、義務を果たすことが求められている」と伊吹発言に全面的に賛同したことです。「いじめ」「履修不足」を「教師の規範意識の欠如が原因」(安倍)などと、教育労働者へのバッシングに転化することにも同調しています。こんな民主党にすりよる日教組本部は自分の首を絞めているのと同じです!
1日には、内閣府が世論誘導のためにタウンミーティングでの悪質な「やらせ」を組織していた事実が暴露されました。安倍政権は本当に腐っています。打ち倒そう!

■11・5は労働組合の闘う力と労働者の誇りを蘇らせる集会
教基法改悪を阻止し、戦争と改憲への道を阻むために今、最も必要なことは何でしょうか。労働組合の闘う力を根底からよみがえらせることではないでしょうか。極右勢力をバックにし巨大与党をもつ安倍政権がそれでもなお、戦争・改憲に一直線に突撃できずにいるのは労働者の怒りが本格的に爆発することを恐れているからです。だからこそ日教組破壊に必死なのです。動労千葉など闘う3労組が呼びかける11・5集会は、これと対決して労働運動の再生をかちとる集会です。ともに総結集しよう。
11・5日比谷(オープニング午前11時)−11・6国会前(午前10時)へ

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・11時半開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎連帯の挨拶
佐藤昭夫/高山俊吉/小田原紀雄
「日の丸・君が代」不起立被処分者国鉄1047名解雇撤回闘争から職場で闘う仲間から
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報より緊急のお知らせ■(11月2日)

教育基本法の改悪に反対して奮闘する全国のみなさん!

11月2日の衆院教基法特別委の理事懇談会で、8日に全国4ヵ所で地方公聴会を開催することが決まりました。仙台、宇都宮、津、名古屋の4ヵ所です。この後はいつでも強行採決可能な情勢に入ります。
政府・与党は早ければ10日、どんなに遅くとも14日には衆院通過に持ち込みたいとしています。14日という日にちは、今国会の会期中に教基法改悪を成立させる上での事実上のタイムリミットとされています。また14日には法務委員会が同時に開かれる予定で、これまで「死んだふり」をしていた共謀罪をここで教基法改悪と同時に一挙に強行採決に持ち込もうという動きも一部にあると伝えられています。
いずれにせよ、これからの1〜2週間が、廃案への道を切り開くか否かの最大の山場です。心をひきしめて猛然と総決起しましょう。

2日の東京新聞朝刊で、衆院議院運営委員会が、国会周辺前の歩道の「円滑な通行の確保策」の検討を開始したと報じられています。議運の委員長は記者団に、「(座り込みなどの)自由な活動を保障することも大事だが、通行できないことがあってはいけない」と述べたとのこと。国会前のハンストや座り込み行動が多大な威力を発揮しており、これに安倍政権が打撃を受けていることの表れです。
1日の座り込みでは警察官が初めて規制に動き、その場で粉砕されています。国会前を、人の波でさらに埋め尽くしていくことが重要です。 11月5日からが新たな決戦の開始です。闘う3労組が呼びかける11・5労働者集会は、この重大情勢下で、教基法改悪粉砕・衆院通過絶対阻止への全国・全労働者の総力決起の火ぶたを切る場となりました。主催者からの連絡では、「正午開会」の予定を繰り上げ、午前11時から前段パフォーマンス、11時30分から本集会の開会となります。前段では、韓国民主労総ソウル地域本部からの派遣団による律動が行われます。参加される方々は個人・団体ともに結集時間を早めて下さるようお願いします。
さらに、11月6日の月曜日には、11・5集会の呼びかけ3労組が、11・5に結集した韓国と米国からの代表団とともに国会行動に立ちます。午前10時、国会前に結集します。ともに闘いましょう。

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■国会闘争速報 2006年11月2日 第13号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■8日に地方公聴会4カ所決定 9日以降、いよいよ採決情勢に
11月1日の衆院特別委で、8日に地方公聴会を開くことが決定されました。宮城、栃木、三重、愛知の4県で開催。政府・与党はこののちすぐにも採決に入りたいとしています。来週末が正念場です。

■森元首相がトンデモ発言 「日教組、自治労の壊滅」叫ぶ
元首相・森嘉朗が重大発言をしました。10月30日、産経新聞のインタビューに「日教組、自治労を壊滅できるかどうか」が次の参院選の争点だと語ったのです。安倍政権は「今は教育基本法、その先に憲法改正」を目指しており、戦後なかなかできなかったことをやるための政権だと。しかし「本格的に稼動するのは参院選後だ。私は安倍氏に『やりたいことは半分にしとけ。まずは参院選に勝つこと』と言っている」。そのためにはまず日教組と自治労を壊滅させることが条件と公言しています。「教育改革とは社会構造全体を変えること」とも言っています。
教基法改悪の狙いが9条改憲と戦争に道を開くことであり、最大の核心は日教組つぶしにあることがはっきりしました。しかしこれは、教育労働者がここで本当に団結を固めて闘えば、安倍政権はその攻撃を貫けないということです。日教組30万、自治労100万の組織労働者が丸ごと戦争協力拒否の闘いに立ち上がれば、改憲・戦争どころか自民党支配そのものが吹っ飛びます。安倍首相も31日、「自分の任期(最大で2期6年)中に憲法改正を目指したい」と明言しました。今国会闘争を逆に日教組再生、安倍政権打倒のチャンスに変えましょう。

■ハンスト12日目 初参加の支援者増える「大衆運動の力示そう」
12日目になるハンストは被処分者のFさんと支援者1名でやりぬいた。朝9時からシュプレヒコールで座り込みを開始。タクシーから窓をあけて「がんばってくださーい」と声援をくれる女性や、観光バスから大喜びで降りてきて手を振り続ける高校生グループがいる。集会とシュプレヒコールで審議を弾劾し、断続的に傍聴者の報告が行われた。そのたびに自民議員の暴言に、参加者の怒りがみなぎる。
昼を過ぎると一人また一人と、しだいに座り込みがぶ厚くなっていく。ビラや人づてで知ってはじめて参加の人が増えてきた。この日はじめて警察がマイクの音量を下げろと言ってきた。国会に響いている証拠だ。
16時からの東京教組座り込みでは「これまで培ってきた力をここに集中してあらゆる手段でたたかうべき」「今の国会状況を覆すのはやはり大衆運動しかない」「職場からもっと大勢の人を組織して阻止しよう」との発言が続いた。その通りだ。安倍政権は来週中衆院採決を狙っている。この10日間行動につぐ行動を! 11・5に大結集し衆院採決を阻止しよう!

★衆院採決阻止への行動
◎教育労働者有志の国会前リレーハンスト(11月10日まで)連日 9時〜18時
◎日教組の座り込み(同上) 連日 13時〜16時
◎東京教組の座り込み(同上) 連日 16時〜18時
◎全国連絡会の国会前集会 毎週火曜 18時〜19時
◎共謀罪反対の一日行動 毎週火・金 12時〜18時
◎反戦共同行動委の国会行動 毎週火・金 12時〜18時◎11・5全国労働者集会 正午 日比谷野音
◎11・6 3労組の国会行動
◎11・12 全国連絡会の集会 13時 日比谷野音

■「教基法改悪阻止! 沖縄戦を繰り返すな」沖縄で1500人が県庁前を埋め尽くす
10月31日、沖縄で沖教組・高教組を先頭とした労働者1500人が結集して「国に心をしばられないために 教育基本法の改悪を許さない! 沖縄県集会」が開催されました。北は国頭、南は宮古・八重山まで沖縄県全体を網羅した労働者の参加で戦闘的に勝ち取られました。大浜沖教組委員長は「教基法がかえられたら国家・国益のための戦争が行われ、戦争ができる国民が育成され、愛国心を強制する教育が行われるようになる。沖縄戦の歴史を忘れてはならない」と訴え、教基法改悪に対してまなじりを決して立ち上がると決意表明しました。松田高教組委員長の発言は左記の通り。
沖縄の労働組合は9・26緊急教職員集会にはじまり、10・8〜11パトリオット配備阻止闘争から10・21県民大会につづくこの日の闘いと連日立ち上がっています。県下全高校の旗をたなびかせてデモに出ました。かつての「復帰」闘争を彷彿とさせるような沖縄の労働組合の歴史的決起の開始です。この闘いに連帯し、全国の労働者もともに立ち上がりましょう! 
今、この極悪法案を通すために政府はしきりに教職員に対するレッテル張りをしている。生徒が自殺するのは教員が悪い、必修科目をしていないのは教員がちゃんとやらないからだと! しかし、私たち現場の教員は酷使され、生徒との会話もできないぐらい教員に余裕がない。それを強制し続けてきた文科省こそが糾弾されるべきである! 私たち、現場の労働者こそが政府から差し向けられる「戦争教育」の強制を絶対に拒否する闘いが求められている。それこそが真の教育現場を作り上げる私たちの仕事だ! ともに頑張りましょう!
(沖縄高教組委員長、10・31集会で)■学校が名簿を軍に提出 学徒動員の手先に
第2次大戦末期の沖縄戦では、兵役年齢にも達しない14歳から16歳の少年が、「鉄血勤皇隊」として戦場の最前線に駆り出されました。千数百人が動員され、半数以上が戦死しました。この鉄血勤皇隊の編成に、当時の県や学校当局が深く関わっていたことが最近判明しています(10月29日毎日新聞)。学校が生徒の名簿を軍に提出し、「非常事態となれば直接、軍に編入し戦闘に参加させる」という約束を取り交わしていたのです。「愛国心」教育とは、最後はそこまで行きつく。絶対阻止へ闘おう。

■労働者は団結すれば勝てる! 11・5日比谷へ

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎連帯の挨拶
佐藤昭夫/高山俊吉/小田原紀雄
「日の丸・君が代」不起立被処分者国鉄1047名解雇撤回闘争から職場で闘う仲間から
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年11月1日 第12号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■教基法改悪 連休明けが勝負の時に
国会前行動と11・5の爆発で勝利の道を開こう
教育基本法改悪案の衆院特別委での審議は、連休明けが最大の山場となりました。教育労働者の怒りの爆発が、安倍政権をじわじわと追いつめています。強行採決阻止へさらに闘おう!

