’15春闘にむけて 全逓労働者部会

2019年7月31日

月刊『労働運動』34頁(0299号09/02)(2015/02/01)

’15春闘にむけて 全逓労働者部会

(写真 【全逓の元旦ビラ入れ【東京・日本橋郵便局】】)

’15春闘にむけて

郵政民営化絶対反対! 戦争と合理化許さない

全国労組交流センター全逓労働者部会

◆郵政民営化絶対反対で闘おう

 大恐慌情勢下、大失業と戦争というリアルな現実を肌で感じる中で、2015年、郵政民営化絶対反対の闘いは、いよいよすべての労働者階級の利害をかけた闘いとなる。民営化攻撃は、新自由主義政策の柱であり、外注化・非正規職化として進行している。そして忘れてならないことは、国鉄分割・民営化攻撃がそうであったように、改憲・戦争と民営化―労組解体攻撃として進められていることだ。
 2014年7・1閣議決定、12月衆院解散―総選挙は、世界の帝国主義との争闘戦の激化から、追いつめられた日本帝国主義・安倍政権の「この道しかない」絶望的なものである。その安倍が、偉そうな顔をして、「2015年春闘で賃上げを」などと叫んでいるが、誰の利害でものを言っているのか! それは、政・労・使一体の体制づくりに他ならない。政府・財界が、労働組合を取り込んで、労働者の階級性を解体する意図なのだ。

◆戦争と合理化に絶対反対で職場支配権を奪還しよう 

 戦争情勢下ではっきりさせるべきは、戦争と合理化に絶対反対ということである。帝国主義の戦争に対して、とるべき立場は、賛成か反対かのふたつにひとつである。中間的立場は存在しない。
 日本郵政は、2015年の株式上場をぶち上げ、それに向けたさらなる合理化を推し進めている。ゆうパック子会社化によるさらなる非正規職化と安全の崩壊、新西東京局開設にともなう強制配転、雇い止め。そうでなくても職場は慢性的な人員不足によって長時間労働が常態化し、疲弊しきっている。そして、職場の誰もが今の職場の現状に怒っている。さらに、4月からは、昨年の業績評価導入に続き、新人事・給与制度の本格実施により、賃下げも進んでくる。
 戦争情勢下の合理化は、強搾取や安全の崩壊に止まらず、労働者の階級性の解体、労働者のものの見方、労働者の思想を奪う攻撃としてかけられてくる。
 こうした、一つひとつの職場の課題こそ、2015年春闘の闘争課題であり、政労使のすり合わせによる「おこぼれ」に頼るのではなく、労働者の団結した力で、職場支配権を奪い返す実力闘争をつくりだそう!

◆郵政非正規ユニオンと一体で闘おう 

 2014年12月12日、八王子西局闘争における地位保全の仮処分申請の却下決定がおりた。日本郵政の主張を全面的に採用する反動決定である。この反動決定は、解雇自由を進める安倍政権の意思でもある。絶対に許さないぞ!
 八王子西局の解雇は、昨年の3月24日、保険営業職場で一片の「解雇辞令」をもって、入社1年目の正社員S君の未来を奪う即日解雇という前代未聞の事態であった。
 外に営業に出ていない新入社員を「使えないやつ」と決めつけ、聞くに堪えないパワハラで退職強要をする当局に、JP労組幹部は、何ら闘う方針を持ち得ず、解雇者に組合員資格はないと言い放った。一人はみんなのために、みんなは一人のために、解雇撤回を現場の労働者の団結した力で闘おう! 民営郵政とそれを支える連合・JP労組中央を打倒する闘いにしていこう!
 我々は、八王子西局のS君の解雇を絶対に許さないという一点で、昨年のJP労組第7回定期全国大会代議員に立候補した。
 「こんな解雇を許したら『明日は我が身』みんなの問題です。そして、この新入社員に対する解雇の中に、職場で起きているすべての問題があるからです。圧倒的な人員不足、命を削る深夜勤、人を人とも思わない労働力政策。『数字が人格』と言い放つ営業職場。そこには、人を人とも思わない経営の姿が見えています。S君を職場に取り戻す闘いは、同時にわたしたちの職場に血の通った人間の尊厳を
取り戻す闘いなのです」と訴えて、700票を超えて(東京)熱い支持が寄せられた。この熱い支持は、組合の違いだとかそんなものを超えている。労働者として譲れないものがあるということだ!

◆解雇撤回・民営郵政とそれを支えるJP労組中央打倒 

 我々の訴えと、現場の労働者が根底で結びついたのだ。この結びつきを、2015年の闘いの中で、さらに物質化させていこう!
 郵政民営化絶対反対の闘いが、職場の力関係を揺さぶり、決定的なひとりの決起が、全体を獲得する情勢を迎えている。国鉄闘争の前進の中で、外注化阻止・非正規職撤廃の闘いは、郵政非正規ユニオンの結成に至り、東京多摩局を先頭に、晴海局、八王子西局における解雇撤回闘争、スキルダウンの撤回という画期的な勝利を勝ち取った杉並分会の闘い。そのどれもが、現場の労働者を獲得して止まない闘いだ。2014年まで、艱難辛苦、七転八倒してきた郵政における階級的労働運動が、職場を超え、組合の違いを超え、圧倒的多くの労働者を束ねる軸になる展望をつくりだしている。組織拡大強化へつなげよう!
 2015年春闘勝利、解雇撤回・民営郵政とそれを支えるJP労組中央打倒の闘いを組織しよう! さらに、国鉄闘争の前進で、階級的力関係を転換させよう!
 職場生産点の闘いを軸に、2・15~16国鉄集会、3・11フクシマ4周年闘争、4月統一地方選、5~6月安保国会へと攻め上ろう!

記事,郵政/全逓0299

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