6・8全国集会に1650人が結集
6・8全国集会に1650人が結集
特集 国鉄闘争全国運動6・8全国集会の報告
6・8全国集会に1650人が結集 国鉄闘争全国運動が新たな出発!
国鉄闘争全国運動は6月8日、「国鉄1047名解雇撤回! 闘う労働組合を甦らせよう! 10万署名貫徹-全国運動の本格的発展を」のスローガンのもと、6・8全国集会を東京・文京シビックホールで開催した。集会には全国から1650人が結集した。韓国の鉄道労組を迎えて開かれたこの集会は、日韓の鉄道労働者が直接連帯し、民営化にともに立ち向かう画期的な地平を切り開いた。さらに、国鉄決戦を基軸に職場での階級的労働運動の実践が全国で開始され、その影響力が日々、拡大しつつあることが示された。国鉄闘争全国運動はまさに新たな発展段階に入ったのだ。
集会は、韓国セウォル号事故で殺された300人の高校生を始め、全世界で新自由主義の犠牲となった人びとへの黙祷をささげて開始された。
開会あいさつを国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんが行い、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の勝利を報告し、安倍政権を弾劾して「団結し勝利の展望を開こう」と訴えた。
連帯あいさつを福島診療所建設委員会の佐藤幸子さんが行い、「福島県立医大と真っ向から対決する診療所を支えてほしい」と呼びかけた。
国鉄闘争全国運動を呼びかけた全国金属機械労働組合港合同、全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部、国鉄千葉動力車労働組合の3労組と国鉄闘争全国運動の代表が発言に立った(別掲)。
韓国鉄道労組ソウル地方本部長のオムギリョンさんが満場の拍手を浴びて登壇した(発言は別掲)。国鉄闘争全国運動は昨年12月の23日間の民営化反対ストライキという偉大な闘いと結合したのだ。通訳は国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが務めた。
国鉄解雇撤回最高裁決戦勝利へ、動労千葉弁護団長の葉山岳夫弁護士が発言に立ち、最高裁での決戦に勝利するためにも、労働運動の力が必要だと訴えた。
自交総連北海道地連(堀川委員長)SKさくら交通労組の河野晃興委員長が、JR北海道に動労総連合を組織すると宣言した。
解雇撤回・JR復帰署名呼びかけ人の芹澤壽良さんは、1047名解雇撤回闘争の最後の闘いとなった動労千葉の闘争を支援しなければならないという思いからこの闘争に参加したと述べ、署名運動の前進を訴えた。
これを受け、1047名解雇撤回闘争を闘う当該の動労千葉争議団、国労闘争団が解雇撤回まで闘う決意を述べた(別掲)。
「職場からの新たな闘い」として、動労千葉の関道利執行委員、動労千葉車両技術分科会の半田幸夫会長、動労水戸の青年組合員、照沼靖功さん、動労水戸の石井真一委員長、国労郡山工場支部の橋本光一さん、JRの外注会社で働く青年が、闘いの報告と決意を表明した(別掲)。
会場の熱気が高まる中、決意表明に移った。東京・八王子西局による解雇と闘う当該が郵政非正規ユニオンの齋藤祐介委員長とともに登壇し、解雇撤回闘争を闘う中でユニオンの組合員を拡大したと報告した。
雇い止め解雇と闘う日本IBMビジネスサービス労組の仲宗根光洋書記長は、「鈴コンや動労千葉に続き、闘えば勝てることを次に証明するのは私だ」と言い切った。
東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会が首都圏広域労組連絡会の仲間とともに壇上に立ち、吉本伸幸書記長が「関西生コン支部の故高英男副委員長の遺志を受け継ぎ、必ず東京に東京生コンを組織する」と宣言した。
ちば合同労組の諸町三夫委員長が5月29日に「すき家」の工場でストライキを決行したと報告すると、会場から盛んな拍手が寄せられた。
三浦半島地区教組の教育労働者は、体制内指導部と激突して闘われた定期大会決戦を報告し、「青年を獲得し、労組に闘う指導部を打ち立てる」と表明した。
奈良市従業員労働組合教育支部の労働者は、民間委託反対の闘いを貫く中で、市従本部に国鉄解雇撤回10万筆署名に協力するという組織決定を行わせたと報告した。
動労千葉青年部の木科雄作さんは「青年も大先輩も横一線で最先頭で闘おう」と呼びかけた。
全学連の斎藤郁真委員長は沖縄大学で学生自治会を再建したと報告し、法政大学の武田雄飛丸文化連盟委員長への起訴を怒りを込めて弾劾した。
これらの決意を受け、愛媛県職労の宇都宮理委員長が「国鉄闘争全国運動の新たなアピール」を読み上げた。「全国運動がきりひらいてきた4年間の闘いの画期的な前進。そのすべてが時代とかみあい、労働者がおかれた現実への深い怒りと結びついて、力強く鼓動し始めるときが来た。いよいよこれからが勝負。本日を新たな出発点として、国鉄闘争全国運動の本格的な発展をかちとろう」という新たなアピールは、今日が国鉄闘争全国運動の新たな出発点であることを鮮明に提起したのだ。
入江史郎ス労自主委員長が閉会のあいさつを行い、全金本山労組の長谷武志副委員長の音頭で団結ガンバロー。動労西日本の大江照己委員長の指揮でインターナショナルを斉唱し、文字通り新たな国際連帯の地平を開いた6・8集会は熱気と感動のうちに幕を閉じた。