■「いま闘わないでいつ闘うのか!」
教育労働者の怒りと決意、国会内外を直撃
ハンスト11日目。元都立高校教員の被処分者2名と千葉高教組の1名が決起。午前10時からの国会審議をシュプレヒコールが直撃した。傍聴者から「マイ クの声が国会に聞こえている」と連絡があり、国会徹底追及が繰り返された。12時からはハンスト団の隣りで座り込む共謀罪反対共同行動の集会が始まり、共 謀罪と教基法改悪が一対の労働運動弾圧法であること、絶対廃案にすることが訴えられた。
14時すぎから国会前を自立支援法反対の「障害者」の大デモが通過し、シュプレヒコールを交歓。日比谷公園を一杯にする1万2千人の大行動だ。座り込み に合流する「障害者」の人たちもいる。狭山要請行動を終えた部落解放同盟全国連の人たちも合流。全運動をひっくるめた教基法改悪・共謀罪反対のジョイント 集会が16時半から急遽行われた。18時前になると毎週恒例のあんころ集会に続々と人が結集、国会前は400人で埋め尽くされた。反対派議員の国会報告や 各地の決意表明が続く。
三浦半島教組は「教職員が先頭で闘うと同時に、他の闘う労働組合と連帯して大きな闘いを作っていくことが大事だ。11月5日、動労千葉など3労組が呼び かける労働者集会にぜひ結集を」と呼びかけた。また被処分者の会Kさんは「職場・地域から闘えば廃案にできる。自信をもち展望を語ろう。いじめ問題の本質 は何か。差別選別教育を進め、教職員だけでなく生徒をいじめているのは都教委と文科省だ。東京の教職員はこの3年間苦しみ抜いてきたが、闘ってついに勝利 判決を勝ち取った。教基法改悪阻止は改憲阻止と一体、この国を戦争する国にさせない闘いだ。今闘わないでいつ闘うのか」と熱い決意を表明した。この決意が 全参加者をとらえるなか、首相官邸に弾劾行動を行って終了した(写真)。

■衆院採決阻止への行動
◎教育労働者有志の国会前リレーハンスト(11月10日まで)連日 9時〜18時
◎日教組の座り込み(同上)連日 13時〜16時
◎東京教組の座り込み(同上)連日 16時〜18時
◎全国連絡会の国会前集会 毎週火曜 18時〜19時
◎共謀罪反対の一日行動 毎週火・金 12時〜18時
◎反戦共同行動委の国会行動 毎週火・金 12時〜18時
◎11・5全国労働者集会 正午 日比谷野音
◎11・6 3労組の国会行動
◎11・12 全国連絡会の集会 13時 日比谷野音

■長崎でもハンスト
教育基本法の改悪に反対して、長崎でも教育労働者によるハンストが闘われました。県教組など20人が10月29日から30日にかけ、「教基法改悪反対」 のゼッケンをつけて長崎市内の公園に座り込み、24時間、水以外は口にしないハンストを貫き、特別委員会での審議入りに強い抗議の意思をたたきつけまし た。座り込みには支援者を含めて約150人が参加。中学教員のHさんは、「教育基本法を変えても子どものいじめや自殺など直面する問題はなくならない。改 悪すれば自分の考えを言えない生徒が増える」と訴え、政府・与党と民主党が進める教基法改悪への論議そのものに反対しました。(10・31付西日本新聞参 照)

■「未履修」問題の張本人は都教委とその手先!
教基法が改悪されればこれが全国に広がる
世界史未履修問題で、東京では八王子東高校が問題になりました。この学校は、都の教育政策の現場における積極的な推進者であった前校 長・殿前の時に進学重点校となり、進学実績(重点校ではそれが数値目標になっている)を上げるためにカリキュラムを変えた学校でした。つまり、教基法改悪 の先取りの学校でした。こうしたところで未履修問題が起きているのです。
また殿前という人物は、今は私立大成高校で組合つぶしをやっているので有名な人物です。(千葉高教組のWさんのメール通信より)

■国会は腐り果てている
現場労働者の団結と不屈の闘いこそ一切を打ち破る力だ
国会での審議は、政府・与党と民主党が「対決」どころか、教基法改悪推進と教育労働者へのバッシングを互いに競い合うとんでもないも のになっています。30日の特別委では、民主党の鳩山幹事長が「議論はするが引き延ばしはしない」「民主党案に賛成いただけるならば、明日に成立させても 結構」と言いました。31日には伊吹文科相が9・21判決を批判して都教委の通達に従うのは「教職員の義務」と述べたことに、民主党が賛同の演説をしてい ます。
こんな民主党にすりよる日教組本部に頼っていては日教組の解体が待っているだけです! 「非常事態宣言」とは、全国の教育労働者が命がけの闘いに立つことです。戦争国会を職場からの根こそぎの闘いで包囲し、教基法改悪を廃案にして、安倍政権を打ち倒そう!
労働者の団結こそ一切を打ち破る力だ。労働者が戦争協力を拒否すれば戦争はできない。11・5集会は日韓米の闘う労働者が一堂に会し、資本の搾取強化と戦争への道にストップをかける集会です。11・5に総結集して闘おう。

■職場からの団結と日韓米国際連帯で11・5を大反撃への出発点に

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎連帯の挨拶
佐藤昭夫/高山俊吉/小田原紀雄
「日の丸・君が代」不起立被処分者
国鉄1047名解雇撤回闘争から
職場で闘う仲間から
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年10月31日 第11号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■国会前のリレーハンスト続行
「緊急事態には全てを投げ打って闘おう」
国会前ハンストは11月10日まで延長が決定し、10月30日は通算10日目だ。ハンスト者は朝は都高教の組合員1名と支援1名ではじまったが、時間を 経るごとに「自分はハンストに参加するために朝から食べていない」という人が次々と現れ、最終的に5〜6人になった。支援者も昼前後になると50名に増え た。組合決定でやってきた仙台市職組2名や動労千葉も座り込んでいる。国会審議開始に対して、怒りと危機感が広がっている。
13時からは日教組座り込みだ。10日から座り込み継続の大分教組、20名以上で参加の東京教組、「26日は1000名の動員をやりぬいた」という都高教の列が目立つ。日教組は100名以上が座り込み、それ以外に傍聴に20名を派遣している。
途中、重慶爆撃の訴訟団のデモ隊数百人がやってきた。道路越しにお互いに手を振り、拍手をして合流した。
韓国労働者と連帯
14時過ぎには韓国山本労組の遠征団8名が登場し、ハンスト団とともに座り込んだ。日本の山本製作所が韓国の子会社を廃業・全員解雇したことへの抗議行 動だ。韓国では仲間が職場に籠城してすでに122日目だという。連帯のアピールが交わされ、律動(韓国の労働歌と踊り)が披露され(写真上)、国会前は大 いに盛り上がった。(裏へ)
(表からつづく) いつものようにハンスト団と日教組が時間を譲り合いながら、集会とシュプレヒコールが繰り返される。ハンストに立ち上がった都高教のI さんは「さっき大学生がきたが、教育の現状を伝えれば闘う気持ちになる。受け身でなく、自分が発信基地となって拡げていくことが大切」と宣言。
ハンストに加わった予防訴訟原告団のKさんは「都教委は、卒業式で私たちが40秒座るだけで処分したり、式に乗り込んできて命令する。石原はこれを全国 に拡げると豪語した。本当に恐ろしいことだ。正義は勝つんだとやってきた結果が9・21判決。ここで本当に反対しないといけない」とアピール。
日教組の座り込みは16時まで。しかし16時から東京教組単独の座り込みがはじまる。ハンスト団の集会で被処分者の会Kさんが提起。「いじめ問題も、高 校の単位履修の問題も、教育委員会と文科省こそ元凶だ。個性を伸ばす、人権を尊重するという教基法の理念をないがしろにしてきた彼らの責任だ。教基法改悪 は日本を戦争する国にする。絶対に許してはならない。リレーハンストに被処分者が立ち上がっていることを誇りに思っている」
北教組から傍聴の報告
傍聴参加の北教組の組合員が「国会では現場の危機感がまったくない。改悪を前提にしながら、どう変えるのかというやりとり。問題発言も次々飛び出す。国 会前での闘いこそ全国に勇気を与えます。国会前と結合しながら、私は北海道で闘いを広げ、緊急事態には何をなげうってもこの場に決起します」と報告。夕方 からの東京教組座り込みは、仕事を終えた教員が加わり80名近くになった。国会行動に勝利の手応えを感じる一日であった。

■衆院採決阻止への行動
◎教育労働者有志の国会前リレーハンスト(11月10日まで)連日 9時〜18時
◎日教組の座り込み(同上)連日 13時〜16時
◎東京教組の座り込み(同上)連日 16時〜18時
◎全国連絡会の国会前集会 毎週火曜 18時〜19時
◎共謀罪反対の一日行動 毎週火・金 12時〜18時
◎反戦共同行動委の国会行動 毎週火・金 12時〜18時 ◎11・5全国労働者集会 正午 日比谷野音
◎11・6 3労組の国会行動
◎11・12 全国連絡会の集会 13時 日比谷野音

