11・6集会に5950人 国鉄闘争を軸に、労働者の団結力で社会変えよう

2019年8月1日

(交流センター・国鉄 2011年11月10日発行) ko20111110.pdf

 11・6反原発・反失業集会に5950人結集

 国鉄闘争を軸に、労働者の団結した力で社会を変えよう


 外注化阻止、被曝労働阻止の青年部登場

 11・6労働者集会を牽引したのは、国鉄労働運動だ。
 検修外注化をストライキで阻止し青年部を結成した動労千葉の青年、被曝労働を拒否しストライキで阻止した動労水戸に結集した青年が意気高く登壇して発言した。
 外注化阻止闘争は、非正規職撤廃を正規職が闘う最先端の闘いだ。そして被曝労働拒否の闘いは、反原発の最先端の闘いだ。新自由主義の突破口だった国鉄分割・民営化に立ち向かってきた国鉄労働者が勝利の展望を指し示した。

 1047名解雇撤回貫く争議団・闘争団

 「4・9政治和解」を拒否し、1047名解雇撤回を貫く動労千葉争議団の中村仁さん、高石正博さん、国労闘争団の羽廣憲さん、石﨑義徳さん、成田昭雄さん、小玉忠憲さん、国鉄闘争全国運動の手嶋浩一さんが登壇した。
 24年間の1047名解雇撤回闘争は、国鉄分割・民営化と一体の派遣法を撤廃させ、非正規職化を許さず、青年の未来を切り開く闘いだ。

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 国労闘争団の羽廣憲さんの発言

 1047 名解雇撤回闘争は、政治和解によって解体されようとしましたが、和解を拒否した闘争団員は原告団をあらたに結成し、解雇撤回を掲げて闘いを継続しています。
 闘い続けている私たちに、国労本部は全国大会で組合員権を奪う暴挙に出てきました。許せません。
 東日本大震災の被災地には、復興を口実にした「特区」という攻撃がかけられようとしています。福島原発も4基が爆発し、放射能が垂れ流しの状態は何ら変 わっていません。黙っていれば本当に殺されてしまいます。国鉄闘争は反原発の闘いと共に非妥協の闘いとして闘い抜きます。共に闘い抜きましょう。
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 動労千葉青年部の発言

 9月29、30 日京葉車両センター外注化阻止のストライキを通して青年部を再建しました。青年部復活をあきらめず闘ってくれた先輩たちの力を引き継ぎ闘います。

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 動労水戸の青年の発言

 職場では福島原発から20 数キロの所から運ばれてきた車両の検査に対してストライキで闘いました。でも、当局は子どもたちも来る「車両センターまつり」をやろうとしています。止めるために闘います。
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 (写真 11月6日、日比谷野音で開催された労働者集会に5950人が結集した。米韓独などからも労働者が結集。原発反対、大失業と非正規職化への総反撃を宣言した。)

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 「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の佐藤幸子さんの発言

 私は、母として、女として、もう黙っていられないという、福島の女たちと一緒に、27 日から経済産業省に座り込みをしました。福島の女たちは怒っています。7 か月間、本当につらい思いできた、その思いのたけをぶつけて、経済産業省前に座り込みました。
 その座り込んでいる間に、ベトナムへの原発輸出を調印し、玄海原発を再稼働させる。こんなひどいことはもう許しておけないと思います。
 私は3・11 の後に、最後のお墓参りをしてきました。母は20 年前に亡くなっています。その母に、原発を止めるまで二度とお墓参りにきませんと宣言してきたのです。もうこれ以上は、引き下がれません。世界中の人たち とつながれば絶対に実現できると思います。どうぞよろしくお願いします。
(写真 「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の中手聖一さんが発言(佐藤幸子さんは右側))

