屈服拒否した社保労働者525名の解雇を撤回しろ

2019年7月31日

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 2010年1月5日発行

  屈服拒否した社保労働者525名の解雇を撤回しろ

  団結とり戻し、労働監獄ぶっとばそう

改憲と首切りの民主党・連合政権打倒! 2・13大デモへ

 年金事務所・自治体職場で働くみなさん!民主党・連合政権による社保庁解体=全員解雇・選別再雇用の暴挙は、公務員360万人首切りの道州制解雇の始まりです。
この大攻撃に対し、全国の社保事務所の525名の仲間が分限免職の脅しをはねのおどけて決起し、首切りと労組の解体・変質に走る鳩山政権を徹底的に追いつめています。
職場の過酷な労働監獄の現実に、労働者としての怒りを爆発させましょう。団結こそ力。社保525名の解雇撤回を掲げ、闘う労働組合を職場によみがえらせましょう!(写真 解雇絶対反対で闘う全国社保労組福山分会・平口さん【12/28】)

鳩山首切り政権追いつめる社保労働者の反乱始まる!

 12月28日、社保庁当局による卑劣な「自主退職」の強制を拒否し、社保事務所の525名の仲間が分限免職処分を受けて立ちました。
いったい、彼らに解雇されなければならない正当な理由があるというのか。そもそもどうして、歴代政府による年金破たんのせいで、正規・非正規2万人余の労働者が全員解雇され、屈辱的な「誓約書」、賃下げと人減らし、残業と労働条件改悪の承諾を踏み絵に、選別再雇用されなければならないのか。(写真 国鉄決戦訴え、年末・年始街宣が大反響失業者総数800万の大失業に立ち向かう1047名解雇撤回・JR外注化阻止へ【12/30池袋】)

  厚労省・社保庁と自治労・社保労組幹部がグルになって進めてきた、このあまりに理不尽な攻撃に対して、社保の仲間の怒りの大量決起が叩(たた)きつけられたのです。

  税制大綱で「年金機構廃止」と明記。社保解体は団結破壊と年金制度解体のためだ

  民主党・連合政権の本性があらわとなっています。
鳩山政権とは、8・30総選挙で崩壊した戦後自民党支配にかわり、大恐慌で最大の危機を迎えた資本主義の延命のために、民主党、社民党、経団連に、御用組合の連合が中軸となって支えるブルジョア政府だということです。沖縄はじめ怒りの直撃でもうグラグラです。
12月22日に閣議決定された政府「10年度税制改正大綱」には、「日本年金機構を廃止し国税庁に統合、歳入庁を設置する方向で検討」とまで明記されています。労働者の選別再雇用の上にこき使って、数年後に年金機構は廃止。「国税庁に統合、歳入庁設置」で、戦後の年金制度は廃止・解体、企業分担分を解消し、税財源に一元化する。まさに社保庁解体は、労働者の団結破壊と年金・社会保障制度解体の道州制攻撃そのものです。

  「政労使で資本主義支える」社保首切り協力した連合と自治労本部の春闘方針弾劾

  社保労働者の首切りと労働監獄化に全面協力し、不採用となった組合員に「自主退職し非常勤への応募」を迫り、社保労組解散・採用職員のみでの新労組立ち上げで、解雇反対闘争の圧殺に動いた連合自治労・社保労組本部は絶対に許せません。
連合の定昇維持春闘方針では「悪循環を断ち切り生活を守ることが必要となっており、政労使すべての関係者がそれぞれの役割を発揮することが求められている」とし、「協力し、この危機的状況から脱出して持続的な経済成長につなげる」とする経団連・御手洗発言とまったく同じです。自治労本部春闘方針案も「景気回復・財政再建」を最大の前提条件としているありさまです。



  これが労働組合か。首切り・賃下げを強行する政府や資本によって買収された御用組合幹部から、労働組合を奪い返すときです。

  希望者全員を正規職として採用しろ! 解雇撤回掲げ闘う労働組合を作り出そう

 すべてのみなさん!年金や自治体の業務は、労働者の労働ぬきには進みません。労組執行部がどんなに裏切ろうと、職場の労働者が団結して闘えば、攻撃をぶっ飛ばせます。解雇された労働者と固く団結し、解雇撤回と労働監獄の現状を打ち破るために、闘いましょう。闘う労働組合を職場からつくり出しましょう。
(年金機構は希望者全員を正規職として採用しろ!1月4日、年金機構業務初日に全国の100近い職場で大宣伝。全国社保労組福山分会平口さんは就労闘争に決起。杉並・年金機構本部前ではマスコミの大注目下で20名が発足式出席の長妻厚労相、紀陸理事長を弾劾【写真】)
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事故多発! 第2、第3の尼崎事故が迫っている