■「君が代」不起立への停職処分撤回求め 根津さん、河原井さんが提訴
 10月30日、「君が代斉唱」時の不起立で停職処分を受けた中学教員の根津公子さんと養護学校教員の河原井純子さんが、都教委による 処分の撤回と慰謝料の支払いを要求して東京地裁に提訴しました。記者会見で2人は、提訴した理由を「君が代不起立で免職が通ったら、教基法が改悪されたの と同じ状態ができる。それをどうしても止めたい」「重い処分が何を意味するのか社会的に問いたい」と、決意を込めて語りました。

■国境をこえ、党派や産別や上部団体の違いをこえて
11・5全労働者の団結で安倍政権をうちたおそう
首切り・非正規雇用化と賃金の大幅切り下げ、格差拡大の嵐が労働者を襲っています。その上に、安倍政権のもとで今や、黙っていたら本当に戦争にかり出さ れる時代が来ています。教育労働者を先頭にした国会前での闘いは、これへの怒りの総決起を全国に呼びかけるものに発展しました。いま始まったこの歴史的な 闘いを、勝利に導くには何が必要か。資本の労働者支配を打ち破り、新たな戦争への道を阻止するために、職場や産別の枠をこえ、政党や上部団体の違いをこ え、さらには国境をもこえた全労働者の団結をつくりだすことです。
関西生コン・港合同・動労千葉の3労組が呼びかける11・5集会は、既成の労働運動指導部のもとで形骸化されてきた労働者の階級的団結を回復し、労働組合の闘う力をよみがえらせる集会です。11・5に結集し、戦争国会を阻む力をつくりだそう。

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎連帯の挨拶
佐藤昭夫/高山俊吉/小田原紀雄
「日の丸・君が代」不起立被処分者
国鉄1047名解雇撤回闘争から
職場で闘う仲間から◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報より緊急のお知らせ■( 10 月29日)

教育基本法の改悪に反対して奮闘する全国のみなさん!

10月17日から27日まで国会前リレーハンスト&座り込み行動を行ってきた「リレーハンスト&座り込み行動を実行する有志」(都教委包囲・首都圏ネットがサポート)が、リレーハンスト&座り込みを続行することを決定しました。10月30日から11月10日まで、連日朝9時から18時までです。
また日教組は、10月19日〜30日までの予定で行っていた国会前座り込みを、31日から11月10日まで続行することを決めました。連日、13時から16時までです。同じ期間、東京教組が16時から18時まで座り込みを継続します。また大分県教組の独自の座り込み行動は、11月いっぱいの継続が予定されています。 10月30日には、教育基本法特別委員会で6時間の審議が行われます。
読売新聞(10月29日付)は、「与党は、30日からの委員会審議で前通常国会と合わせて70時間以上の審議時間を確保。11月6日以降に公聴会を開催し、10日には衆院を通過させたい考えだ」と報じています。 これからの1〜2週間が、改悪を阻むための最大の山場です。

各地から、職場から、仲間とともに国会前に駆けつけましょう! 11・5全国労働者総決起集会に大結集し、翌6日、11・5集会実行委が呼びかける国会闘争に大挙駆けつけましょう!


■国会闘争速報 2006年10月28日 第10号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■「教基法改悪も共謀罪も廃案に!」ハンスト団と北教組先頭に早朝から座り込み
9日目の27日は5名のハンスト団でたたかわれた。東京の被処分者と東京教組の2名、千葉から佐倉市議の工藤さんほか計3名。昨日から残った北海道教組250名も、早朝から国会前で座り込みを開始。共謀罪反対の共同行動も横断幕を広げて陣取り、加えて建交労も座り込みに入った。朝早くから500名をはるかに越える座り込み部隊が国会前を制圧した。
9時過ぎから北教組の集会が行われた。各支部から「支部総勢560名のうち190名が本日の行動に立ち上がっている」「人も予算も使い果たすまでがんばる時」と、渾身の決意や報告が全体を鼓舞した。北教組は11時に議員要請行動へ切り替えた。
12時から反戦共同行動委員会が集会。全学連の織田委員長がマイクを握り「核実験を口実にして戦争をやろうとしているのはブッシュと安倍だ。だが戦争なんて労働者が拒否して立ち上がったら止められる。動労千葉のように闘おう」と訴えた。全国から駆けつけた労働組合、住民・学生団体から発言が続き、11・5労働者集会への総結集が呼びかけられた。
正午をすぎると日教組の組合員が集まってきた。自主的あるいは単組決定での独自の座り込み部隊もある。都高教、三浦半島教組をはじめ神奈川、長野、愛知、三重、大分、鹿児島など。総勢80名を越え、本部方針の倍以上だ。ハンストの激励・支援に訪れる人も増え、ハンスト団の周りも賑やかだ。
13時30分からは共謀罪反対共同行動の集会。実は現局面こそ共謀罪強行採決の危機にあること、共謀罪と改悪教基法は一体で労働運動を解体する大反動であり、大衆行動を今こそ強めねばならないことが訴えられた。
15時前からハンスト者が次々発言。被処分者のIさんは「本当の決意をしなければならない時がきた。都教委と石原が東京の教育をぶっ壊した。改悪法が戦争の前哨戦だ」と決意を語った。16時から座り込んだ東京教組も集会を行い、18時に全体の行動が終了した。

■防衛省=日本版「国防省」設置法案が審議入り (27日)
27日の国会では、対テロ特措法の1年延長が成立しました。さらにこの日、防衛省法案が衆院で審議入りしました。防衛庁を「省」に格上げするとともに、海外派兵を自衛隊の主任務に位置づけるものです。これは「国防省」の設置であり、軍部が再び昔のように政治の実権を握る道を開きます。また安倍首相は日本の核保有について27日都内で講演し、「議論は封殺できない」と発言しました。この安倍政権を国会闘争の爆発で倒そう!

■国会前のみなさんへ熱い連帯を込めて
非常事態宣言下の日教組緊急中央集会に、最高責任者の森越委員長が何と「海外出張」で欠席! 戦後最大の攻撃の前で、陣頭指揮を取って闘いの最先頭に立つどころか、信じられない裏切り行為を行った本部に対して、私たち広島の教育労働者は壇上に駆け上がり、命がけの弾劾行動に決起しました。
森越委員長! 30万組合員を見捨て、海外の会議に出かけている場合なのか! 職場の矛盾をいったん後に回してでも駆けつけた、組合員の思いを何だと思っての行動か! 委員長はハンストを国会前でしている仲間たちの先頭で座り込んだことが一度でもあるのか! 勤評闘争の時に高知県の組合員が「勤評反対のストライキに入るのか否か」と地域反動に一人一人つるし上げられ、石をなげつけられた。そのとき当時の小林委員長は現場に駆けつけ、頭を血だらけにして組合員を守り、頭に包帯をまいて全国オルグに回った。この精神は森越委員長にはないのか! 主任制反対一日ストライキを闘おうと全国に檄を発し、先頭で闘った槙枝委員長の魂はどこへ行ったのか! 広島の私たちは怒っています! 何としても裏切りをのりこえ、1万人のこの力をさらに教基法改悪粉砕へ! 連休前の強行採決を許すな! 全国ゼネストを! その勢いで11・5集会へ! そして11・6国会前座り込みで廃案へ! 安倍内閣を打倒して、子どもたちを守ろう! 教え子を再び戦場に送るまい! 教育労働者の団結万歳!
2006年10月27日
広教組高須小分会 金平久美子

■国境をこえ、党派や上部団体のちがいをこえて11・5全労働者の団結で戦争国会をつぶそう
◎社会の主人公としての誇りを取り戻すための集会 戦争と格差拡大、社会保障の剥奪など諸権利の解体が、労働者を激しく襲っています。とりわけ青年労働者は、その多くが非正規雇用と極端な低賃金を強いられ、夢も希望も奪われていっています。その上に今や、黙っていたら戦争にかり出される時代が始まったのです。11・5労働者集会は、闘いを放棄した既成の労働運動指導部のもとで忍従を強いられてきた労働者が、自ら立ち上がり、奪われてきた団結を回復して、社会の主人公としての誇りを取り戻すための集会です。そして労働組合の闘う力をよみがえらせ、戦争と改憲の安倍政権を打倒し、この社会を根底から変革する第一歩を踏み出すための集会です。ぜひとも結集しよう!

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎「日の丸・君が代」不起立被処分者の発言
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合?

