新しく教職員になったみなさんへ

2019年7月31日

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 教育の民営化絶対反対

 職場に団結をつくろう

 希望は団結! 教育労働者の誇りを持って生きよう

 ●何のための初任者研修? 意見も受け付けない職員会議

 4月から学校で働き始めたみなさん。
教員の仕事に夢と希望を持って職場に来られたと思います。ところがみなさんを待ち構えているのは、授業そっちのけの初任者研修、研修のたびのレポート提出です。明日の授業準備よりも、生徒との関わりよりも、書類優先の日々。「何のための誰のための研修?」、これが経験者の多くの本音です。
これまで協働体制の要だった職員会議は、校長・副校長からの指示や伝達事項が伝えられるだけ。4年前に都教委が「職員会議で挙手や採決を行ってはならない」という通知を出し、職員同士の自由な討論が奪ったからです。職員会議もなくし、端末での指示だけという異常なことも始まっています。
こんなやり方で都教委が教員をがんじがらめにしばるのは、都教委の言うとおりに考え、言うとおりに動く教職員をつくりたいからです。

 ●人事考課制度と主幹・主任制度、非正規化

 東京では10年前に全国に先駆けて人事考課制度が始まり、その後業績評価による査定給も導入されました。何から何まで業績評価の対象とされ、管理職のパワハラも常態化。職場の多忙化が一気に進み、際限のない長時間労働(無賃労働)がまかり通っています。
主幹、主任教諭という職階が持ち込まれ、トップダウンの労務管理が進みました。教職員同士が協力し合う関係が壊され、仲間同士の競争が強いられています。そのうえ都教委直結のTAIMS端末の配備で、労務管理はますます強化されようとしています。
期限付き採用や臨時的任用教員、常勤講師、非常勤講師など非正規の教員が激増したのもこの10年。正規教員も非正規教員も、「官製ワーキングプア」にされています。黙っていたらこの先、働き続けることもできません。

 ●青年労働者の未来を奪う資本主義

 「民営化・規制緩和」を掲げた新自由主義攻撃で、弱肉強食の社会をつくり出してきたのは、国鉄分割・民営化からです。今や全労働人口の4割、青年労働者の5割が非正規職労働者に突き落とされています。
作家で中教審教育課程審議会・元会長の三浦朱門は「労力を、できる者を限りなく伸ばすことに振り向ける。百人に一人でいい、やがて彼らが国を引っ張っていきます。非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいい」と公然と言い放ちました。新自由主義による教育改革は、公教育を崩壊させてきました。
大恐慌下で、学費が払えない中途退学者が激増しています。今春の卒業生の就職率は過去最悪の80%。借金で専門学校や大学を出ても、非正規職しか就職口がありません。
今や、日本の財政赤字は1000兆円に迫っています。1929年の世界大恐慌を超える、資本主義体制の最末期の危機です。もはや資本主義社会そのものが終わっているのです。

 ●労働組合をよみがえらせ、こんな社会を変えよう

 新採のみなさん。私たちは賃金を受け取らなければ生きられない労働者です。公務員だからと言って、「お上」に唯々諾々と従う必要はありません。職場の同僚・先輩と団結して、おかしいことには「おかしい」と声をあげて、労働者としての誇りを持って生きていきましょう。労働者が団結すれば、職場も社会も変えられます。労働者が職場を回しているからです。一緒に労働組合をよみがえらせ、こんな社会を変えよう!

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 誇りと未来をかけて、7年目の不起立貫く

 都教委が「日の丸・君が代」強制の03年「10・23通達」を出してから7年目の今年の卒業式・入学式。今年もまた、処分の脅しに屈せずに「日の丸・君が代」強制に反対して、不起立・不伴奏を貫いた教育労働者が次々登場しました。
都教委は不起立闘争の根絶に全力を挙げました。あらかじめ「不起立する」と表明した教員に職務命令を出さず見て見ぬふりを決め込んだり、予行練習で不起立した者を前日に職務命令を出して放送室に閉じこめたり……。しかし、あらゆる手だてを尽くしても闘いを封じることはできませんでした。入学式でも、不起立が続いています。
東京の闘いと団結して、広島でも不起立闘争が広がっています(08年度14人、09年度20人)。組合つぶしの大弾圧と闘っている北教組を始め、全国の仲間が不起立で闘っています。東京、広島、そして全国の仲間の強制絶対反対の団結こそ、日教組をよみがえらせる力です!
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(写真)
3月4日、カリフォルニア州で百万人が教育ゼネスト

 教育予算の削減、教員の大量解雇、学費の値上げ、教育民営化に反対して、教育労働者ら百万人が教育ゼネストに立った。日本の全学連訪米団もともに闘った。写真は学生たちのピケットラインで完全に封鎖されたカリフォルニア大学バークレー校

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 国鉄と沖縄の闘いで青年の未来を開こう!