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 呼びかけ団体より動労千葉の田中康宏委員長の発言

 大震災と原発事故はこの社会の支配構造の腐り切った本質をすべて暴き出しました。放射能汚染が子どもたちの生命を日々むしばみ、農漁業に壊滅的な被害をもたらし、労働者から職を奪い、今も数十万の避難民がさまよっています。
 しかし、この期に及んでも政府と財界はなお原発を推進しようとしています。200万福島県民は見殺しにされようとしています。さらには、膨大な労働者に 襲いかかる解雇・非正規職化攻撃、社会保障や教育・医療の解体、労組幹部たちの腐敗、すべてが激しく衝突し、沸騰し煮えたぎっています。
 情勢は一変しました。怒りの声は社会の隅々に満ち、支配階級は、「生き抜くために人生をかけて闘う」と固く決意した無数の人びとを生み出してしまったのです。今こそ闘う労働組合をわれわれ自身の手に取り戻さなければなりません。
 財界は、「復興」のかけ声のもとで、道路、空港、港湾、上下水道、交通、医療・福祉、教育等、被災地を丸ごと民営化する復興プランを発表しました。被災 地を労働基準法適用除外の特区にしようという議論までされています。大震災を千載一遇のチャンスとして、全面的な新自由主義攻撃を社会全体に貫徹し、労働 時間や最低賃金の規制も、権利も団結権もない「資本の天国」をつくろうというのです。政府の号令一下公務員労働者の賃金が下げられ、360万人の首切りー 非正規職化が強行されようとしています。
 非正規職問題は労働運動にとって最大の課題です。しかし、それに有効な反撃を行うことができず、際限ない後退を続けてきたのがこの二十年余りの現実でし た。その出発点が国鉄分割・民営化攻撃でした。以降、1千数百万人もの労働者が非正規職に突き落とされたのです。今や日本の非正規職労働者の比率は40% に迫り、日本は世界最悪の「非正規国」に転落しようとしています。
 だからこそわれわれは、国鉄分割・民営化問題を絶対にあいまいにしてはならないと訴え続けてきました。しかし、4者4団体は、今年、24年間闘い続けられてきた1047名解雇撤回闘争の旗を降ろし、闘争終結を表明しました。労働運動の深刻な危機が生み出されています。
 JRはこの10年、あらゆる業務の全面的な外注化攻撃を進めています。鉄道業務を数百社の下請け・孫請け会社にバラバラに外注化しようというのです。膨 大なJR労働者の非正規職化攻撃です。われわれはこの攻撃に立ち向かい、激しい組織破壊攻撃との闘いを貫いて10年間にわたって外注化を止めてきました。
 「民営化・外注化」は新自由主義の核心をなす攻撃です。しかし、それに真正面から立ち向かい、非正規職化を止めた闘いはまったくと言っていいほどないの が現実です。それどころか、労働組合が容認することを通して世の中に偽装請負が蔓延(まんえん)する事態にまで至っているのが現実です。これでは「労働運 動の復権」など空語です。
 われわれは、これに立ち向かい、外注化を阻止する具体的な闘いを実現することで、階級的労働運動の展望と可能性を示したいと考えました。この闘いの渦中 で、若い仲間たちが動労千葉に結集し始めています。今年10月の外注化提案も阻止しました。そしてわれわれは、昨日から基地大再編・組織破壊攻撃に対する 長期に及ぶであろう指名ストに突入しています。
 怒りの声は世界中で燃え上がっています。民主労総の非正規職撤廃の闘い、ILWUローカル21の穀物メジャーと政府による労組破壊攻撃との闘い、燃え広 がるウォール街占拠闘争、ギリシャを先頭にした空前の規模のゼネスト――。日本でも9月19日、「原発を直ちに止めろ」と明治公園を6万人の怒りの声が埋 め尽くしました。資本主義の危機を突いて時代は動き始めました。
 今求められているのは労働運動の変革です。闘う労働組合をよみがえらせることです。
 われわれ自身の手で、この困難な仕事をやりぬくことです。可能性に満ちた時代です。今ならできます。
 全国の職場・地域から闘う労働運動をつくり出そう。今日の集会をその新たな出発点にしよう!
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 全国労働組合交流センター
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 ℡ 03-3845-7461 FAX 03-3845-7463
 【アドレス】ikarinokoe50@yahoo.co.jp

  全国労組交流センターとは、総評が解散して連合・全労連がつくられた1989 年に、労働運動の連合化と対決して階級的な労働運動をつくりだすために結成された組織です。国鉄分割・民営化と唯一ストライキで闘った国鉄千葉動力車労働 組合(動労千葉)を中心に、産別やナショナルセンターの違いを超えて、闘う労働組合と労組活動家が集まって、闘う労働組合運動をつくりだすために活動して います。

国鉄/JR

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