  JR検修外注化を1ミリたりと許さない

  労働組合破壊と対決し、闘う国鉄労働者とともに、職場から反合理化(民営化)・安全闘争を巻き起こそう

  全面外注化・労組破壊許したら安全崩壊・大事故が不可避

  10月29日、JR東日本は、動労千葉に対して、「グループ会社と一体となった業務体制のさらなる推進について」とする提案を行ってきました。
「コスト削減」と「徹底した効率化」を理由にこれまでの枠を一掃し、構内・検修業務を丸ごと外注化し、1500名に及ぶ要員削減・子会社への出向強制(最後は転籍)で、動労千葉はじめ闘う労働組合を叩きつぶす大攻撃です。
そのもたらす先は安全の崩壊です。すでに、01年の設備関係の外注化で、レール破断や異常摩耗が多発し、降雨まもうによる道床の陥没など、鉄道会社としての機能が失われたとしか言いようのない事態が続出しています。
この上に、構内・検修業務を全面外注化するなどとんでもないことです。こんなことを強行したら間違いなく安全は崩壊する。首都圏で第2、第3の尼崎事故が不可避となるのです。

  闘いなくして安全なし!民営化・「効率化」で労働者が次々と殺されている

  「コスト削減」「効率化」を掲げた外注化の進行の中で、JR東日本の人件費は、850億円も減少し、経常利益は1千億円以上もはね上がり、経営幹部は年に10億円もの報酬を手にするようになりました。
その一方で、安全を支える現場の労働者はどんどん無権利・超低賃金の非正規雇用労働者に置き換えられていきました。そして、「安全」が犠牲にされていったのです。
動労千葉の闘いにより、千葉支社管内では大事故寸前でとどめられながらも、レール破断、信号故障、架線切断、工事ミスが相次ぎ、中央線などは「列車がまともに走る日がない」事態となり、そして05年4月25日のJR尼崎事故(死者107人、重軽傷者562人)、同年12月25日のJR羽越線事故(死者5人、重軽症者32人)にまでいたりました。それ以降も下請け・孫請けの保線労働者をはじめ労災死亡事故は相次ぎ、その数は、国鉄分割・民営化以後では350人を超えています。
民営化・「効率化」で労働者が次々と殺されているのです。
民営化された郵便局でも、つい先日、銀座局で職員が欠陥エレベーターの転落事故で犠牲となり、品川清掃工場でもコンベアに挟まれて派遣社員が死亡。小泉改革による規制緩和・人員削減で保育所の死亡事故が多発。ほとんどが労働者のせいにされ、退職をよぎなくされているのです。
社保はじめあらゆる職場で、病休者や自殺が続出しています。それは、当局の問題であると同時に、労働組合が闘うどころか、労働者の怒りや危機感を抑えつける奴隷頭の役割を果たしているからです。この現状を職場の闘いで、ぶっ飛ばさなければなりません。

  すべては国鉄分割・民営化から始まった。歴史的決着かけてJR外注化阻止決戦へ!

  今日の、資本による「首切り自由」や過労死・病休続出、事故多発は、23年前の国鉄分割・民営化による労組破壊によって始まりました。国鉄労働者20万人の首切りと同時に「労働者派遣法」が制定され、総評解散・連合結成のもとで、新自由主義と規制緩和・民営化による戦後最悪の労働条件が強制されていったのです。
しかし、28名の被解雇者を出す動労千葉の渾身のストライキが、1047こんしん名解雇撤回闘争を生み出し、この大失業時代の労働者の闘いの中軸となって、政府とJR体制を追いつめています。
労組解体=安全崩壊か民営化粉砕か。全労働者の未来をかけて、JR外注化阻止決戦に総決起しましょう。
首切りと労働監獄許さず、労働組合をよみがえらせよう
労働者に事故の責任なし! 闘いなくして安全なし! 無限の資本増殖にかられて強欲の限りを尽くす資本と労働者の利害は絶対に相いれません。動労千葉の反合理化・運転保安闘争に学び、解雇撤回と効率化=民営化絶対反対・安全闘争を、職場からまき起こそう。2・13春闘大デモに起ちあがろう!
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  大失業に立ち向かい、労働運動の反転攻勢へ
国鉄1047名解雇撤回!

  2・13全国労働者総決起集会

  検修全面外注化阻止! 反合理化・運転保安確立!
2月13日(土)13時渋谷・代々木公園集会後JR東本社へデモ
よびかけ:動労千葉、動労水戸、動労高崎連帯、動労西日本、動労千葉を支援する会
(写真 JR尼崎事故を忘れるな!2005年4月25日、107人の犠牲者を出したJR尼崎事故。羽越線事故はじめこれ以降も重大事故が続発)

自治体

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