10・2東京西部国鉄集会報告

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0296号04/06)(2014/11/01)

10・2東京西部国鉄集会報告

闘う労組拠点建設の出発点を築いた  ★国鉄闘争全国運動・杉並結成

10・2東京西部国鉄集会報告

 7・1情勢下、東京西部国鉄集会の成功の鍵は何か。動労千葉、動労水戸と一体となって、センター会員・ユニオンと地域の仲間が、東京西部地域に安倍政権の戦争・民営化に絶対反対の労働者の団結を拡大し、労組権力を奪取する闘いを開始したことだ。会員自らの職場への踏み込み、西部ユニオン各分会での具体的闘いで団結を拡大する。国鉄1047名解雇撤回最高裁10万筆署名や動労千葉物販に協力して頂いた地域の労組や労働者、鈴コン解雇撤回共闘会議に賛同してくださった労組へ働きかけの、一つの集約点が10・2集会だった。
 9月30日、西部ユニオン鈴コン分会の解雇撤回・原職復帰を勝ち取る大勝利の報と、10月1日の動労千葉外注化阻止ストライキの大高揚の中、10月2日夕方開催された「東京西部集会」は、100人の参加で大いに盛り上がり、国鉄闘争全国運動・杉並結成を宣言し、11・2労働者集会1万人結集へ向かう総決起集会として勝ち取られた。
 呼びかけ団体を代表して東京西部ユニオン委員長で鈴木コンクリート工業分会の解雇当該の吉本伸幸さんが、解雇撤回・原職復帰の原則を一ミリも曲げずに闘い、東京高裁で職場復帰の勝利和解を資本に強制したと報告。原職復帰だけでなく、3か月雇用から実質的な期限の定めのない雇用を勝ち取り、不当労働行為をしないことを鈴木コンクリート資本と東豊商事に約束させた完全勝利は、吉本さんが常日頃語っていた「非正規でも労働組合つくって動労千葉のように原則を曲げずに闘えば必ず勝てる」ことを実証した。会場全体が一つになった。
 国鉄解雇撤回10万筆署名運動呼びかけ人の下山房雄さんが、戦後労働運動を総括し、ストライキも打てない日本の労働運動の現状に対し、「国鉄闘争で労働組合をよみがえらせたい。現場組合員は闘いを求めている。問題は指導部」だと話されました。動労千葉、動労水戸とともに闘う労働組合をいかにつくるか、交流センター会員一人ひとりが労働組合権力を奪取する腹を固め打って出ること、団結の力で地域に拠点組合を無数につくる力を持つことだと再確認した。
 10・1ストに立った動労千葉の田中康宏委員長の講演では、「外注化で安全が崩壊し、JRで事故多発、この状況を変えるために、青年もベテランも、正規・非正規も、本体も外注先も、すべての労働者の先頭に立つ闘いが求められた。7・1閣議決定で情勢は一変した。職場も地域も労働組合が中心となって守る」と、10・1ストライキ決起の意義が語られた。生きた労働組合建設を目の当たりにした。社会の動きを見、その中で一人ひとりの組合員の闘いを作り上げている動労千葉という組合の凄さをあらためて実感できた。
 介護職場、自治体、国労、ユニオン青年部から闘いの報告、郵政非正規ユニオン八王子西局の解雇撤回闘争の報告、さらに荻窪局での賃下げ撤回の勝利報告など、一歩も二歩も前進した闘いの発言が続いた。
 まだ闘いは始まったばかり。いざ、11・2へ。

国鉄/JR,記事0296

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