水戸支社の検修・構内外注化案と徹底的に闘おう!(『動労水戸』第528号)
doromito_528.pdf
動労水戸の機関紙『動労水戸』に「『グループ会社と一体となった業務態勢のさらなる推進について』(水戸支社)に対する緊急声明」が掲載されましたので、ここに転載します。
声明
水戸支社の検修・構内外注化案と徹底的に闘おう!
JR東日本水戸支社は、JR東労組とは10日、国労等とは12日に「経営協議会分科」を開催し、10・1検修・構内外注化に向けての支社提案を提示した。奴隷的な総合協約を拒否しているわが組合に対しては、他組合との「経協」が終わってから最後に「勉強会」という名目で提示された。その内容は、本社提案からは後退しているものの「派出を除く仕業検査」「構内運転士」「倉庫」を全面的に外注化し、「誘導」については1年後に外注化するという内容である。本社交渉妥結について「機動班を外注化から除外させた」ことを最大の成果とする東労組や国労は「交番検査も残した」と誇るのだろうか。労働者を分断するために時間差があるだけで、会社はあくまで「検修・構内全面外注化」の方針だ。
支社の提案順序が示していることは、この支社提案は東労組の了解が前提になっており、その内容のあまりの不正義性ゆえに動労水戸に対しても説明しないわけにはいかなかったということだ。その証拠に、説明文書には水戸支社の外注化について「8月末妥結」「9月中旬異動内命」が明示された上で、動労水戸の追求に対して、「出向先の労働条件については、発令を出してから提示する」と答えている。東労組の合意無しに妥結のスケジュールまで提示されるわけがないし、出向発令が出されてから労働条件が知らされるなどというとんでもないことがまかり通るはずもない。東労組も国労も、労働組合として一体どこまで会社になめられているのか。そして、どこまで現場の労働者を愚弄し続けるのだろうか。
労働組合が外注化を認めるということは、勝田車両センターでいえば構内、仕業、誘導の外注化はちょうど庁舎の下半分を外注会社に明け渡すことになる。それは、組合として仲間を半分切り捨てることと同様の意味を持つ。さらに職場の労働者を分断し全面外注化に対する労働者の抵抗力を奪うことになる。会社は外注会社の労働条件や賃金条件が明らかに悪いことも認めている。労働組合ならば、外注会社の労働者たちこそ、本体
に入れ、労働条件を改善することを要求すべきではないのか。
東労組も国労も、本社本部間でさしたる交渉もせずに「スピード妥結」した。そのため、まさに外注化の核心的問題点が明らかになる支社提案=現場段階の交渉で本質的にはは何もできない。動労水戸が本社交渉での拙速な妥結を拒否し交渉を継続しているのは、現場の矛盾や問題こそ本社で徹底的に争う必要があると考えるからだ。東労組の青年たちが怒りの声を上げ始めている。東労組の水戸地本大会で、あるいは「政策フォーラム」の中で、外注化反対を堂々と訴える青年労働者が現れた。自らの人間としての権利について闘争できない者は踏みにじられるしかない。自ら闘争し、勝利し生き抜くからこそ仲間との団結の必要性がはっきりする。
あらゆる外注化計画に対し、鉄道の安全と労働者の団結を守るため、絶対反対を貫き徹底的に闘
いぬくことを動労水戸は改めて宣言する。共に闘おう!
国鉄水戸動力車労働組合