1047名解雇撤回にむけた決意

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0292号02/05)(2014/07/01)

1047名解雇撤回にむけた決意
 

 

特集 国鉄闘争全国運動6・8全国集会の報告

1047名解雇撤回にむけた決意

最高裁で解雇撤回を! 葉山 岳夫 弁護士(動労千葉弁護団長)

1047名解雇撤回の大闘争は日本階級闘争の中軸となりました。2010年4・9政治和解という大反動攻撃に対して、動労千葉を中心として国鉄闘争全国運動が決起しました。名簿不記載基準の策定と適用が不当労働行為だと認定したならば、解雇撤回・原職復帰は当然です。
 鉄道運輸機構側は、上告理由の中で、国鉄は労働組合による職場規律の乱れが一原因で破綻したと強弁し、違法ストで停職処分を受けた者はJR職員としてふさわしくないと完全に居直っています。署名運動を始めとする労働運動の力が大きな支えです。弁護団は、解雇撤回・原職復帰の闘いに必ず勝利します。

北海道に動労総連合をつくる 河野晃興さん(自交総連北海道地連SKさくら交通労働組合委員長)

 自交総連北海道地連は国鉄闘争全国運動北海道の呼びかけ団体です。不当労働行為と解雇撤回をあいまいにしないことに職場攻防の原則があるからです。
 5月31日、函館駅前で23歳と59歳の保線労働者の解雇を撤回せよと街宣活動を行いました。JR北海道は、脱線事故後に改正した就業規則をさかのぼって適用して懲戒解雇を行いました。労働組合が認めたから可能だったのです。これが「4・9和解」の「二度と解雇を争わない」ことの現実です。
 今こそ外注化反対、解雇撤回を闘う労働組合が必要です。

これまでにない運動形態 芹澤壽良さん解雇撤回署名運動呼びかけ人)

 国鉄闘争は最初、国労、全動労、動労千葉の三つの組合が団結して闘う態勢はありませんでした。1047名連絡会がなければその後の国鉄闘争はなかったと考えています。その点で、建交労の坂田晋作委員長が大きな役割を果たしたと思っています。
 政治解決の際に動労千葉の田中委員長は、「政治和解をしたことを非難するつもりはない」「我々は解雇撤回の基本要求を堅持して闘う。従来の闘いを超えた団結をつくりたい」と話され、非常に感銘を受けました。それが国鉄闘争全国運動です。建交労の闘争が終結した後、動労千葉の闘いを最後まで支援しようということで、一昨年から参加しています。
この運動は、国際連帯、裁判闘争、署名運動の面でも、これまでにはない闘いが追求されています。この4年間、この闘いを積極的に支援してこられた皆さん方に心からお礼を申し上げます。そして、一緒に署名運動の前進のために努力しましょう。
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解雇撤回・原職復帰までもう一歩だ! 必ず勝利する!

解雇撤回までもう一歩! 中村 仁さん(動労千葉争議団)

 10万人署名へのご協力ありがとうございます。大きく闘いが広がっていると思います。今日は、争議団の塩崎さんと林さんが来てくれています。解雇撤回・原職復帰までもう一歩です。国鉄分割・民営化と闘い続けてきたからこそ、福島の現実、非正規の現実に立ち向かう力になっていると思います。解雇撤回まで闘うし、裁判の結果を超えて団結と連帯を広げていきたいと思います。

9・25判決が浸透 高石正博さん(動労千葉争議団)

 この4週間、物販で外を駆けずり回ってきました。今9・25の判決が浸透しています。反応がぜんぜん違う。不当労働行為を認めた判決が出たことで、あまり動かなかった労働組合も動き始めています。署名に現れているとおりです。私たちが闘ってきたことが実ってきたという気持ちです。これからも皆さんの力を借りながら一生懸命闘っていきたいと思います。

組合を取り戻す闘いだ! 羽廣 憲さん(国労小倉地区闘争団)

 国労本部は私たちの組合員資格を剥奪し闘いを潰そうとしている。裁判闘争を闘っています。私も全国運動を大きく広く強くしなければならないと再確認しました。その先頭に立って原告団の一人として闘いぬきたいと思います。

解雇した労働者を戻せ! 成田昭雄さん(国労旭川闘争団)

 北海道は人がいない上に本職の人間も技術を継承してない。それは労働者のせいでなく外注化・非正規化の結果です。鉄道を知らない者が来て解決するのか。解雇した者を戻せばいい。分割・民営化との闘いは終わっていない。

特集0292

Posted by kc-master