■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)日比谷野音 13時開場 13時半開会 15時半デモ出発
◎主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
◎呼びかけ人 大内裕和(松山大学) 小森陽一(東京大学) 高橋哲哉(東京大学) 三宅晶子(千葉大学)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報 2006年10月27日 第9号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■国会前に各県教組の大隊列 ハンスト団にデモ隊からエール 衆院採決阻止へ決意みなぎる
ハンスト8日目。これまでをはるかに越える熱気のただ中で、26日、最大の7名が決起した。被処分者の2名と初めて参加した退職者のAさん。共謀罪反対の陣形からも1名。大阪の教育労働者KさんとIさんもかけつけた。初日から3日間のハンストをやりぬいた都立高校教員のFさんも再び加わった。
いつもどおり早朝からハンストを開始すると、座り込みの参加者が続々と登場し両側を埋めていく。とりわけ北海道教組は一昨日からの50名に加えてさらに250名が上京し、300名で座り込んだ。他にも北陸ブロック各県がそれぞれ本部方針を越えて50名規模で座り込み、また10日から座り込みを続けている大分県教組も人数を倍加させた。近畿や九州からの自主的決起も相次いだ。国労の150名の座り込みもあわせて800名が国会前を埋め尽くしており、座れる場所がない人まで出てきた。歩道は人の波でぎっしりとなった。
午後になると各ブロックや団体ごとに次々と集会が行われた。シュプレヒコールが一つになって唱和され、闘うもの同士の連帯感が広がる。「絶対廃案」の決意はいっそう力強いものになる。
夕方からの日比谷野音の集会のため、日教組の座り込みは一時国会前を離れた。その間もハンスト団は座り込みを続けた。やがて野音からの22梯団8500人もの長いデモ隊が国会前にさしかかったとき、道路をはさんでエールが交換された(右上写真)。ハンスト団からのアピールに「がんばれ」「絶対阻止しよう」との激励の声や拍手が相次いだ。双方が「改悪絶対阻止」の決意を改めて打ち固める決定的な日となった。

■「日教組本部はストライキ方針を出せ!」 日比谷野音に8500人 会場から怒号
26日夕、北海道から沖縄まで、全国各地から結集した日教組組合員が日比谷野外音楽堂を埋め、一部は会場の外にあふれ出た。その数8500人。みな非常事態宣言に奮い立ち、闘争方針を求めてかけつけている。だが肝心の森越委員長の姿はない。「委員長は何をしている」「本部はストライキ方針を出せ!」の怒号が飛びかい、業を煮やした組合員が壇上の司会者に詰め寄った。具体的な行動方針も全く提起されず、言葉だけの「非常事態宣言」が空しく響いた。 集会後のデモでは本部の裏切りをのりこえて進もうという決意がみなぎった。

■国境をこえ、党派や上部団体のちがいをこえて11・5全労働者の団結で戦争国会をつぶそう

■首相が「教基法は必ず今国会で」と指示 阻止すれば安倍政権を倒せる!
教育基本法改悪案の25日審議入りにさいして安倍首相は、「今国会中に必ず成立を」と指示しました。そのために共謀罪をもあえて先送りし、今や教基法改悪の一点に政権の命運をかけています。同時に教育再生会議を発足させ、教員免許更新制などの導入に向けた攻撃をスタートさせました。
安倍政権がこの「教育改革」攻撃に全体重をかけているのは、戦争をやるにはまず教育を変えることが必要だからです。平和教育や基本的人権の大切さを教える教員は学校から追放して、「国のために死ね」と子どもたちを戦場にかりたてることを教育の最大の目的にすえるのです。これは日教組の完全解体なしに進みません。逆に日教組30万をはじめ、全教育労働者が職場から総決起してこの攻撃を粉砕すれば、安倍政権を崩壊に追い込むことができます。戦争への歯車を止めるのは今です! 国会を包囲して闘おう。

■3労組が11・6国会闘争を呼びかけ
11・5労働者集会を呼びかけている動労千葉、連帯ユニオン関生支部、全国金属機械港合同の3労組は、11・5集会翌日の11月6日、国会闘争に立つことを決定し、集会に結集した全国の労働者・労働組合が6日の闘争にも共に立ち上がることを呼びかけました。韓国とアメリカからの代表団も、11・5に続いて11・6国会前での闘いに合流します。国連の制裁決議をテコに、日米両政府が北朝鮮への侵略戦争(それは同時に朝鮮半島全域を戦場と化すものです)に突き進んでいる今、日韓米の労働者が団結して戦争阻止の闘いに立つことは決定的です。11・5〜6連続闘争に立ち上がろう!

■防衛庁長官がPAC3配備に「沖縄県民は感謝せよ」と暴言 26日の国会で
安倍政権は本気で北朝鮮への侵略戦争をしかけようとしています。26日の国会では、久間防衛庁長官が沖縄への米軍パトリオットミサイル(PAC3)搬入について、「沖縄の人は喜んでもらいたい」と暴言を吐きました。戦争に突入したら沖縄は戦場になることを覚悟せよと言っているのです。
改憲のための国民投票法案も26日に審議入りしました。「防衛省」昇格法案の審議入りも迫っています。この戦争国会にストップを!?

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎「日の丸・君が代」不起立被処分者の発言
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合

■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)日比谷野音 13時開場 13時半開会 15時半デモ出発
◎主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
◎呼びかけ人 大内裕和(松山大学) 小森陽一(東京大学) 高橋哲哉(東京大学) 三宅晶子(千葉大学)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
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■国会闘争速報 2006年10月26日 第8号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■現場の怒り、国会前を制圧 根津さん「教基法改悪はどうしても止めないと」
ハンスト7日目、朝早くから多くの団体が座り込みに決起している。ハンスト団の両隣に北海道教組と大分県教組が陣取り、道路を隔てて国労闘争団の座り込みもはじまった。他にもいくつもの県教組が本部方針と無関係に自主的に国会行動にたちあがっている。国会前は端から端まで色とりどりの横断幕やのぼり旗、そこかしこで集会やシュプレヒコール。警察はまるで規制できない。
様々な発言に共通するのは、現場に責任をとっている教員にとってこの改悪案は断じて許せないということだ。全体を代表するような発言がハンストに立ち上がった被処分者の根津さんからなされた。「10・23通達と教育委員会の校長への指導によって私も処分を受け続けました。今回は停職3ヶ月でしたが次は6ヶ月。その次は免職の危険性があります。東京の学校は教基法改悪された状態。校長はすべて教育委員会の指示で動き、通知を読み上げるように発言する。『おかしいじゃないか』という声はまずでません。教基法改悪で、教育の主体は教育の受け手でなく教育行政になってしまうわけですから、さらにどんなことでも可能になる。一足飛びに免職にするのも自由。子どもを戦争に追いやることもできる。どうしても止めないといけない。日教組方針に『日の丸・君が代』強制反対、処分するな、ということを入れて欲しい。実質的に東京で教基法改悪されたのがこの処分なのです。力を合わせてがんばりましょう」
13時以降は日教組本隊も加わり、教基法改悪反対の座り込みが約200名、国労闘争団の座り込みも約150名、夕方からは東京教組も加わって完全に国会前を制圧している。特別委員会は始まったが、あきらめムードなどゼロだ。逆に団結と決意が固まっている。敵の狙いは11月第一週衆院通過だ。力を振り絞って国会行動をやりぬこう。

■趣旨説明10分で終わる(教基法特別委)30日から連日、スピード審議の方針 連休前の衆院通過を絶対阻止しよう
25日、衆院特別委員会で教基法改悪案の趣旨説明が行われ、10分で終了しました。次は30日(月)で、安倍首相が出席して午前2時間・午後4時間の質疑を行う予定。12月15日の会期末までに成立させるためには11月上旬の衆院通過が必要とされ、30日から連日の委員会審議を行い、採決強行にもちこもうとしています。
26日には改憲投票法案の審議入りも強行されようとしています。教基法改悪を粉砕することが全反動法案をストップさせます。連休前の衆院通過を絶対阻止すること、11・5集会の大爆発をかちとることがいよいよ決定的になりました。

■国境をこえ、党派や上部団体のちがいをこえて 11・5全労働者の団結で戦争国会をつぶそう
安倍政権の戦争への暴走が始まっています。日米はすでに、国連制裁決議をテコに北朝鮮への侵略戦争をしかける臨戦態勢に入っています。この中で、安倍政権の閣僚の恐るべき発言が相次いでいます。憲法9条のもとでも集団的自衛権は行使できるとか、日本の核武装への言及とか。安倍政権が最重要課題とする教育基本法の改悪も、まさに戦争をやるためです。
「教育改革」の名のもとで、すでに多くの教育労働者が過労死や自死に追い込まれている職場の現実。その上に、子どもたちを戦場に送り出す「死の手配師」になれと命じるのがこの教基法改悪です。これをぶっとばさなかったら、教育労働者は本当に殺されてしまいます。
日教組再生への力は 11・5で生み出される
この情勢を、日教組もようやく「非常事態」と宣言しました。必要なのは、この宣言を本気の行動に移すことです。9・21判決の勝利が職務命令をはねのけた現場の闘いによってもぎとられたように、戦争を止め、教基法改悪を止めるのは、全労働者の団結による職場からの不退転の闘いです。
動労千葉などの3労組が呼びかける11・5労働者集会は、闘う労働者・労働組合が国境をこえ、党派や上部団体の違いをこえて団結し、労働運動の再生をかちとる場です。11・5に総結集し、日韓米労働者の国際的団結のもと、安倍政権を打ち倒そう!

■3労組の国会前での訴え
●動労千葉
  11・5集会に労働者は総決起してほしい。共謀罪、教基法改悪もすべての悪法が改憲のため。はねかえすためには労働者が団結して、闘って、怒りの声あげることが必要。分割・民営化の象徴が1047名闘争。本当に解雇撤回まで闘うことが、改憲情勢のなかで光り輝くものになります。11・5は日比谷野音をあふれさせる結集で、共謀罪・教基法改悪を粉砕する集会にしていきたい。
●連帯ユニオン関生支部 東京の仲間が月550時間にのぼる労働で健康を害し、職場を追放され、暴力事件をおこされている。この悪徳大資本に対して今日抗議行動しました。労働者への悪法を作ろうとしている奴らに一泡ふかせてやらねばならない。私たちは昨年3月以降、4波にわたる政治弾圧を受けている。攻撃に屈することなく闘う。
●全国金属機械・港合同 現在国会では労働契約法という新たな法律が登場している。この法律は労働者の団結体というものが前提にされていない。労働契約法と共謀罪は連動している。共謀罪が制定されてない中でも様々な刑事弾圧が労組にかけられている。関生は激しい政治弾圧がかけられている。私たちも全力でともに反撃していく。

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎「日の丸・君が代」不起立被処分者の発言
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合?

