闘う合同・一般労組 ふくしま合同労組

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0295号09/01)(2014/10/01)

闘う合同・一般労組 ふくしま合同労組

(写真 9・11外注化阻止デモの解散点のJR郡山駅前)

ふくしま合同労組は、9・11闘争成功のため郡工労働者と一体で闘った!

藤井千賀子(ふくしま合同労組書記長)

 9・11闘争に向けて、郡工労働者への朝ビラは、月2回から週1回へとペースを上げてまいてきた。ビラの内容は、工場労働者の意見や感想をその都度聞きながら、それを次のビラに反映し、現場と呼吸した良いものになっていった。最近はマンガなども入り読みやすく、思わず笑いも出る楽しいビラになっていた。
 このビラを地区の労働者とともに合同労組のメンバーも入れ替わり立ち替わり、ビラを刷る人、折る人、撒く人になり、橋本光一さんや現場労働者との団結を意識的につくりあげてきた。
 また、夕方には工場の門前に立ち、ふくしま合同労組の腕章をつけて国鉄10万筆署名を訴えた。「連日ごくろうさまです」と言ってくれる人、3人の嫌らしい管理者の前で、笑顔で挨拶してくれ堂々と署名してくれた人。管理者に誹謗中傷されながらも、こちらの必死の訴えに応えてくれた青年。すぐに署名してくれた外注会社の労働者、団結の手応えは十分あった。また管理者が署名してくれている人の背後に立ち、名簿を見ようとしたことに対して、我が仲間が即座に間に入り、管理者を弾劾したことは感動だった。
 3・11集会や被曝車両K544の闘いを共に担ってきた動労水戸のストライキ・集会には、橋本光一さんを先頭に合同労組の仲間も旗を持って駆けつけた。その団結の力がさらに発展し、労働学校で橋本さんと動労水戸青年部の照沼さんとの対談があり、そこには合同労組の仲間の職場から若者が参加している。
 また若者どうしが職場、産別を超えた飲み会やバーベキューなどを企画し、さらに団結を深めて9・11闘争に向かった。
 9月6日郡工祭りの午後には、郡山駅頭で合同労組の青年を先頭に、動労千葉や動労水戸の青年、そして地区の仲間など総勢25人が登場し、9・11集会をよびかけた。国鉄10万筆署名の訴えに126名の署名とカンパがよせられた。夜はまたまた団結飲み会を開催し、郡工の青年労働者との交流もはかられた。
 7月の国労郡山工場支部主催の森川文人弁護士を呼んでの学習会には、仕事を終えて福島からも多数の仲間が参加し、外注化されることへの現場労働者の怒りや不安を直に感じ、共に闘う決意を新たにした。また、会の最後に、主催者から「外注化反対を今日ここに集まってくれた地域の仲間と共に団結して頑張ろう!」と声高く言われた時は、仲間として認められたと体が震えるほどうれしかった。それからは地域労組主催の講演会(松本ヒロさんのショーあり)で顔を合わせた時や朝ビラの時など、一段と挨拶の声も高く、満面の笑顔が返って来てぐっと親しみが増した。一緒に集会やデモをやれる日の情景が頭をよぎっていた。
 8月23~24日には婦人民主クラブ全国協議会の総会が行われた。老中若の女性のパワーがあふれ、会場が熱気で爆発していた。和気あいあい、のーんびり、おしゃべり会を勝手にイメージして参加した私だったが、全くの的外れだった。9・11闘争の呼びかけを熱く語る人もいた。ここで自分が呼びかけなくてどうすんの、と我に叱咤激励し、翌日まで少し考え、訴えの場を頂いた。橋本光一さんの日頃の奮闘ぶりを考えると、ついついこみ上げるものがあり言葉足らずになったが、とりあえずは9・11への結集をよびかけることができ、役割を果たした気持ちになった。
 いよいよ9・11闘争当日を迎え、郡工門前の朝ビラから始まった! 動労総連合の青年と共に。
 「一緒にデモをやりましょう!」と呼びかけながら、ビラをまいた。笑って受け取る人、黙りながらも手を出す人、にこにこあいさつして受け取ってくれる人。終わってみればいつもより枚数がはけていた。10時半からの駅前街宣には全国からの人も加わり、たくさんの人が足を止め、話を聞いてくれ署名をしてくれた。「外注化は危険だね、これから安心して電車に乗れなくなる」とズバッと本質を見抜き、怒りの署名をしてくれる人もいた。街頭での多くの方々との出会いは、9・11闘争にさらに確信を持ち、次の闘いのバネとなった。
 合同労組の仲間は、9・11闘争成功のために、また郡工労働者と並んで、共に闘える組合を職場に作るために闘った。組合のある所はさらに仲間を増やすために、必死に働きかけてきた。同僚とのオルグや学習会があれば勤務後、50キロの道をぶっ飛ばして来て、熱く語り、外注化や非正規化につながる立場に置かれた労働者の根底的な怒りを、団交の場で当局にぶつけた。
 この怒りの火を、9・11闘争では大爆発させることができた。これからは11・2集会に向けてさらに職場で街頭で、火を放っていきたい。