 改憲と戦争の小沢・鳩山―連合政権打倒

 ●民主党連合政権の正体は首切りと戦争・改憲

 昨年8月30日、労働者の怒りで自民党政権が倒れました。しかし鳩山政権も、資本主義という体制を守るための、資本を儲けさせるための政権であることがどんどん明らかになっています。
社会保険庁職員数千人の首切りと525人の分限免職や、「再建」と称するJALの労働者1万6千人の解雇を、資本・当局と癒着した御用組合の幹部たちを取り込んで強行しているのが鳩山政権です。そして「新しい公共」の名のもとに、国家財政の破綻のツケを公務員の大量首切りで乗り切ろうとしているのです。
大恐慌が深まり、帝国主義国・大国間の市場・資源の奪い合いが激しさを増す中で、新たな戦争の危機が強まっています。大資本とこれと癒着した連合を支柱とする鳩山政権は、武器輸出や海外での武力行使を解禁しようとする改憲・戦争政権です。
労働者の怒りで今すぐ打ち倒そう!

 ●沖縄からすべての米軍基地を撤去しよう!

 鳩山政権は沖縄県民の民意を踏みにじって、新基地建設や普天間の現状維持を押しつけようとしています。
「戦争につながるすべての基地を撤去しろ!」――これが沖縄県民の意志です。候補地に名前が挙がると、ただちに住民が反対行動に立ち上がり、怒りの声をあげています。米海兵隊司令官は〝沖縄駐留の目的は北朝鮮への核戦争だ〟と言っています。「県内か県外・国外か」ではなく、「基地撤去・日米安保粉砕」こそが求められているのです。
「辺野古への新基地建設」を足かけ15年にわたって阻み続けてきたのは、労働者の団結の力です。その先頭にいつも自治体労働者と教育労働者が立ってきました。
沖縄では、4月25日に10万人規模の県民集会が開かれようとしています。沖縄の労働者と連帯して、東京の4・28集会とデモに立ちましょう。

 ●「国鉄1047名解雇撤回」

 国鉄闘争勝利の大運動をつくり出そう!
20万人の雇用削減と労働組合解体を狙った1987年の国鉄・分割民営化攻撃(JRへの移行)こそ、日本における新自由主義攻撃の出発点でした。「教育改革」という名の教育の民営化攻撃もこれを起点に進められてきました。すべての職場に広がった規制緩和・非正規職化の現実も、ここから始まりました。
107人の命を奪った尼崎事故、以降も毎日のように続出する事故は、民営化攻撃の破産を示す事態です。安全を無視して合理化・外注化を強行してきた結果です。
国鉄分割・民営化から23年、不
当解雇された1047名は「解雇撤回」を求めて闘い抜いてきました。世界にも例のない偉大な解雇撤回闘争です。その先頭に立ってきたのが、分割・民営化に唯一ストライキで立ち向かい、今も団結して「分割・民営化絶対反対」を貫いて闘っている国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)です。
動労千葉は今春、青年労働者を先頭に4波のストライキを打ち抜き、検査や修繕の業務の外注化をストップさせました。彼らは、「国鉄闘争の帰趨(きすう)に青年労働者の未来、全労働者の未来がかかっている」と宣言し、新自由主義を打ち破る労働組合運動の司令塔となっています。
鳩山政権が、「和解」と称してお金を積んで1047名闘争をつぶそうとしているのも、「国鉄分割・民営化は正しかった」と居直り、これからさらに首切りを自由にやるためです。北教組に対する不当弾圧は、この攻撃と一体の労働組合つぶしです。
動労千葉は、労働者としての誇りも高く、労働運動の復権をかけて、あくまで「解雇撤回」を掲げて闘っています。この旗のもとに、民間も公務員も、正規も非正規も、すべての労働者が団結して闘おう。それが、資本家階級の権力を打ち倒して、労働者が主人公の社会をつくる道です。
動労千葉が呼びかける国鉄闘争勝利の大運動をともにつくり出し、闘う労働組合運動をよみがえらせよう。
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全国労組交流センターとは 総評が解散して連合・全労連がつくられた1989年に、労働運動の連合化と対決して階級的な労働運動をつくり出すために結成した組織です。国鉄分割・民営化と唯一ストライキで闘った国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)を中心に、産別やナショナルセンターの違いを越えて闘う労働組合と労組活動家が集まって、闘う労働組合運動をつくり出すために活動しています。
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(写真)
2月13日、動労千葉などが呼びかけた「国鉄1047名解雇撤回!

 検修業務の全面外注化阻止! 反合理化・運転保安確立!」全国労働者総決起集会に全国各地から1850人の労働者・学生が参加。集会後、JR東日本本社(新宿駅前)に怒りのデモをたたきつけた
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(写真)

 〝普天間を即時閉鎖しろ! あらゆる移設に反対〟「最低でも県外移設」を掲げて登場した鳩山政権による

基地押しつけに対して、沖縄全島で怒りが沸き起こっている。写真は、勝連半島沖埋め立て案に反対して650人が集まった「うるま市民総決起大会」
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一緒に参加しませんか

 4・28沖縄デー集会in 東京

 日時 4月28 日( 水) 午後6時30 分
場所 日比谷野外音楽堂
主催 4・28 集会実行委  ※集会後デモ

教育

Posted by m-center