■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)日比谷野音 13時開場 13時半開会 15時半デモ出発
◎主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
◎呼びかけ人 大内裕和(松山大学) 小森陽一(東京大学) 高橋哲哉(東京大学) 三宅晶子(千葉大学)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463?


■国会闘争速報 2006年10月25日 第7号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■教基法特別委25日から審議始まる 30日首相出席で質疑、31日強行採決狙う
教育基本法改悪案の審議入りが決まりました。10月25日に衆院特別委員会での趣旨説明を行い、30日に安倍首相出席のもとで午前・午後計6時間の質疑を行うというものです。政府・与党は、31日には「すでに十分な審議時間を費やした」として、委員会採決―衆院本会議での強行採決にうって出ようとしています。
他方で衆院法務委員会は、共謀罪の審議を後回しにすると決定しました。これも、安倍政権が最重要課題に掲げる教基法改悪にまず全力を注ぐためです。教基法改悪が通れば、共謀罪など他の法案にも一気に拍車がかかるのは間違いありません。
安倍政権が恐れているのは教育労働者の現場からの大反乱であり、この闘いが戦争・改憲と「格差拡大社会」の現実に対する全労働者の怒りと結びつくことです。だからこそ彼らは、焦りに焦っています。国会前の闘争と11・5集会の大爆発で迎え撃ちましょう。

■行動予定
26日(木)日教組緊急集会・デモ
17時45分 日比谷野音
27日(金)反戦共同行動など諸団
体による国会集中行動(終日)
31日(火)反戦共同行動など諸団
体による国会集中行動/全国連
絡会の国会前集会 18〜19時

■嵐の中、国会前に人垣350人 24日 北海道教組70人など続々座り込み ハンスト団と共謀罪反対行動とのジョイント集会も
ハンスト6日目も朝9時から元気よく闘われた。すでに4日目のハンストとなる都立高校教員歴30年のFさん、前日から2日連続となる兵庫のKさん、そしてこの日が初めての、川崎で私立高校の教員をしていたIさんの3名だ。共謀罪反対の座り込みも隣りで始まり、旗や横断幕がにぎやかに林立。
12時になると、ハンスト座り込み行動と共謀罪反対共同行動のジョイント(合同)集会が60名の参加で行われた。強行採決が狙われている2大悪法に対する怒りと決意が次々語られる。集会中に日教組の座り込み団が次々やってくる。
13時から日教組の集会が始まった。注目されたのは補欠選挙があった大阪の発言である。「自民党は政策論議まったくしない。自治労、日教組、労働組合批判の一点だった」とのこと。参加者の怒りが新たになる。また北海道教組は70名の大部隊で登場。本部の方針をのりこえて国会行動に立ち上がる県教組が増えてきた。安倍政権への現場の怒りが高まっている証拠だ。
夕方にはさらに人が増えた。16時からは共謀罪反対共同行動の集会が始まり、関西生コンや港合同、動労千葉など闘う労働組合からの発言も盛り沢山。16時50分からハンスト団の集会、その20分後には反戦共同行動委の集会と、雨の中で集会の連続だ。18時からはあんころ集会で道路は人垣でぎっしりだ。結集は350名。最後に首相官邸前でシュプレヒコールをやり、全行動を終えた。
◎北海道教組の発言
昨日、北海道人事委員会が「君が代」の処分取り消しの採決を下すという画期的なことがあった。しかし教基法が改悪されればこうした不当な強制を違法としたこの決定がまったく意味なくなってしまう。中央でも、地方でも運動をさらに大きくして廃案にもちこまねばならない時と思います。

■「戦争国会」を打ち破るのは職場からの団結と反撃だ 11・5労働者1万人デモで世の中変えよう
戦争の危機が迫っています! 安倍政権は、米のブッシュ政権と連携して、北朝鮮の核実験発表を機に朝鮮半島への侵略戦争に突入しようとしています。この戦争は、イラクへの戦争と同様に、アメリカの軍需産業や日本の大資本の利益を貫くための戦争です。とりわけ安倍政権は、これを機に憲法9条の撤廃に一気に踏み込み、核武装も検討課題などと言い出しています。教育基本法の改悪も、共謀罪も、この戦争に労働者人民を総動員するためです。今国会はまさに「戦争国会」です。
これを止める力は、全労働者の団結の中にあります。政府・自民党が日教組や自治労などの労働組合を名指しで攻撃し、その解体を叫んでいるのは、労働者の団結した力が真に発揮されれば安倍政権などふっとぶことを知っているからです。11・5集会こそ、この力を解き放つ場です。全国から大結集をかちとり、戦争国会を打ち破りましょう。

■動労千葉など3労組が国会前で訴え 24日
◎動労千葉
  11・5集会に労働者は総決起してほしい。共謀罪、教基法改悪もすべての悪法が改憲のためという点につきる。はねかえすためには労働者が団結して、闘って、怒りの声をあげることが必要。国鉄の分割・民営化も、中曽根がのうのうと言っているように、労働組合を解体して憲法を変えると。その中心が総評であり国労。これが本質。その分割・民営化の象徴が1047名闘争。権力からみればまだこの問題が残っていて、闘いの中心になっていることが大きな力になっている。本当に解雇撤回を掲げて最後まで闘うことが、改憲情勢のなかで光り輝くものになると確信しています。11・5は日比谷野音をあふれさせる結集で、共謀罪・教基法改悪を粉砕する集会にしていきたい。
◎連帯ユニオン関生支部  東京の仲間が去年一年間で月平均400時間の労働を強制され、3月には月550時間にのぼる労働で健康を害し、職場を追放され、暴力事件をおこされている。この悪徳大資本に対して本日早朝より座り込みで抗議行動をたたかっています。その一環として、今日の共謀罪反対闘争にも立ち上がりました。こんな労働者への悪法を作ろうとしている奴らに一泡ふかせてやらねばならない。私たちは昨年3月以降、4波にわたる政治弾圧を受けている。国家権力とマスコミ、大資本が一体となった攻撃に屈することなく、今日の闘いをともに闘いぬくことで自らの生きざまを示したい。
◎全国金属機械・港合同  共謀罪を追いつめた関東の仲間や関生の闘いに敬意を表します。現在国会では労働契約法という新たな法律が登場している。この法律は労働者の団結体というものが前提にされていない。そもそも労働者は圧倒的に使用者より劣勢にある。だから団結して組合をつくって対抗していく。労働組合法でも規定されている。共謀罪とはこの労働者が団結することを禁止するためにもちだされてきた法律。労働契約法と共謀罪は連動している。共謀罪が制定されてない中でも様々な刑事弾圧が労組にかけられている。労働運動を闘うもの、団体交渉権を使うものはつぶす、というものだ。関生は激しい政治弾圧がかけられている。私たちも全力でともに反撃していく。 ??

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎「日の丸・君が代」不起立被処分者の発言
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合

■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)日比谷野音 13時開場 13時半開会 15時半デモ出発
◎主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
◎呼びかけ人 大内裕和(松山大学) 小森陽一(東京大学) 高橋哲哉(東京大学) 三宅晶子(千葉大学)?

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463?


■国会闘争速報 2006年10月23日 第5号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■「命がけの闘いで改悪をとめよう!」 広島原爆ドーム前で30時間のハンスト
 「目の前の原爆ドームの姿は、教育労働者が戦争教育を行った結果。命がけの団結で教基法改悪をくい止めよう!」 21日から原爆ドーム前で30時間のハンストを貫徹した広教組組合員の金平久美子さんが、力をふりしぼって訴えた。
22日午後に開かれた「教基法と憲法の改悪に反対するヒロシマからのアピール行動」は、広教組と広高教組の有志12人が呼びかけ、12の分会と60人の組合員が賛同し、教育労働者を中心に70人の労働者や市民が参加した。「10・26と11・5に総力で立ち上がれば教基法改悪をとめ、安倍の息の根も止めることができる」「職場の大変さに負けたら来年はない。組合もない。年休をとって東京へ行こう。歴史を変えよう」―職場から行動を起こし、ついに日教組本部をも突き動かした自信と誇りに満ちて、教育労働者が生き生きと発言を続けた。他の産別の労働者も奮い立った。
◎金平さんのハンスト宣言から
 今の現場はまさに労働監獄です。精神疾患や病死・自死の増加をこれ以上許してはなりません! やはり、命をかけての闘いのみが勝利できる道です! 今まさに、教育が国家の戦争の道具にされようとしています! 絶対に阻止しなくてはなりません! 本来の教育を、わたしたち自らの手でうばいかえしましょう!
国家が今恐れているのはわたしたちの団結です! わたしたちの勢いでこの政権を倒せないはずがありません! 
『美しい国』の本に労働者の団結を予感して恐れている記述があります。わたしたちの行動で、本当の団結の恐ろしさを思い知らせてやりましょう!

■日教組が非常事態を宣言
  教基法改悪案の25日審議再開・27日衆院採決強行許すな 26日一斉職場集会と緊急中央集会(日比谷)・デモへ!
全国の職場と国会前でのねばり強い闘いがついに本部をつき動かしました。日教組本部は19日夜、主任制の時以来の非常事態宣言を発しました。26日、日比谷野音全国結集で1万人規模の集会を行い、国会にむけてデモ。そこへむけて16時から東京主要駅でビラまき。また、同日全国すべての職場で職場集会で全組合員総決起をはかる、というものです。
安倍内閣は、特別委員会審議を25日にも再開し、実質審議は2日で終わらせ27日にも強行採決を狙っています。26日の1万人集会を爆発させ、絶対に阻止しましょう。

■行動予定
23日(月)全国連絡会(あんころ) の院内集会 16時30分
24日(火)全国連絡会主催の国会前 集会 18時〜19時
共謀罪阻止一日行動
26日(木)日教組緊急集会・デモ
17時45分 日比谷野音
27日(金)強行採決絶対阻止
国会前座り込み(終日)■やめろ!教基法改悪 つぶせ!共謀罪
10月22日東京・新宿で、教基法改悪阻止と共謀罪阻止の闘いを結合したジョイント集会とデモが開催されました。都教委包囲首都圏ネットワークと破防法・組対法に反対する共同行動がこの間の国会前での闘いを報告。「いよいよ決戦だ」との決意のもと、250人が「教基法改悪も共謀罪も廃案に」を訴えて新宿駅西口・南口をデモしました。

■東京教組も国会前座り込み開始 ハンスト団の熱気に学生も合流
ハンストは20日で4日目に入りいよいよ高揚してきました。東京の被処分者2人に加え、奈良市から夜行バスでかけつけた日教組組合員のMさん、被解雇者の会Kさん、葛飾区教組のKさんがハンスト団に参加。昼過ぎからは日教組の座り込みや、東京教組の行動も始まり、さらに法政大学での退学・停学処分反対の集会を終えた学生たちも合流し、国会前は大いに活気づいてきました。
◎日教組奈良市のMさん 国会にかけつけてよかった。元気倍増しました。26日、11月5日、12日と連続して教基法阻止のためにたくさんの組合員をつれて上京します。
◎葛飾区教組Kさん 教育を戦争の道具にしてはならない。6月も国会行動を続けたことで強行採決を阻止した。この闘いを進めることが力になる。
◎法政大の被処分学生 退学・停学撤回クラス決議が59あがった。学生を人間扱いしない、これが戦争の道だし教基法改悪。本日の抗議集会はものすごい法大生の怒りがわきおこり大成功でした。

■関西生コン・港合同・動労千葉の3労組が安倍政権打倒へ総決起集会を呼びかけ
「労働者の団結で安倍改憲政権を倒そう!」という呼びかけが、全日本建設運輸連帯労組・関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合・港合同、国鉄千葉動力車労働組合の3労組から発せられています。11月5日、東京・日比谷野音に全国の闘う労働組合が総結集し、連合中央など既成のナショナルセンター指導部をのりこえて、現場組合員の職場からの団結と闘いをもって、戦争・改憲と民営化=労組破壊の嵐に立ち向かおうというものです。
この集会には、非正規職撤廃のゼネストに突き進む韓国・民主労総や、アメリカでブッシュ政権の労組破壊攻撃と不屈に闘うILWU(国際港湾倉庫労組)、AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)も参加します。日韓米の闘う労働者の国境を越えた連帯と共同闘争こそ、戦争を止める力です。格差社会を打ち破る力もここにあります。11・5に1万人の大結集を!

■11・5日韓米労働者の団結で戦争をとめよう!
関西生コン・港合同・動労千葉の3労組が安倍政権打倒へ総決起集会を呼びかけ
  「労働者の団結で安倍改憲政権を倒そう!」という呼びかけが、全日本建設運輸連帯労組・関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合・港合同、国鉄千葉動力車労働組合の3労組から発せられています。11月5日、東京・日比谷野音に全国の闘う労働組合が総結集し、連合中央など既成のナショナルセンター指導部をのりこえて、現場組合員の職場からの団結と闘いをもって、戦争・改憲と民営化=労組破壊の嵐に立ち向かおうというものです。
この集会には、非正規職撤廃のゼネストに突き進む韓国・民主労総や、アメリカでブッシュ政権の労組破壊攻撃と不屈に闘うILWU(国際港湾倉庫労組)、AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)も参加します。日韓米の闘う労働者の国境を越えた連帯と共同闘争こそ、戦争を止める力です。格差社会を打ち破る力もここにあります。11・5に1万人の大結集を!

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎「日の丸・君が代」不起立被処分者の発言
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)日比谷野音 13時開場 13時半開会 15時半デモ出発
◎主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
◎呼びかけ人 大内裕和(松山大学) 小森陽一(東京大学) 高橋哲哉(東京大学) 三宅晶子(千葉大学)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年10月21日 第4号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■日教組が非常事態を宣言!
教基法改悪、与党が今月27日にも衆院通過を狙う
26日一斉職場集会と緊急中央集会(日比谷)・デモへ!
全国の職場と国会前でのねばり強い闘いがついに本部をつき動かしました。日教組本部は19日夜、主任制の時以来の非常事態宣言を発しました。26日、日比谷野音全国結集で1万人規模の集会を行い、国会にむけてデモ。そこへむけて16時から東京主要駅でビラまき。また、同日全国すべての職場で職場集会で全組合員総決起をはかる、というものです。
安倍内閣は、特別委員会審議を25日にも再開し、実質審議は2日で終わらせ27日にも強行採決を狙っています。26日の1万人集会を爆発させ、絶対に阻止しましょう。●行動予定
23日(月)全国連絡会(あんころ)の院内集会 16時30分
24日(火)全国連絡会主催の国会前集会 18時〜19時
共謀罪阻止一日行動
26日(木)日教組緊急集会・デモ
17時45分 日比谷野音
27日(金)強行採決絶対阻止
国会前座り込み(終日)

■東京教組も国会前座り込みを開始
ハンストは4日目に入りいよいよ高揚してきました。東京の被処分者二人に加え、日教組奈良市から夜行バスでかけつけたMさん、被解雇者の会Kさん、さらに葛飾区教組のKさんがハンスト団に参加。朝9時にシュプレヒコールを行い、元気にハンスト開始。昼すぎからは日教組の座り込みや、東京教組の行動も始まり、さらに法政大学での退学・停学処分反対の大集会を終えた学生たちも合流し、国会前は大いに活気づいてきました。
◎日教組奈良市のMさん 国会にかけつけてよかった。元気倍増しました。明日は関西で数百規模の集会。26日、11月5日、12日と連続して教基法阻止のためにたくさんの組合員をつれて上京します。
◎葛飾区教組Kさん 急遽ハンストにきました。教育を戦争の道具にしてはならない。6月も国会行動を続けたことで強行採決阻止した。国会の闘いをすすめることが力になる。
◎岡山県教組 地元で県教組集会を独自にやる。県委員長も「ここは教育の転換期。最大限の力をだすことが教育実践につながる」と発言。私もその通りと思う。
◎広島高教組 6月には県庁前広場で2千人集会やった。これから県内5カ所で集会を計画。その成功にむけてビラまき、街宣に取り組んでいる。
◎法政大の被処分学生 退学・停学撤回クラス決議が59あがった。一切を無視抹殺する当局。学生を人間扱いしない、これが戦争の道だし教基法法改悪。本日の抗議集会はものすごい法大生の怒りがわき起こり大成功でした。
◎九州の教育労働者 この秋は地域と国会行動両方全力。私たちは1047名闘争も支援してます。動労千葉はよくがんばっている。国鉄闘争も極めて大事なたたかいです。

●広島の教育労働者のハンスト突入宣言
わたしは10月21日、22日にハンガーストライキに決起します。教育基本法の改悪を何としても阻止する決意で突入します。これ以上、子どもたちを競争させ、分断させ、苦しめてはなりません! 私たちが犠牲になってでも、子どもたちを守らなければならないのです! 
今の現場はまさに労働監獄です。精神疾患や病死・自死の増加をこれ以上許してはなりません! やはり、命をかけてのたたかいのみが勝利できる道です! 今まさに、教育が国家の戦争の道具にされようとしています! 絶対に阻止しなくてはなりません! 本来の教育を、わたしたち自らの手でうばいかえしましょう! 
さらに、人間の当然の権利を守るための組織(組合)をつぶしてでないと、戦争ができません。戦前は、「天皇のために命をささげる」ことが美徳とされていました。それがまた、「美しい国」という別の言い方でまたくり返されようとしています。 
わたしたちは原点にもどる必要があります。戦争は最大の差別です!!! 北朝鮮の核実験問題の元凶はだれでしょうか? イラクの人民を劣化ウラン弾で今も苦しめているのはだれでしょうか?
今、朝鮮を軍事の力で挑発しているのはアメリカと日本です。ところが、日本は戦争の準備がまだできていません。今がチャンスです! 
国家が今おそれているのはわたしたちの団結です! 安倍は今おなかをこわしているくらい、追い込まれています。わたしたちの勢いでこの政権を倒せないはずがありません! 
「美しい国」の本に労働者の団結を予感して恐れている記述があります。わたしたちの行動で、本当の団結の恐ろしさを思い知らせてやりましょう! さて、全国のたたかいを受け継いで、わたしは21日10時から、原爆ドーム前でハンガーストライキに入ります。応援してくださるとうれしいです(^_^)
激励・リレーハンスト・一緒にすわりこみ・檄文・メッセージなど大歓迎です。
広島県教職員組合 金平久美子 連絡先 携帯 090−2863−8621
Fax 082−291−1843
メアド kumiiv_vimagin@n.vodafone.ne.jp

■11・5日韓米労働者の団結で戦争をとめよう!
関西生コン・港合同・動労千葉の3労組が 安倍政権打倒へ総決起集会を呼びかけ
「労働者の団結で安倍改憲政権を倒そう!」という呼びかけが、全日本建設運輸連帯労組・関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合・港合同、国鉄千葉動力車労働組合の3労組から発せられています。11月5日、東京・日比谷野音に全国の闘う労働組合が総結集し、連合中央など既成のナショナルセンター指導部をのりこえて、現場組合員の職場からの団結と闘いをもって、戦争・改憲と民営化=労組破壊の嵐に立ち向かおうというものです。
この集会には、非正規職撤廃のゼネストに突き進む韓国・民主労総や、アメリカでブッシュ政権の労組破壊攻撃と不屈に闘うILWU(国際港湾倉庫労組)、AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)も参加します。日韓米の闘う労働者の国境を越えた連帯と共同闘争こそ、戦争を止める力です。格差社会を打ち破る力もここにあります。11・5に1万人の大結集を!

■11・5全国労働者総決起集会
改憲・戦争と民営化=労組破壊に 立ち向かう労働者の国際的団結を
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎「日の丸・君が代」不起立被処分者の発言
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合?

■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)日比谷野音 13時開場 13時半開会 15時半デモ出発
◎主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
◎呼びかけ人 大内裕和(松山大学) 小森陽一(東京大学) 高橋哲哉(東京大学) 三宅晶子(千葉大学)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年10月20日 第3号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■日教組の座り込み始まる ハンストパワー・3日目も爆発! 教基法改悪阻止の訴え国会前に響く
ハンスト突入から3日目、ついに日教組の座り込みが始まりました。
午前中から座り込みを続けるハンスト団と大分県教組の組合員に続いて、13時から日教組の九州・中国・四国の3ブロック、都高教組合員などが集まり、総勢100人を超えました。一緒に「『日の丸・君が代』の押しつけ反対」「最後の最後まで闘うぞ」とシュプレヒコールをあげました。
ハンストは、東京の「日の丸・君が代」被処分者2人と大阪の元教育労働者の3人。駆けつけた新潟高教組元委員長の吉田正雄さんが、後輩たちを激励しました。動労千葉・動労水戸ものぼり旗を掲げて駆けつけました。
3日間のハンストをやりぬいた東京の被処分者Fさんは「日教組も動き始めました。国会前を拠点に闘いを広げ、改悪案を廃案に」と訴え、27日までハンストを継続することを誓い合いました。

■国会前の発言より
◎東京の「日の丸・君が代」被処分者Oさん
 年度末で定年退職を迎える年に「10・23通達」が出た。職員会議で「おかしい」と訴えたら、式当日に場内に入るよう職務命令を出され処分された。東京の現実こそ教育基本法10条違反だ。
◎大阪の中学校元教員Kさん 「教え子を再び戦場に送るな」を掲げる日教組だからこそ、組合員として頑張ってきた。11・5集会に参加して教基法改悪阻止を全労働者の課題に押し上げ、国会前を数万の労働者で埋めつくそう。
◎新潟から駆けつけた新潟高教組元委員長・吉田正雄さん 戦時中は小学3年から軍事教練をさせられて、教官の憲兵に怒鳴られ、軍刀を抜いて脅された。こんな教育を復活させてはならない。退職間際に管理職に「一番怖いのは職場闘争」と言われた。職場闘争は確信がなければ闘えない。勇気と確信を持ち闘おう。
◎沖縄県教組 72年の本土復帰まで憲法と教育基本法の枠の外に置かれていた私たちにとって、教育基本法はなおさら大切。改悪阻止のため、5月には700人で国際通りをデモしました。10月31日に2000人規模の県民集会を行います。
◎長崎県教組 教基法が改悪されたら愛国心の「A・B・C」評価をつけさせられる。そんなことは絶対にできない。10月29日から長崎でもハンストを行う。
◎動労水戸・国分勝之委員長 北朝鮮への制裁決議で、海上封鎖や臨検という戦闘行為の支援活動を自衛隊が行おうとしている。そのための改憲と教育基本法改悪だ。「日の丸・君が代」に不起立で闘った教育労働者のように行動しよう。

■「敵基地攻撃」「日本も核武装を」 これが極右・安倍政権の本音だ
国連安保理による北朝鮮制裁決議の採択を受けて、日米両政府は北朝鮮に対する武力攻撃の発動へと、急速に動き出しています。アメリカが求める船舶臨検=海上封鎖は、軍事衝突=開戦に直結します。安倍政権はこれに自衛隊を参加させると言っています。自民党の中川政調会長はさらに、北朝鮮に対抗して日本も核保有を検討すべきだと発言しました。麻生外相も国会で「核武装について議論できないのはおかしい」などと言い出しています。
北朝鮮の「核実験」は世界の人民の核廃絶への願いを踏みにじりました。しかしそれを口実に、戦争の発動を実際に狙っているのは日米政府です。これは、イラクに対して仕掛けたのと同様の侵略戦争を、今度は北朝鮮に対して仕掛けるものです。しかも極右・安倍政権はそれをテコにして、憲法改悪や日本の核武装化への扉を一気にこじあけようとしているのです。
このとんでもない事態に、直ちにストップをかけることが必要です。安倍政権が最も恐れているのは、労働者の団結と抵抗です。日本、韓国、アメリカの労働者が連帯して、強力な反戦運動を起こすことが決定的です。11月5日には、動労千葉など3労組によって、日韓米の闘う労働者による国際連帯と安倍政権打倒の1万人集会が呼びかけられています。11・5に結集し、戦争と改憲を阻みましょう。

■「対テロ特措法」延長案が衆院を通過 週明けからの国会がいよいよ山場に
10月19日、政府・与党はテロ対策特別措置法延長案の衆院通過を強行しました。米軍の「後方支援」のための海上自衛隊のインド洋派兵をさらに1年間延長するものです。来週からの国会で安倍政権は、その参院可決・成立を狙うとともに、教育基本法改悪や共謀罪などの審議入りにいよいよ踏み込もうとしています。これを断固、迎え撃つ闘いをさらに強めましょう。

■改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を 「11・5全国労働者総決起集会」に集まろう
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎「日の丸・君が代」不起立被処分者の発言
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合

■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)日比谷野音 13時開場 13時半開会 15時半デモ出発
◎主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
◎呼びかけ人 大内裕和(松山大学) 小森陽一(東京大学) 高橋哲哉(東京大学) 三宅晶子(千葉大学)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年10月19日 第2号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■教育労働者のリレーハンストつづく 国会前が闘いの大合流点に
国会前での教育労働者のリレーハンストは、17日に続き、18日も朝9時から午後6時まで闘われました。昨日ハンストに入った教育労働者のうち、2人が今日も闘いを継続。さらに、不当な分限免職処分を受けて裁判闘争を闘っている教育労働者1人と、その支援者1人がハンストに加わりました。
10月10日から独自の座り込みに入った大分県教組は、この日も座り込みを継続しました。
昨日に続き、闘いが始まったという知らせを聞いた多くの労働者・市民が国会前にかけつけてきました。広島の教育労働者は、国会前の闘いと連帯し、21日に原爆ドーム前でハンストに入ると宣言しました。共謀罪阻止の陣形とも合流し、教基法改悪案も、共謀罪も、ともに廃案にしようと声をあげました。
全教の労働者からも声援
昼過ぎからは、全教・全労連の労働者が国会前でデモと集会を開き、その隊列の中からも、ハンストに対して「頑張れ」という激励の声が上がりました。
19日からは、日教組と東京教組の国会前座り込み行動が始まります。23日には教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会主催の院内集会が予定されています。全国の職場・地域から、国会前を最大の結集点として、さらに大きな闘いを作り出していきましょう。

■教基法改悪阻止へ 国会前での発言
◎分限免職処分撤回をたたかう教育労働者・増田都子さん

私は侵略と植民地支配の真実を教えたために都教委に不適格とされました。他方で都議会で自民党の古賀議員は「日本はどこも侵略などしたことはない。侵略したことがあったら教えて欲しい」と発言し問題にもされない。教基法が改悪されればこれが全国化する。教職員こそ我が身を削ってでもこれを阻止するための行動をしましょう。
◎京大生NYくん
京都で大内さんの講演会があり「国会前にたたかいがあるからそこに行け」と言われたのできた。先生がハンストをやっているのをみて勇気づけられました。京大も教育現場からの反対の声をつくります。
◎日教組退職者会の幹事の方
改悪案は国家権力が教育に介入できる。私は戦争中に小学校で「天皇陛下のために死ねる人間になりなさい」と教えられた。二度と繰り返してはならない。
私は全国の退職者会に改悪反対の要請文を集めるよう呼びかけ、すでにたくさん集まり始めてます。全部の文教委員に要請していくことになってます。
◎ハンスト2日目のFさんのまとめの提起
今日は国会前がにぎわいはじめてるなと感じました。ハンストが教基法改悪を遅らせている。闘いが広がれば採決をやれなくなる。そうなれば安倍内閣はもともと弱い。今の世の中の流れが逆転していく。労働者がどれだけ力をもっているかということ。世の中の主人公はわれわれなんだ。その突破口になっているのだと思います。たたかうのは本当に楽しいなと実感できました。

■戦争を阻むのは日韓米労働者の国際的団結だ
11・5労働者集会1万人結集の力で安倍政権打倒へ突き進もう
北朝鮮の「核実験」を口実にした、日米両政府による戦争の危険が切迫しています。アメリカは、イラクに対して仕掛けたのと同様の侵略戦争を、いま北朝鮮に仕掛けようとしています。安倍政権は、これに「周辺事態法」を適用して、米軍の行う海上封鎖をはじめとした軍事行動に自衛隊を参加させると言い出しました。北朝鮮の船を追いかけ、停船しなければ発砲するということです。自民党の中川政調会長は、北朝鮮に対抗して日本も核武装を検討せよとさえ言っています。
北朝鮮・金正日政権の行為は世界の人民の核廃絶への願いと闘いを踏みにじるものです。しかしそれを口実に日米が北朝鮮への戦争を仕掛けることは、朝鮮人民の大虐殺と世界戦争への口火を切るものです。一刻の猶予もなりません。9条改憲と侵略戦争に突き進む極右・安倍政権を打ち倒そう!
安倍政権が最も恐れているのは、労働者の団結と抵抗です。闘う労働者の国際的団結こそ、戦争と改憲の攻撃をとめる力です。
11月5日には、全日建関西生コン支部、全国金属機械・港合同、動労千葉の3労組によって、11・5全国労働者総決起集会が呼びかけられています。この集会には、韓国・民主労総やアメリカの闘う労働組合も参加します。11・5にともに結集し、日韓米3国の労働者の国際連帯と不抜の団結をうちたて、安倍政権打倒へ突き進もう。

■沖縄 米軍ミサイル搬入を実力でとめる
沖教組、沖高教組や自治労を先頭に基地ゲート前に3日間座り込む
沖縄では、労働者の団結した力で戦争を実際にぶっとめる闘いが始まりました。10月8日夜から11日朝まで、うるま市の米軍天願桟橋ゲート前で3日間にわたる座り込みにより、嘉手納基地に新たに配備されるパトリオットミサイルの搬入を、まるまる2昼夜にわたって完全に阻止したのです。その先頭に立ったのは、沖教組・沖高教組や自治労、全港湾などの労働組合です。「労働組合が本気で闘えばすごい力を発揮する」「沖縄の労働運動がよみがえった」という声が、いま、沖縄中をかけめぐっています。この闘いに連帯して今国会闘争をぶちぬこう。

■改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を 「11・5全国労働者総決起集会」に集まろう
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎「日の丸・君が代」不起立被処分者の発言
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合

■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)日比谷野音 13時開場 13時半開会 15時半デモ出発
◎主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
◎呼びかけ人 大内裕和(松山大学) 小森陽一(東京大学) 高橋哲哉(東京大学) 三宅晶子(千葉大学)

「国会闘争速報」 発行:全国労組交流センター
東京都台東区元浅草2-4-10 五宝堂・伊藤ビル5F TEL 03-3845-7461 FAX? 03-3845-7463


■国会闘争速報 2006年10月18日 第1号■

◎教育基本法改悪阻止! 共謀罪制定阻止! 11.5労働者集会の1万人結集で安倍政権を倒そう

■17日、教育労働者がリレーハンストに突入
  「国会前に闘いの拠点ができた」 職場から地域から教基法改悪阻止へ駆けつけよう
「国会前に闘うベースキャンプをつくろう」
10月17日朝、教育基本法の改悪をなんとしても阻止しようと、教育労働者が国会前でリレーハンストと座り込み行動をスタートしました。午前10時、衆院第2議員会館前で「ハンスト突入セレモニー」を開催。この日ハンストに突入した教育労働者4人と郵政労働者1人が決意を述べました(別掲)。東京の「日の丸・君が代」被処分者や被解雇者をはじめ多くの労働者・市民が一緒に座り込み。すぐそばには、10月10日から独自の座り込み行動を開始した大分県教組の組合員15人も座り込みました。次々と駆けつける人が後を絶たず、夕方までにのべ100人を超える人が参加しました。
さらに18時から「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が主催した国会前集会には、400人が参加。国会前には終日、労働者の怒りの声が響きわたり、闘いの拠点ができました。
政府・与党は、衆院特別委員会で早期に採決を行おうとしています。特別委員会の審議が始まる前に、「改悪反対」の声をたたきつけることが死活的です。
リレーハンストと座り込み行動は27日まで続きます。日教組の国会前座り込み行動も19日から始まります。職場から、地域から、仲間とともに駆けつけましょう。

■ハンストに突入した教育労働者の発言
◎「日の丸・君が代」被処分者 Fさん(都立高教員)

「国会前に闘うベースキャンプをつくりたい」という思いで、リレーハンストと座り込みを呼びかけました。国のために命を投げ出す子どもをつくるわけにはいかない。教育基本法改悪を阻むために、3日間ハンストを闘います。
◎「日の丸・君が代」被処分者 Wさん(都立「障害児」学校教員)
1999年に「国旗・国歌法」の制定を許してしまったことが、それから7年間の都教委の横暴を結果してしまった。今度はそれを繰り返したくない。教育基本法の改悪を阻み、安倍が戦争に向かうのを止めましょう。
◎「日の丸・君が代」被処分者 Kさん(大阪・中学校元教員)
大阪から駆けつけました。第2次大戦の体験を聞かされて育った世代として、あんな教育を復活することは許せない。労働者の団結した力で教育基本法改悪を止められれば、安倍がグラグラになることは間違いありません。
◎「日の丸・君が代」被処分者 Fさん(都立高元教員)
東京では、教師の早期退職が激増し、自死に追い込まれる人まで出てしまっている。私は「10・23通達」以降、都立高の教員として最も多い4回の処分を受けました。民主主義の国においてはありえないような東京の教育現場の現実ですが、教育基本法が改悪されればこれが全国に広がってしまう。なんとしても阻みたい。

■11・5労働者集会1万人結集の力で安倍政権打倒へ突き進もう
北朝鮮の「核実験」を口実にした、日米両政府による戦争の危険が切迫しています。アメリカは、イラクに対して仕掛けたのと同様の侵略戦争を、いま北朝鮮に仕掛けようとしています。安倍政権は、これに「周辺事態法」を適用して、米軍の行う海上封鎖をはじめとした軍事行動に自衛隊を参加させると言い出しました。北朝鮮の船を追いかけ、停船しなければ発砲するということです。自民党の中川政調会長は、北朝鮮に対抗して日本も核武装を検討せよとさえ言っています。
北朝鮮・金正日政権の行為は世界の人民の核廃絶への願いと闘いを踏みにじるものです。しかしそれを口実に日米が北朝鮮への戦争を仕掛けることは、朝鮮人民の大虐殺と世界戦争への口火を切るものです。一刻の猶予もなりません。9条改憲と侵略戦争に突き進む極右・安倍政権を打ち倒そう!
◎沖縄でミサイル搬入を阻む
沖縄では、労働者の団結した力で戦争を実際にぶっとめる闘いが始まりました。10月8日〜11日、米軍の迎撃ミサイル・パトリオットの搬入を、基地ゲート前の座り込みによって実力阻止したのです。その先頭に立ったのは、沖教組・沖高教組や自治労、全港湾などの労働組合です。この闘いと連帯して今国会闘争をぶちぬこう。
安倍政権が最も恐れているのは、労働者の団結と抵抗です。闘う労働者の国際的団結こそ、戦争と改憲の攻撃をとめる力です。全日建関西生コン支部、全国金属機械・港合同、動労千葉の3労組が呼びかける11・5労働者集会は、日韓米3国の闘う労働者がこの団結を打ち固め、戦争と民営化攻撃への巨大な反撃をつくりだす場です。11月5日、1万人の怒りの大結集で安倍政権打倒へ突き進もう。

■全国連絡会主催の国会前集会の発言より 「なんとしても教育基本法の改悪を阻もう」
◎ハンスト団のWさん
 今日一日の行動で、ハンスト闘争が国会包囲行動の重要な拠点になると確信しました。これから27日まで、8時半からビラまきをして9時から6時まで座り込みとハンストを続けます。飛び入り大歓迎です。国会包囲の拠点としてなんとしても教育基本法改悪を廃案に追い込む、この一大闘争を闘っていきましょう。
◎東京教組の代表 「10・23都教委通達」の非情な支配は、教育現場を混乱させています。「君が代」不起立で処分された組合員の人事委員会闘争では、「職務命令を出したくなかった」と言っている校長もいます。パワーハラスメントが職員に向けられたり、新人が校長に大変な叱責を受けたりして、病人が続出。教育基本法が改悪されたらもっと大変なことになってしまいます。日教組と東京教組は19日から30日まで座り込みをします。なんとしても教基法改悪を阻みましょう。

■改憲・戦争と民営化=労組破壊に立ち向かう労働者の国際的団結を 「11・5全国労働者総決起集会」に集まろう
◎11月5日(日)日比谷野外音楽堂・正午開会
◎海外からのアピール
韓国から 民主労総ソウル本部
アメリカから ILWU(国際港湾倉庫労組)AMFA(ノースウエスト航空整備士労組)
◎「日の丸・君が代」不起立被処分者の発言
◎呼びかけ 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 全国金属機械港合同 国鉄千葉動力車労働組合■教育基本法の改悪をとめよう!11・12全国集会
11月12日(日)日比谷野音 13時開場 13時半開会 15時半デモ出発
◎主催 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
◎呼びかけ人 大内裕和(松山大学) 小森陽一(東京大学) 高橋哲哉(東京大学) 三宅晶子(千葉大学)

「国会闘争速報」発行:全国労組交流センター
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